『華々しき一族』若尾さん&徳重さんインタビュー掲載&制作発表の様子も!![インタビュー]
『女の一生』と並び称される、劇作家・森本薫と名女優・杉村春子の代表作『華やかなる一族』が、若尾文子主演、石井ふく子演出で、新たなドラマとして蘇る。
舞台は華やかに見える家庭。そこには映画美術会社社長の鉄風と、日本舞踊家の美しき諏訪の夫婦、小説家を目指す長男・昌允、活発な長女・未納、おしとやかな次女・美l、そして鉄風の弟子・須貝が暮らしている。彼らはそれぞれの立場と恋心ゆえに迷い、やがて思わぬ展開に巻き込まれていく。そんな可笑しくも切ない物語を、若尾文子のほか、西郷輝彦、 藤谷美紀、松村雄基、吉野紗香、徳重聡という豪華な顔ぶれで上演。今回は、主演の若尾文子と初舞台となる徳重聡に、この大舞台に挑戦する思いを語ってもらった。
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◆e+Theatrix Special インタビュー

「喜んでお引き受けしたんですが、すぐに『大変なことになった』って」(若尾)

―――今回若尾さんが主演なさる『華々しき一族』は、杉村春子さんの代表作として知られている作品ですが、オファーがあった時に、どのようなお気持ちになられましたか?
2117s.jpg若尾 オファーがあったというより、私もスタッフのみなさんと一緒に作品を選ばせていただいたんです。どんな作品が適当なのかを考えることも、楽しみというか仕事のひとつなんですね。もともと前2作が翻訳ものでしたから、今度は日本のものを、という希望は出していました。それでいろいろ挙げていただいた中で、この『華々しき一族』に決まったんです。私は女優の中で、杉村春子さんが一番好きな人でしたから、この作品に決まった時は嬉しくて喜んでお引き受けしました。でもそれは1日だけのことで。今は「大変なことになった」って思っています。いろんな声も耳に入ってくるんですよ。「私もあのお話いただいたけれど、とてもできないって思ってわ」なんておっしゃる方もいて。つい簡単に喜んでしまったんですけどね。

―――そんなことが!
若尾 ええ。だから今回は、新しく書き直してもらっています。杉村さんがやられた時は、ご自身の魅力で惹きつけておられたと思うんです。でも私の場合はそうはいかないので、お話の内容は同じですけども、今の若い方が観ても分かりやすく、それぞれの登場人物の背景もよく伝わるような台本に。例えば、私が演じる主人公の諏訪と、西郷輝彦さんが演じる夫の鉄風は再婚になるんですけど、そのいきさつを書き足したりしています。

―――徳重さんは初舞台とお聞きしましたが、舞台出演を前にどのようなご心境ですか?
2115s.jpg徳重 皆さんからいろいろ学ばせていただきたいです。最初はびっくりしたんですよ。突然会社に呼ばれて、専務の小林から、石井先生からのお話で、しかも若尾さんとご一緒させていただくと聞かされて…。
若尾 運がいいと思いました? それとも悪いと思いました(笑)?
徳重 微妙です。嬉しい反面、ご迷惑をかけてしまわないかって。何しろ経験だけにしても相当な差があるわけですから。舞台は、もう少しドラマや映画をやってからだと思っていたので。

―――ドラマや映画より舞台のほうが難しいということですか?
徳重 僕には難しく感じられます。でもおそらく会社は、石井先生と若尾さんの舞台であれば、お預けしてもいいと思ったんじゃないでしょうか。専務の言葉で言えば、「先生と若尾さんにちょっと揉んでもらえや」と(笑)。
若尾 大きいから揉みでがありますよねぇ(笑)。



「人の優しさや思いやり合う気持ちを誠実に演じられたら」(徳重)

―――このところ昭和の作品がドラマや映画などでリメイクされています。この作品も戦前が舞台になっていますが、何かこの時代ならではの魅力があるのでしょうか。
若尾 もしかしたら現代ってドラマが作りにくいのかも知れません。あまりにも思いがけないようなことが起きているから。この時代のほうがドラマティックなことを描きやすんじゃないかしら。

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―――ではこの『華々しき一族』という作品の魅力は、どんなところだと感じておられますか?
若尾 読ませていただいて、とても洗練された脚本だと思ったんです。台詞も無駄がなくて洒落ていて、高度なユーモアが含まれていて。家族の物語なんだけど、とてもドラマティック。それぞれ複雑な背景を持ってる人たちが絡み合っていて、下手すると誤解が生じてしまう。でもそうならないようにみんな気を使ってるんですね。
徳重 僕も、人と人とが思いやり合っていているところが、すごくいいなぁと感じました。僕が演じる昌允は、23歳で小説家を志してるんですが、お金を稼げているかといえばそうでもなくて。親父のすねをかじって生きてるんです。生意気な口をきいたりしますし。でも優しさはちゃんともっているんですね。そういうところを、誠実に表現したいと思います。
若尾 そう、この本に描かれてる人物って、みんな魅力的なんですよ。ただ単に“若い人”とか“生意気な人”だったりじゃない。若いんだけどズバッと本質的なことを言ったり。下の娘も、相当にはねっ返りなんだけど下品じゃなかったり。人物が立体的に描かれていて、とっても生き生きしてる。
徳重 どこかボコボコしているところがリアルなんですよね。
若尾 私が演じる諏訪も、いろんなことに目配りして、問題を解決しようと一生懸命動き回ってる女の人として演じたいと思っています。イメージは、美しくて気品がある人なのかも知れないんですが、それは形で表せるものじゃありませんからね。そんなこと関係なしに動きまわりたい。

―――主人公だけでなく、登場人物それぞれに魅力があるんですね。
若尾 そんな個性が強い人物が、びっちり絡み合っているところが面白いと思います。やる人間が保証しますなんて言ってもしょうがないんだけど、絶対面白くします(笑)。
徳重 僕も、リアルな家族の一員だと感じてもらえるように頑張ります。

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<Profile>

若尾文子
東京生まれの東京育ち。1951年に大映の第5期ニューフェイスとして映画界入りし、1952年に小石栄一監督『死の町を脱れて』でスクリーン・デビュー。翌1953年の映画『十代の性典』のヒット以降、日本を代表する美人映画女優として活躍する。1971年の大映倒産以降は、テレビドラマや舞台などにも多数出演。近年は、『ウェストサイドワルツ』(2004年・2005年)や『セレブの資格』(2007年)等の翻訳劇にも挑戦している。


徳重聡
2000年に『オロナミンC「1億人の心をつかむ男」新人発掘オーディション〜21世紀の石原裕次郎を探せ!〜』で、応募総数5万2005名の中からグランプリを獲得し芸能界デビュー。数年間の基礎的レッスンを経て俳優活動を開始する。『西部警察スペシャル』、『風林火山』などのテレビドラマで経験を重ね、現在では石井ふく子演出のドラマ『渡る世間に鬼ばかり』に出演中。今作品で舞台デビューを果たす。




◆記者会見レポート

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戦前のモダニズムの傑作と謳われた『華々しき一族』が、新たなキャストを得て上演決定! 9月26日に大阪で行われた記者発表会には、昭和を代表する名女優・杉村春子の当たり役に挑む若尾文子と、今作で舞台デビューを果たす徳重聡が登壇。それぞれの意気込みを語った。


>シーエイティプロデュース・江口氏>
「若尾文子さんとご一緒させていただくのは、今作で3作目になります。これまで2作が翻訳劇でしたので、若尾さんから改めて日本の作品を演じたいというお言葉をいただき、演出の石井ふく子先生を交えて検討して、杉村春子先生の代表作『華々しき一族』に決定いたしました。今回は、骨子は残しつつ新しい観点で脚本を書き直して上演いたします」

>若尾文子>
「杉村先生の代表作である『華々しき一族』のお話をいただいて、ぜひにとお受けしたんですが、1日経ってから私にはとても無理だと思いました。だから石井先生にもご相談したら、私、若尾文子で演じられるものに変えてくださったんです。設定の説明や背景のふくらみも書き足していただいたので、はじめてこの作品をご覧になる方にも、わかりやすいものになっていると思います」

>徳重聡>
「舞台は、いつかはやってみたいとは思っていたのですが、まさかこんなに早く立てるとは思っていませんでした。ですからまだ、こうしよう、ああしようというところまで考えられないのですが、台本を読ませていただいて、優しさにあふれた作品だと感動したので、僕が感じたものを、舞台を観る方にも感じていただけるように頑張っていきたいと思っています」


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