初心者から熱心なファンまで幅広く楽しめる「春狂言2009」[公演情報]
 千作(人間国宝)と千之丞の兄弟を筆頭に、絶大な人気を誇る京都・茂山千五郎家一門。春の訪れと共にお届けしてきた「春狂言」も2009年で6年目を迎えます。



 今年は、公演初日に東京初披露の千之丞による「三番三」、さらに、東京公演の「釣狐」、大阪公演の「狸腹鼓」と、大曲を東西にて上演。また、大阪公演の最終日には、ゴールデンウィーク特別企画として、家族や友達同士で楽しむワークショップを中心とした公演も。狂言を初めて見る方も、よく知ってる方も、狂言の魅力を存分に味わっていただけます。この機会、ぜひお見逃し無く!!

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【東京公演】
<4/18(土)14:00>大蔵流「三番三」「文相撲」「腰祈」
<4/18(土)18:00>大蔵流「文荷」「釣狐」「六地蔵」
<4/19(日)14:00>大蔵流「呼声」「無布施経」「花盗人」

【大阪公演】
<5/3(日)14:00>大蔵流「隠笠」「土筆」「狸腹鼓」
<5/3(日)18:30>大蔵流「筑紫奥」「子盗人」「寝音曲」
<5/4(月・祝)14:00>「お話とワークショップ」大蔵流「附子」「蝸牛」


■ 東京公演 ■ (国立能楽堂)
公演日:09/4/18(土)〜09/4/19(日)

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□東京公演 第一日【昼の部】 4月18日(土) 14時00分開演
<東京初披露!千之丞の<三番三>>
お正月や記念公演など特別な公演のみで上演される<翁>の中で、狂言方が担当する舞事<三番三>。10年連続で元旦上演を行ってきた千之丞の<三番三>が、いよいよ東京公演に初登場です。最高齢の<三番三>上演記録を更新し続ける千之丞の力強い舞台をぜひ、ご覧下さい。また、<文相撲>、<腰祈>はそれぞれ七五三・宗彦、あきら・童司の親子共演でお届けします。
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<演目>
☆大蔵流<三番三>(さんばそう)
【出演】  
  三番三: 茂山千之丞
  千歳: 茂山茂
  笛: 藤田六郎兵衛
  小鼓: 鵜澤洋太郎、古賀裕己、飯冨孔明
  大鼓: 亀井広忠
【あらすじと見どころ】
  能楽の中でももっとも神聖視され、特別な公演でのみ演じられる祝祷の演目曲「翁」(正式には式三番)のなかで、狂言方が担当する舞事。多くは「三番叟」と記しますが、大蔵流では「三番三」と記します。面をつけずに力強い掛声をかけながら軽快かつ躍動的に舞う「揉ノ段」と、黒式尉の黒い面をつけて鈴を振りながら荘重かつ飄逸に舞う「鈴ノ段」から構成されます。五穀豊穣を祈願するとされ、技法上、足拍子を多用することから、この舞を舞うことを“踏む”ともいいます。

☆お話 茂山童司

☆大蔵流<文相撲>(ふずもう)
【出演】  
  大名: 茂山七五三
  太郎冠者: 丸石やすし
  新参者: 茂山宗彦
【あらすじと見どころ】
  太郎冠者の連れてきた新しい使用人は相撲が得意と聞き、大名(シテ)は自分が相手になってその腕前をみることにしました。最初は大名が負けますが、相撲の書を読んで対抗策を知り、二度目は勝ちます。三度目に再び負けた大名は・・・。
     

☆大蔵流<腰祈>(こしいのり)
【出演】  
  山伏: 茂山正邦
  太郎冠者: 茂山童司
  祖父: 茂山あきら
  笛: 藤田六郎兵衛
  小鼓: 古賀裕己
  大鼓: 亀井広忠
【あらすじと見どころ】
  修行を終えた山伏が、本国へ帰る途中、都の祖父(おおじ)を見舞いに立ち寄ります。出てきた祖父の腰があまりに曲がっているので、山伏が祈って治そうとしますが・・・。あきらは普段演じることの少ない老け役に挑みます。
     

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□東京公演 第一日【夜の部】 4月18日(土) 18時00分開演
<大曲<釣狐>でみる狂言の真髄>
狂言方の卒業論文とも言われる大曲<釣狐>を、若手の中でも型の美しさに定評のある茂が演じます。表現力、体力、精神力すべてにおいて高いレベルが必要とされる演目。東京で茂山家の<釣狐>が見られる機会はあまりありません。この機会をお見逃しなく。その他にベテラン七五三、あきらによる<文荷>、若手が賑やかに演じる<六地蔵>をお届けします。

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<演目>
☆お話 茂山宗彦
   
☆大蔵流<文荷>(ふみにない)
【出演】  
  主人: 丸石やすし
  太郎冠者: 茂山七五三
  次郎冠者: 茂山あきら
【あらすじと見どころ】
  主人から恋文を届ける仕事を言いつかった太郎冠者と次郎冠者。しかし、二人は道すがら恋文を持つ仕事を押し付け合います。しかたなく文に竹を通して二人で担ぐことにしますが、なぜか文が重くなり・・・。能『恋重荷』をパロディ化した作品です。太郎冠者と次郎冠者が謡うのは『恋重荷』の一節で、荷に竹を通して担ぐ型は『恋重荷』の古い演出に通じます。
     

☆大蔵流<釣狐>(つりぎつね)
【出演】  
  狐: 茂山茂
  猟師: 茂山千之丞
  笛: 藤田六郎兵衛
  小鼓: 鵜澤洋太郎
  大鼓: 亀井広忠
【あらすじと見どころ】
  猟師につぎつぎと一族の狐を釣り殺された古狐は、猟師に狐釣りをやめさせようと伯蔵主(はくぞうす)という猟師の伯父の僧に化けて意見に行きます。猟師に狐釣りをやめる約束をさせ、罠も捨てさせます。喜んだ狐ですが、帰り道、捨ててあった罠を見つけ・・・。「猿に始まり狐に終わる」と言われるように、狂言方の修行の卒業論文と言える大作です。体力はもちろん、高い精神力や表現力を必要とする演目です。本公演では、現当主・千五郎の次男、茂が4年ぶりの再演をいたします。
     

★大蔵流<六地蔵>(ろくじぞう)
【出演】  
  田舎者: 茂山童司
  すっぱ: 茂山宗彦
  その仲間: 増田浩紀、山下守之
【あらすじと見どころ】
  辻堂に安置する地蔵を作ってもらおうと、田舎者が都にやってきますが、肝心の仏師の居所を知りません。そこへ一人のすっぱが通りかかります。親切そうにするすっぱに田舎者が事情を話すと、すっぱは自分こそが仏師だと言い、翌日までに地蔵を作ってやろうと約束します。翌日田舎者が地蔵を受け取りに行くと因幡堂の表堂と裏堂に三体ずつおいてあるというのですが、どこか印相がおかしくて・・・。
     

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□東京公演 第二日【昼の部】 4月19日(日) 14時00分開演
<人間国宝・千作の<無布施経>>
 この日の見どころは人間国宝・茂山千作の登場です。狂言の笑いのエッセンスたっぷりの名曲<無布施経>を、現当主・千五郎と演じます。見る者を幸せにしてくれる天衣無縫の千作の芸をお楽しみ下さい。また、<呼声>は若手がパワフルに上演いたします。色々な節回しが登場する賑やかで楽しい演目です。<花盗人>は春らしく桜の立木が舞台に登場し、その桜をめぐってストーリーが展開されます。盗人の運命やいかに・・・!

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<演目>
☆お話 茂山千之丞
   
☆大蔵流<呼声>(よびこえ)
【出演】  
  主人: 茂山正邦
  次郎冠者: 茂山宗彦
  太郎冠者: 茂山童司
【あらすじと見どころ】
  無断で旅に出ていた太郎冠者を叱ろうと、主人と次郎冠者が太郎冠者の屋敷を訪ねます。主人は次郎冠者に太郎冠者を呼び出させますが、主人と気づいた太郎冠者は、居留守を使います。主人が声を変えたり、平家節や小歌節で呼び出しますが、太郎冠者も同じ調子で応えなかなか出てこようとしません。最後は浮かれて踊り節で呼び出すと、とうとう太郎冠者も耐えきれず・・・。中盤からのリズミカルな掛合が楽しくにぎやかな作品を、正邦、童司、宗彦の若手たちの共演でお楽しみ下さい。
     

☆大蔵流<無布施経>(ふせないきょう)
【出演】  
  出家: 茂山千作
  檀家: 茂山千五郎
【あらすじと見どころ】
  毎月のきまりで檀家の家へお経をあげに来た出家が、勤めを終えて帰ろうとしますが、毎月出るはずのお布施が出ません。しかたなく帰ろうとしますが、今後毎月のお布施がなくなってしまっては困ると思い直し、催促に戻り・・・。出家を演じる、人間国宝・茂山千作の愛嬌ある演技から目が離せません。90歳を間近に第一線で活躍し続ける千作とその芸を受け継ぐ千五郎の親子の笑いの「間」をご堪能ください。
     

☆大蔵流<花盗人>(はなぬすびと)
【出演】  
  亭主: 茂山あきら
  花見の衆: 茂山七五三、茂山茂、茂山宗彦、茂山童司
井口竜也、丸石やすし
  三位: 茂山千之丞
【あらすじと見どころ】
  桜を盗みに入った三位(位の高い高僧)は、待ち構えていた花見の衆たちに捕らえられてしまいます。しかし、和歌で上手に言い訳をした三位は許され、やがて酒盛りになりますが・・・。桜の造り物が舞台上に登場する春らしい演目です。花を盗みに入った三位が最終的にどうするのか・・・。最後まで、目が離せません。
     

■春狂言
>>チケットの詳細・申込み

*出演者は、やむを得ず変更となる場合がございます。予めご了承ください。


■ 大阪公演 ■ (大槻能楽堂)
公演日:09/5/3(日)〜09/5/4(月・祝)

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□大阪公演 第一日【昼の部】 5月3日(日) 14時00分開演
<大曲<狸腹鼓>上演!>
 東京での<釣狐>上演に対し、大阪公演の目玉は千三郎による<狸腹鼓>です。<釣狐>同様、極重習に分類される大曲であり、<釣狐>以上に上演機会の少ない演目です。前半の緊張感と、後半狸の着ぐるみで腹鼓を打つユーモラスな場面のギャップをお楽しみ下さい。また、<土筆>は千之丞・あきらの親子による上演。作品に和歌が折り込まれ、土筆=つくしが登場する春らしい演目です。

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<演目>
☆お話 茂山千之丞
   
☆大蔵流<隠笠>(かくれがさ)
【出演】  
  果報者: 茂山宗彦
  太郎冠者: 茂山童司
  すっぱ: 丸石やすし
【あらすじと見どころ】
  宝比べが流行し、果報者も参加したいと思いたち、都へ宝物を買いに太郎冠者を行かせます。太郎冠者が都へ行くと、都の男(すっぱ)が姿の消える隠れ笠を売ってやろうと言います。太郎冠者は喜んで買い求めますが・・・。宗彦の果報者と、童司の太郎冠者というフレッシュな配役でお楽しみ下さい。
     

☆大蔵流<土筆>(つくづくし)
【出演】  
  甲: 茂山千之丞
  乙: 茂山あきら
【あらすじと見どころ】
  友人を誘って春の野遊びに行った男が、土筆(つくし)を見て「土筆の首しをれてぐんなり」と歌を詠みます。友人から「和歌に<ぐんなり>はおかしい」といわれた男は、「…風さわぐんなり」という古歌があると反論するのですが・・・。
     

☆大蔵流<狸腹鼓>(たぬきのはらづつみ)
【出演】  
  狸: 茂山千三郎
  喜惣太: 茂山茂
  笛: 杉信太朗
  小鼓: 清水晧祐
  大鼓: 上野義雄
  太鼓: 前川光範
【あらすじと見どころ】
  猟師の喜惣太が、田畑を荒らす狸を射るために出かけます。すると尼に化けた狸が現れ、猟師に殺生をやめるよう意見し、約束させます。喜んだ狸ですが、帰り道に犬の鳴き声に怯えた姿を喜惣太に見つけられ・・・。千五郎家に伝わる「狸腹鼓」は、幕末の大老・井伊直弼が台本を作り、当時お抱えであった千五郎に型付けをさせ、1852年に初演したもので、茂山家では<家の狂言>として大切に扱っています。動物が人間に化ける点など、「釣狐」を意識して作られた曲ですが、「釣狐」は中入りし狐の姿で再登場するのに対し、「狸腹鼓」では、舞台上で尼から狸の姿に早変わりするのが見せ場となっています。千三郎の軽快な可愛らしい狸をお楽しみ下さい。
     

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□大阪公演 第一日【夜の部】 5月3日(日) 18時30分開演
<<寝音曲>でみる千作の至芸>
 <筑紫奥>は、現在では考えられないことですが、無事に納税できることがめでたいと考えられた中世の物語です。お正月らしいこの演目を茂・童司が清々しく演じます。<子盗人>では、盗みに入ったはずの家で、赤ん坊をあやすのに夢中になってしまう気のいい盗人を演じる千之丞にご注目下さい。最後に2009年に90歳を迎える人間国宝・千作の<寝音曲>。朗々と響く声は、歳を重ねても衰えることなく、観客を魅了し続けます。

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<演目>
☆お話 茂山あきら
   
☆大蔵流<筑紫奥>(つくしのおく)
【出演】  
  筑紫の
お百姓:
茂山童司
  丹波の
お百姓:
茂山茂
  奏者: 丸石やすし
【あらすじと見どころ】
  筑紫と丹波のお百姓が、それぞれ年貢を納めに行く途中、道連れになります。領主の館で、筑紫のお百姓は持参した唐物(唐からの輸入品)を、丹波のお百姓は柑類(果物)の種類を拍子にかかって述べると、褒美に万雑公事(諸雑税)を免除されることになりました。二人は喜びのあまり大声を上げてしまい・・・。
     

☆大蔵流<子盗人>(こぬすびと)
【出演】  
  乳母: 茂山あきら
  盗人: 茂山千之丞
  主人: 網谷正美
【あらすじと見どころ】
  無一文の博奕打ちが金持ちの家に忍びこみ、茶道具などを物色しているところで、寝かされている赤ん坊に気づきます。かわいらしいので、浮かれてあやしていると、その騒ぎを聞きつけ乳母がやってきて・・・。子どもとは縁遠いと思われる博奕打ちが、子どもをあやすという趣向が面白く、そのあやす言葉や所作に、当時の様子がうかがえます。
     

☆大蔵流<寝音曲>(ねおんぎょく)
【出演】  
  主人: 茂山千三郎
  太郎冠者: 茂山千作
【あらすじと見どころ】
  たまたま太郎冠者の謡の声を聞いた主人は、冠者を呼んで自分の前で謡うよう命じます。太郎冠者は、今後たびたび謡わされてはかなわないと、酒を飲まないと声が出ないとか、妻の膝枕でないと謡えないといって断わりますが・・・。演者の仕どころかつ聞きどころ満載で、千作本人も好きな狂言のひとつとしてあげている演目です。
     

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□大阪公演 第二日【昼の部】 5月4日(月・祝) 14時00分開演
<ゴールデンウィーク特別企画>
最終日は、狂言についてのお話に加え、お客様にも体験していただくワークショップをたっぷりとお楽しみいただき、「附子」や「蝸牛」といったお馴染みの人気曲をご覧いただきます。お一人様はもちろん、お子さんやお孫さんとご一緒に、あるいは狂言初心者のパートナーとペアでお楽しみ下さい。

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<演目>
☆お話とワークショップ 茂山千之丞、茂山逸平、茂山童司
狂言についての基礎知識を知り、狂言の発声などを実際に体験するワークショップを通して、狂言をより身近に感じていただきます。
     

☆大蔵流<附子>(ぶす)
【出演】  
  主人: 増田浩紀
  太郎冠者: 茂山あきら
  次郎冠者: 茂山千三郎
【あらすじと見どころ】
  外出する主人は、太郎冠者と次郎冠者に桶の中に、猛毒の附子が入っていると嘘をつき、留守中は注意するように言いつけます。しかし、二人がおそるおそる開けてみると中に入っていたのは・・・。小学校の国語の教科書や、一休さんのとんち話でお馴染みの人気曲。あきら、千三郎の二人による絶妙なかけあいをお見逃しなく!
     

☆大蔵流<蝸牛>(かぎゅう)
【出演】  
  山伏: 茂山逸平
  主人: 丸石やすし
  太郎冠者: 茂山童司
【あらすじと見どころ】
  主人は太郎冠者に、長寿の薬と言われている蝸牛(カタツムリ)を取りに行かせます。ところが太郎冠者は蝸牛を知りません。こともあろうに藪の中で寝ている山伏を蝸牛だと思い込んでしまいます。驚いた山伏でしたが、からかうつもりで蝸牛になりすまし・・・。狂言の人気アンケートで必ず上位に入る人気曲です。思わずウキウキしてしまう狂言のおおらかな笑いをぜひ体感して下さい。
     


■春狂言

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