劇団四季ミュージカル「春のめざめ」制作発表会リポート![製作発表レポート]
劇団四季の新作ミュージカル「春のめざめ」の制作発表会が、3/10に行われました。オリジナル・プロダクションの音楽監督をつとめたキンバリー・グリッグスビー女史をゲストに迎えての記者会見に続き、台本・作詞のスティーブン・セイター氏からのビデオメッセージが上映され、さらに本作の中から2曲のナンバーが披露されました。



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ミュージカル「春のめざめ」は、フランク・ヴェデキントの戯曲が原作。1890年代のドイツの保守的な社会の中で、思春期の身体の変化に戸惑う若者たちの姿を描き、セックス、妊娠、自殺、同性愛などを赤裸々に表現した衝撃作です。ロックのリズムにのせて、若者たちが突然マイクを取り出してその思いを熱く歌い上げる斬新なスタイルで、ブロードウェイでも若い世代を中心に爆発的な人気を得ました。

制作発表では、まず劇団関係者とグリッグスビー女史が紹介されました。オリジナル演出はマイケル・メイヤー氏ですが、日本版では横山清崇氏が演出補、海外生活の経験がありネイティブ・スピーカーであるという宇垣あかね氏と由水南氏という若い女性ふたりが演出助手をつとめるとのことです。

劇団四季が本作を取りあげた経緯も説明されました。2006年に「春のめざめ」がオフ・ブロードウェイのプレビュー公演をしていた頃、別の作品を観にニューヨークを訪れていた横山氏が、「春のめざめ」(原題「Spring Awakening」)の評判を聞きつけ、急遽予定を変更して本作を観に行ったことからすべてが始まったとのこと。その後、他の劇団関係者たちもこの作品を観て次々に衝撃を受けると共に、作品の根底に流れるメッセージに共感し、「劇団四季でやらずしてどうする」とまで思うに至ったそうです。性や自殺など、思春期の若者が抱える問題をストレートに取りあげたこの作品を上演するまでには多くの議論があったものの、作品に惚れ込んだ関係者たちの熱意が実り、ついに5/2からの上演が決定。それを誇らしげに語る関係者の熱い語り口には、並々ならぬ意気込みを感じました。

グリッグスビー女史は、本作がどこの国でも若者とその親が一緒に熱狂している姿を目にしたそうです。音楽も幅広い世代に受け入れられていることから、言葉や文化を越えて人々をひきつけている作品であると語り、日本においてもこの作品が思春期の若者とその両親や先生との対話が生まれるきっかけになればと、期待を込めて話していました。この点については、劇団四季の関係者からも、教育関係者向けの説明会でも好評を得て貸切公演が決まるなど、若者と大人(親や教師)が一緒に観て対話ができる作品であることをアピールしていました。

大胆な性描写もある本作ですが、翻訳においても、実際の演技においても、オリジナル・プロダクションを尊重していきたいと繰り返し語られる一方、日本の観客のメンタリティにも配慮した作品作りを模索中とのことで、特に気になる「性描写の部分はブロードウェイのオリジナルと同じなのか」との質問に対しては、「検討中」と明言は避けたものの、オリジナルに近づけたいと努力している様子はうかがえました。それを演じる若いキャストは劇団内のオーディションで30名ほどの候補者が選ばれているそうですが、ロンドン公演の制作過程に2ヶ月密着した宇垣、由水両氏をはじめとする関係者が、オリジナルの意図を十分に学んだ上での人選だということです。

最後に披露された女の子たちが歌う「ママ」(原題「MAMA WHO BORE ME」)は、白のキンダーガーデン・ドレスのヴェンドラと少女たちが体をめいっぱい揺さぶりながら歌う姿にブロードウェイのオリジナル版を彷彿とさせるものがありました。男の子たちが歌う「ブチギレそう」(原題「THE BITCH OF LIVING」)は、制服風の衣装や椅子もなく立った状態での演技だったので、ブロードウェイ版とは比較しづらい面がありますが、翻訳物にありがちなぎこちない歌詞ではなく、少年たちの思いをふつうの言葉で歌に乗せている感があり、翻訳に3ヶ月もかけたという苦労が垣間見える気がしました。

劇団四季の会員先行がはじまった段階で一般販売はまだ(3/14)なのに、すでにチケットがかなり売れており、なんとこの段階で追加公演が決定。7/5以降のチケットは4/4(土)一般発売となるそうです。これは、チケット確保が大変になりそうです。 なお、イープラスでは、5月28日(木)と7月3日(金)各18:30、イープラス会員限定の貸切公演を実施しますので、オススメです。

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