二宮和也(嵐)主演舞台『見知らぬ乗客』製作発表 会見レポート[製作発表レポート]


嵐の二宮和也の4年ぶりとなる主演舞台『見知らぬ乗客』の製作発表会見が、6月11日に都内で行われた。

本作品は心理サスペンスの名手、パトリシア・ハイスミスの小説を原作とし、海外ではアルフレッド・ヒッチコックによる映画や舞台、ラジオドラマも製作された作品。舞台作品としては日本初演となる。

演出は、ニューヨーク・ロンドンをはじめ世界の演劇シーンで活躍し、日本でも『蜘蛛女のキス』『トイヤー』などを手懸ける、ロバート・アラン・アッカーマン。

[あらすじ]資産家の息子チャールズ・ブルーノ(二宮和也)は、自分を束縛する父親に異常な憎しみを抱きながら、若く美しい母親エルシー(秋吉久美子)と恋人のように親しく過ごしている。若き建築家ガイ・ヘインズ(内田滋)は、浮気性の妻との離婚のため、故郷に帰る途中の列車の中でブルーノと出会う。ガイの妻が離婚に応じようとしないという話を聞いたブルーノは「自分の父を殺してくれたら、妻を殺してやろう」、と“交換殺人”の計画をガイに持ちかける。ガイはその提案を断るが、ブルーノは計画を実行に移してしまう…。
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“ガイ”に焦点を当てた映画版とは異なり、今回は“ブルーノ”に焦点を当てての舞台化となる。作品にちなんで列車の客車内をモチーフとした会見会場には、二宮和也、秋吉久美子、内田滋、そしてロバート・アラン・アッカーマンが登壇した。

二宮演じるブルーノは、殺人者であり、狂気を秘めた役どころ。「怒ったり泣いたり、素直な感情表現ではなく、“普通”にしていることで、読み取れない感情の“怖さ”を表現したい」と意気込みを語った。自身の中の狂気については、「あるのかなぁ…」と考え込みながらも「ゲームだとかトランプマジックだとか好きなことを見つけたときの集中の仕方は、人と違うのかもしれない」と役との共通点をのぞかせていた。

ブルーノの母親エルシー役は、秋吉久美子。「エルシーは、息子に愛情を注ぎながらも、その息子と甘美な関係も持っているとても矛盾した女性。そして女性らしい魅力的な面と嫌な面とを併せ持っている役なので、女優としてはとても演じて楽しい役だと思います。私は実は“オヤジっぽい性格”なので重なる所は少ないかもしれないですが、お酒が飲めない方が酔っ払いの演技が上手なように、第三者から見て“魔性だな”と思う面を体現できれば」と語ると、横で二宮が「(秋吉さんは)魔性ですよね!」と大きくうなずく場面も。

二宮と秋吉は映画『青の炎』以来、奇しくも“殺人者”と“母親”として2度目の親子役となる。「殺し方が巧くなった」と秋吉から褒め言葉(?)が飛び出し、場内に笑いが起こる場面もあり、すでに“仲の良い親子”としてのコミュニケーションは順調なようだ。

そんな二人について、ガイ役・内田滋からは「仲良くていいなー」と羨ましがりながらも、「ガイは(ブルーノに翻弄されて)3人の中で一番観客に近い目線の役なので、ひとつひとつ誠実に取り組んでいきたい。二宮くんとはふたりだけの場面も多いので……仲良くしてね!」との要望も。それに対して二宮は「滋さんとは表裏一体でなければいけない。逸れていながらもその逸れ具合を合わせて一体感を出していけたら。…好きですよ!」と返し、内田からも「僕も好きです!」と相性の良さも見せていた。

個性的な3人の役者をまとめる演出のアッカーマンは、「どの作品を演出する時も、その作品やキャラクターの“真実”を引き出すことを心がけています。ここにいる3人はその私の考えと同じ方向を向いて取り組んでくれているので安心できる。日本の役者は、あまり自分の意見を言わない印象を持っていたが、この3人は自分の意見や提案を言ってくれるので、これから仕事していくのをとても楽しみにしています」「ブルーノは狂気を秘めた青年だが、一方で明るく、フレンドリーでとてもチャーミングな青年。そういった面は二宮さんと重なるので、ブルーノの“狂気ではない部分”を引き出していけたら」と、カンパニーでひとつの作品を創り上げることを楽しみにしている様子で語った。

役者陣からは「普段から、少し話をしてから稽古に入り、演出家と役者の上下関係を取り除いてくれるとてもいい現場だと思います」(二宮)、「役者へヒントを投げて、役柄や状況を役者自らが納得できるようになるまで待っていてくれる、強い、広い、深い演出法」(秋吉)、「役者が不安のない状態でステージに立てるよう仕向けてくれる」(内田)とアッカーマンならではの演出法について語り、こちらもカンパニーとして演出家に対する信頼をうかがわせていた。

記者から「“アメリカ人演出家とのコミュニケーション法”として、アッカーマンさんと二宮さんでハグをして見せてください」とのリクエストに、演出家と座長がにこやかにハグをする一幕もあり、サスペンス・交換殺人という作品イメージとは対照的に、会場には終始和やかな空気が流れていた。

これまで、蜷川幸雄や倉本聰、クリント・イーストウッドと名だたる巨匠とのキャリアを持ち、先日も第46回ギャラクシー賞個人賞受賞、とさらに演技の評価が高まる二宮和也。ロバート・アラン・アッカーマンとのタッグで、「サスペンスの古典」と言われる名作にまた新たな魅力を加えてくれるに違いない。

公演は2009年7月18日(土)〜8月11日(火)、東京グローブ座にて。
チケットは、6月21日(日)10:00より一般発売開始

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