「バンデラスと憂鬱な珈琲」脚本と演出のマギー氏にその魅力を伺った![公演情報]

コント・ユニット「U−1 グランプリ」での活動も好評な、売れっ子放送作家・福田雄一と、伝説のお笑い集団「ジョビジョバ」での活動も名高いマギーのコンビ。二人が強力タッグを組んで送る最新作が「バンデラスと憂鬱な珈琲」だ。主演の堤真一に、高橋克実、小池栄子、村杉蝉之介、中村倫也、高橋由美子、そして段田安則という布陣も強烈な面々で、いかなる笑いを繰り出そうというのか。共同脚本と演出を手がけるマギーに訊いた。


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――何とも意表を突いたタイトルですね。

 福田さんと僕で舞台を作らないかというオファーを受けてから、この企画を雑談の中からいつの間にか「バンデラス企画」って呼んでいたんです。それで僕の中で“バンデラス”に愛着が湧いて、役名として残すことにして。ただ、どうしてもアントニオ・バンデラスが浮かびがちなので、そろそろタイトルをという話になったとき、アントニオ・バンデラス感を薄めるために“憂鬱”を思いつき、さらに薄めておしゃれ感を出すために“珈琲”も付け加えた、そんな感じでできた題名なんです(笑)。


――そのバンデラスを演じられるのは堤真一さん。

 黙っていても主役然とする立ち姿も素敵だし、あれだけかっこいいのに、「俺ってかっこいいだろう」という芝居をしないのが、男から見てもまたかっこよくて。僕にとっては仲のいい先輩であり、おもしろいお兄ちゃんでもあるので、皆さんが知っている堤真一の魅力はまだまだ一部だぞ、僕の知っている魅力を見せるぞと、そんな気持ちです。バンデラスは、おちゃらけも変顔も一切しない、真面目に切羽詰まっている様が一歩引いてみるとおもしろいキャラクター。「24」のジャック・バウアーみたいに「時間がない!」って言うのを周りが「いや、それはお前の都合やろ」とツッコんでいく感じというか(笑)。


――他のキャストの皆さんも実に個性的ですね。

 今回、堤さんはバンデラス含め三役、他の方には七役ほど演じていただくんですが、いわゆるイメージと違う顔も見せていきたいなという気持ちがあって。高橋克実大先輩は、世間のイメージでは真ん丸なお月さまのような、天真爛漫な方ですが、月が日毎に姿を変えるように、尖った三日月のような顔も見ていただきたいなと。。小池栄子ちゃんは、芸人さんからも、絶大な信頼を寄せられるしっかり者的な存在ですが、弱くてかわいいところもたくさんあるので、しっかりしてないのも魅力的な栄子ちゃんを見てもらいたいです。村杉蝉之介さんは、スパイス的な役割はもちろん、どこかイギリスコメディの匂いがするところが今回の話にぴったりですね。。中村倫也くんは、河原雅彦さん演出の「真心一座身も心も流れ姉妹〜獣たちの夜〜」の稽古場でいいなと思って。今回最年少ですが、周りのベテランさんたちを脅かす存在になって欲しいです。高橋由美子さんは大好きな女優さん。手堅さで信頼の厚い方ですが、演出家としては今回、こんな球が来たか! というような球を由美子さんに大いに投げてみたいですね。段田安則さんは、世界の段田、日本演劇界の宝ですから。大統領を演じていただく他、段田さんがいまさらしないよなというような(笑)、「男A」みたいな役もやってもらいます。


――こうしてうかがっているだけで楽しみになってきました!

 文学性とか演劇性は他に任せて、何も残らないことを覚悟して来てください(笑)。そのかわり、とにかく笑いはありますので。一本の舞台の中で、ここはどっかーんとか、ここは誰か一人がクスリとか、ここはニヤニヤとか、さまざまな笑いを創り上げてお見せしたいですね。


取材・文=藤本真由(舞台評論家)


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