グルジア語で「こんにちは」という意味を持つ“が〜まるちょば”。彼らの結成10周年記念公演が、めでたくこの秋、開催される。セリフが一切ない“サイレントコメディー”で世界各国の人々を魅了し続けてきた彼らの実力を、改めて堪能できるチャンスだ。しかも今回はオーストラリアからスペシャルゲストとして“アンビリカル.ブラザーズ”を迎えるという趣向になっているのも一興。ケッチ!(赤いモヒカン)とHIRO-PON(黄色いモヒカン)に、この10周年記念公演のこと、そしてこれまでの10年、これからの10年を語ってもらった。
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「アンビリカル.ブラザーズのことを、日本の人たちに紹介したいんです」
(HIRO-PON)
――まずは、気になるこのタイトル、『ブッ、ブッ、キュ!!』の意味からお聞きしたいのですが。
HIRO-PON 実は10年以上前、ある番組でナインティナインの岡村さんがふとしたはずみで出したギャグに『ブッ、ブッ、キュ!!』というのがあったんです。それが異常に面白くてですね。
ケッチ! 僕も当時、その話は聞いてて。でも最初は『ブン、ブン、キュ!!』って言ってたんだよね。
HIRO-PON そう、当時はそうだと思ってたんで。でも正確には『ブッ、ブッ、キュ!!』だったんですよ。去年、番組で岡村さんとご一緒させてもらったとき「10年以上前にそういうギャグやりましたよね」って言ったら岡村さんも覚えてて。「あれ、僕にとってすごく面白くてすごい印象に残ってるんですけど、使わないんですか?」と聞いたら、「いやー、好きに使ってもらってもいいですよ」って言ってくれたんです。
――じゃ、岡村さん命名のタイトルみたいなものなんですね。
HIRO-PON そうなんです。直々に公認していただきました(笑)。
――内容としては、どんな感じのステージになりそうでしょうか。
HIRO-PON まずはやはり、アンビリカル.ブラザーズと一緒にできることが大きいですね。僕らも世界各国をかなりまわっていますが、彼らもそうで。結成する前、だから10年以上前から僕ら二人ともがリスペクトしているコンビなんですよ。マイクパフォーマンスもあるにはあるんですが、彼らも僕らと同じように、いわゆる言葉でお客さんにアプローチするっていう感じではないんです。同じ二人組だし、意外と共通性があったりもして。直接、初めて会ったのは……いつだっけ。
ケッチ! たぶん、2004年だったと思う。
HIRO-PON それまでにも日本には何回か来ていると思うんですが、僕らが初めて間近で会ったのはあるイベントで。僕らは違うカテゴリで出演していたんですけどね。
ケッチ! たまたま会場が隣で、通りがかったらリハーサルしていたんで、勝手に入り込んで「僕たち、リスペクトしているんです!」って声をかけたのが最初。そうしたら次の日に僕らのショーも見に来てくれて。流れで彼らの前座をやることになり、そこから世界中のフェスティバルでよく顔を合わせるようになって仲良くなったんです。
――ここまでガッツリ一緒にやるのは、今回が初めてになるんですか?
ケッチ! ええ、即興でちょっと一緒にやったことはあるんですが、ガッツリというのは確かに初めてですね。
HIRO-PON だけど彼らも忙しいんで、そのガッツリっていうのが果たしてどこまでできるのかっていうのは今のところ未定なんです。稽古期間があまりとれないこともあって。
――じゃ、本番になってみないとどこまでできるかはわからない。
HIRO-PON そうなんですよ。だけど彼らも、日本できちんとやってみたかったらしくて。だから、とりあえず僕らは一緒にやることができればそれでうれしいんですけど、この機会に彼らのことを日本の人たちに広く紹介したいという気持ちもあるんです。
「二人でやってて良かったなと思うのは、表現の幅が広がったことです」
(ケッチ!)
――結成してからの10年間を振り返ってみると、どんな10年だったと思いますか。
ケッチ! まあ、あっという間でしたけど。でも、よく考えると長かったような。HIRO-PON 早いような、遅いような。でも、すごく密な10年だったとは思いますね。とはいえ、欲を出せばもっともっと密にできたかなあという気もするけど。だけど、欲を言えばきりがないのでね。
――そもそもはソロでやられていたお二人が、コンビになって良かったなと思うことは?
ケッチ! 表現の幅が広がったことですね。あとは、性格が違うからおのずと役割分担的なことも違ってくるので、ひとりでやるときよりも広いエリアをカバーできるようになった。そういうところは、二人でやってて良かったなと思う点ですね。
HIRO-PON 本当に、性格が見事に違うんですよ。それでうまく、補い合えるというか。僕が苦手とすることを、彼が得意だったりするので。
――たとえば、どういうところですか。
HIRO-PON ケッチ!くんはすごい社交的なんです。ところが僕は、そういうところが全然ダメなんですね。
――そうなんですか? 今日はHIRO-PONさんのほうが、たくさんしゃべっていただいているような気もしますが(笑)。
HIRO-PON あれ、そうですかね?(笑) まあ一応、自分のことやパントマイムのことに関してなら、しゃべれるんです。
ケッチ! 僕の友達も、いつもビックリするんですよ。テレビやこういうインタビューのときはきちんとしゃべっているので「へえ、HIRO-PONがたくさんしゃべってる!」って(笑)。
――これから先は、どんな10年にしていきたいですか。
ケッチ! 10年後は……49歳か。
HIRO-PON まあ、いいトシだよね。身体も昔のようには動かなくなってるかもしれないけど……。でも、まだまだですよ。僕らはパントマイムでこうやって表現していますけれど、パントマイムの可能性をすべて網羅したとは思っていないし。おかげさまでここ2、3年くらいで映像の世界とかに少し足を踏み入れたりもしているので、その映像の中でパントマイムがどういう風に生かせるかということもたぶん、これからの課題になっていくだろうし。もちろん舞台も、今までのものがすべて完璧だと思ってはいないので、もっともっとベストに近いものをやり続けていきたいと思いますね。
ケッチ! だけど、世の中がどうなってくかにもよりますよね。たとえば映像にしたって、今まではテレビがあり、やがて録画できるようなビデオが出て、それがDVDになりっていう流れがあって。今では、ユーチューブがこんなに広まっていたりするしね。そういうメディア自体が、これからどうなるかにも対応していかないと。その中で僕らはどうやったら、パントマイムを世の中に広く伝えられるのかとかも考えなきゃいけないし。
HIRO-PON そうだね。あ、あと今後のことでいうと“テレフォンショッキング”に出たいっていうのもあります(笑)。
――それも、夢のひとつですか。
HIRO-PON 今までも僕ら、よくいろんなところでこうなったらいいねってことを語ってきたんですけどね。それがいろいろと叶ってきているので、その中のひとつに入れてもいいかな、と。だけど、特に僕のほうは友達が少ないからなあ(笑)。そのへんのことはケッチ!くんにまかせておきます。
ケッチ! え〜、僕だって、芸能人の友達なんていないよ(笑)。
HIRO-PON まぁ、とりあえずタモリさんにはもうちょっと長くがんばってもらわないといけないかもしれないな(笑)。


が〜まるちょばの10周年だよ!
ブッ、ブッ、キュ!!
【日程】11/26(木)〜11/27(金)
【場所】新国立劇場 中劇場(東京都)
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