「ブラスト!」東京初日公演レポートをお届け![観劇レポート]

 アメリカの伝統的なドラム・コーをショーアップしたエンターテインメントで、2003年夏の日本初上陸以来、日本国内で爆発的な人気を博し近年のマーチングバンド、ブラスバンド人気の火付け役となった「ブラスト!」が、3年の充電期間を経て帰ってきた!
 6月28日(木)の千住公演を皮切りに海外からの招聘作品としては史上初の47都道府県ツアーを縦断中で、待ちに待った東京公演が8月16日(木)東京国際フォーラム・ホールCで遂に開幕した。


「ブラスト!」のステージの模様をご紹介!!


 ブラスト!は、「金管楽器」「打楽器」「ビジュアル・アンサンブル(ダンサー)」の3パートから構成され、各パートが余すことなく演奏・技術・演技を披露していくノンストップのステージ。

 開場中に流れているサンバのリズムと白いライトで照らされている真っ新な舞台空間が、観客の心を刺激し始め、これから始まるショーへの期待感がどんどん膨らんでいく。
 客電と共に、それまで流れていたサンバのリズムがフェイドアウトすると、入れ替わりにどこからともなく、「ボレロ」のリズムを刻むスネアドラムの音が聞こえてくる。
 スポットライトに照らされ舞台中央に現れたのは2003年の初演から2009年に卒業するまで、カンパニー内唯一の日本人として、また全編を通じてソリストとして熱演し、その卓越したテクニックで観客を魅了してきた石川直(なおき)だ。今回、日本公演限定で電撃復帰した。周りがどんなにエネルギッシュにクライマックスに向かっていても曲中一寸も乱れずにリズムを刻み続けるその姿は、ソリストとしての確固たる貫禄をも感じた。
 一転、色とりどりのフラッグやサーベルを操るダンサーが次々に登場しステージを鮮やかな色彩に染めていく。
 ブラスト!では、各シーンごとにテーマ・カラーが決まっていてビジュアル・アンサンブルと呼ばれるカラーガード達が様々な道具を使いステージカラーを先導していく。今回の公演では、石川直の他に、このビジュアル・アンサンブルに和田拓也、ブルーがカラー・テーマの「LOSS」で見事なトランペットの音色を奏でている米所裕夢(よねそひろむ)が、新カンパニーのオーディションに合格しブラストカンパニーの一員として活躍している。カンパニーのなかで活躍する日本人出演者への視線も自然と熱くなっていく。

 1幕の後半の見せ場は2人のパーカッショニストが登場する「バッテリーバトル」から始まる。スティックの先から刻み込まれるリズムは、それまでの神秘的な雰囲気に包まれていた空間を一気に「動」に変える。パーカッションでここまで表現できるのか!と驚きの場面の連続である。2人だったドラマーが、3人になり、5人になり・・・遂には乱打となり、ビジュアル・アンサンブル、金管楽器も一体になって、舞台上を駆け巡る。観ているほうもそれにあわせて、ふつふつと気持ちが高ぶってくる。
 まさしく、ブラストの起源であるドラム・コーを彷彿させる場面で1幕を締めくくる。
 名物となっている休憩中のロビーパフォーマンスも見逃せない。お客さんとの距離が縮まることで、キャストやパフォーマンスがもっと身近に感じられる。このロビーパフォーマンスが終わり、2幕、今回のツアーで初披露となる新曲「イェラパルーザ」では、奏者もダンサーも今までの雰囲気とは一転、コミカルに賑やかに所狭しとステージ上を駆け回る。まさか、あの人がこんな楽器を?!という発見も随所に見られるので、ステージの隅々まで観て欲しい。「大地」「起源」をイメージしたシーンが続く2幕の締めくくりのカラーはレッド。スペイン民謡「マラゲーニャ」の曲にのせ、壮大に且つ、情熱的にエンディングへ向かう。

 エンディングに向かうまでには、キャストとお客さんの想像を超えた一体感が生まれる。あの興奮と熱狂の空間は、会場にいたものでしか味わえない。 まだ観てない方にも、ぜひ体感して欲しい。

公演概要

『ブラスト』

<キャスト>
blastUSツアーカンパニー、石川直、和田拓也、米所裕夢


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2012-08-24 15:50 この記事だけ表示
 
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