OSK日本歌劇団創立90周年記念公演『レビュー 春のおどり〜桜咲く国』桜花昇ぼる 、高世麻央、桐生麻耶インタビュー![インタビュー]

 2013年4月5日(金)から8日(月)まで、OSKが日生劇場に初登場します。昨年4月大阪松竹座で始まったOSK日本歌劇団創立90周年記念公演の掉尾を飾る公演です。
 OSK日本歌劇団は、1922年に松竹楽劇部として大阪で誕生。時代とともにその呼び名を変えながらも、宝塚歌劇団、姉妹劇団であるSKD(松竹歌劇団)とともに日本三大少女歌劇のひとつとして人気を博し、笠置シズ子、京マチ子らのスターを輩出してきた。「ダンスのOSK」と称され、スピード感溢れるラインダンスは「ダンスのOSK」の象徴として、いまに受け継がれている。10年前に一度解散という憂目を見たOSKは、街頭の署名活動などを行い多くのファンの熱い 声援に支えられ、この度、90周年の記念公演として、待望の東京・日生劇場公演を開催することになりました。

 “春の風物詩”と謳われる『春のおどり』は、第1部に山村若構成・振付、吉峰暁子演出による日本物レビュー『桜絵草紙』と、名倉加代子作・演出・振付によるスピード感溢れるレビュー『Catch a Chance Catch a Dream』の豪華レビューの2部構成。OSKの劇団員が総出演で東京の舞台を彩るのも創立以来初めてと、話題に事欠かない楽しみな公演です。
 トップスターの桜花昇ぼる、高世麻央、桐生麻耶が公演に先立ちインタビューに応えました。


トップスターへインタビュー!

昨年4月からの90周年記念公演で感じたこと

【桜花】OSKは多くの方々に支えられ、愛されているんだということを改めて実感しました。感謝の一言に尽きます。10年前、OSKが一度解散をしてからの大きな目標だった日生劇場での公演は、いま、まさに夢を目の前に迎えているところ。昨年4月の『春のおどり』から始まった90周年の最後に日生劇場での『春のおどり』、この喜びを舞台で表現し、これがOSKのレビューだという舞台にしたいです。10年前はOSKが復活する喜びで一杯でしたが、この10年は継続することの難しさ、自分の未熟さも痛感しています。だからこそ、まだまだという思いを原動力に、日々お稽古を重ねていきたいと思います。

【高世】いざ90周年を迎えてみるとその嬉しさの反面、歴史の重みや未来に繋いでいくことの使命を感じています。私たち一人ひとりが舞台で輝いて前進することこそ、次の未来に続くこと。この日生劇場公演は、いままでOSKをご覧になっていない方にもアピールすることのできる大きなチャンスだと思っています。

【桐生】90周年ということを意識しながら、この1年お稽古場で厳しく積み上げたものを開放して、日生劇場では「お祭り」のような熱い思いで舞台に挑みたいと思います。

今回の公演のみどころについて

【桜花】第1部の『桜絵草紙』は、今回の日生劇場のために作られた日本物のレビューです。いくつもの新たな景で構成されますが、昨年の大阪松竹座『春のおどり』で復活し、ご好評を賜りました「鶴」の景を再び舞わせていただくことになりました。この「鶴」は、50年前、舞台稽古中に大階段が落ちるという事故があり、怪我をした劇団員に向けて日本全国からたくさんの千羽鶴が送られたそうです。そうしたファンの方への感謝の思い、そして再起への決意を込めて、トップの秋月恵美子さんが舞われたものです。この度、90周年を迎えるにあたり、波瀾万丈の歴史を持つOSKの真の復活という気持ちを込めて、是非舞いたいと私が申し出て踊らせていただきました。秋月さんの使っておられたお扇子も譲り受け、この春成長した「鶴」の舞を皆様にご覧いただきたいと思っています。

【高世】第2部も新作のレビューですが、とにかくスピード感溢れるものになるのでは。レビューは、言葉や物語を追わなくても目で見て楽しんで、皆さんも一緒に踊っているような感覚になれることも魅力です。予習してこなくても楽しんでいただけますし、さらにスピード感を味わえるのがOSKのレビューの良さ! 私たちが大変であればあるほど、観て下さるお客様は喜んでくださっていますね。「あんなに速いテンポで、手をどうやって回すの!」というような日舞を踊れてしまうのがOSKの劇団員なんです。

【桐生】どんな演出や振付でも「そう来るなら、ぜったいやってやる!」という負けん気が、あるからですかね(笑)。いきなりスペイン人でもないのにスパニッシュとか(笑)。日常とかけ離れているのがレビューの魅力だと思います。ストーリー性がなくても、一つ一つを切り取ったら、それ自体でストーリーを表現することができる。私たちも新作のレビューを楽しみにしています。

OSKの良いところは?

【桜花】やはり団結力ではないでしょうか。この90周年に至るまで本当にいろんな事があり、また、それらを乗り越えるごとに絆が深まりました。だからこそ強くなれた。どこにも負けない絆、団結力があると思います。特にこの3人は、もう切れない絆で結ばれていると思います(笑)。

下級生たちについて

【桜花】下級生たちは自主性を持って日々稽古に励んでいます。団結力を大切にしながら、個性も光り初めていて、良いものが芽生えてきているのを感じています。

【桐生】やってから怒られる下級生が増えましたね(笑)。

【高世】それも継続しているからだと思うんです。研修生を募集できない時期もあり、OSKのレビューをどう伝えたらよいかが課題でしたが、最近の下級生たちを見ていると、続けてきたことに意味があったと思っています。陰では色々な苦労をしていると思います。人数が少ない分だけチャンスはありますが、上級生と一緒に前列で踊り、要求されるものも高いため、やはり責任を果たさなくてはならないので大変だと思います。失敗も含めて勉強しながら責任感も生まれてきています。一人一人が成長してきて頼もしいですね。

【桜花】日生劇場で初舞台を踏ませていただくのが7名! 前代未聞です(笑)。

【高世】出番がどれくらいかは決まっていませんが、初舞台であっても、多分ラインダンスとフィナーレだけということではないと思います。本人たちもお稽古を重ねるうちに責任が湧いてくるのではないでしょうか。

【桜花】ただ、初めて観に来て下さる方もたくさんいらっしゃいますので、「これは初舞台のせいです」ということは許されません。お互いに厳しくいかないといけないと思っています。

東京で公演を繋げて行きたいという思い

【桜花】これからも日生劇場での公演を続けさせていただきたいので、今回の公演はなによりも命がけです。ただ、ここに至るまで、みんなで力を合わせて高めてきたという自信もあるので、あとはお稽古を一生懸命に重ねていくだけです。

【高世】今の時代だからこそ、みなさんが笑顔になり、元気を出し、言葉や思いだけではない、舞台を観て感じていただけるなにかを私たちが出さなくてはいけないと思っています。いろんな世代の人達、子ども達にも楽しんでいただきたい。そのためには私たちが舞台で輝かなくてはなりません。そして私たちを観て憧れてくれる人達が増えたらもっと嬉しいですね。まずは知っていただくことから、知っていただいて楽しんでいただきたいです。

OSKを支えている方々への気持ち

【桜花】支えて下さっている方の気持ちが何年経っても変わらないことにとても感謝しています。大阪の方は結構本音を言ってくださるので・・・あまり誉められないのですが(笑)。「叱咤をいただいてありがたい」と、10年経ってつくづく思います。熱い想いは同じつもりでも、10年前の復活の舞台から熱気が薄れていると言われることがあり、私たちは次の段階に昇らなければいけないのだと感じています。応援してくださる方の暖かい愛をいただいて、これからも一生懸命に舞台を勤めたいと思います。90年分の感謝を込めて、東京の皆様にOSKのレビューをお贈りいたします!!

公演概要

OSK日本歌劇団
レビュー春のおどり 〜桜咲く国

<公演日程・会場>
2013/4/5(金)〜4/8(月) 日生劇場 (東京都)
2013/4/19(金)〜4/29(月・祝) 大阪松竹座 (大阪府)

<キャスト&スタッフ>
出演:桜花昇ぼる/高世麻央/桐生麻耶/他OSK日本歌劇団員

<演目>
【第1部】 山村若 構成・振付/吉峯暁子 演出
桜絵草紙
【第2部】 名倉加代子 作・演出・振付
Catch a Chance Catch a Dream




2013-03-06 10:48 この記事だけ表示