再演決定!NAKED BOYZ話題作ACT VII 「佐川男子1&2」坂口りょう&夏樹弘インタビュー[インタビュー]

 社会現象にもなった佐川急便“イケメンドライバー”のビジュアルブック、『佐川男子』(飛鳥新社)を舞台化したネイキッドボーイズの話題作が、来年1月に再演される。しかも今回は、1年後を描く「エピソード2」とのダブル公演。「エピソード1」では坂口りょうが、「2」では夏樹弘がそれぞれ主演を務める。単なる「イケメン舞台」を越えたいと意気込む2人に、初演のエピソードと今回の見どころを聞いた。

インタビュー!

――今年5月の初演からわずか8か月という、異例の早さでの再演となりましたね。
坂口 もう、ただただ嬉しいだけですよ(笑)。ねえ?
夏樹 ねえ(笑)。本当に、びっくりです。
坂口 でも初演の時、手応えはバンバン感じたんですよ。お客さんが楽しんでくれているのが舞台からも分かって。
夏樹  後半は、僕らキャストもチケットが取れないくらい満席続きだったんです。
坂口 佐川急便さんという身近な企業が題材で、内容も「会社あるある」みたいなところもあったから、僕らのファンだけじゃなく幅広い方が楽しめる舞台になってたんだと思います。
夏樹  今回も、いろんな人に観てもらいたいですね。ネイキッドボーイズは「イケメン俳優集団」を名乗ってはいますけど、「イケメン舞台」目当てに来てくれた人たちを、「役者」としての僕たちや「芝居」のファンに変えたいっていう思いがあって。『佐川男子』は、それができる作品だと思うんです。
坂口 いいこと言うね!(笑)佐川男子を演じるからには、僕らもそこそこイケメンじゃないと本物の佐川男子ファンに怒られちゃいますけど(笑)、役者として成長していかなきゃ、という思いは僕にもあります。
夏樹 僕ら世代の永遠のテーマかもしれないですね。

――今回は、前回のお話を再演する「エピソード1」と、その1年後を描く「エピソード2」のダブル公演とか。
坂口 僕は「1」でも「2」でも、前回と同じ坂部進役を演じます。「1」では、新人研修を終えたばかりの問題児だった彼が成長していく様子が描かれるんですが、「2」ではきっと、さらに成長していい男になってるはず(笑)。
夏樹 僕は、前回と同じ村樹健介役ではあるんですが、今回は「2」のみの出演です。「1」での彼は坂部とペアを組む先輩という役どころだったんですが、「2」では主任に昇格した彼が主人公。中間管理職の悩みや葛藤が描かれるので、「1」よりも硬派な内容になると思います。イメージとしては、ネイキッドボーイズ版『半沢直樹』みたいな感じかな?
坂口 分かりにくいよ(笑)。
夏樹 あ、別に「倍返し」するとかではなくて(笑)。上と下に挟まれて悩みながら、企業が成長するために頑張る人の話っていう意味です。「1」のほうは、同じく企業を描いてはいますけど、もっとコメディー感が強いので。
坂口 「1」には、ほとんどアドリブみたいなシーンもあるもんね(笑)。「もしも配達先でこんなお客様に出会ったら…」という、佐川さんが実際にやっている研修をアレンジして、毎回即興で演じるんです。「2」にも笑いの要素はありますけど、確かに「1」以上に社会的なものになりそう。

――初演の時は、実際に佐川急便で新人研修を受けたそうですね。
夏樹 「1」は、コメディータッチに誇張はしてますけど、基本的には佐川さんの企業理念を忠実に再現した内容。想像だけだと分からないので、1日研修を受けたんです。
坂口 ハードな研修で、1日で膝がバッキバキになりました(笑)。挨拶一つとっても、タイミング、礼の角度、声の大きさ、笑顔、全部ちゃんとできてないと不合格なんです。
夏樹 1日でたたきこまれたことが、ぐっち(坂口)の態度に表れてたよね。稽古中、挨拶の仕方とかチェックが厳しかった(笑)。
坂口 僕たちがちゃんとやれてないと、佐川さんの名前に傷をつけることになると思ったんです。僕は座長でもあったので、稽古前に「整列!」「気をつけ!」「礼!」みたいな(笑)、そういうところから徹底してやってました。
夏樹 佐川さんでは、部屋に入る時に必ず大きな声で「入ります」「どうぞ」っていうやりとりがあるので、僕らも稽古場に入る時はそうしようと決めて。いつの間にか、ストレッチしてても携帯いじってても、誰かが「入ります」って言ったら自然と「どうぞ」って反応するようになってましたね。
坂口 これって、人間として大事なことだと思うんです。だから僕、佐川さん素敵だなって(笑)。
夏樹 佐川さんを見る目は、確実に変わったよね。街中で見かけると「わぁ」って嬉しくなる(笑)。身近な人に出会ったような気分でした。

――お互いの俳優としての魅力について、どう感じていますか?
夏樹 ぐっちは、とにかくアツい!僕はミュージカルの経験が多いので、よく「ちょっとダンス教えて」って引っ張られるんですけど、全然「ちょっと」じゃないんです(笑)。稽古が終わってからも、ずーっと自主練してるよね。
坂口 だってやっぱり、中途半端なものは見せられないじゃないですか。プロとして、自分にできる最大限のパフォーマンスをしたいという思いからやっているだけで、努力家とかそういうことではないです。なっち(夏樹)はですね、僕と違って歌もうまいしダンスもうまいし芝居もうまいし…
夏樹 (照れて)バカ野郎!(笑)全然そんなことないです。
坂口 なんでよー、自信持ってよー(笑)。それに真面目だし、見習いたいところばかりの、素敵な仲間です。
夏樹 他のメンバーより歌とダンスの経験は多いので、そこで負けたくないという気持ちはありますけどね。
坂口 僕がみんなに負けたくないのは…アツいところと、あとは礼儀かな。
夏樹 ペットボトル事件とかあったもんね(笑)。
坂口 ああ…(笑)。初演の稽古初日に、稽古場を退館する時に飲みかけのペットボトルが散らかってたんですよ。「誰の?」って聞いても誰も手を挙げないから、僕もう怒っちゃいまして、「分かった、今日は俺が片付けるけど、明日から絶対やるなよ」と。それからはなくなったから良かったですけど…そういうところはちゃんとしたいんです!
夏樹 あの時のぐっちは怖かった(笑)。僕は、それを緩和する係という感じです(笑)。
坂口 確かに(笑)。最近のネイキッドボーイズは、自然とそういう役割分担みたいなのができて、チームワークが良くなってきてますね。

――最後に、今回の『佐川男子1&2』、「特にここを見てほしい!」というポイントは?
坂口 僕としては、坂部進の成長を見てもらいたいという思いがどうしても強くて。だからぜひ、「1」と「2」両方観ていただきたいですね。
夏樹 僕の見どころは、普段は出さない低い声(笑)。あと僕、「1」のオープニングがめちゃくちゃ気に入ってるんですよ。ミュージカルにはあまりないヒップホップ系の音楽にカッコいい振付がついてて、もうそこは完全に見どころ。
坂口 そのシーンで僕たち、脱ぐしね(笑)。芝居、笑い、歌、ダンスに加えてイケメンのハダカまで見られる、もうどれだけ盛り込むんだ!ってくらい盛り込まれた舞台です!
夏樹 説明までアツい(笑)。盛り込まれたあれこれを通じて、仕事の楽しさみたいなものを感じ取ってもらえたら嬉しいな。どんな仕事でも、楽しさってただ和気あいあいとやることじゃなくて、厳しさの中にあるものだと思うんです。佐川さんの仕事にあるその楽しさ、僕らが役者としてそれを表現する楽しさを、伝えられたらいいなと思います。

 [取材・文=町田 麻子]
[撮影=渡辺 マコト]

公演概要

NAKED BOYZ
ACT VII 「佐川男子1&2」

<公演日程・会場>
2014/1/8(水)〜1/13(月・祝) 築地本願寺ブディストホール (東京都)

<キャスト&スタッフ>
企画・脚本・演出:カニリカ
原案:「佐川男子」(飛鳥新社)
<エピソード1 #1> 全4回
坂口りょう、岩崎孝次、久保慶太、木村優希、森輝弥、夏川光平、佐々木源、仲沢景/萩野崇(特別出演)
<エピソード2 #2> 全6回
夏樹弘、大矢剛康、高岡裕貴、坂口りょう、岩崎孝次、久保慶太、植田恭平/萩野崇(特別出演)





2013-11-11 13:30 この記事だけ表示