主演:松下優也インタビュー!ブロードウェイ・ミュージカル『イン・ザ・ハイツ〜そして、僕は、歌い、踊りだす〜』[インタビュー]

 増田哲治(TETSUHARU)が演出・振付を手掛けるブロードウェイ・ミュージカル『イン・ザ・ハイツ〜そして、僕は、歌い、踊りだす〜』に、主演舞台『黒執事』『THE ALUCARD SHOW』での好演も記憶に新しい松下優也が主演する。NYの「ワシントン・ハイツ」と呼ばれる地域を舞台に描かれるこの物語で松下が演じるのは、アフリカ系アメリカ人のベニー役。ヒスパニック(中南米出身者)が多く住むハイツでは、スペイン語が話せないベニーはマイノリティにあたる。ヒスパニックもアフリカ系も日本人が演じる日本版では、ブラックミュージックに親しんで育った松下のソウルフルな歌声と存在感がカギになりそうだ。

松下優也インタビュー

――『イン・ザ・ハイツ』に出演が決まった時のお気持ちは?
 ストーリーと自分の役の設定を聞かせて頂いたときに、日本だったら僕が一番この役に合ってるんじゃないかなと思いました(笑)。

――アフリカ系の役を日本人が演じる難しさは感じますか?
 具体的な役作りはこれからですけど、ブロードウェイでやってるものをそのままやるのはちょっと難しいのかな、とは思います。僕の演じるベニーは黒人の設定ですしね。日本人がアメリカ人を演じているのを、お客さんにリアルだと感じてもらうためには、僕らがいかにリアリティを持ってやれるか。ただ単に「アメリカのミュージカルを日本人がやりました」で終わらせたくはないので、壁はあっても乗り越えていきたいと思ってます。  

――役作りはいつも、どのように?
 台詞の言い方とかの前に、まず下地作りをします。台本に書いていないバックボーンをしっかり考えておけば、芝居って自然に出てくるものなのかなと思って。だからベニーに関しても、根本にあるブラックカルチャーだったり、NYの空気感だったりっていうのを大事にしたい。僕はヒップホップやR&Bがもう大好きなので、下地はそこから作れると思うし、日本人とは違うリズム感のお芝居ができたらいいなと思います。それと、この間NYに行って、ワシントン・ハイツの空気も感じてきたので、それは覚えておきたいです。NYはここ6年くらい毎年行ってるんですけど、ワシントン・ハイツは初めてだったので。  

――NYでは、『イン・ザ・ハイツ』の原案・作詞・作曲を手掛け、ブロードウェイ公演では出演もしていたリン=マニュエル・ミランダにも会ってこられたそうですね。
 お会いできて良かったです!彼がオリジナルキャストとして舞台に出演している映像を見たことがあったんですが、実際にお会いしてみると、“スター!”という感じよりも“ものづくりの人”という印象が強かったですね。すごく優しい方で、作品への想いも感じることができたので、これから始まる稽古に生かしていきたいです。

――音楽以外では、どんなところに魅力を感じていますか?
  とりあえずこの作品はテンション高いですよね(笑)。ラテンな感じをいかに日本人キャストに落とし込むかだと思うんですけど、今回のメンバーを見ると、ノリの良さそうな方ばかり。Microさんは役に超ぴったりで、ミュージカルは初めてでも、ノリの部分で勉強させてもらえることがたくさんあると思いますし、前に舞台でご一緒した雅くん(中河内雅貴)は暑苦しいくらい男気にあふれているし(笑)、前田美波里さんやマルシアさんのような大先輩の方もいらっしゃって。演出のTETSUHARUさんも、去年『ドリームハイ』でご一緒したんですけど、とてもリスペクトできる方。本当に、楽しみな方ばかりですね。僕は今回、出演者の中で最年少らしいんですけど、それも新鮮で、なんかテンションが上がります(笑)。  

――年下だからといって、遠慮はしないぞ、と?
 もちろんしないですよ!(笑)、それぞれすごいキャリアを持った方ばかりなので、刺激を受けながら、自分の出せるところは出していきたい。一年前の僕だったら不安になってたかもしれないですけど、ここ数年舞台でいろいろな経験をして、まだまだだと思う部分もすごくある反面、徐々に自信がついてきてる部分もあって。自分に何ができて何ができないのかが分かってきてから、稽古場で「うわ、俺めっちゃ負けてる!劣ってる!」って思うことが楽しみになったんです。だって、そのほうが成長できるじゃないですか。

――最後に、『イン・ザ・ハイツ』、どんな方に観に来てほしいですか?
  まずは、この作品がもともと大好きな方。日本人キャストでアメリカ版とはまた違うものをお見せできると思うので、ぜひ!それと、ミュージカルは好きだけどこの作品はまだ観てないという方に、知ってもらえたらと思います。あとは、ミュージカルというものを全く知らない方でも、この作品は楽しんでもらえるはずです。僕も実は、ミュージカルなら何でも好きというわけじゃないけど、この作品は本当に良いと思うから。どんな世代の方でも楽しめるストーリーなので、恋人や親子連れとかでも観に来てもらえたら、それもうれしいですね!

 [取材・文=町田麻子]
[撮影=渡辺マコト]

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公演概要

Broadway Musical IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ

<公演日程・会場>
2014/4/4(金)〜4/20(日) Bunkamuraシアターコクーン (東京都)
2014/4/25(金)〜4/27(日)森ノ宮ピロティホール(大阪府)
2014/4/30(水)福岡市民会館(福岡県)
2014/5/10(土)〜5/11(日)KAAT神奈川芸術劇場(神奈川県)

<キャスト&スタッフ>
作:リン-マニュエル・ミランダ
演出・振付:TETSUHARU
翻訳・訳詞:吉川徹
歌詞:KREVA
出演:松下優也・Micro(from Def Tech)
・梅田彩佳(AKB48)・大塚千弘・中河内雅貴・大野幸人・植原卓也・エリアンナ・安崎求・樹里咲穂・マルシア/ 前田美波里
丘山晴己・KEN(S☆RUSH)・平田愛咲・TOMOMI・菅谷真理恵・渡部沙智子




2013-12-11 16:34 この記事だけ表示
 
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