大人気のスクリューボール・バトラー・コメディ『鎌塚氏』シリーズ第3弾にコメディ初挑戦の北村有起哉が参戦![インタビュー]

 ナイロン100℃の個性派役者で、グループ魂のドラマー“石鹸”としても幅広く活躍中の三宅弘城が見事なまでのハマリ役“完璧な執事・鎌塚アカシ”に扮して大騒動を繰り広げる『鎌塚氏』シリーズ。三宅のトボけた味のある演技はもとより、ともさかりえ、片桐仁、広岡由里子、玉置孝匡らレギュラーメンバーの芸達者ぶり、さらには倉持裕が手掛ける緻密に計算された脚本、演出の魅力もあいまって、このジャンルには珍しいほどの評判を博している舞台だ。第3弾の今回はベンガルと北村有起哉が初参加し、シリーズに新風を吹き込む。実は、ここまで徹底したコメディに出るのは初めてという北村有起哉。舞台人としてここで更なる新境地を開きそうな彼に、意気込みを語ってもらった。

撮影:三浦憲治

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今回はいろいろなことが僕にとっては初挑戦なんです

――まずは、このシリーズに出演することになったいきさつをお聞かせください。
 劇団☆新感線の『シレンとラギ』(2012年)に出た時、実は三宅さんとずっと一緒の楽屋だったんです。別に、そこで直接出演交渉したわけじゃないんですけどね(笑)。ちょうどそのころ、“鎌塚氏”の第2弾のチラシが出回っていて。僕は観てはいなかったんだけど、いろいろな方から第1弾の感想を聞いていたし、前回が好評だったから第2弾があるわけなので「うらやましいです」って言ったんですね。だってこういうプロデュース公演って実はとても贅沢なものだし、なにしろ出会い、縁あってのものですし。

――確かにそうですね。
三宅さんの持つ魅力というものが、倉持さんとも相性が合ったということでもありますからね。それに間違いなく三宅さんにとって、このシリーズは代表作になるわけですし。そういったキャリアがあることってすごくいいことじゃないですか。人に聞かれた時、自分の代表作をスッと言えるというのはなかなか難しいことですから。というわけで、そういう話を楽屋でしていたわけなんですが。そうしたら今回、出演のお話をいただいたので二つ返事でお受けしたんです。だけど今回はホント、いろいろなことが僕にとっては初挑戦なんですよ。

――ここまで思いっきりコメディの舞台というのは。
 そう、初めてなんです。倉持さんとお仕事ご一緒するのも初めてですし。

――とても新鮮な経験ができそうですね。
 もう、不安と楽しみな部分とが入り混じっている状態ですよ。

――そして今回北村さんが演じられるのは公爵の役だということですが。
 ええ。ずいぶんと気弱な、引きこもりな役らしいんですけどね。もちろん、僕の知り合いにはいないタイプです。だいたい公爵自体がいませんしね。

――お稽古はまだこれからですが、現時点ではどう演じようと思われていますか。
 みなさん、レギュラーの方ばかりなので、思い切ってそこに飛び込むつもりで。でもあまり染まり過ぎず、僕ができることはなんなのかということを感じながら、演じたいです。

今までにないところを突いている舞台だとも思う

――共演経験があるキャストは。
 三宅さんと広岡さんくらいですね。玉置さんとはワークショップで一緒だったことがあるんですが、珍しい方だなと思っていて。だって、出会った瞬間からみんなにいじられていましたから。あれはすごい才能ですよ。僕も初対面のときからそういう気持ちを飛び越えていじらせてもらいました(笑)。だけど、キャストの人数も決して多くはないので役割もそれぞれにあるでしょうし、意外と休む暇がないような気がしますね。

――このシリーズは毎回、廻り舞台で次から次へと場面転換がありますし、テンポも相当早いですし。きっと、大忙しですね。
 はい、僕もそう思います(笑)。

――今、特に楽しみにしていることはなんでしょうか。
 自分の未体験ゾーンに入れること自体がとにかく楽しみです。だけど、ほどよい安心感があるというのがありがたい(笑)。本当になにもわからないところだと正直怖いんですけど。知っているキャストもいますし、シリーズ第3弾ということもあるし。そういう意味じゃ、まったくどうなるかわからないというわけではなく、ほどよい、心地良い安心感の中で自分がやったことのないことに挑戦できるので。きっと、いろいろ難しかったりするのかなあとは思いますけど。お客さんを無理に笑かすのではなく、なるべく自然に笑ってもらえるようにできたらいいなと思っています。

――お客様へ、北村さんからお誘いのメッセージをいただけますか。
 コメディとかコントとか喜劇とかいろいろな笑いの舞台が氾濫している中で、お客さんも目が肥えちゃってきている部分があると思うんですね。そんな中でこの“鎌塚氏シリーズ”は倉持さんの作家性が土台にしっかりとある上でのコメディになるので、作家性がとても強いというか、ちょっと香りが違うというか。そこらへんは、僕も特に魅力を感じている部分でもあるんです。きっと「こういった演劇もあるんだな」と思われるんじゃないでしょうか、今までにないところを突いている舞台だとも思うので。なので、もしご興味があれば、みなさん、ぜひ劇場にいらしていただけたらと思いますね。


[取材・文=田中里津子]
[撮影=平田 貴章]
[ヘアメイク=大和田一美(APREA)]
[スタイリスト=兼子潤子]

公演概要

M&Oplaysプロデュース『鎌塚氏、振り下ろす』

<公演日程・会場>
2014/7/4(金)〜7/27(日) 本多劇場 (東京都)
2014/7/31(木) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール (愛知県)
2014/8/2(土)〜8/3(日) サンケイホールブリーゼ (大阪府)
2014/8/5(火) 焼津文化会館 大ホール (静岡県)
2014/8/7(木) 島根県民会館 大ホール (島根県)
2014/8/9(土) はつかいち文化ホール さくらぴあ大ホール (広島県)

<キャスト&スタッフ>
作・演出:倉持裕
出演:三宅弘城/ともさかりえ/片桐仁/広岡由里子/玉置孝匡/ベンガル/北村有起哉


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2014-05-23 11:55 この記事だけ表示