2人の貴公子をダブルキャストで演じる辻本祐樹と平野良へインタビュー!源氏物語〜夢浮橋〜[インタビュー]

 紫式部が描いたあまりにも有名な王朝絵巻「源氏物語」。今作「源氏物語―夢浮橋―」は、主人公・光源氏が亡くなった後、薫と匂宮を中心とした恋愛模様を描いた「源氏物語・宇治十帖」がベースとなっている。この2人の貴公子をダブルキャストで演じるのは辻本祐樹と平野良の2人。大君、中の君、浮船の1人3役をこなす遠山景織子との3人芝居という濃密な舞台に臨む2人に意気込みを聞いた。


インタビュー!

――まずは作品の見どころから教えてください。
辻本 今回の「源氏物語」では平安時代の恋愛模様を描いています。当時はこんな恋愛をしていたのかと思う部分もあるけど、気持ちは現代も一緒だと思うので、そこを楽しんでいただきたいですね。
平野 そうですね、キュンキュンしますから。

――源氏物語のストーリー自体はご存知でしたか?
平野 あまり馴染みはなかったんですよ。でも今回、本を読ませてもらったら…いや〜、エロいというか、ドロドロしてるというか。「恋してるわ〜!」って感じがしましたね。

――少女漫画などを通じて「源氏物語」に詳しい女性は多いですけど、我々男性陣からすると「そりゃあ、なんとなくは知ってるけど…」っていう感じはありますよね。
辻本 そうですよね。光源氏が〜っていう。
平野 そうそうそう。
辻本 今まではなんとなくでしか知らなくて、今回初めて勉強するので楽しみです。

――しかも、今回は光源氏が亡くなった後の物語ということで。
辻本 あまり皆さんが詳しくはご存知ではないところを描いていると思うので、そこも面白いと思いますね。

――出演が決まった時のお気持ちは?
平野 3人芝居なので、セリフは多いだろうなと思っていて、そうしたら見事に多かったですね!だから、しっかりと役者根性を見せつけないと!
辻本 僕は常にマネージャーから脅されてます(笑)。

――(笑)なんて言われてるんですか?
辻本 「ヤバいよ。セリフの量、半端じゃないよ。できる?」って(笑)。でも、僕はこういう恋愛の話をずっとやりたいなと思っていたところだったので、すごく嬉しいです。しかも、今回は3人芝居ということで、物語の濃い部分を存分に出せるんじゃないかと思っています。薫なら薫、匂宮なら匂宮の恋愛をしっかり演じたいなと。

――今作はダブルキャストということで、前期と後期で役が入れ替わるそうですね。後期になるとお2人の心境にも変化が現れそうですね。
平野 たしかに(笑)!
辻本 あはは!ソワソワしてくると思います。本番中もどんどん相手の役が気になっちゃったり。
平野 そうだよー!だから、26日(役が変わる前の公演)が終わったらもう!
辻本 おかしな感じになっちゃう!感情も雰囲気も全て作り直さなきゃいけなくなるんで。
平野 本当だよなあ〜。
辻本 もちろん、稽古はしっかりやっていきますけど、本番に入るとさらに変わってくると思いますね。

――遠山さんとの共演は初めてだそうですが、顔合わせの時の印象は?
平野 オーラがすごいですね。
辻本 衣装を着て来られた時に既に平安時代の人になっていました。これはもう、こっちからぶつかってぶつかって芝居していかないとダメですね。

――胸を借りるような気持ちで。
平野 本当にそうですよ。
辻本 新しい舞台を作りたいですね。「こんな雰囲気の舞台初めて観た」ってお客さんに感じてもらえたらと思います。

――お2人とも時代劇の経験は?
平野 初めてではないけど、源氏物語は初めてですね。
辻本 平安時代でいうと、僕は大河ドラマの「平清盛」に出演しました。時代の雰囲気は感じ取ってはいるんですけど、恋愛もので時代劇は初めてなので、その恋愛のオーラを出せればいいなと思いますね。

――現代劇と時代劇で演じる上での気持ちの変化はありますか?
平野 佇まいが変わるから、時代劇をやってる時はシャキッとはするかな。
辻本 時代劇をやる時が一番背筋が伸びますね。言葉使いも含めて、現代劇と比べてごまかしが効かない部分が多いですね。

――ノリでは済まされないと。
平野 そうなんですよ。変なアドリブも入れられないし(笑)。

――これは男性にも観てもらいたい作品ですよね。
平野 観てもらいたいですねえ!
辻本 是非!

――最初に辻本さんも仰ってましたけど、現代にも置き換えられる恋愛物語じゃないですか。そういったところで男性にも興味を持ってもらえると思うんですよね。
辻本 そうなんですよ。この時代らしい恋愛模様にはなっているけども、人を好きになる気持ちって今も昔も変わらないと思うんですよ。だから、これを観てキュンキュンする気持ちを取り戻して欲しいっていうか。
平野 もうこの舞台を観た後はLINEじゃコクれなくなりますよ(笑)。
一同 (笑)

――では、男性にお誘いの言葉をかけるとしたら?
平野 来てくれっ!
一同 (笑)。

――そのひと言で感じて欲しいと!
平野 男の人も意外とキュンキュンするの好きですからね〜。僕も月9とか観ながらいつもキュンキュンしてますし。
辻本 男性はこういう話を案外避ける傾向があると思うんですけど、観てみると意外とハマっていただける内容には仕上がると思いますね。性別も年齢も関係なく、いろいろな楽しみ方が出来ると思います。

――なんとなく少女漫画を読み始めてみたらハマっちゃった、みたいな感覚に近いかもしれないですね。
辻本 ああ、たしかにこの作品はそういうところがあるかもしれないですね。

――お2人は薫と匂宮、どちらに共感できますか?
辻本 僕は薫ですね。恋愛に関しては匂宮みたいにまっすぐいくのは苦手です。
平野 僕は完全に匂宮タイプなんで。ドラクエで言うなら「ガンガン行こうぜ」ですよ(笑)。

――防御なんていらない、と(笑)。
平野 いらないいらない!やられたときはただ泣けばいいじゃん、みたいな。

――それだけ明確だと、自分と逆のタイプの役を演じるときが楽しそうですね。
平野 いやあ、それは楽しいですよ!
辻本 自分の感情にあまりないものを演じるのって楽しいんですよ。気持ちがわからない分、思いっきりやれちゃうっていう。で、演じてる最中に新しい感情が湧いてくるんですよね。「おお、こういうことか!」って。そういうものがたくさん出ればいいと思います。

――では、読者の方に向けてお誘いの言葉をいただけますか?
辻本 新たな恋の気持ちが芽生えるような、愛に溢れた、心揺さぶられる作品になると思いますので、ぜひ心をユラユラさせに来てください。
平野 恋をしてる人もしてない人も、観たらきっと「いいな」って思えると思うし、忘れていた何かを取り戻せるはずです。来てくれっ!

[取材・文=阿刀 “DA” 大志]
[撮影=渡辺マコト]

公演概要


源氏物語〜夢浮橋〜

<公演日程・会場>
2014/9/23(火・祝)〜9/28(日) KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ (神奈川)

<キャスト&スタッフ>
脚本:赤澤ムック
演出:板垣恭一
出演:辻本祐樹、平野良 / 遠山景織子

<公演スケジュール>
9/23(火・祝)17:00 (辻本:薫/平野:匂宮)
9/24(水)19:00 (辻本:薫/平野:匂宮)
9/25(木)19:00 (辻本:薫/平野:匂宮)
9/26(金)19:00 (辻本:薫/平野:匂宮)
9/27(土)13:00/16:00 (昼夜とも・辻本:匂宮/平野:薫)
9/28(日)13:00/16:00 (昼夜とも・辻本:匂宮/平野:薫)

2014-08-07 12:25 この記事だけ表示