『ア・フュー・グッドメン』HP 公開舞台稽古レポート[公開稽古レポート]

5月某日、メディアに向けた公開舞台稽古が行われた。舞台セットとスタッフ・キャストの机だけでスペース満杯の稽古場に、数台のテレビカメラ、スチールカメラ&取材陣が入ると、場内は熱気と緊張感でいっぱいに。そんな中、黙々とウォーミングアップに励んでいたのが小西さん、阿部さん、平埜さんの3人。イメージは海兵隊の訓練か!?
息をゼイゼイ言わせながら顔が真っ赤になるほどに集中して腕立て、腹筋をする皆さんに、瀬奈さんが笑いながら声をかけていた。一方、淵上さんは台本に大集中!
膨大な台詞を懸命に体の内にしみ込ませようと、ひたすらつぶやき続けている。菅原さんが到着し、演出の鈴木さんほか、スタッフ陣も所定の位置にスタンバイ。この日欠席の田口さんの代役を阿部さんが務めることになり、いよいよ稽古スタート。

公開舞台稽古レポート

まずは鈴木さんが机の上にiPadとミニスピーカーをセッティング。演出家自らの音響オペレーションにより冒頭のシーンから立ち稽古が始まった。海兵隊の訓練を想起させる効果音が流れた後、事件の被告人ドーソン役の平埜さんが力強く独白。直立不動のまま、感情を殺して声を張る姿はいかにも海兵隊員である。ドーソンの弁護を志願する女性法務官ジョアン役の瀬奈さんは、凛とした美しい立ち姿で意志の強さを伝えてくる。それに対する淵上さんは、若さと勢いあふれる熱血弁護士ダニエルを、飄々と軽やかに表現。ダニエルと軽口を交わしながらも、シャープな視線に"キレ者"感を漂わせるのは検察官ロス役の小西さん。次から次へと繰り出される対話の応酬にあわせて、個々のキャラクターがくっきり際立って見えてくるのが面白い!
とくに平埜ドーソンと淵上ダニエルのやりとりは、硬と軟の駆け引きのような不思議な緊迫感にゾクゾクさせられた。事件の真相に関わるケンドリック中尉役の菅原さんは、ピンポイントの登場ながら言葉の響き、その表情だけで不穏な伏線を感じさせる、まさにキーマン。前半部分の場面転換をすべて俳優の空間移動で見せていく演出が、ストーリーの加速を感じさせて興奮をあおる。

そして判事ランドルフ役の阿部さんが中央に立った時、舞台に法廷のセットが立ち上がったのがわかった。はっきりと、落ち着いた声で裁判の予定を告げる阿部さん。正面から向き合ってその視線を受けとめると、まるで傍聴人になったような感覚である。「これが法廷ってやつか!」。淵上ダニエルの覚悟のこもった声が響いて、さあ、いよいよ息詰まる法廷シーンが始まる!……と思ったその時、鈴木さんの「じゃあここまで。続きは劇場にて〜」という無情な一言が……。前のめりになっていた取材陣一同が、フウ〜と脱力。7人のキャストで疾走する法廷サスペンス、そのクライマックスを期待せずにはいられない!

公演概要

「ア・フュー・グッドメン」

<公演日程・会場>
2015/6/19(金)〜6/28(日)  天王洲 銀河劇場 (東京都)

<出演・キャスト>
原作:アーロン・ソーキン
上演台本・演出:鈴木勝秀
出演:淵上泰史 瀬奈じゅん  小西遼生 菅原永二 阿部丈二 平埜生成 / 田口トモロヲ

<◆◆トークイベント◆◆ >
≪実施日・登壇者≫
 6月20日(土)17時の回終演後・・・淵上泰史、瀬奈じゅん、小西遼生
 6月22日(月)14時の回終演後・・・小西遼生、菅原永二、阿部丈二、平埜生成
 6月24日(水)14時の回終演後・・・淵上泰史、瀬奈じゅん、田口トモロヲ

2015-06-09 16:54 この記事だけ表示