りぼん60周年記念公演 舞台『こどものおもちゃ』[稽古場レポート]

 子供たちやCHaCK-UPが元気いっぱいに動き回る楽しい舞台『こどものおもちゃ』公演。笑えて泣けるシーンが満載の舞台を要チェック!
 子供たちの元気な声が劇場に響く。8月20日に初日を迎えた舞台『こどものおもちゃ』は、小学校6年生の人気タレント倉田紗南(小椋梨央・奥田こころのWキャスト)と、紗南のクラスの一匹狼男子羽山秋人(相澤侑俄・板垣李光人のWキャスト)を中心に巻き起こる笑いあり涙ありのハイパーコメディな物語だ。

シーンのギャップに思わず涙がこぼれてしまうのかもしれない。

 序盤は、紗南と共に舞台の設定上でも人気タレントのCHaCK-UPが舞台を盛り上げる。ピコピコハンマーの介である紗南と宇宙人侍のCHaCK-UPだったり、音楽番組での共演だったり、CM撮りを隣同士のステージで撮っていたりする中で、CHaCK-UPの可愛い魅力もたくさん見られる。その他にも、CHaCK-UPは紗南の相談役としても登場して、紗南とともにダンスを踊ってみたり、中盤ではファンには嬉しいサプライズも用意されているので、楽しみにしてほしいところだ。

 そして、なんといっても三石琴乃さん演じる紗南の母・倉田実紗子には注目してほしい。着物姿でありながら、舞台を縦横無尽に使い、作家先生のため原稿をせがむ編集者と追いかけっこを披露したり、頭にはリスのまろちゃんを飼っているため常にリスの家が乗っているし、優雅に出てきたかと思えば股を広げる横動きをしながらステージを去っていったり。稽古を取材させていただいた時から着物姿で稽古に望むなど意識の高さが伺えた三石さんだったが、本番を迎えて、より全力投球で芝居に挑んでいる姿が印象的だった。

 そしてかっこいいお兄さんなのに、羽山にちょっかいを出して殴られたり、テンパったり、まさに残念なイケメン・山本一慶さん演じる相模玲。紗南のマネージャーでもある彼は、忙しい紗南をフォローして飛び回ったり、紗南のことを思って優しく見守っているのだが、イマイチ締まらないという残念な役どころを見事に演じている。思わず泣いちゃうようなシーンもあるのだが、玲がいるとなんだか笑えちゃう不思議にあったかい役でもあり、細かいところでおもしろい動きをしていたりするので、ぜひ彼の一挙手一投足をその目で見ていただきたい。

 舞台はとても楽しく笑えるシーンが満載なのだが、実は涙するようなシーンも含まれている。そこは家族の愛を描いたシーンだったり、紗南や羽山のためにクラスメイトたちが行動するシーンなのだが、それまで楽しく笑いながら見ていただけにシーンのギャップに思わず涙がこぼれてしまうのかもしれない。

 そして終盤。先日舞台稽古の取材で稽古場に直撃した時に見たシーンも含まれていたのだが、あの時はまだまだぎこちなかったピコピコハンマーさばきも本番では気持ちよく決まっていたし、CHaCK-UPと紗南の息もピッタリ。玲と紗南のやりとりも、登場人物を紹介する場面も流れるようにスムーズに進んでいく。稽古で細かく指導が入っていた部分も本番では見事に決まっていた。

 たくさんの笑いと、可愛くて元気な子供たちのお芝居、CHaCK-UPの魅力が詰まったシーン、そして感動の涙。舞台『こどものおもちゃ』は8月30日まで元気いっぱいに公演中!

※写真はWキャストのばびっと組になります。

[取材・文=海梨]
[撮影=平田貴章]

公演概要

りぼん60周年記念公演 舞台『こどものおもちゃ』

<公演日程・会場>
2015/8/20(木)〜8/30(日) 銀座 博品館劇場 (東京都)

<スタッフ・キャスト>
原作:「こどものおもちゃ」小花美穂(集英社「りぼん」連載)
脚本・演出:大地丙太郎(アニメ「こどものおもちゃ」監督)
出演:
ばびっと組:小椋梨央 相澤侑我 吉村美音 有馬ひより 高橋実生 吉原ゆめか
まろちゃん組:奥田こころ 板垣李光人 磨井彩月 風間莉里 河合若菜 未来
山本一慶 本郷 弦
CHaCK−UP (火星人★マル 金星人★ヴィー 木星人★ジュジュ 土星人★ドット 天王星人★レイ)
八木菜々花 平井浩基/ 伊藤壮吾 江崎政博 西田光貴 高橋佳大/三石琴乃

2015-08-24 18:10 この記事だけ表示