劇団Studio Life『夏の夜の夢』公開稽古レポート[稽古場レポート]

『トーマの心臓』など、文芸作品の舞台化で確固たる評価と人気を確立する劇団Studio Life
次回公演『夏の夜の夢』は、劇団にとってシェイクスピア作品への初挑戦となる。
松岡和子訳のテキストをベースとしつつ、要所要所で60〜70年代の洋楽に乗せた歌を入れていくという、斬新な試みを行う本公演。すでに稽古もかなり進んでいる中、これまた劇団初の試みとして、去る8月28日、都内スタジオにおいて、マスコミに稽古場を公開しての稽古が行われた。
その模様を、イープラススタッフがレポート!

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※なお、以下は稽古写真のため、本番のネタバレを含む場合があります。ご了承の上、ご覧ください。

 

公開稽古は、前半Yippee!チーム、後半Wow!チームのキャストで行われた。

1)舞台の始まりは、妖精パックの口上より。はじめに飛びついたポールが固定されておらず折れてしまい、ポールごと舞台から転落したものの、そのハプニングをものともせず、全速力で駆け回る妖精パック(小野健太郎)。(※本番ではポールはちゃんと固定されるとのこと)

 

2)大迫力でソロナンバーを披露する妖精王オーベロン(石飛幸治)。

 

3)豆の花(三上俊)、蜘蛛の糸(冨士亮太)、蛾の精(荒木健太郎)、からしの種(政宗)を従え、堂々と歌い踊る妖精王妃ティターニア(林勇輔)。アドリブもかなり入っているようで、歌の中には現代的な要素も。

 

4)アマゾンの女王ヒポリタとの婚礼を控えるアテネの大公シーシアス(牧島進一)。静かで威厳ある雰囲気。

 

5)その前でハーミア(岩崎大)をめぐって争うディミートリアス(奥田努)とライサンダー(曽世海児)。それぞれの役者なりの小ネタもあり。

 

6)うちひしがれるハーミア(岩崎大)と、心配そうに見つめるヒポリタ(舟見和利)。ヒポリタの静謐さが、場の空気を引き締める。

 

7)駆け落ちの計画を打ち明けるハーミア(岩崎大)に、複雑な面持ちのヘレナ(坂本岳大)。百面相のヘレナに、ギャラリーからは何度も爆笑が。

 

8)シーシアス大公の婚礼を祝うべく、芝居の稽古を始めようとするボトム(山崎康一)、クウィンス(藤原啓児)、スナッグ(篠田仁志)、フルート(青木隆敏)、スナウト(深山洋貴)、スターヴリング(下井顕太郎)。原作からは多少設定を変えているようで……?

 

9)森の中、追いすがるヘレナ(関戸博一)を邪険に振り払うディミートリアス(楢原秀佳)。ここでもアドリブを利かせまくるディミートリアスに、ギャラリーばかりか記者席からも笑いが。

 

10)惚れ薬を見つけ、妖精王オーベロン(石飛幸治)に献上する妖精パック(倉本徹)。パックのおどけた仕種が、これまた爆笑もの。

 

11)間違えて惚れ薬を塗られ、ヘレナへの恋に落ちてしまうライサンダー(山本芳樹)。かなりの振り切れぶりに、前回公演『トーマの心臓』の面影はもはやどこにも……。

 

12)ライサンダーに置いていかれ、呆然とするハーミア (松本慎也)。笑いに落ちる周囲の中で、可憐な佇まいを崩さない。


稽古後、演出の倉田淳は、シェイクスピア作品には400年の歴史があるだけに手ごわさも感じるが、Studio Lifeならではのアイディアとして、優しい言い回しを歌に乗せることで、シェイクスピアを身近に感じられるように工夫した、と語った。

シェイクスピアの時代には、韻を踏んでリズムが感じられたであろう戯曲の雰囲気を伝えるべく、リズムの代わりに歌を歌いたい、と考えたとのこと。舞台装置も、夢の世界のイメージが伝わるよう、きらびやかで美しいものを構想しているそうで、こちらは劇場に入ってのお楽しみ、となりそうだ。

それぞれのキャストコメントは以下の通り。

倉本徹(パック):役者を始めて20年になりますが、パックをやることは長年の夢でした。若い頃の熱い思いを忘れずにやりたいと思います。

関戸博一(ヘレナ):動きの激しい役で、舞台が終わる頃には化粧もすっかり汗で流れ落ちていると思いますが(笑)、汗も美しく見えるようにやりたいと思います。

楢原秀佳(ディミートリアス):今回お見せできたのは一部だけですが、ここからも見どころがたくさんあります。ぜひ劇場でご覧ください。

松本慎也(ハーミア):これからもっともっとはじけていけるよう、劇団員みんなでつくっていきたいと思います。

山本芳樹(ライサンダー):童心に返り、純粋な気持ちで楽しんでいきたいと思います。

小野健太郎(パック):柱を折った最初のハプニングは、演出ではございません(笑)。あのアクシデントでパニックになり、普段の10分の1くらいのものしかお見せできませんでしたが、初日までにはこのパニック症候群から抜け出したいと思います(笑)。

奥田努(ディミートリアス):その柱が当たった奥田努です(笑)。童心に返ってやりたいと思っています。

岩崎大(ハーミア):ハーミアは原作では「背の低い女の子」の設定なのですが、なぜかこんなに大きくなってしまいました(笑)。可愛く美しくやりたいと思っています。

坂本岳大(ヘレナ:劇団昴):Studio Lifeに客演するのも初めてなら、女役をやるのも初めてですが、いつもとは違った環境で楽しくやっています。

曽世海児(ライサンダー):あと残り一週間、全力でラストスパートをかけて、燃え尽きたいと思います……(ざわつく一同に)違います!稽古期間は燃えて、楽日には燃え尽きたいと思います!


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コメント

今頃、このページの存在に気づき、楽しみながら読ませていただきました!!
早いものでこの公演、千秋楽まであと1週間となりました。
私は10日、14日、17日と3回観に行ってきたのですが、ホント爆笑につぐ爆笑の内容でした♪
何てたって回を増すごとに、歌にしろ踊りにしろセリフや動き全てがパワーアップしてますからね☆
小野クンが怪我で途中から休演中なので、今は倉本パックが1人奮闘中です。
石飛オーべロン様と林ティター二ア様の素敵な歌声が、いつまでも耳から離れません!
岩崎ハーミアvs坂本ヘレナの迫力満載の対決には驚いたり大笑いしたり‥(苦笑)アクロバット的な要素がふんだんに盛り込まれていて、舞台に釘づけでした☆
とにかく1人1人についての感想はまだまだ山ほどあるのですが、収集がつかなくなりそうなので、このぐらいにとどめておきます。
1言でいうと、見終わった後とても幸せな気持ちになれる、そしてもう1度‥いや何度でも足を運んで、再び夢の世界の扉を開きたくなる、そんな公演です。
こんなステキな舞台を作り上げていただいた『倉田先生』『ライフの皆さん』『そしてこの公演に携わった全ての皆様』に感謝したいです!!
ざといち
(2006-09-25 06:50)
もう、本当にいまさらこの記事に気付きました・・・毎日のようにHP見ているのに!己の馬鹿さ加減にゲンナリですが、本当に素晴らしい作品でした。
Studio Lifeファン歴3年ですが、こんなに弾けてしまっている皆様初めてです。でも舞台上はもちろん、客席も巻き込んでものすごい熱気でした。座布団席には本当にびっくりしました!
感想を述べたらキリがありませんが、岩崎・ハーミア、曽世・ライサンダー、奥田・ディミートリアス、坂本・ヘレナの半端ない応酬には大爆笑でした。
小野くんが降板したため倉本さんが両チームともパックを演じていらっしゃいましたが、満身創痍とはこのことでしょう・・・倉本さんの頑張りに涙が出そうになりました。本当にお疲れ様でした!
12月公演・銀のキスにも大変期待しております、皆様頑張ってください!
あらた
(2006-10-02 21:16)

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