岸谷五朗が語る、城田優や蘭寿とむら『The Love Bugs』キャストの魅力 [製作発表レポート]

 岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット、「地球ゴージャス」の新作『The Love Bugs』が来年1〜3月、全国各地で上演される。タイトルは“胸キュンする”を意味するスラングでもあり、昆虫の世界を舞台にした命と愛の物語を描くという。9月24日、主宰の二人と城田優、蘭寿とむ、大原櫻子、平間壮一、マルシアの豪華キャスト陣が製作発表を行い、初共演同士がほとんどの座組みとは思えないほど和気あいあいとしたトークを繰り広げた。

「おでこを出すの、本当はイヤでした」(城田)

 司会者に呼びこまれてキャストが一人ひとり登壇し、7人が揃ったところで紗幕が落とされると、現れたのは5×8メートルの巨大ビジュアル! あまりの大きさと迫力に、写っている本人であるキャストからもどよめきが起こる。そこからは、作・演出の岸谷がMCとなってトークを進め、5人を挟んでいちばん遠い席にいる寺脇が適宜ボケ的なツッコミを入れる形で、終始和やかな雰囲気のなか会見が行われた。

 城田をキャスティングした理由について、岸谷が「俳優としてたくさんの魅力と深さがあり、表に出ているのはまだ一部。まだ皆さんが見ていない城田優を描きたい」と話すと、「が、が、がんばります!」と城田。地球ゴージャス出演は岸谷とドラマで共演して以来、「7〜8年越しの夢だった」といい、「僕にできることは全部やっていく」と熱く誓った。一方で、「狭いおでこがコンプレックスなので本当は出したくなかった」と、ビジュアル撮影時の苦労話を暴露(?)するひと幕も。ちなみにこのビジュアル、衣裳やメイクは本番で身につけるものではなく、クワガタ風ヘアの城田も「クワガタ役ではない」(岸谷)とのこと。

 同じく地球ゴージャス初参加の蘭寿は、岸谷から「宝塚時代からカッコ良さと共に女性の部分を感じていた。お会いしてみたら思ってた通り、キュートな女の子」、さらには寺脇から「稽古場ではキューティーって呼ぼうかな」と畳み掛けられ、「そんなこと言われたことないので言葉が出てきません(笑)」と大照れ。また、記者から城田の印象を尋ねられると、自身が宝塚時代に主演した『ファントム』の城田主演版を観劇した際、「素晴らしい歌声と繊細なお芝居に涙が止まらなかった」というエピソードを明かし、初共演に期待を寄せた。

「地球ゴージャスは部活、僕らは部長と副部長」(寺脇)

 本作が初舞台となる大原は、「舞台はもちろん、製作発表も初めてでとても緊張しています」と初々しく挨拶。岸谷から「みんなと同じ場所に何気なくいるのにキラキラ輝ける。音符と結婚して生まれた女の子」と紹介されると、「めちゃくちゃうれしいです」と瞳を輝かせた。平間は2度目の地球ゴージャスだが、今回はこのメンバーに交じってメインキャストと大躍進。「平間の俳優生活の第2章が始まる」(岸谷)、「ということは“壮二”になるの?」(寺脇)と、先輩二人から温かい激励(?)を受け、「今の自分に満足せず、上に上がるつもりで五朗さんたちに身を委ねたい」と意気込んだ。

 マルシアは、大原が製作発表が初めてと話したシーンですかさず「記者会見って歌うものなんだよ」と騙しにかかり、実際に「♪ようこそ記者会見へ〜」と朗々と歌い出したり、「男性キャストの誰にいちばん“胸キュン”する?」という質問に「えぇ〜、超困るぅ〜」と悩んで見せるなど、初参加とはとても思えないムードメイカーぶりを発揮。地球ゴージャス出演は「日本に来て本当に良かったと、今日思っています!」と話すほど念願だったようで、「どんな色に染めていただけるのかな」とワクワクした面持ちで語った。

 最後のカコミ会見では、寺脇が「地球ゴージャスはいい意味で部活のような感じで、僕らは監督とかコーチではなく部長と副部長。今回もお互い刺激を受けながらやっていきたい」、岸谷が「最高のキャストが集まった。地球ゴージャスらしい、2016年にしかできない芝居作りをしたい」とそれぞれコメント。岸谷の役者に対する惜しみないリスペクトと、場の空気をごく自然に和ませる寺脇の力、そして二人のそんな姿勢の根底にある演劇への愛。名だたる役者がこぞって「出たい」と願い、そしてファンが「また観たい」と思う理由が改めて伝わるような製作発表となった。

[取材・文=町田麻子]

公演概要

ダイワハウスSpecial 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14 『The Love Bugs』

<公演日程・会場>
2016/1/9(土)〜2/24(水)  赤坂ACTシアター(東京都)

<スタッフ・キャスト>
【作・演出】岸谷五朗
【CAST】城田 優 蘭寿とむ 大原櫻子 平間壮一 マルシア/岸谷五朗・寺脇康文 他

2015-10-01 10:56 この記事だけ表示