トム・プロジェクトプロデュース 『南阿佐ヶ谷の母』お客様を元気にするパワフルな舞台をお届けします!木の実ナナ 直撃インタビュー[インタビュー]

 台風上陸中の9月の東京。「南阿佐ヶ谷の母」主演の木の実ナナさんが雨にも風にも負けない持ち前のパワーで、出演への意気込みを終始にこやかに語ってくださいました。

インタビュー

まず、台本をお読みになられた印象は?

 「なんて温かい話なの」と感じました。何かと暗い話題が多い今のご時世、このような心温まる舞台に触れ合い「文化の力」を感じながら勇気がもらえる作品です。私は生まれも育ちも東京の下町ですが、その情景が台本の描写と重なります。(作・演出の)水谷龍二さんとは以前テレビドラマの脚本でお世話になりましたが、久しぶりにご一緒します。踊りは台本にはないのですが私がアイディアを練っています。振付は全部私の担当ということで水谷さんに了解をいただいております。私だけでなく出演者みんなで踊ります。水谷さんからも「楽しくやろう」と言われています。

ご自身の役どころについて

 ちょっと怪しげで自由気ままな駆け出し占い師・スエ子という役どころです。「今日1日を楽しく生きれば良いや」と考える楽天的な性格で自分とも重なるところがあります。水谷さんが、「木の実ナナのような占い師がいたら面白い」と本を書いてくださいました。私自身、星座占いなど気にするタイプですが、スエ子みたいな人には占ってほしくないかな。

共演者について

 宇梶剛士さんはじめ、皆さん初めてお仕事をご一緒します。チラシの写真撮影の時が初顔合わせでしたが、非常にリラックスして臨むことが出来ました。本当に南阿佐ヶ谷駅の商店街に出向いて、地元の方に「いったい何が始まるのだろうか?」と見守られながら撮影したのですよ。登場人物は6人ですが、それぞれに際立つ個性があり、人間味がにじみ出ています。それがどのように表現されていくのか、お稽古がこれから始まりますがとても楽しみです。お客様もこの6人の誰かに共感したり、「自分と似たタイプだな」と思ってくださったりできるのではと思います。

舞台をされている際の習慣はありますか?

 自分の楽屋に、3人の女性のお写真を置いています。日本で最初の女優ともいえる出雲阿国さんを真ん中に、その左側に美空ひばりさん、そして右側に越路吹雪さんをおまつりし、毎日の自分を報告しています。常にお客様に喜んでいただけるよう、そして出演者スタッフ一同にけががないよう毎日お祈りします。偉大なる先輩方から大きな力をいただいています。

兵庫のお客様にメッセージを!

 旅公演でよく大阪方面に伺いました。皆さんに可愛がっていただき、あちこち色々と連れていただきました。頻繁に通うお店も沢山ありますよ。兵庫県立芸術文化センターには初めて伺います。パンフレットを拝見しましたが、とても素敵な劇場ですね。私は常にお客様にパワーを貰って、そのパワーをお返ししながら舞台をさせていただいております。皆様にお目にかかれるのを楽しみにしております。

【編集後記】
雨のせいか寒さを感じる取材日でしたが、木の実さんの体から湧き上がる情熱で、スタッフ一同「ホットスピリット」を体内に全力注入されたようなインタビューでした。「お客様も一緒に踊りたくなるお祭りのような舞台にします!」と最後を結んでくださった木の実ナナさん。公演当日が待ち遠しくなります。

あらすじ

占い師・渡部スエ子はまだまだ本物とは程遠い。もちろんまだ「南阿佐ヶ谷の母」とは呼ばれていない。自由気ままを信条に生きている。いや、ただ身勝手なだけともいわれる彼女は、ふらっと旅に出て一か月帰ってこないこともざらである。今回はインドに行ったきり音信不通になっていた。スエ子と腐れ縁のちゃんこ料理屋の店主・松浦栄五郎は彼女のことを案じていた。どうやら恋心を抱いているみたいだ。チャイナバーの妖艶な女に迫られても、気持ちは一切ぶれない男である。そんなある日、いるはずもないスエ子の息子だと名乗る男が現れて……。

木の実ナナ Profile

トランペッターの父とショーダンサーの母との間に長女として生まれ、芸能一家の環境と向島という土地柄の下町気質が現在の木の実ナナを形成することとなる。1962年「ホイホイ・ミニージック・スクール」(日本テレビ系)の司会でデビュー。番組中で毎回歌い踊り、ミュージカルヘの夢をひろげる。1972年、日生劇場での公演『アプローズ』で、本格的にミュージカルの道を歩みだす。1974年からのミュージカル『ショーガール』は、演技者として高く評価され、芸術選奨文部大臣賞大衆部門新人賞・ゴールデンアロー賞演劇部門新人賞受賞、通算547回公演、60万人を越す観客を動員し、ファイナル公演でゴールデンアロー賞大賞を受賞した。その後、1990年オリジナルミュージカル「阿 OKUNI 国」が絶賛を浴び、自著の「下町のショーガール」は舞台化及びNHKにてドラマ化される。2001年にはフラメンコ・ミュージカル「ロス・タラントス」の演技に対し、読売演劇大賞選考委員特別賞を受賞。舞台のほかに、映画・テレビと幅広く活躍し、主なテレビ作品に「オレゴンから愛」、「たけしくん、ハイ」、「あぶない刑事シリーズ」「万引きGメン・二階堂雪シリーズ」など多数。著書に「虹色の街」「下町のショーガール」「キラッ!と女ざかり」「笑顔で乗り切る」などがある。2012年はデビュー50周年として、記念コンサート・新作ミュージカル等、カバーCD等多くのイベントが企画された。

公演概要

トム・プロジェクトプロデュース 『南阿佐ヶ谷の母』

<公演日程・会場>
2015/11/21(土)  兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール (兵庫県)

<キャスト・スタッフ>
出演: 木の実ナナ/宇梶剛士/真山章志/李丹/大鶴美仁音/カゴシマジロー

作・演出/水谷龍二

2015-10-05 10:27 この記事だけ表示