「今日から(マ)王!」舞台インタビュー[インタビュー]

 魔劇『今日から(マ)王!〜魔王再降臨〜』が10月1日〜10月12日まで全労済ホール/スペース・ゼロにて上演される。

 ある日、水洗トイレに流され、魔族の国へとたどり着いたのは、主演の聖也演じる高校生・渋谷有利。魔族の国・眞魔国で魔王となってしまう有利は、人間との開戦を余儀なくされるが、臣下・コンラッド(輝馬)やその兄弟、ヴォルフラム(樋口裕太)とグウェンダル(兼崎健太郎)、そして有能諜報部員兼お庭番のヨザック(進藤学)と共に、魔族と人間との共存を求めて眞魔国で奮闘する…。

 今回は有利役の聖也さんと、有利をそばで支える立場にある臣下、輝馬さん、樋口さん、兼崎さんと、お庭番の進藤さんに話をきいた。

渋谷有利役、聖也さんからのコメント

 「今日から(マ)王!」は前回約2年前に上演したんですけれども、今回また帰ってくると聞いた時は素直に嬉しかったです。ずっと続いている作品なので、その中でいろんな人に影響を受けながら成長していく渋谷有利をお客さんに伝えていきたいです。

――初めて本読みをした感想

 この作品はギャグもたくさんあるんですけど“思い”が込められているところを見てほしいです。ストーリーの中に魔族と人間の対立があって、僕はその中立にいて「なぜ戦争しなければならないんだ」「戦争反対だ」と共存を訴えているんですね。そういう素敵なメッセージが込められている部分と、一方で華やかなダンスのシーンも増えていたりと、すごく盛りだくさんになっているという印象です。

――特に注目して欲しいところは?

 有利は普段は平凡というか普通の子なんですけど、やっぱり魔族の性質があって怒ったりすると普段とは全く人が変わってしまって、そこは観ていて面白いんじゃないかと思います。また前回は水を使った演出でしたが、今回はみなさんが想像もつかない方法で魔法を使うので、注目してください。

――ファンのみなさんに一言

 前回の作品を観てから待ってたという声を僕自身たくさん聞いていたのですが、ついに帰ってきました! この2年で僕自身も成長することができたので、成長した渋谷有利をお見せしたいと思います。ぜひ楽しみにしていてください!

魔王と共に奮闘するこの4名にきく、公演の見どころ

――今作の見どころを教えてください。

兼崎前回舞台で公演した魔王誕生編から今回の魔王再降臨ということで。また有利が眞魔国に来るわけですけど。その中で、有利のたくましさだったり強さだったり、ブレない正義感だったり、そういうところがまた前回よりもさらにしっかりと隔離されているシーンが強くなっているんじゃないかなって思うんです。僕のキャラも前回はどっちかというとクールだったんですけど。今回ちょっとガラっとキャラが……壊れるってわけじゃないんですけど……。

進藤昨日の稽古だとか今日のグウェンダルの新ナンバーとを聞いていると、相当ヤバイ。

兼崎いやいやいや、ヤバくないです(笑)。

進藤いや俺はね、グウェンダルの歌いいなって。ちょっとあれ、すごくいいよ(笑)。

兼崎編み物ですか?

進藤編み物ヤバいね!

――趣味ですもんね(笑)。

兼崎趣味というか一応台詞でも言っているんですけど、精神統一なんですよ。あれは。そういう意味でもキャラクターが前回よりさらに。グウェンダル自身の本質ではあるんですけど、ちょっと普段のグウェンダルとは違った雰囲気で今回は演じていけるようにシーンもあり、そういうところが見どころですね。

輝馬僕は原作に忠実であるところが見どころだなって思ってます。原作小説とそのコミカライズ作品があるんですけど、本を見ていると台詞も同じだったり、あと動き方も似ている部分があったりですね。原作ファンの方はもちろんですけど、舞台を見て、魔劇を見てから原作を見ても、どっちから入っても楽しめる作品だなぁと思ってますね。そういうところを見どころとして、色んなアニメもそうですし魔劇や舞台もそうですし、原作も好きになってもらえたらなって思いましたね。

――舞台を見てから原作を見ても楽しめる。

輝馬全然楽しめると思いますね。濃い時間を2時間以内にまとめているんで、そういった意味では逆に舞台で興味を持ってもらって原作を手に取っていただいても、アニメを見ていただいても楽しめるなと思いますね。

進藤先週台本をいただいて、台本に目を通していたんですけど。ふとコミックを読んでみようかなと思って読んでみたら、本当にまんまだったんですよね。なので、コミックを読んだら直ぐに台詞入ってしまったぐらい。世界観も分かり易いし、本当に原作小説に書かれている部分が、絵としても描かれているので、すごく世界観が広がるなという部分もありました。あと今回はあれですね、演出の菅野さんも言ってましたけど、アンサンブルのメンバーが沢山の人数で、そういう意味でも絢爛なミュージカルステージになると思います。楽しみにしていてください。

樋口僕はですね主演の聖也くんとの絡みが1番多いんですよ。いちおう婚約者ということで、今回はその2人の空気感というものを感じてもらえたらなって思います。前作とは違う雰囲気を感じていただけると思います。

――前作とは違う雰囲気があるんですね。

兼崎前回は全員がコンラッド以外は初対面みたいな感じだったんですよ。ヴォルフラムも婚約もしていなかったし、そういう意味では前回よりも有利に対する関係性がそれぞれ変わったというか。前回よりも1歩進んだっていう意味では、変わった部分があると思います。

――自身の役の注目ポイントをお願いします。

兼崎グウェンダルは普段は一見クールなんですけど、自分の好きなことだったりとかに対してはコロっとキャラクターが変わってしまう部分があって、ある意味で二面性があるようなところが、グウェンダルだと思います。

輝馬僕はまず役としてコンラッドはすごくかっこいい人物なので。あとは有利に対する思いっていうのが、みんなそれぞれにそれはあると思うんですけど、コンラッドが有利に持っている思いというのを見ていただきたいですし。ヨザックとは幼馴染だったりして、そういうところも見ていただきたいですし。あとは3兄弟の絡みは、今回はそんなにないらしいんですけど。その関係性も要所要所で見ていただくことができたらなと思います。

進藤ヨザックは掴みどころがない、あまり自分の本音というのは基本的には表には出さない方で。でも根底にはしっかり1本の筋が通っているので、「なんなんだこの際物は」から始まり「ああ、この人はこういうことをちゃんと考えていたんだな」っていう落差を、ちゃんと表現できたらいいなって思います。自分の国をしっかりと愛して守ろうとしているその芯はあるんだよっていう。まあ、前半はびっくりしながら見てください。

――びっくりするんですか?

兼崎裸が多いですね。

輝馬はだけるくらいですよね?

進藤いや、裸になっていると思うよ?

――裸になるんですか?

進藤色んな格好になっていると思うよ。本当はちゃんと上までしまるチャックなんだけど、「衣装のチャックあけた方がいいんじゃない」って……。

――上が脱げているってことですか?

進藤いや、もっとおかしな格好があります(笑)。はい。公式サイトにも乗っているその衣装が1番まともな格好だと思っておいてください。だんだん、まあ最終的にこの形になりますから。それが一番まともです。

――楽しみですね、変化が。

樋口先程も言いましたけど僕は有利との絡みが多いんですよ。前作はちょっとトゲトゲしい感じで魔王なんて認めないって言うんですけど。今回からは時が経って、今回は婚約者ということで自分自身もどんどん認めて。シーンはやっぱり有利との2人のものが多くて、そこでなんかちょっとよくある彼氏と彼女の喧嘩みたいな、それが実際にヴォルフラムと有利の間で起きるんです。そういうところを見て、「夫婦喧嘩をしているなー」ってところを見てほしいので。

進藤あとはじゃあ、裕太もおかしな格好を。

樋口おかしな格好で、殺陣をやると思います。しばらくおかしな格好で過ごすと思います(笑)。

進藤それ考えると有利もおかしな格好。

兼崎有利が1番おかしい(笑)。

樋口おかしな格好で捕まったりしてるよね(笑)。

――みなさんこのサイトに載っている恰好ではないんですか?

樋口最初はちゃんとしているんですけど、どんどんどんどん後につれて。なんか色々変化していきます(笑)。

――楽しみですね。ところで、現場の雰囲気はいかがですか?

兼崎まだ2日目ですからね。僕が知らないメンバーもまだいるので。

――知らないメンバーはどなたですか?

兼崎でも赤星(昇一郎)さんと千紗子さんと輝山(立)くん以外は、このメンバーはだいたい知ってますね。

樋口僕も輝山さん初めてですね。

――どうですか? 現場は。

樋口現場は赤星さんと下村さんという大人のお2人がいいムードを作ってくれていますね。頼れるお兄さんたちです。

――入り込みやすかったですか?

樋口そうですね。

――キャストさんの中で誰と仲がいいんですか?

樋口兼さんが1番仲いいです。

兼崎飲みに行ったりもしてますもんね。何回か共演もしているので。

――役と自分にリンクする部分などはあったりしますか?

樋口僕、わがままっぽいって言われているんですよ。ヴォルフラムがわがままプリンスって言われているじゃないですか。僕、わがままなところが結構あるんですよ。

進藤彼はね、本当に良く育ったなーって思うぐらい、俺から見たらベストな育ち方しているなと思ってる。しっかりしててこう、社会性も持ってて。

――なるほど。

樋口あとツンデレとも言われているんですよヴォルフラム。ツンデレなところも、あるかもしれないですね。大人数だと喋らないんですけど、2人だと喋ったりしますよ。

――兼崎さんはご自身とグウェンダルは似ている部分はあると思いますか?

兼崎僕はグウェンダルは僕なんじゃないかと思ってます。全部すごい似ているなと思って。ちょっとその頑固そうな怖そうな雰囲気とか、キャラクターが変わるという意味では、僕はお酒を飲んだらキャラクターが変わるような部分があるので。

――編み物は別に得意じゃない?

兼崎編み物は正直やったことはないんですけど。でも、犬とか小動物とかはすごく好きですね。そういうところは似ているかなって、思います。

――お2人はいかがですか?

進藤僕もなんかほぼ同じなのかなぁって。女装壁はないですけど(笑)。……今後、花開くのかもしれませんけど。

全員(笑)。

進藤ヨザックは普段おちゃらけお兄さんみたいにしているけど、考えていることは考えているんです。そういう部分を……自分で言うのもなんですけど、そういう部分もありますね。兼ちゃんと同じように、役としては入り込みやすいです。

輝馬僕は、なんだろうなぁ……。こんなにカッコいいクールなキャラじゃないので。でも、人の後ろに立って見守るキャラっていうのは、ちょっと似ているかもしれないです。

――では最後になりますが、見に来てくれるお客さんにメッセージを一言ずつお願いします。

兼崎前回見た方も見ていない方もいらっしゃるとは思うんですけど、今回は今回で……まだ稽古は2日目ですけど、セットも衣装も素晴らしいですし、全てが前回よりパワーアップしたんじゃないかなって、僕自身が思うので、お客さんにもぜひ楽しみにしてもらいたいなぁと思います。ぜひ劇場まで見に来てください。

輝馬いろんなものをうまく使ってすごい原作に近い雰囲気を出していっているなと思って、台本を読ましていただいたときもすごく原作に忠実で。みんなのコミュニケーションや関係性が見えてくると思うので、ぜひ劇場までいらしてもらってそれを生で見てもらって、『今日から(マ)王!』を好きになってもらえたらなって思います。

進藤エンターテイメント作品として、歌ありダンスありお芝居あり、その歌にしてもダンスにしても色んなジャンルのものが含まれていると思います。そういうエンターテイメント性もありつつ、いろんなものが盛り込まれた作品なので、ぜひぜひ劇場にお越しください。

樋口またヴォルフラムをやれるってすごい嬉しいことですし、また新しくキャラが加わってどんどんパワーアップして、お客さん見に来てくれて、これで『今日からマ王』を好きになったって言ってもらえたり、先に続いて行けたらなと思います。あとは全員で力を合わせて頑張るので、ぜひ見に来てください。お願いします。

――ありがとうございました。

まだまだ稽古が始まったばかりの『魔劇「今日から(マ)王!」〜魔王再降臨〜』だが、前回よりも確実に歌も、衣装も、踊りもパワーアップしていることが伺えた。上半身がはだけたり、おもしろい格好もあるようで、お色気シーンも、いろんな笑えるシーンもきっと満載なことだろう。10月から始まる舞台を楽しみに待ちたい。

[取材・文=海梨]
[撮影=坂野則幸]

公演概要

魔劇「今日からマ王!」〜魔王再降臨〜

<公演日程・会場>
2015/10/1(木)〜10/12(月・祝)  全労済ホール/スペース・ゼロ (東京都)

<キャスト・スタッフ>
出演:渋谷有利/聖也、グウェンダル/兼崎健太郎、コンラッド/輝馬、ギュンター/小谷嘉一、
ヴォルフラム/樋口裕太、ヨザック/進藤学、リック/杉江大志、村田健/輝山立、
ベアトリス/千紗子、ヒスクライフ/赤星昇一郎、アーダルベルト/下村尊則

2015-10-05 13:01 この記事だけ表示