人気ゲーム世界初の舞台化! 『BIOHAZARD THE STAGE』製作発表会見レポート[製作発表レポート]

 1996年の発売以来シリーズ化され全世界でヒット、さらにハリウッド映画として実写版も人気を博している日本発のサバイバルホラーゲーム『バイオハザード』シリーズが、この秋初めて舞台化される。幅広い世代が注目する話題作だけに、製作発表の会場も大賑わい。企画・原作監修の小林裕幸(CAPCOM)、脚本・演出のヨリコ ジュンと、矢崎広、栗山航、中村誠治郎、倉持明日香、Raychell、紗綾、大倉士門、千葉真一ら8名の俳優陣が登壇し、作品へかける熱い思いを語った。

製作発表会見レポート

 原作ゲームで言うと『バイオハザード5』と『バイオハザード6』の間を描くことになる『BIOHAZARD THE STAGE』。基本「ネタバレ禁止」の縛りの会見中にサラリと出て来たこの設定だけでも、ファンには大いにそそられる要素になるはず。“西オーストラリアの大学で突如起こったバイオテロ事件。蔓延するウィルスと迫り来るゾンビの群れに、人類はどう立ち向かって行くのか”──ゲームユーザーにはおなじみの世界観を踏襲しつつ舞台オリジナルのキャラクターも登場するこの舞台版。ある意味、ゲームと共通の“新作”という見方もできそうだ。

 企画・原作監修の小林は「ゲームのほうでは20年くらい関わり、映画も2作目から最新作の6作目まで関わっていることから舞台にも関わることになった。舞台という新たな世界、素敵な役者さんが生の魅力で伝えてくれるエンタメの中で誰が死に、誰がゾンビになり…喋りたいことはいっぱいあるけれどなかなかここでは喋れないので(笑)、とにかく“愉しんで欲しい”とだけ。本当に面白い作品になります」と挨拶。舞台という新たなジャンルに挑む『バイオハザード』の大いなる可能性を示唆した。

 脚本・演出のヨリコは「『バイオハザード』はとても好きな作品。プレッシャーはすごく感じているが、ゲームファンの方の愉しみ=“怖さ”を、お芝居ではどんな愉しみ方にしていけるのかをいろいろ考えています。原作ファンに失礼のないように、さらに舞台を観てゲームを手に取ってもらえる方が増えるように…と、広がりのある作品創りができれば。 “人間とは”というところも大切に、アトラクションのようにはしたくない。役者さんとディスカッションしながらメッセージのある舞台にしたいですね」と、2.5次元化していく上での心構えや演出ポイントも披露。

 「『バイオハザード』は子どもの頃から本当にずっとやって来たゲームで、それこそ『バイオハザード』に育てられたところもあります(笑)」と高揚したテンションで挨拶に立っていたのは、舞台版のオリジナルキャスト、タイラー・ハワード役で主演を務める矢崎広。初舞台化に際し、ゲーマーとしての喜びと役者としての喜び、二重の思いを抱いた表情が印象的だった。

矢崎広(タイラー・ハワード役)

世界的人気ゲームの舞台化、その主人公を演じられて光栄です。素晴らしいキャストに囲まれ、ずっとやって来ているゲームの世界に入れるのも本当に嬉しい。『バイオハザード』の細かい設定はもう全部知っているので、舞台に向けては…いろいろなホラー作品などを観て、ホラーの世界の空気感を勉強しておきたいな、と思っています。

栗山航(ピアーズ・ニヴァンス役)

これが自分にとっての初舞台になります。パートナーとなるクリス隊長の背中を見て、頑張っていきたいです。

中村誠治郎(クリス・レッドフォード役)

僕も原作の『バイオハザード』が大好きです。ゲームの中のクリスはガッチリしたフォルムなので、本番までには3kgは増やしたいですね。原作ファンのみなさんにがっかりされないように頑張ります。

倉持明日香(メアリー・グレイ役)

ホラーも大好きですし、AKB卒業後初めての大きなお仕事、わくわくしています。本番までにIQを高めるのはちょっと無理かもしれませんが(笑)、メアリーの魅力である才色兼備を目指したいです。

Raychell(ソフィー・ホーム役)

来年発売される『バイオハザード』の新作ゲームでテーマソングを歌わせてもらっているのですが、こうして舞台にも関わることができて夢のようです。私の初舞台が『バイオハザード』で嬉しい!

紗綾(オリヴィア・プライス役)

父と幼い頃から愉しんでいたゲームの舞台に立てること、とても嬉しいです。私が演じるのは舞台オリジナルのキャラですが、ゲームのキャラに負けない存在感を出していきたいです。

大倉士門(マシュー・ラッセル役)

舞台に出るのは初めて。今日も珍しく緊張しています(笑)。マシューは千葉さんの秘書役なので…ずっと一緒ですし、お芝居も先輩から盗めるモノはすべて盗みたいと思っています。

千葉真一(エズラ・セネット役)

今まで1500本ほどの作品をやってきたけれどこんな雰囲気の作品は初めて。正直、戸惑ってます。大学長という役も今までで一番頭のいい役で(笑)、台詞も難しいんだよね。今回は時代の流れの中、若者文化の中に入り込んでいろいろ刺激をもらい、自分の伸びしろを確認しながらさらにこの先へと繋がる経験ができれば…という思いで参加しました。ジュンさんにすべて任せて、必死になって挑戦したいです。(アクションについて聞かれ)人間じゃないモノ、ゾンビとのアクションシーンはリアリティーがないだけに生の舞台で魅せるのは難しいと思う。そこはもう稽古をするしかないでしょうね。もちろん、アクションに関して僕がお手伝いできることがあれば、現場でもどんどん伝えていくつもりです。

[取材・文=横澤由香]

公演概要

BIOHAZARD THE STAGE

<公演日程・会場>
2015/10/22(木)〜11/1(日)  EX THEATER ROPPONGI (東京都)

<出演・キャスト>
出演:
矢崎広
栗山航 中村誠治郎
倉持明日香
飛鳥凛 Raychell 紗綾
大倉士門・植野堀誠(Wキャスト)
丘山晴己 木村敦
岸祐二 梅垣義明(ワハハ本舗)
千葉真一

演出・脚本:ヨリコ ジュン
原作:CAPCOM(「BIOHAZARD」シリーズ)
企画・原作監修:小林裕幸(CAPCOM)

2015-10-06 15:52 この記事だけ表示