クリスマスシーズンにぴったりな傑作!ミュージカル「スクルージ」クリスマス・キャロル 主演の市村正親にインタビュー[インタビュー]

 2013年12月、市村正親の下に強力なキャストが集結し、赤坂ACTシアターにて待望の再演を行い、好評を博す。2年ぶりに、あの市村正親スクルージが帰ってくる! キャスト全員が歌う♪ Thank You Very Much のヒットナンバーは必見!!本作で主演を務める市村正親に作品の魅力を語ってもらった。

インタビュー

――「スクルージ」初演は20年前で、それから今までの間、市村さんは同じ原作の一人芝居「クリスマス・キャロル」もたびたび上演なさっています。チャールズ・ディケンズが書いたこの物語の魅力をどう感じていますか?

 いろんなものが詰まっている話だなぁという感じがしますよ。自分の現在過去未来を旅すること自体が面白いし、自分が透明人間みたいに周りから見えていないってところも面白い。どれだけ回を重ねても新鮮な気持ちを持ち続けられるのは、やはりいい作品だから! 時間的には一夜の話なんだけども、僕が演じるスクルージは、子供の頃から自分の未来まで旅をする。美味しいものがあったりきれいな景色があったり美しい心に触れたり、いろんなものに出会える素敵な旅です。だから飽きないんだよね。

――スクルージは他人への思いやりのない、とても偏屈な老人として描かれています。彼をそうさせたものは何なのでしょう?

 それは観て感じてもらうしかないんだろうなと思うんだけど……たとえば孤独という隠れた要因があったとしても、スクルージは昔の仲間の亡霊が現れるまでは非常に堂々と生きていて、家に帰っても一人でつまんないなんてこともなくエンジョイしていた。彼にとっては揺るぎのない、当たり前の人生だったんですよ。それが精霊によって旅に連れて行かれ、自分を発見していく。「こういう理由でこうなったんだよ」じゃなく、体験をして行く中で気がついていく、わかっていく物語なんですよね。

――なるほど。そういう意味では、客席にも実は“気づいていない”人がいるかもしれませんね。

 そうだと思う! あるいは気づきたくない人もいるだろうし。「スクルージ」はやるたび、どんどんシンプルになっていく気がします。スクルージを演じる僕も何かをしようとするんじゃなく、物語の中を漂っている、ただ生きているというかな。僕が舞台の上でちゃんと物事を見て発見していくことが、同時にお客様にとっての発見になる。さあ、スクルージと一緒に人生の旅を一緒にしてみませんか?

[取材・文=武田吏都]
[撮影=田中亜紀]

稽古場風景

公演概要

ミュージカル「スクルージ」〜クリスマス・キャロル〜

<公演日程・会場>
2015/12/4(金)〜12/15(火)  赤坂ACTシアター(東京都)

<キャスト・スタッフ>
出演: 出演:市村正親/武田真治/笹本玲奈/田代万里生/香寿たつき/畠中洋/安崎求/今陽子/今井清隆 ほか
演出:井上尊晶
原作:チャールズ・ディケンズ
脚本・作曲・作詞:レスリー・ブリカッス

2015-11-26 10:25 この記事だけ表示