
>>チケットの詳細・申込み
>>携帯からの申込み
取材に訪れた日は数台のカメラが同席。それだけこの作品が注目されているという証拠だろう。室内の壁にはたくさんの衣裳スケッチが貼られ、その前にはベッド、乳母車、コントラバスなど様々な道具類がひしめき合う。稽古開始を前にスタッフは慌ただしく準備中。控える取材陣はこれから何が起こるのかとワクワク。一方、全員集合した役者さんたちは非常にリラックスした様子で身体をほぐしたり、発声練習をしたり、お互いに振りやハーモニーを確認し合ったりと、和やかな空気の中で各々コンディションを整えている。
やがて生ピアノによるおなじみ「ザ・ヒットパレード」のテーマが鳴り響くと稽古スタート! 北村岳子の歌に続き、♪ママになっても仕事をやめない…と、美佐(戸田)と晋(原田)が登場。歌詞には当時渡辺プロダクションに所属していたアーティスト=スターの名前も次々飛び出し、あらためて2人が日本のショウビズ界に大きな影響を与えていたことが確認できるナンバーともなっている。歌いながら時折振りや歌詞を確かめるようにそっと戸田へ視線を送る原田と、「大丈夫」という笑顔でその気配に応えながら並んで歌う戸田の間に流れる空気も微笑ましい。しかし、一通り歌い終えると原田が「うわっ、赤ちゃんどうしよう〜」と苦笑い。どうやら子どもを抱えての動きに悩んでいる様子。しばし戸田とディスカッションしながら、あれこれと動作を研究していた。

続いてザ・ピーナッツ(堀内敬子・瀬戸カトリーヌ)がいよいよアメリカ進出という場面。RAGFAIRのメンバーも加わって♪ピーナッツ・イン・アメリカ〜 のフレーズが印象的なナンバーに合わせ大勢で歌い踊る華やかな1曲だ。何度も繰り返して歌いながらフォーメーションの細かい部分を調整して行く中、演出の山田和也は横へ後ろへと自ら移動しつつ全体の様子をじっくりチェック。「今日はおさらい日。みなさん、やりたいところがあったらどんどん言って」と笑顔で声をかけながら、歌が一度終わるごとに動きの修正や詞に込めたいニュアンスなどを役者それぞれへ伝えていた。ここで堀内と瀬戸が歌う英語詞ナンバー「Lover Come Back to Me」でのパンチの効いた歌声と節回しは、これぞザ・ピーナッツという小気味良さ! 後半のスキャット部分もゴキゲンで、ぜひ劇場で体感して欲しいポイントのひとつになるのは必至。ザ・ピーナッツ登場シーンのMCほか数役を担当する和田正人は「こんな素晴らしい現場に参加できてうれしい。毎日が勉強です」と、出番以外も五感を全開にして稽古に集中していた。

開始から約1時間。室内はすでに役者の熱気で酸素が薄くなり始めるが、稽古は止まることなく芝居パートへと突入。升毅と杉崎真宏も加わって、アメリカにいる美佐とザ・ピーナッツを励ましに晋たちがやってくるシーンが始まった。“アメリカ流”を貫く美佐のたくましさ、みんなを想う晋のやさしさ、夫婦それぞれのキャラクターが際立つ芝居が続く中、思わずセリフを言い間違えた戸田さんのキュートな切り返しがみんなのツボに入り、場の空気が心地よく緩む瞬間も。うまくいっても間違えても、常にみんな笑顔のこの現場。本番まであと少し。心にキュッと緊張感を抱えながらも、「大いに楽しんであったかい舞台を創り上げよう」というキャストの揺るぎない想いが、初日に向かって今まさにひとつに織り上がろうとしていた。
(横澤由香)
>>チケットの詳細・申込み
トラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/46572403
コメント
コメントを書く
※画像の中の文字を半角で入力してください。