いよいよ明日27日東京公演開幕!オセロ・中島が“手紙”がモチーフのラブ・ストーリーで初舞台![公演情報]
 メール全盛期ともいえる現在では、なんだかロマンティックな響きも持つようになった“手紙”というツール。その手紙をモチーフにした、穏やかで優しいラブ・ストーリーが『郵便配達夫の恋』だ。1997年の初演から10年、キャストを一新して待望の再演が決まった。
主人公・あかりを演じるのは、この作品が初舞台となるオセロの中島知子。あかりは都会で歌手活動を続けていたのだが、仕事面でも恋愛面でも迷いを感じ、祖父が暮らすある島に帰省する。彼女を追って島にやってくるマネージャー・上村を演じるのは、演劇集団キャラメルボックスの看板俳優・西川浩幸。そしてタイトルロールにもなっている、島の郵便配達夫・森尾を演じるのは辰巳琢郎。さらに、あかりの祖父・徳蔵には劇団☆新感線の怪優・逆木圭一郎が扮する。
 この新鮮な顔合わせで、果たしてどんな舞台が生まれようとしているのか? 本番に向けて奮闘中の稽古場を訪ねた。

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>>チケットの詳細・申込み 稽古場に入ると、まず目に入るのが真っ赤な郵便ポスト。この古びたポストを囲むようにして丸くセットが組んであり、隅にはロープや浮標、網など海をイメージする小道具がさりげなく置かれている。舞台となるのは、島にある灯台の官舎の中庭だ。
 この日の稽古は、S#(シーン)5。島に帰ってきたあかりが、母の遺品から見つけた森尾あての手紙を森尾に渡そうとする場面だ。冒頭、岩代太郎作曲のピアノ曲に合わせて、手紙を読む中島。関西弁ではないセリフを口にする中島の姿は、妙に新鮮だったりもする。
 ここでは森尾とあかり、あかりと上村、上村と森尾という、それぞれの関係が少しずつ明確になり、少しずつ動き出していく。ニコニコと笑顔で全体を見ていた演出の吉川徹は「まだ稽古に入って1週間なのに、結構深い芝居になってますね!」と、役者たちを盛り立てている。
手紙を受け取ってくれない森尾の態度にイラついたあかりの気持ちを表現しようと、座っていた椅子でドン!と床を鳴らす中島。「プイッって怒っていっちゃうところも、あかりさんらしくてグッド!」と、そのアドリブ的な動きに吉川は満足げだ。辰巳は「もし僕が森尾だったら、もうちょっとこの曲を聴いていたいけどなぁ」と提案するなど、自分の気持ちの動きと役が発するセリフをすり合わせようと、細かい動きも吉川と確認していく。早くも既にセリフが完璧に入っている西川は、同じ場面を演じるたびに、表情や立ち位置を自在に変えてさまざまな表現方法を試している。さらにここに、逆木がほのぼのしたアクセントを場面に加えていく。吉川は「この芝居に出てくる人たちはみんながみんな優しいんだけど、なぜかうまくいかない。でも、それをなんとかしようとしているんだよね」と話し、セリフの裏にある本当の気持ちをどう表現するか、それぞれと顔を突き合わせながら確認していた。確認作業が終わり、繰り返して演じてみるたびに、みるみると各自の感情が浮き出てくるようにも感じる。




 次のシーンまでの短い休憩時間に、中島に初舞台の手応えを聞いてみた。

――舞台の稽古を初めて経験してみて、感想としてはいかがでしょう。
 楽しいです! あかりという役は、本当に等身大の女の子で、年齢も近いですしね。歌手なので実際の私と仕事は違いますけど、共感もしやすくて、一緒に成長していっている感じがしています。

――今回は、舞台上でギターの弾き語りを1曲、披露されるそうですね。
 そうなんですよ! そのギターの練習が大変でね。コードを押さえて、それを移動させるっていうのが最初はなかなかできなくて。でも、そうやって苦しんでいると、これがいきなり急に弾けるようになるんですよ。今は、その瞬間が楽しくて仕方ないですね。

――関西弁ではないセリフをしゃべるという点では、いかがですか?
 特にやりづらいということはないですけど、関西弁のほうが素直に感情を入れやすいのは確かで。一度セリフを関西弁に直して気持ちを入れてから、標準語に戻すこともありますね。

――さきほど「ピアノ」のイントネーションを確認されていましたね(笑)。
 そうそう(笑)、あれは手紙を読むシーンだったんですよ。セリフだと長くても、そのまままるごと覚えてしまえばまったく問題ないんですが、手紙を読むとわかっているとなかなか微妙なアクセントが覚えられなかったりして。この“手紙”っていうのが、意外にクセモノでしたね!(笑)

――お客様に、一番見てほしい部分というとどこでしょうか。
 あかりは壁にぶちあたって、故郷に帰ってくることでいろいろ解決させようとするわけなんですが。こういうことって、きっと誰もが思い当たることでもあると思うんですよ。なので、みんながみんな、そこにひっかかって「そうよね!」って思ってくれるのもアリだし、「自分にもそういうことあったなー」とか「青春だな!」と思ってくれてもいいですし。あと、舞台のセットもすごくキレイなんで、そこに注目していただいてもいいなぁって、自分で演じながら思いましたね。それから、音楽もとっても素敵なので、耳で楽しんでもらうっていうのもいいんじゃないでしょうか。私も早く、実際のステージに立ってみたいと思っています!


お互いを思いやる優しい気持ちが、なぜかすれ違ってしまう切なさ。でも、その想いが相手に届いた時に感じる幸せな気分。激しい感情のぶつけ合いやドラマティックな出来事はなくとも、心に静かに染み入る人間ドラマが誕生しそうだ。9/27の開幕を、楽しみに待とう!

>>チケットの詳細・申込み


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