『リグレッツ・オンリー』黒柳徹子×假屋崎省吾 対談[レポート(記者会見、公開リハーサル、etc.)]
開幕がいよいよ迫り、稽古も佳境に入っている黒柳徹子海外コメデジ・シリーズ最新作『リグレッツ・オンリー』。大詰めの稽古の合間に、公演パンフレットの企画として華道家・ 假屋崎省吾さんをゲストにお迎えした、スペシャル対談を行いました。お二人の絶妙の掛け合い、その一部をご紹介いたします。

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黒柳 最初にお会いしたのは随分前、『徹子の部屋』にご出演して頂いた時ですが、最近続けてお仕事でご一緒させて頂いていたんですよね。

假屋崎 お世話になっております(笑)。

黒柳 私がレギュラー出演する新しい番組『ドリーム・プレス社』では、話題の豪邸にもお邪魔させて頂いて。素敵なシャンデリア、中国の杭州にまで買いに行かれたんですよね。それにひとつだけある和室が、ご両親のお部屋。壁に忍者屋敷のからくりみたいな仕掛けがあって、スイッチを入れるとご両親のお仏壇と肖像画が現れる。びっくりしちゃった。

假屋崎 限られたスペースは有効に使いませんと(笑)。あの部屋は、春には窓から通りの桜が良く見えて、花が大好きだった両親にぴったりだと思っているんです。

黒柳 お家のあちこちに假屋崎さんのこだわりやセンスが感じられました。『徹子の部屋』にお出でになったとき、小さい頃のことをお話して下さったでしょ? 「自分の家は無駄遣いが多いから、皆で倹約してもっと大きな家に住みましょう」とおっしゃったという。実際に建売住宅を買い、自分の部屋が出来た時のうれしさとか。ずっと記憶に残っていたんです。

rig03.jpg假屋崎 わぁ、覚えていて下さったんですね、大感激です! 先日お出で頂いた時は、両親にお線香まで上げて頂いて、ジーンとしてしまいました。子供の頃、母と二人で『徹子の部屋』を楽しみに見ていましたから。

黒柳 本当に? とてもうれしいわ。

假屋崎 毎回、色々な世界で活躍する方がいらっしゃるでしょう? そのお話を聞くのがとても楽しみだったんです。番組はもちろん、今も機会があれば拝見していますが、恥ずかしいことに黒柳さんの舞台は、毎年気になりながらこれまで観る機会がありませんでした。でも、今年は新作の宣伝が新聞に載ったのを見てすぐにスケジュールをチェックして。何と、一日だけ大丈夫な回があったんです! 早速チケットを予約して、拝見出来るのを楽しみに待っていたんです。そうしたら、この対談のお話を頂いて、もううれしくて、ご縁を感じました。

黒柳 まあ、それじゃ最初から観て下さる予定だったのね。素敵な偶然!

假屋崎 今日のために台本をお借りして少し拝読したんですが、どの人物も芯の通った、良い意味で「自由」な人ばかり。とても好感の持てる作品でした。大森博史さんの演じられるファッション・デザイナーは、ゲイなんですよね。

rig02.jpg黒柳 そうなんです。これまでこの海外コメディ・シリーズでも、ゲイの方が登場する作品はありましたが、ここまでしっかり真面目に描いた作品は初めて。日本も少しずつではあるけれど、ゲイの方々に対して認識が深まっているところはある。私も昔からお友達にゲイの方が多いから、この話題は身近なことなのだけれど、市民権を認めるというようなことは、アメリカに比べればまだまだですよね。そんなゲイの方々のことについて、ただ真面目ぶるのではなく、ちゃんと笑いをまぶして分かりやすく、でも真摯に書き綴っているのがこの作品の素敵なところ。
 加えて私が演じるティビーには、古谷一行さん演じる男らしい旦那さまがいて、役とは言えラッキーです(笑)。ゲイの方のことだけでなく、お金持ちでも一般人同様、結婚生活に悩みがあるということもちゃんと描いていますし。

假屋崎 確かにこういう潤いになる作品、干からびた田んぼのような私たちの暮らす時代には、絶対に必要なものだと思う。「愛情溢れる」、という表現がぴったりの物語ですよね。私にも、(大森さん演じる)ハンクの悩みや想いは、やはり身につまされるものがありますし。自分に正直な人は、例え周囲から抑圧されても精神的には解放されていると思うんです。この作品をご覧頂けば、「仲間は一杯いる、皆頑張って活躍しているんだ」と励みに感じる方もたくさんいらっしゃると思う。私自身「へこたれないで戦いながら頑張ろう!」というメッセージを、もらったように思いました。

黒柳 舞台であるNYには、本当にたくさんのゲイの方がいて第一線で活躍しているし、市民権も日本より色々な点で認められていますよね。私のお友達も含め、ゲイの方は個性的で感性豊かな方ばかりで、芸術分野で活躍していらっしゃる方が多い。何より一緒にいて、とても気持ちが楽なんです。とても繊細で優しい心配りをして下さるし、逆に大事なことは厳しくてもちゃんと伝えてくれるの。ゲイのお友達は女優を続けるうえで、大切なアドバイザー的存在でもあります。そんな素敵な方々のこと、多くの方に知ってもらいたいし、同じ人間であり特別な違いはないと、舞台を観るお客様に気づいて頂けたらいいなと思っているんです。

〜詳細は公演パンフレットでお楽しみ下さい。〜


取材・文:尾上そら
撮影:加藤孝


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