1月5日、2011年の始まりと共に人気ミュージカルの2ndシーズンの幕が開いた。前シーズン、そして原作コミックの持つ魅力をそのままに、新キャストのもと新たに再構築された“ニューバージョン”。開演前の客席はみな「何が飛び出すのか」という大いなる期待と不安で胸を高鳴らせていた。そして、広大な未来に響き渡るようなテニスボールの弾む音を合図に場内がゆっくりと暗くなりいよいよ開幕――。そこにはお馴染みの、そして新鮮なテニミュの世界が待っていた。


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2011-01-14 20:05 この記事だけ表示

昨年の初演の評判を受け7月にロサンゼルス公演も果たした2010年バージョン『キサラギ』の“凱旋ツアー”がスタート! 新たなカンパニーが巻き起こすパワフルな展開に会場も大いに湧く、ホットな初日となった。


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2010-10-04 14:03 この記事だけ表示

 劇作家・演出家の長塚圭史が昨年まで滞在していたロンドン留学中に出合い、演出を熱望したという舞台『ハーパー・リーガン』。08年に英国で上演された本作を書いたのは、71年生まれの英国人劇作家サイモン・スティーヴンス。75年生まれの長塚とは同年代で、現代のなにげない日常の中に人間の本質を鋭くとらえる気鋭の作家だ。これが5年ぶりの舞台出演となる小林聡美がタイトルロールのハーパーを演じ、木野花、山崎一、大河内浩、福田転球ら実力派と、美波、間宮祥太朗といった若手注目株の役者たちとで贈る繊細な舞台。その東京公演を観た。

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2010-09-29 18:03 この記事だけ表示   |  コメント 1

客席まで舞台の一部にしてしまう後藤演出の巧みさ

 私たち日本人は、自分たちで思っている以上に“楽しみ上手”なのかも知れない。外国の文化、習慣を由来や意味など完全無視でガッチリ輸入。ヴァレンタイン、イースター、ハロウィンから真打ちのクリスマスまで、すっかり自国のイベントにしてしまった。
 そんな柔軟性抜群な日本のなかでも、コアな人材ぞろいのエンターテインメント界において、“楽しみ上手”は誰かと問われれば、私は即座に後藤ひろひとの名前を挙げる。演劇を出発点に、活躍の場をズンズン広げ、「大王」の呼称はトレード・マークのくるりんヒゲとともに認知を増すばかり。そんな大王の新作公演『スリー・ベルズ〜聖夜に起こった3つの不思議な事件〜』初日を、パルコ劇場で観劇した。


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2010-08-25 20:07 この記事だけ表示

 『サマータイムマシン・ブルース』(2005年)に続き、昨年は『曲がれ!スプーン』が 本広克行監督により映画化(原作となった舞台のタイトルは『冬のユリゲラー』)されるなど で注目を集めている、京都発の劇団ヨーロッパ企画。作品を発表するたびに勢いを増している 彼らが、最新作『サーフィンUSB』を上演中だ。これは彼らの念願でもある、本多劇場初進 出を果たした記念すべき作品でもある。


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2010-08-09 13:28 この記事だけ表示

Bunkamuraシアターコクーンにて上演中の『2人の夫とわたしの事情』。第一次世界大戦直後に上演された文豪W.サマセット・モームの戯曲ながら、日本ではこれが初上演。コメディエンヌとしての魅力を発揮する松たか子を中心に、現代の感覚にもマッチする“進んだ”結婚観がテンポよく描かれて行くライトコメディーの秀作だ。

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2010-04-28 22:28 この記事だけ表示

 2010年2月3日、『飛龍伝 2010ラストプリンセス』が新橋演舞場で開幕しました。作・演出のつかこうへい氏が、病床から稽古ビデオを見て指示を飛ばすという異例の演出を経て迎えた初日。しかし、その圧倒的な出来映えは、どこからどう見ても、紛うかたなき、完全無欠の「つか芝居」でした。感動でした。
 この公演を開幕早々にご覧になられたのが、毛皮族を主宰する江本純子さん。現在、東京芸術劇場の『農業少女』に向けた稽古に毎日多忙の江本さんですが、つかこうへい作品にはひとかたならぬ思い入れがあるとのことで、今回e+は無理を言って、観劇レポートを緊急執筆していただきました。

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 筆者自身、一つのことにトリツカレるとそれにのめりこんで周りが見えなくなってしまう人間だったりするもので、いささかの自戒と共に大変微笑ましく観たのが「音楽劇 トリツカレ男」である(9月4日初日、天王洲銀河劇場)。いしいしんじの小説を基にしたこの舞台は、さまざまなジャンルで活躍する才能たちが結集、そのコラボレーションが見事に結実し、これぞ“音楽劇”と言うべき、実にオリジナルで秀逸な味わいの作品に仕上がっている。

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