5月18日(木)から公演中の、Kバレエカンパニー『ジゼル』。
公演の合間を縫い、なんと東京文化会館で本番用のステージを使った公開リハーサルが開かれるとのことで、バレエ好きのe+スタッフがおじゃましてまいりました。

(写真:木本忍)


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先日イープラスにて募集した、マシュー・ボーン『シザーハンズ』イギリス公演観劇ツアーご招待。ラッキーにも当選されたI.K.さんから、観劇レポートが届きました!公演の行われたウィッカムスワンシアター、そして劇場のあるハイウィッカムの風景と共にお楽しみください。

ウィッカムスワンシアター

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 旗揚げ2年目の若きKバレエカンパニーが、初めて全幕物プロダクションに挑戦したのがこの『ジゼル』。
熊川哲也演じるアルブレヒトの抑制の利いた名演、一糸乱れぬ冷然としたウィリたちの群舞、そしてまったく余分な贅肉のない細部における現代的なアレンジが、観る者すべてを中世ヨーロッパの村へとふわり といざなってくれた。
そんな名舞台が01年の初演、03年の再演に続き3度目の上演を迎える。しかも今回はフレッシュな新キャストも主演二役に挑むということで、その模様をいち早く目撃するため、目下猛練習中のダンサーたちを公開リハーサルで取材してきた。

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フラメンコ経験者の皆様にまたとないニュースが届きました!
このたび、文化村/イープラス連動企画として、アイーダ・ゴメスのクルシージョ付チケットを3/27(月)より発売開始いたします。

クルシージョの開催は、下記の4回。
初級・上級それぞれのレベルに応じた指導を、天才舞踏家アイーダから直接受けられる、またとないチャンス。ぜひともお見逃しなきよう!

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3月18日、2006年の『コクーン歌舞伎「東海道四谷怪談」』がついに開幕。12年前の演目と同じでありながら、今回は初演版を串田和美が新たに演出してよみがえらせる「南番」、そして南番」では上演されない場を含め、『四谷怪談』の全貌を新しく描く「北番」を交互に上演するという意欲的な試みとなる。
初日に先立って行われた公開舞台稽古後に行われた、囲み取材の模様をレポート!



【囲み取材でのコメントより】
中村勘三郎「北番・南番と二つやるのは、面白いが大変です。一時はやめようかと思いました(笑)。北番はチームワークが大事で、いわばイチローの送りバントみたいな(笑)チームワークがないとダメになってしまいます。(WBCのような奇跡が起きるかもしれませんね、という問いに)そうですね、奇跡を願いたいです」

中村橋之助「東海道四谷怪談は、12年前にやらせていただいた演目なので、とても思い出が強いです。北番はガラスのような繊細さを持っているので、チームワーク良くやっていかないと、バランスが崩れてしまいます。もう一度、チームワークの絆を見直す場になるのではないかと思っています」

坂東弥十郎「北番は外側から見ていてわくわくしています。(いろいろ北番について言われていたが)外側から見てる分には大変面白いので、楽しみにしていてください。(今回長男の新吾さんも出演していることを問われて)そちらの方がドキドキです(笑)」

他、中村七之助が、北番でのお袖役について、父・勘三郎演じる直助との絡みが色っぽいですね、と問われて「父とは思わずにやっています(笑)」と答えると、すかさず勘三郎が「まぁ、近親相姦の話ですからね(笑)」と返したり、コクーン歌舞伎には続けての出演となる笹野高史が「今回、宙乗りをやらせてもらえるのが光栄」と語るなど、和やかな記者会見となった。

なお、同時期に渋谷・PARCO劇場で上演されている「PARCO歌舞伎」については、互いにエールを交換したいとのことで、20日の「PARCO歌舞伎」昼の部に勘三郎が、「コクーン歌舞伎」夜の部に市川染五郎がゲストで飛び入りすることを明かし、「こちらはこちらで頑張るだけです」と言いながら、対抗意識を燃やす様子が窺えた。

イープラスでのチケットのお取り扱いは、予定枚数を終了しております。当日券のご案内は、シアターコクーンのWebサイトにてご確認ください。

>>シアターコクーン:渋谷・コクーン歌舞伎 第七弾 東海道四谷怪談 Webサイト

11月中旬、アメリカはカリフォルニア州アーヴァインで行われたクラシカル・セヴィアン公演を観た。(日本公演の詳細はこちらでご確認を!

 

2003年春のブロードウェイミュージカル「ノイズ&ファンク」日本来日公演も記憶に新しい、主演/振付のセヴィアン・グローバーが、クラシック音楽と初のコラボレーションを果たした公演だ。もちろん今年始めのNYジョイスシアター公演、そして今回のカリフォルニア6公演すべてがソールドアウト!アメリカでのセヴィアンの人気の根強さを感じる。

セヴィアンのタップスタイルは、スタンダードな翼を羽ばたかせるような格好をするシャッフル・ステップではなく、タップビートを一つの楽器として極限までに追求するフリースタイルだ。(本人はこういう表現はしないと思われるが……)そのため上半身の動きは下半身の動きに自然に合わさり、ヒップホップのようでもある。

 

 

今回の公演は、「ノイズ&ファンク」では存分に観られなかった彼の超絶的なテクニックとアーティスト/表現者としての側面が存分に楽しめる、絶好の機会である。彼の魅力であるインプロヴィゼーション(アドリブ)的な要素に、クラシックという譜面音楽がどのように組み合わさり、どう化学反応を起こすのか?すべての観客はそこに注目して劇場まで足を運ぶのだ。

12名からなるオーケストラが奏でるヴィヴァルディの四季「夏」の第3楽章で、幕は開く。ドラマチックなヴァイオリンの旋律が始まると、セヴィアンがタップシューズをスライドさせながら舞台に登場する。そしてその足で主旋律を奏でるのだ。もちろんヴァイオリン奏者も主旋律を奏でている、しかしセヴィアンのビートは、まるでそれ自体がメロディを持つものかのように、観客を異次元へと引き込む。これまでのタップダンスの公演、そしてクラシックコンサートとは全く違う感覚だ。セヴィアンの純粋なファンは今までの彼のイメージとは異なるパフォーマンスに歓び、クラシック音楽のファンは彼が提示した全く新しい可能性に驚きの声を挙げたことだろう。その証として公演後のスタンディングオベーションは一向にやむ気配もなく最高の賛辞が彼とそのオーケストラに向けられた。

終演後、セヴィアンの楽屋に呼ばれ、わずかながら話す機会があったのだが、来年、新しい演目で来日を果たせることを大変楽しみにしているそうだ。公演後にはあまりの運動量に体重が2kgも減るという極限のパフォーマンスは必見だ。

日本公演は、東京国際フォーラム ホールCで4月11日(火)〜16日(日)に行われる。一般発売は、12/3(土)10:00より。どうぞお見逃しなく!

 “大竹しのぶが挑む、21世紀のブレヒト劇”。「母・肝っ玉とその子供たち」が、東京に先立ち兵庫で開幕した。

大竹しのぶ主演vs栗山民也演出といえば、昨年「喪服の似合うエレクトラ」で怒濤の迫力の舞台を創り出し、朝日舞台芸術賞のグランプリをとった黄金タッグ。大竹しのぶはさらに、「喪服〜」と「太鼓たたいて笛吹いて」で芸術選奨文部科学大臣賞も受けている。演劇ファンとしては見逃すわけにいかない舞台に、期待は限界まで昇りっぱなしというものだ。

 会場の兵庫県立芸術文化センターは、この10月にオープンしたばかりの真新しい劇場。800席の中ホールの客席まで大きく張り出した広大なステージに、ニューヨークのグラウンド・ゼロを想起させる廃墟が寒々と広がる、ダイナミックな舞台が用意された。舞台下手には生演奏のバンドが位置し、舞台上にめまぐるしく現れる人々が、その価値観を迫力の歌で伝える。展開はスピーディーで息をつく暇もない。(途中で「話が早すぎてついていけないよ!」と肝っ玉が叫んでいたが…アドリブか?)なんとも贅沢でパワフルな作品である。


 
笑って泣いて歌いまくる!大竹しのぶ天性の演技ではじけ飛ぶ。

 肝っ玉・アンナは、年頃の3人の子供を守りながら、兵士相手に商売をし旅を続ける。終わりのない戦争、死と隣り合わせの日々でも、肝っ玉はいつも前向きだ。商売繁盛を喜び、子供の幸せを願い、みんなを笑わせ、元気づける。だから生活観、人生観を歌う大竹がなんともキュートなのだ。自在に舞台をかけめぐり、歌い踊る大竹の姿は、肝っ玉・アンナなのか女優・大竹しのぶなのかわからなくなってくるほど、自然で奔放。時には10代の少女にさえ見えて、そのまっすぐさに自然と笑いがあふれる。ギリシャ悲劇やオニールでの重量級の大役が続いてきた大女優・大竹しのぶがこんなにもかわいらしいとは…新たな発見だ。

 子供の幸せを願うまっすぐなアンナの魅力にとらわれてしまうせいで、子供たちがそれぞれ信念を貫いて命を落とすシーンでは、アンナの失望が胸に迫る。客席にはすすり泣きも混じっていた。ブレヒトといえば感情移入を排するものと思っていたが……これがブレヒトなのか? こんなに素直に感情を揺さぶられてしまって、果たしてよいのやら…。

 

なせグラウンド・ゼロなのか?ブレヒトが21世紀に伝えるメッセージ。

 「母・肝っ玉とその子供たち」は、17世紀ヨーロッパの30年戦争が舞台。寄せては返す波のように、戦争と平和を繰り返しては次々に英雄が登場する宗教戦争、そして戦争を糧とし、戦争を肯定する価値観が存在するというのが「肝っ玉」の描く世界だ。今日もどこかで砲弾が飛び交う現代をまざまざと想起させるグラウンド・ゼロの廃墟に立って、劇中、牧師がアンナに静かに諭す――「私が言いたいのは、戦争というものは、決してなくならないということ」。

 ブレヒトが「肝っ玉」に込めたメッセージは、大竹しのぶ、そして栗山民也演出を得て、まさに21世紀に鮮烈に蘇った。ラストに強烈な残照をもたらす演出が用意されているが、ここでは明かさないでおこう。

 初日公演を終えた演出の栗山民也、主演の大竹しのぶが声をそろえた。「戦争は決してなくならない、この台詞は現代の世界そのままだ」。今回のために翻訳をした谷川道子は舞台を見て、「あれは私たちだ!」と、新鮮な「肝っ玉」誕生を称えた。「母親としてもすごく気持ちがわかる」と役に入りきっている大竹しのぶは、「みんなに観て欲しいし、特に若い人に観て欲しいと思います」と語っている。時に信念が揺らぎながらも、まっすぐに幸せを求めて、男たちと別れ、子供たちを失い、ひとり戦場へと歩みを続ける肝っ玉・アンナの生き様には、現代を生きる私たちの胸を揺さぶる力が、確かにある。


いよいよ迫った東京公演は、28日(月)から。多くの作品の効果的な演出で狂おしいまでの感動を呼んできた新国立劇場・中劇場ならではの深い奥行きを生かし、さらに壮大な演出になるという。キャストも兵庫で確かな手ごたえを感じて、ますますテンションをあげ、弾けた演技を見せるに違いない。客席の側も、笑って、泣いて、めまぐるしく揺さぶられる作品だけに、体力と心の準備を万端に、観にいって欲しい。万一話についてこられなくても、コンサートに来たと思っても充分モトはとれますよ。
(舞台写真は近日追加予定です!お楽しみに)

豪華絢爛!空前のスペクタクル!
熊川哲也が贈る、この冬、最高のファンタジー『くるみ割り人形』!バレエ史上空前の超大作の舞台を皆様にいち早くレポートします!


 チャイコフスキー作曲の『くるみ割り人形』はいつ聴いても、前奏だけでワクワクドキドキ。童心に返らされる。ただメロディーが無欠だからこそ、その音楽に釣り合うファンタジックな舞台を完成させるのは至難の業。幕が開いたとたん、あー…なんてプロダクションも少なくない。

 だが、「8割方完成」というK-Ballet版の舞台美術を覗き見させてもらって何より確信したのは、「これなら絶対に誰も現実に置いてけぼりにならない」ということ。とにかくセットを観ただけで、口を開け見惚れしばし茫然。一瞬にして、このリッチでミステリアスな夢世界に呑み込まれてしまった。

 見学させてもらったのは1幕3場、人形軍がネズミ軍と戦う場面。そこには実際にチーズがふっ飛ぶ戦車(?)や、クールなネズミ軍旗、人形軍のカラフルな大砲などが。またよくよく観るとあちこちに隠れた”抜け穴”が。そこから神出鬼没に「子供が本当に怖がるぐらいリアルな」ネズミたちがはい出てくることになるという。さらに写真下手側の巨大な時計台だが。これが実は今回の舞台のキモになるセット。ただなぜこれが重要かを説明するためには、熊川版『くるみ〜』のストーリーを少し知ってもらう必要がある。

 熊川はホフマンの原作童話『くるみ割り人形とねずみの王様』に立ち返り、物語を再構築。ストーリーの発端を”人形の国”のマリー姫とその婚約者である近衛兵隊長が、”ねずみ王国”の王の呪いにより、それぞれ、ねずみとくるみ割り人形の姿に変えられてしまうところに置く。その呪いを解くためには「世界一硬いクラトゥク胡桃を割らなければいけない」のだが……それを割ることができるのは、純粋な心を持った人間の子供だけ。しかも、ねずみの王が持つ武器が必要なのだ。こんな人形国の一大使命を負って、人間界に出向くのがドロッセルマイヤー。そして人形界と人間界を行き来するために使う時空間往復ドアが、さきほどの時計台なのだ。

 バレエ史上最大規模と言われている本作の美術だが、このように、すべての豪華セットにきちんと意味があるのが熊川演出の醍醐味。従来の『くるみ〜』のプロットとは比べものにならないほど、緻密に練られたファンタジーが、セットの力を借りて絵解きされる。来日した舞台美術家ヨランダ・ソナベントは「すべてのシーンが暗転なくスムーズにつながっていく。まるで映画を観てるようにスピーディーに絵と絵がつながっていくはず」と解説。このスピーディな場面転換が最も効力を発揮するのは言うまでもなく、目前でクリスマスツリーが巨大化する有名なシーン。そのマジカルな仕掛けに観客は息を飲み、美術そのものの素晴らしさに拍手を送りたくなるだろう。


 最後に衣装だが。これまた大半がロンドンで制作され輸送された一流品。幾重にも重なる布が細やかな表情を生み、舞台遠方から観ても、色合いや風合いが単調に淀むことがない。雪の女王(松岡梨絵)と雪の王(芳賀望/注・キャストは日により異なります)の衣装など、長いマントとファー付きのゴージャスさだ。
 前述のヨランダの言葉を借りるなら「すべての場面がサプライズ!」な今回の『くるみ割り人形』。その言葉に嘘偽りはない、と実際に舞台セットを目撃した人間として断言しておく。

(取材:岩城京子)