激しい戦争が終わり、廃墟となったトロイアの地に響く女たちの悲痛な嘆き――。
演出家・蜷川幸雄がこのたび世界に問う「トロイアの女たち」は、この傑作ギリシャ悲劇を、日本人俳優、イスラエル国籍のユダヤ系、アラブ系俳優たちと共に創り上げ、日本、次いでイスラエル・テルアビブで上演しようという意欲的な試みだ。俳優たちはそれぞれ、日本語、ヘブライ語、アラビア語でセリフを交わすこととなる。主役のヘカベを演じる白石加代子が、作品について大いに語ってくれた。



続きを読む
2012-11-07 12:41 この記事だけ表示

脚本・青木豪、演出・河原雅彦、主演・阿部サダヲ。人気、実力ともに幅広い演劇ファンに支持されている魅力的な顔ぶれが揃った『八犬伝』が、いよいよ始動! 江戸時代中期に滝沢馬琴が書き上げた『里見八犬伝』を、今を生きる人々に向けた新たな物語として送り出す。



続きを読む
2012-11-05 17:34 この記事だけ表示

四代目市川猿之助が、襲名後明治座の舞台に初登場!昼の部は、“三代猿之助四十八撰”より「傾城反魂香」に加え、早替りも華麗な舞踊「蜘蛛絲梓弦」を上演。夜の部には同じく“四十八撰”より「通し狂言 天竺徳兵衛新噺」を上演する。四代目の超軽妙本音トークをたっぷりお楽しみあれ。


続きを読む
2012-10-17 12:51 この記事だけ表示

ボールルーム・ダンスの華麗な世界をステージ・エンタテインメントに進化させ、世界中で観客を虜にしてきた「バーン・ザ・フロア」。これで七度目となるこのたびの来日公演では、公演内容をさらにブラッシュアップ、スペシャルゲストダンサーとして今井翼が登場することでも話題を呼んでいる。今年「バーン・ザ・フロア」カンパニーに参加し、来日公演でも活躍が期待されるイタリア出身の美男美女カップル、マティス・ガランテ&ジュリア・ドッタに、公演の見どころを語ってもらった。


続きを読む
2012-10-16 13:54 この記事だけ表示

 映画界の鬼才・岡本喜八監督の生前最後の作品でもある映画『助太刀屋助六』(2002年)が、G2作・演出、市川猿之助主演の舞台として蘇る!仇討ちの助太刀を買って出る“助太刀稼業”をしながら旅を続ける、陽気な助六役を演じるのは、これが襲名後初の舞台公演となる市川猿之助。歌舞伎公演とはまた一味違う魅力を発揮してくれるに違いない。そして、岡本監督の映画版を原作としてその世界観、疾走感はそのままに“外伝”として今回の舞台を作・演出するのはG2。ビジュアルにも凝った演出が期待できそうだ。共演陣も、元宝塚歌劇団雪組トップスターの朝海ひかる、映像や舞台でも活躍中の吉沢悠や忍成修吾、さらには映画版『助太刀屋助六』にも出演していた鶴見辰吾ら、実力派がズラリと顔を揃える。初顔合わせの多いこの布陣に意気込みも充分の様子の猿之助に、話を聞いた。

 
続きを読む
2012-10-16 13:44 この記事だけ表示

 今年で劇団創立33年目を迎えるSET。今や毎年恒例となっている本公演だが、昨年は座長の三宅裕司が腰部椎間板ヘルニアのため病気療養という事態に見舞われ、中止を余儀なくされていた。そして2012年、三宅裕司は見事復活! 晴れて本公演が実現する。奇しくも今回は記念すべき第50回目の本公演。劇団員が一丸となって2年分のパワーと情熱を凝縮して贈るのはもちろん、三宅自身の大きな想いも込められた、“次へとつなげていく”一作となっている。


 
続きを読む
2012-10-15 13:24 この記事だけ表示



>石原さとみさんのインタビューはこちら
>高畑淳子さんのインタビューはこちら


続きを読む
2012-09-28 18:55 この記事だけ表示

――初演を振り返って。最初に多喜二の姉チマを演じると聞いてどう感じましたか?
3歳年上と聞いて、「私でいいのかしら?」と。「多喜二のお母さん」って言われるんじゃないかと思って(笑)。まぁ、3つ違いというのは“伏字”にしておいてください(笑)。
ただ、井上先生が、有名な多喜二の母親ではなく、姉を登場させたのは分かる気がします。母親にとって息子を亡くすということはあまりにも辛過ぎて、そこから距離が置けなくなってしまいますから。先生はそれを少しでも薄めるために、母親的な存在として姉を選んだんだと思いますね。

――チマさんはどういう人物ですか?
『闇に咲く花』などもそうですが、先生の作品には、黙々と、日々のことを大切にして生きている女性がたくさん登場するんです。この作品のチマさん、瀧子さん、ふじ子さんを合わせた3人、皆そうだと思います。
多喜二との関係について言えば、肉親だからこその渇いたところもあるんじゃないですかね。肉親として応援し、同調もしているけど、多喜二の主義主張の奥まで自分が入り込んではいけないとも思っている。でも果敢に生きている人ですよね。自分は結婚していて、裏では旦那さんから色々言われたりしているはずなのに。

――元気で明るい女性ですよね。
そうですね。何があっても女はやはり明るく生きていくしかないんでしょう。私、多喜二さんもすごく明るい人だったと思いますよ。面白いことが好きで、ひょうきんなこと、美味しいものを食べることや、音楽も好きだった。国家に反逆するような思想を持って地下に潜っていたのも、みんなが明るく楽しく生きていければいいのにという純粋な思いがあったからこそだと感じますね。

――特にお好きなシーンを教えてください。
やはり最後に、みんなで押しくら饅頭をしているところですかね。多喜二に向かって想いを募らせているのか、井上先生に向かって思っているのか分からないような……。「これから先、ちゃんと遺志を引き継ぎます」っていうような気持ちにどうしてもなってしまうあのシーンがたまらなく好きです。
その一方で、蟇口を開けて「お金がない」みたいなことを言い合って(笑)、それでも割と現実に対してケロっとしているところも、井上作品での登場人物らしくて好きです。私の娘も、「蟇口ソング」が、歌の中で一番好きだと言っています(笑)。

――この作品は音楽もとても素敵ですよね。
小曽根さんの音楽はすばらしいです。肩に力が入っていない名曲というか、お互いがお互いの味を出し合っているっていうか。小曽根さんは「僕は何も作っていません。井上さんの言葉があったから旋律が出てきただけ」って言いますけど…。

――再演での課題はありますか?
あくまでも一寸先のことは誰も知らないという感じの芝居にしていけたらと思っています。多喜二が拷問を受けて死ぬという未来は思いもよらないという感じで、人物たちがそこに息づいているといいですね。実際、悲惨な出来事の前後って、きっとそんなものだと思うんです。何が起こっているのかあまりよく分からないというか。そうした中でもとにかく生きているというような、渇いた匂いがあればいいなって。とにかくタフに、今を生きたいですね。

――高畑さんにとって、井上さんの作品とは?
井上作品に出演する時はいつも、 “人間としての温度”が問われている気がします。人間としての温度が低い俳優が先生の台詞を話すと芝居が一気につまらなくなって、「そんな歴史の教科書みたいなことを延々と言われても、困っちゃうよ、つまんないよ」ってお客様に思われてしまう。じゃあ、熱く演じればいいのかというと、それは自己満足の熱演になってしまう。演じる本人がどこまで人間として豊かで大きいのかということを、まるでリトマス試験紙のように測られるようなところがあるように思います。

――劇場にいらっしゃる方にメッセージを。
このお話は、辛い時代や状況を乗り越えて生きようとする人々が、明るく、たくましく描かれていています。そんな彼らの姿を通して、「言いたいことも言えない、言いたいことも書けない、戦争へと向かった時代がかつてあった。そして、今後も1歩間違えば、またその方向に進んでしまう」ということを考えさせてくれる。そんなメッセージを内包しています。それを押しつけがましくなく観せられるのが井上作品の魅力であり、何より、演劇や映画の役割でもあると思うんです。

>井上芳雄さんのインタビューはこちら
>石原さとみさんのインタビューはこちら


続きを読む
2012-09-28 18:22 この記事だけ表示