日本を代表する劇作家のひとり、つかこうへいによる、激しくも哀しい名作『広島に原爆を落とす日』。タイトルからしていかにも刺激的だが、祖国とは、戦争とは、そして人を愛することとは……? といった深く重いテーマをカタルシスたっぷりに、ドラマティックに描いていく、まさに衝撃作だ。

 この作品に取り組むのが、今年も映像に舞台にと大活躍中の筧利夫。「つかが書いたセリフを、ぜひとも筧の声で聞きたい」とのファンのアツい想いに応える形での、久しぶりのつか作品への登板となる。しかも『広島に〜』には1982年、1989年以来の3回目の挑戦となる筧。作品への思い入れも、一段と深いようだ。


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 岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット〔地球ゴージャス〕の11作目『X day』。未だ明かされていないストーリーは「まさに"X"」と悪戯っぽく微笑む二人がこの最新作で挑むのは、6人の俳優(岸谷五朗 寺脇康文 中川晃教 陽月華 藤林美沙 森公美子)だけで繰り広げる濃密な世界だ。前作『星の大地に降る涙』では迫力ある群衆劇でエンターテイメントの爆発力を見せつけてくれた地球ゴージャス。さらなる一歩に向かって創作活動を続けるココロの内を聞いてみた。

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2010-06-03 11:00 この記事だけ表示

 モーリス・ベジャールやマシュー・ボーンの舞台で高い評価を得ている日本を代表するダンサーの首藤康之と、カンパニー"水と油"での活動、そしてパリへの留学を経てますますその表現力に磨きをかけている演出家・振付家で自身もパフォーマーでもある小野寺修二。この、世界を相手に活躍するパフォーマンス界の異才が、伝説の作品で再びタッグを組む。

 2008年に、180席という小さい空間であるベニサン・ピットで約1ヶ月半にわたり53回公演を決行した『空白に落ちた男』。その完成度や新鮮味のあるパフォーマンスが話題となったこの作品が、PARCO劇場に場所を変え、さらにキャスト2人を入れ替えてリニューアル上演される。この舞台で、クラシック・バレエのステージで見せる姿とはまた一味違う魅力を発揮する首藤に、作品への想いを語ってもらった。

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2010-05-25 14:33 この記事だけ表示

 『リトルショップ・オブ・ホラーズ』(5/30までの東京公演のち、各地公演あり)に出演のDAIGOさん、安倍なつみさん、新納慎也さんから皆様へのメッセージ、そして舞台写真をご紹介します!

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 自身の劇団、ペンギンプルペイルパイルズ(PPPP)だけにとどまらず、劇団外のプロデュース公演などでの活躍も顕著な、今、注目の劇作家で演出家でもある倉持裕。2006年にM&O plays+PPPPプロデュース公演の第1弾として上演した『ワンマン・ショー』では、岸田國士戯曲賞も受賞している。その彼の最新作にあたる『窓』は、ロシアの文豪・ツルゲーネフの『はつ恋』に想を得た恋愛劇だ。舞台を日本に移し、ある女優をめぐる男たちの愛憎が渦巻く中で、成長していく青年の姿が描かれていく。悪女とも思える女優役に挑戦するのは野波麻帆、そして青年を演じるのは高橋一生。倉持作品にはどちらも初参加となる二人と、新境地ともいえるこの作品に取り組む倉持に話を聞いた。

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2010-05-19 19:08 この記事だけ表示

 管理人の女性を除く住民全員がゲイ、というアパートを舞台に、哀しくて笑えるテンポの良い会話劇が繰り広げられる『−初恋』。作・演出の土田英生さんと、出演者の田中美里さん、片桐仁さんにお話を伺いました。 続きを読む
2010-05-19 15:32 この記事だけ表示
劇団、本谷有希子の新作『甘え』は、夜這いという風習を現代に持ち込んだ設定で、いつになく不穏で妖しげな空気を際立たせる舞台になりそうだ。大河内浩と小池栄子が演じる父子の関係性を軸に、アンチ・モラルな振る舞いが生々しく描かれる、本谷言うところの「深いエンタメ」。観る者の価値観を揺さぶり、ぐらつかせることにこそ、本作の真価や本質があるはず。

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2010-05-07 19:34 この記事だけ表示
 自分の顔がとんでもなく醜いと知らされショックを受けた男は、整形手術で素晴らしい顔を手に入れるが…。ドイツの若手劇作家、マリウス・フォン・マイエンブルグの'07年初演作『醜男』は、山内自身「台本を読んでいて久しぶりに笑ってしまった」と語る、人間の可笑しみと哀しみを描いた非常に魅力的な物語である。

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2010-04-23 18:52 この記事だけ表示