1982年のニューヨーク初演以降、多くの人々に愛され上演され続けているオフ・ブロードウェイミュージカル『リトルショップ・オブ・ホラーズ』。日本でも人気の高い本作の2010年版がいよいよ始動する。小さな花屋で働くさえない主人公・シーモアを演じるのは、これがミュージカル初出演のDAIGO。シーモアの片想いの相手・オードリーに安倍なつみ、2人の恋に立ちはだかる歯科医・オリンに新納慎也というフレッシュな顔合わせによる“B級ホラーロックミュージカル”。「楽しさ満載の舞台にしたい!」と盛り上がる3人が、作品にかける意気込みを語ってくれた。

★オフィシャル先行プレオーダー:2/1(月)〜2/14(日)
★一般発売:2/27(土)


――DAIGOさん初のミュージカル。出演が決まったときのお気持ちは?

DAIGO ミュージカルやお芝居は人並みには観に行ってましたしすごく興味はあったんですけど、やっぱり最初は「まさか!?」っていう感じで。でも自分の人生的にはいろいろチャレンジしたいっていう気持ちがホントに強いので…とはいえいきなり出番の多い主人公っていうのはちょっとビビリましたけど(笑)、新しい挑戦っていうのはいつも楽しみですし、せっかく声をかけて頂いたんだから全力でやろうと思いましたね。

――安倍さんは舞台に出る機会が増えていますね。

安倍 そうですね。この作品のことは知らなかったんですけど、ミュージカルで、B級ホラーで、面白い部分もいっぱいあるし、しかも本多劇場でっていうお話しを聞いてたらうれしくなってきて「ぜひやらせてください!」って。とにかくすっごい楽しみでわくわくニコニコしてます。私、稽古に入ると結構壁にぶつかってしまうほうなので(笑)、今のうちいっぱい笑っておきます(笑)。

――新納さんはオリンは「いつかやってみたい役」だったそうですが。

新納 好きで気になる役でしたし、いつかは来るんじゃないかな〜とは思ってたんですよ。だから「とうとう来たか」と。年齢的にはもうあと10年くらいはできる役柄だと思うので、これを機会に10年間は演じ続けます。

DAIGO おぉ〜。

新納 だから振付けもね、今は出来るけど10年後はキツくなって来ることも多いだろうし、激しいのはやめてくださいとか、長いスパンを感じながら作っていこうかなって(笑)

――それはある意味、プロデューサー的な目線で作品創りに関わっていこうという決意ですね(笑)。

新納 まあ…そういうことなんでしょうかね(笑)

安倍 新納さん、スゴ〜イ!(笑)

新納 でもほら、やっぱり再演出来るのが舞台のいいところでもあるから。

DAIGO この3人が、10年後も…。

新納 出来たら、ね。いいでしょ?

安倍 フフフッ。

――それぞれの役柄についてはいかがですか?

DAIGO さえない青年、シーモア。まあ俺もやっぱシャイだし照れ屋だし…って、そんなの知らねえよって感じ??

安倍・新納 (爆笑)

DAIGO (笑)。傷つきたくない草食系なんでね。まあ客観的に見て自分は頼りがいのないタイプだと思うので、そこはあえて役づくりの必要もないかと。でもちょっと気弱なんだけど上手く行くと調子ブッこいちゃうみたいな、人間らしいといえば人間らしいキャラクターだなって自分なりにすごく理解出来るところがあるので、そこを手がかりに楽しく演じられたらいいなと思ってます。

――そのシーモアの想い人が、安倍さん演じるオードリー。

安倍 彼女、とっても天然ですよね。オードリーのような役はこれまで演じたことがないし台本もこれから頂くのでまだ見えないモノもいっぱいあるんですけど、映画版を観て感じたのは、オードリーは私が持ってないモノをいっぱい持ってるすごく魅力的な女の人だってこと。オリンに殴られても「やっぱり好き」って思えるほど愛に真っすぐで…どうなんだろう、でも…そう、ひとつだけじゃない、いろんな表情のオードリーを演じたいな。

――そしてオードリーを殴ってしまうサディスティックな歯科医、オリン。

新納 今さら僕に王子様的な役は回ってこないんです(笑)。もうね、際物役を全うしますよ! オリンはこれまでもいろんな素敵な役者さんが演じて来た役ですけど、陣内孝則さんが演じられた印象が強いと思うんです。5年くらい前に共演させて頂いた際、その陣内さん本人が「俺の次に歯医者が出来るのはニイロ、お前だよ」って言ってくださった。だから自分の中では陣内さんが観に来てくださって「よし」と言ってくれたらOKかなっていう密かな目標はありますけど、影響されるのも悔しいので(笑)、僕はまた新たな“平成のオリン”を創りあげたいですね〜。ガ・ン・バ・リ・マ・ス!

――DAIGOさんにとって初体験尽くしの初舞台。稽古を前に改めて今の心境は?

DAIGO いろいろ勉強させて頂きます! 自分たちのライブでもリハーサルにひと月とかそんなにはやらないし、毎日ステージで歌って、しかも1日2回公演もあってとか、ホントにそこはやってみなくちゃわからない未知数なことばかりなので、正直今はつかめない部分もたくさんあります。でも先ほど新納さんが“プロデューサー的な視線で”って言ってくださったんで、これからは何か言いにくいこととかあったらまず新納さんに伝えて、と(笑)。

新納 やだよ〜、責任取れないよ(笑)。でも武道館を満員にしちゃうロックスターが下北でB級ミュージカルなんてイイよね! 超近くで観れてお得だし。それに今回本多劇場って聞いて思わず「最高〜!」って拍手しちゃった。この作品はもともとオフブロードウェイ作品で100人、200人って劇場で上演されてる作品だから、シチュエーション的にも本来持ってる空気感が存分に出ると思う。

安倍 歴史ある劇場だから楽しみです。『三文オペラ』のときに(宮本)亜門さんに「舞台上で裸になっている位の気持ちでいなさい」って言われて、あのときはもう恥ずかしいって感覚よりも「どこまで行っちゃえるか」みたいな感覚でやっていて…もちろん、作品によっていろいろですけど、今回も「お客さんが近い!」っていうこととかは特に気にせず、みんなに伝わるよう、全力で歌っていければいいですね。

DAIGO 俺、本多劇場の前はもう何百回も通り過ぎてるぞっていう下北育ちなんですけど、そんな場所に初めて足を踏み入れるのが自分の主演ミュージカルっていうのは、何かとても運命的なものを感じます。

――では改めて本番へ向けての意気込みをお聞きかせください。

安倍 ドキドキするちょっと怖いシーンも愛情いっぱいのシーンもある素敵なお話しなので、やっぱり一番は「お客さんに楽しんで欲しい」ってことですね。あとこれは私自身も楽しみにしてる部分なんですけど、人喰い花のオードリーIIがどんな風に出て来るのか。気になる〜。オードリーとしてはもう愛の溢れる作品にしたい、それだけです。

新納 今回、DAIGOファンをはじめ「これが初ミュージカル」っていうお客さんもたくさんいらっしゃるだろうけど、この『リトルショップ・オブ・ホラーズ』は初ミュージカル体験にぴったりの作品だと思うんですよ。曲もポップだしロックだし……

安倍 ゴスペルやバラードもあるっ。

新納 そう! とにかくナンバーはどれもカッコイイし、物語は“花が人を食べちゃう”っていうホントにおバカな世界。この素晴らしきB級の世界を大いに楽しんで、盛り上がって、帰りに喧騒溢れる下北の街でちょっと飲んでほろ酔い気分で帰る、とか。

DAIGO コース、完璧じゃないですか。

新納 ね。若い人たちからファミリー層まで、カジュアルに楽しんでもらえる作品をお届けしたいと思います。

DAIGO まさに“お子さまからおじいちゃんまで”。ライブもそうですけど、SFホラーロックミュジーカルってことで、劇場にいる間はいつもの現実を忘れて「来てよかった」「メチャ楽しかった」って思ってもらえるような舞台になったらいいですね。そのためにも自分がやるべきことをちゃんとやって、あとはチームワークでイイ感じに、共演者のみなさんとうまくコミュニケーション取って、足を引っ張らないようにしたいと思います。

(取材・文/横澤由香〉
(写真/坂野則幸)

公演概要

『リトルショップ・オブ・ホラーズ』

東京公演
2010/5/13(木)〜5/30(日) 下北沢・本多劇場

宮城公演
2010/6/1(火) 仙台市民会館 大ホール

千葉公演
2010/6/5(土) 君津市民文化ホール 大ホール

福岡公演
2010/6/11(金) 福岡市民会館 大ホール

大阪公演
2010/6/12(土)〜6/13(日) 森ノ宮ピロティホール

神奈川公演
2010/6/19(土) 神奈川県民ホール 大ホール

富山公演
2010/6/21(月) オーバードホール(富山市芸術文化ホール)

★オフィシャル先行プレオーダー:2/1(月)〜2/14(日)
★一般発売:2/27(土)


※訂正のお知らせ(2/1)
東京公演の会場表記に誤りがあり修正いたしました。大変申し訳ございませんでした。
2010-01-28 11:31

 三谷幸喜にとって初めての挑戦となった04年初演の一人芝居「なにわバタフライ」。主演の戸田恵子は本作を含めた活躍により朝日舞台芸術賞に輝き、三谷も会話劇を思わす巧みな演出が高い評価を得た作品だ。今回はさらに濃密なものとするため、脚本から演出まで全てを見直したという三谷に、本作への意気込みを聞いた。

「一人芝居には観客にも緊張を強いる雰囲気があるので、初演は力を抜くことが目標だった。でも皆に「頑張ったね」と言われ頑張りすぎたのが反省点。ある意味一人芝居といえる落語は観客を楽しい気持ちにさせる、ああいう方向性が理想ですよね。初演は勢いと力技で切り抜けた感じ。同時に一人芝居の可能性も感じられたので、今回はもっと高みを目指そうと。楽に観られるポイントを探りながら、一人芝居でもエンターテインメントといえる作品にしていきたい」

 それはあらゆる装飾を省くことで実現しそうだ。今回は作品にテンポを生み出しどこか共演者のようでもあった生演奏が全てカットされ、セットもよりシンプルものになるという。まさに落語を思わす世界感。そんな未知なる領域への挑戦を可能にするのが戸田恵子の存在だろう。女優・声優・歌手とマルチな活躍を続け、三谷が絶大な信頼を寄せる実力派の一人だ。

「そうはいない逸材、プロの俳優さんだなと思う。物語には旦那や恋人などのエピソードが出てきますが、彼女が見つめるだけで彼らの姿が見えるような、そんなマジックを初演では見せ付けられました。今回は戸田さんの凄さをより際立たせる究極の一人芝居。何の仕掛けもない中で彼女の技術を見てもらいたい。上演時間も短縮するつもりです」

一方の三谷も再演を待つ6年の間にさまざまなフィールドで新たな挑戦を続けてきた。昨年は脚本・脚色を手掛けたテレビ人形劇がスタート。年末にはオフ・ブロードウェイで新作を上演。日本のオリジナル作品が現地で初演されるのは史上初という快挙を成し遂げた。

「海外公演は憧れ以上に『日本人でもこんなに面白い作品が作れる』と、世界に知らしめたかった。笑いに国境はないし実際、現地でその事を実感しました。日本語交じりの脚本に笑う観客の姿は自信にも繋がりましたね。歌舞伎やミュージカル、ドラマや映画と常に一つのジャンルに留まりたくない思いがある。今後もあらゆる分野に目を向けてやっていきたい。ただ僕は演劇の人間なので、最終的には“他流試合”で得た経験は演劇に還元される。今回も何らかの形で生かされていると思います」

今や世界へ羽ばたく喜劇作家となった彼が唯一、笑いに関して「手ごわい」と感じるのが関西のお客さんだ。「劇中どんなに笑っていてもアンケートは厳しいとか(笑)。楽しみ方を知っている人が多い」。そんなドキドキの関西(京都・大阪)公演を含む本作の見所を改めて聞いた。

「初演では蝶々さんを知る方々から『そっくりだったよ』と言われることも多く、多少近づけたのかなと。ただ劇中では彼女の名前は語りません。あくまでも“ある女の物語”なので、観る人にはバイタリティー溢れる普遍的な女の生き様や、2時間近くを一人で演じきる戸田さんのパワーに注目して欲しいですね」

 浪花の喜劇女優・ミヤコ蝶々をモチーフに恋に仕事にと逞しく生きたある女の一代記。時に困難に直面しながらもへこたれず前進する彼女の姿には、世代や時代を超えて観るものの胸を打つ力がある。誰の胸にも響く笑いと涙の感動作。初演をしのぐ新たな演出で存分に楽しみたい。

(取材・文 石橋法子)

2010-01-19 18:08

 全国の読者に感動を与えた実話集『届かなかったラヴレター』。シリーズ累計35万部のこのベストセラーを、歌手・クミコとミュージカルスター・井上芳雄が朗読し、そして歌うハートフルコンサートが2009年に引き続き、再び開催される。前回の好評に応え、今回はさらにパワーアップ! 朗読&ナビゲーター役として徳光和夫、上柳昌彦という大御所アナウンサーがふたりも参加することになった。

「なんだか家族写真を撮っているみたい!」と顔合わせの時点から和やかなムード満点だった4人に、今回のステージへの想いを語ってもらった。

「ナマで朗読をするというのは、実は初めての経験なんです」(徳光)
「いつかクミコさんと何か一緒にしたいと話していたんですよ」(上柳)

――クミコさんと井上さん、おふたりにとっては2回目の『届かなかったラヴレター』になりますが。徳光さんは、この企画に初めて参加することになって、まずどんなことを思われましたか。

徳光 僕はほら、もう“アラシチ”ですから。

上柳 “アラシチ”?(笑) 今、おいくつなんでしたっけ。

徳光 68歳。このトシだとどんな仕事をやってももう仕事慣れしちゃってて、いただく仕事をどっちかというと“こなす”という感じだったんです。だけど、今回のように舞台で。ちゃんと声づくりをするというか、毎日、声に出して読んで準備をしておきたいです。手紙には微妙なニュアンスが書かれていますから、その言葉のニュアンスを音で出せるようにしていかなきゃいかんかな、と。

――上柳さんも同じく、初参加ですね。

上柳 そうです。そもそも、僕はクミコさんの『わが麗しき恋物語』という曲を7年前、勝手に自分の番組で毎日かけていたという、そんなご縁があってね。いつかクミコさんの歌に合わせて、僕が何かを読むのか司会をするのかわからないけど、とにかく何か一緒にしたいですよねって話はしていたんです。それが、小さな炎みたいにチョロチョロ燃え続けていて、今に至るわけなので。だから今回は本当にうれしいですね。

クミコ だけど徳光さんと上柳さんという最強の、言葉を伝える達人がおふたりもいらっしゃるんですから。きっと、ものすごく助けていただけるんだと思って、心強いですよ。

井上 僕も、こういう試みはずっと続けていきたいなと思っていたんです。だからこうして2回目があってとてもうれしいし、新しい形でおふたりとご一緒できることは、すごく幸せで、すごく楽しみです。

――前回やってみて、感想としてはいかがでしたか。

井上 もう、とにかく稽古が大変だったんですよ。演出が結構しっかりあって、芝居とか舞台に近かったので。

クミコ そうなんですよね。最初はセリフを覚えるわけじゃないし、ただ手紙を読んで、歌うだけじゃない?って簡単に考えていたら(笑)、それどころではなくて。これってなんなんだろう?っていうくらい、あれほど疲れた舞台もなかったですね。

井上 アハハハ、本当ですよ。

クミコ なんでこんなに疲れるの?って、ふたりでゼイゼイしてました。それって、手紙に詰まった何十人分の想いを背負ってやるせいなのかな、と思うんです。ひとつひとつ、いろんな人の想いに沿わなきゃならないので、それで自分の体がバラバラになっていくような緊張を強いられたのかもしれません。

井上 僕も、読んでみて初めてわかることがいっぱいあって。手紙を書いたのは一般の方、つまり文章のプロじゃない方じゃないですか。だからどうしてもリズムが難しかったりして、読みにくい部分もあって。でも、だからこそリアルに届くものもあるんですよね。

クミコ 芳雄くんは、よく泣いたよね(笑)。

井上 もう、舞台上でもボロボロ泣きながら。

クミコ 私は最初「え、なんで泣くの?」と思っていたのに、結局は同じような状態になってました。鼻水の処理の仕方を、芳雄くんを見ながら覚えましたよ(笑)。

――だけど、涙といえば徳光さんですよね。

徳光 そうなんですよ。だから、今から困っててね。涙って、こらえていると一度噴き出したときにはもう尾を引いて、止まらなくなるんです。

クミコ ああ〜。

井上 そうそう!

徳光 これもまた、僕のひとつの課題だな。 

上柳 いや、実話っていうのは、僕もよくラジオで読むんですけども、演者は泣いちゃいかんよって言われるわけですよ。

徳光 うん、本当はそうなんだよね。

上柳 自分の感情は置いておいて、その上でいろんなことを想像するのはお客さんの力なので。だから僕の仕事は、どこまで自分の感情を抑えられるかってことなんですが、これがひとりが泣き始めるとね。

クミコ そう、そうなの、そうなの!

上柳 女子中高生みたいな連鎖になるんじゃないかと、今、ふと思ってね。これはなんとかしなきゃな。

クミコ 気をつけます。

徳光 一番心配なのは、やっぱり僕ですかね。今朝も、電車でスポーツ紙を読んでいて、これがまたうまいこと書いてあるもんだから。

クミコ アハハハ、電車の中で泣いちゃうんですか。

徳光 いや、ホントそうなんです。もう、嗚咽ですよ。みっともないけど、止めようと思っても止まらなくなっちゃってね。

上柳 周りの人、ビックリするでしょうね(笑)。だけど、人がそうなると逆に自分は冷静になるかもしれないなあ。

クミコ じゃ、上柳さんを船長と呼ぼう! みんなが沈みかけたら、よろしくお願いしますね!

井上 最後の砦として頼りにします!(笑)

「おのおのの中で見えてくるものがいっぱいあるコンサートにしたい」(クミコ)
「実人生が全面に出てくる手紙や歌からいろんなことを受け取りたい」(井上)

――朗読を実際にやってみて、難しさは感じられましたか?

井上 いや、本当に難しかったです。僕はふだん役を演じることが多いので。朗読では、演じてその人になって読むのがいいのか、ある程度距離を置いて、聴いている人の想像にまかせて読むようにしたらいいのか、悩んでしまって。まあ、正解というものもはっきりはないんでしょうけど。手紙によっては方言だったり、おじいさんだったり、女の人だったりっていうのもありますし。ふだん自分がやらないような人物の手紙も読ませてもらったので、すごく勉強になりました。だから今回は、徳光さん、上柳さんおふたりが読まれるのを見て、さらに勉強しようかなと。

クミコ 私もこの、言葉を伝える達人おふたりがどういう風に読まれるのかが、本当に楽しみ。私も同じように、勉強するつもりでおります。

上柳 だけど、クミコさんは歌もいいけど、実は朗読もいいんですよ。

クミコ ええ〜?そんなことないですよ。

上柳 MCはちょっとオバチャンぽいですが。

クミコ アハハハ!

上柳 このちょっと、ハスキーな声がまたいいんだ。

徳光 隣で声を拝聴していましても、ああこの声でナレーションするのは、いいんじゃないかと僕も思いますね。どっちかっていうと歌は語れっていうほうでしょ。

クミコ 語るように歌うとか、よく言われますけど。それって結構極意かもしれないなって、このごろ思うんですよ。語るように歌う、歌うように語る。まさしく今回はそれですね。

――では最後にお客様へ、それぞれからお誘いのメッセージをいただけますか。

上柳 まずはクミコさんと井上芳雄さんのファンの方にはぜひ、歌をじっくりと聴きに来ていただきたい。そして朗読という表現には日ごろそんなに接する機会がないと思うんですが、これが意外とハマるんですよ!意外と人間っていろんなことを想像しますよ!っていうことを、多くの方に体験してもらいたいですね。

徳光 ああ、確かにそれは非常にいい経験かもしれないね。

クミコ 実は先ほど、演出のほうから「これは目を閉じて聴くコンサートにしたい」というコンセプトを言われまして、それってすごく正しいなと思ったんです。私のお客様でも、目の悪い方がすごく多いんですよ。私の声なんて目を閉じて聴く声でもないだろうと思ったんですが、そんなことないって言ってくださってね。ということは、まさしく今回なんて、もっともっとそういう方に来ていただいたら、喜んでいただけるような気がしていて。目の見える方は目を閉じていただいて、もし目の見えない方はそのままで、おのおのの中で見えてくるものがものすごくいっぱいある、そんなコンサートにしたいですね。

井上 うーん、もう僕は本当にひとりだけ、本当に未熟者なので……。

クミコ っていうか、ひとりだけすごく若いのよね(笑)。

井上 まあ、しょうがないと思うんですけどね、実際に若いから(笑)。

徳光 ハハハ。

井上 でも今、皆さんのお話を聞いていたら、年だけの問題だけではないと思えてきて。新しい取り組みとして向き合おうとしていらっしゃる皆さんがすごく素敵で、僕なんかもっとそうしないといけないなと改めて思いました。こういうステージってごまかしがきかないというか、実人生がボーンと全面に出てくる手紙や歌ばかりになると思うので。本当に一生懸命になって僕もいろんなことを、歌や手紙から受け取りたいです。前回知ったんですが、人生で最後に人が言うのは「ごめんなさい」と「ありがとう」だと。これは僕にとっては大きな発見だったんです。それを知っているだけで何か心に灯がともるみたいなところがあったので、今回もそういう経験をまたもうひとつしたいな、と思っています。

徳光 僕も本当に今、皆さんがおっしゃられた通りの想いなんですけどね。でも、ちょっと開き直りみたいに聞こえるかもしれないですけど、僕は放送屋なんでね。“放送”という字は“送りっ放し”って書きますから。

クミコ あ、本当だ!

徳光 送りっ放しで、こちらはナレーションいたしますんで、皆さんは自由にお受け止めください、と。

クミコ ピッチャーですね!

徳光 うん。たまに暴投になるときもあるかもしれませんが(笑)、皆さんにはぜひともいいキャッチャーになっていただきたいと思っております!

2009-12-28 14:22


1973年の初演以来、時代を象徴する旬の女優が主演して来たつかこうへいの名作『飛龍伝』。12月9日、都内にてその『飛龍伝』の最新作『飛龍伝 2010ラストプリンセス』の製作発表記者会見が行なわれた。今回のヒロインは黒木メイサ。つか作品でデビューを飾った彼女が6年ぶりにつかこうへいとタッグを組み、全共闘の委員長に祭り上げられる神林美智子役に全力で挑む。会見にはほかに美智子と恋に落ちる機動隊員・山崎一平役の徳重聡、学生運動のカリスマ的リーダー・桂木順一郎役の東幹久、東京公演のみ出演する演歌歌手の大江裕が登壇。人気作にふさわしく大勢の取材陣が詰めかける中、作品にかけるそれぞれの思いを語ってくれた。

製作発表記者会見レポート



 つかとの出会いは中学生の頃という黒木は「6年ぶりのつか作品です。うれしいのと同時に、今までにはない緊張感とプレッシャーがあります。美智子は強い。でも女性として、人間として、強さだけではなく弱さも抱えているはずなので、そこを身体と心を使って表現して行きたいです。稽古が激しいものになるのは明らかだし、体力的にも精神的にも正直疲れますが、それがだんだん気持ちよくなってくるんです(笑)。ここにいるみなさんがあの稽古場でどう戦うのかも楽しみですね」と、年月を経ての恩師との再会と新たなチャレンジに向け、静かなる闘志の炎を燃やして見せた。

 これが自身にとって2度目の舞台出演となる徳重は「学生運動の時代については本などで得た知識しかありませんが、歩道のレンガを剥がして投げつけたとか今では想像出来ない激しさがあるので、背景も勉強しながらしっかり表現したいですね。これもひとつの修行。すべてをつかさんに委ねて頑張って行きたい」と、真摯に抱負を語った。

 映像を中心に活躍、久々の舞台出演となる東は「やりたくてもなかなかできない役者が多い中、こうしてつかさんとご一緒できるのは本当にうれしい。稽古を通じて自分の弱さ、足りなさを感じることも幸せだと思うと今からウズウズと心が昂ります。スポンジのような吸収力でゼロから頑張りたいです」と、大いなる刺激を前に掻き立てられる役者魂をむき出しにした。

 「新人なものでとにかく何でもチャレンジしたいと考えております。舞台のことについては黒木先輩にたくさん教えてもらいたいです。若輩者ですがよろしくお願いいたします」とは、演歌界からの異色の抜擢となった大江。真面目で朴訥としたキャラクターながら舞台上では“狂犬”がキーワードになるとか。その変貌ぶりにも注目したい。

 『飛龍伝』で描かれるのは、“国家を救う”という信念を持って生きていた若者たちの姿。残念ながら当日は風邪による発熱で欠席となったつかだが、会場には「21歳の大人の黒木メイサとまともにぶつかり合えるのが楽しみ」とのコメントも届いた。そしてその思いを受け黒木も「時代の流れを受け、つかさんもホン(台本)を書き換えてくださっていますし、“今やることに意味がある”『飛龍伝』になっているはず。新しい『飛龍伝』を楽しみにしていてください」と応えた。まさにタイトル通り、“2010年の『飛龍伝』”が動き出した。

徳重聡×東幹久 スペシャルインタビュー

――おふたりはこれが初共演ですか?

 いや、5年くらい前にドラマで共演してますね。結構一緒にいる時間もあったんだけど、彼はねぇ、真面目で不器用で…しかも頑固(笑)。まあ5年も経てばいろんな出会いがあるだろうから、徳重くん自身も引き出しが増えていろいろと変化しているとは思うけど。

徳重 今でも頑固は頑固です(笑)。東さんとはホントに「お久しぶり」という感じで、なんだか新鮮ですね。東さんは何でも器用にこなすし社交的な方っていうイメージだったんですけど、実はそうではなくて意外に照れ屋さんなところがあったりしていて…。

 俺、人見知りでシャイなんですよ〜。

徳重 そうそう! 僕は色々面倒見て頂いたりしてましたけど、こうしてまたご一緒出来てうれしいです。

 久しぶりの共演。あれからお互いどんな風に成長しているんだろうって僕も楽しみだよ。

徳重 はい。

――おふたりの恋の相手であり本作のヒロインである黒木さんの印象はいかがでしょう?

 いろんなお仕事をされてますけど、その経験をひとつひとつしっかり積んで生かされてる方ですよね。もちろんお綺麗だし。それと、実際お会いすると目力がなんとも言えないんですよ! 強さの中に優しさが垣間見えるというか、とてもチャーミングな目で。

徳重 カッコイイタイプの綺麗な方というイメージだったんですけど、台本を読むと可愛らしい仕草や台詞も多いので、僕はそういう黒木さんを目の前で拝見できるのが今から楽しみだし、幸せですね。しっかり恋しようと思います。

――徳重さんと東さん、互いに映像での活動が多いかと思いますが、舞台にはどのような思いをお持ちですか?

徳重 僕は去年初舞台を踏んだんですけど、正直こんな早いタイミングでまた舞台が経験出来るとは思ってませんでした。しかもつかこうへいさんの作品ということで、有り難いなぁという思いと同時に、ほとんど舞台経験がない自分がそこへ入ってくことにかなり不安も感じています。舞台は毎公演毎公演が本番で、ミスもその場で即挽回しなくちゃいけないし、やっぱり怖いですよね。でもそれを怖がってばかりもいられない。やはり一発一発が勝負だから、そのための準備を稽古でちゃんとやっておかなくちゃいけないんだってことは初舞台の時にかなり痛感しました。

 今年40歳になったんですけど、そこでまた舞台をやる、厳しいところに飛び込んでいけるのはやっぱり出会いなんだなぁって思ってます。ともすれば守りに入ったり腰が重くなってしまいそうなところでつかさんとご一緒できる。実際始まったら何を感じるのか、どうなっちゃうのか…。今はまだ全然想像もつかないんですけど、いいことなのか悪いことなのか、とにかくここで自分が変わるだろうなって思うとわくわくしますね。

――『飛龍伝』は何度も上演されてきている名作ですが、作品自体からはどんな魅力を感じていますか?

 人間の生々しさ。それは決して負の部分だけじゃなく、プラスの部分もしっかり描かれている。強さと弱さ、美と醜さ…相反するものが同時に存在しているところにすごくひかれます。同時に、つかさん自身が生きて来られた人生のあらゆるものが詰まっているような気もしますし。

徳重 「人間って生きて行くのは大変なんだよ。ぐちゃぐちゃ言っててもしょうがない、なんとか笑って生きて行こうよ」みたいなことを言いたいんじゃないかなぁって思いました。辛くても踏ん張ったら何かいいことあるんじゃない?っていう気持ちというか、そういうところの力強さや生々しさを吐き出す…役者としての僕自身もそんな気持ちで作品に臨んで、そういう生々しいモノを見せられたらいいですね。

 わかるわかる。

徳重 山崎一平という男の生き方はすごいしんどい生き方だと思います。ただ稽古場ではもう僕なんかがいろいろ細かいところ考えてても仕方ないですから、そこを表現するためにとにかくしっかり台本と向きあって、あとはもうどーんと飛び込む。まな板の上の鯉じゃないけど、つかさんの世界にいかに乗っかっていけるか、だけでしょうし。

 俺も同じ気持ち。映像は自分の持っているモノで演じていく瞬発力が求められるけど、舞台は“無”というか、俺の考えなんか全くかなわない領域。自分の得意不得意とかも考えずに、つかさんの演出に委ねるのみですよ。とにかくニュートラルな状態で稽古場に入って、何か新しいモノを出す…出さなきゃいけない。意外とくじけないタイプなので、いろいろ言われるのは好きですしね。なんかホントにどうなるかわかんないですけど(笑)、桂木順一郎が持つ熱さを表現するため、くたばりながらやっていきたいですね。

――気持ちはすでに稽古場ですね。それでは改めて本作に寄せる意気込みをお聞かせください。

 僕にとって久しぶりの舞台。1ヶ月かけて稽古して芝居を創って行くというのは役者として、また人間としてとても貴重な場になると思いますし、真摯に取り組んでいきたい学ぶべき場だと思っています。僕は舞台のライブ感がすごく好きだし、劇場という同じ空間の中でお客さんと同じ空気を感じられる幸せは僕ら役者の元気の源なので、みなさん是非観に来て頂ければうれしいです。

徳重 台本を読んでてもすでにとても面白いパワーのある作品だと感じています。また、僕にとってはダンスを始め新しいチャレンジ尽くしの作品。今までにない徳重聡を観て頂けると思います。もちろんつか作品ファンの方々にも楽しんで頂ける舞台になると思います。ぜひ観にいらしてください!

〈取材・文/横澤由香〉

〈写真/渡辺マコト〉

2009-12-24 18:11

 川下大洋、後藤ひろひと、山内圭哉、竹下宏太郎、腹筋善之介というコメディのスペシャリスト5人で構成される演劇ユニット、Piper。彼らが約1年半ぶりの新作のモチーフに選んだのは海底だ! 相武紗季、岡田義徳、川田広樹(ガレッジセール)という意外性のある豪華ゲストを迎え、爆笑必至の舞台が今回も繰り広げられるはず!

舞台となるのは、最優秀な海底作業員を選ぶための研究施設!

――今回は、なぜ海底のお話にしようと思われたんですか?

後藤 前回の公演が宇宙がらみの話だったから、今回は海底にしようかと思っただけなんだけどね(笑)。でも、海底って面白そうでしょ。

川下 宇宙は「行きたーい!」ってみんな思うけど、「海底に行きたーい!」っていう子供はまずいないよね。

後藤 確かに。宇宙で死んでもいいって思うけど、海底で死んでもいいって思わないかも。

川下 どっちも生身の人間は生きていけない場所なんだけどね。

腹筋 でも僕「もし何か人生で一個だけ買うなら何?」って聞かれたら、子供の時からずっと「潜水艦」って答えてましたよ。

後藤 ほお〜。乗ったこと、ある?

腹筋 ないな。

山内 俺も、ないっす。

後藤 こーちゃん(竹下)、ないの?

竹下 うん、ないよ? なんで?

後藤 いや、島に住んでいるからありそうな気がして(笑)。

竹下 見たことならあるよ。それに、島の近所で駆逐艦が大島を標的にした訓練をしたりしているしね。釣りしてると、4隻揃ってきれいに方向転換して、こっちに向かってきたりするんだよ。

後藤 絶対、冗談で「あいつを狙え!」とか言われてそうな気がする(笑)。でもさ、コバさん(腹筋)がほしい潜水艦って、そういう潜水艦じゃないんでしょ。

腹筋 うん。一番安いヤツ。4人乗りの黄色い潜水艦で、アームがあってね。

川下 おぉ、それはいいねえ。そういえば俺も、サンダーバードで一番ほしいのが4号だったなあ〜。

山内 ……というわけで、今回は海底です。

――舞台は、潜水艦の中ということになるんですか?

後藤 いえ、違います(笑)。海の中ですら、ないです。最優秀な海底作業員を選ぶための研究施設が舞台になります。実際にJAXA(宇宙航空研究開発機構)でやっていたことなんですけど、公募した中から1人だけ宇宙飛行士を選ぶっていう試験があってね。その最終試験がまさに今回のテーマになっているんです。一部屋、といっても広いスペースに7日間、見ず知らずの人たち同士で共同生活をさせるという試験というか実験みたいなもので。それを30〜40人くらいの人がモニターで24時間監視していて、いろいろな事件を彼らにふっかけていく。そのときにどういう行動をとるかを観察するわけです。

――では、皆さんの役どころは?

後藤 今はまだちゃんと決まってはいないんですけど、たぶん俺は部屋の外にいる人だと思います。実験をする側の人。俺以外のPiperのメンバーは、その部屋の中に入る人になるんじゃないかな。今回のゲスト3人も一緒にそこに閉じ込めて。その部屋でいろんな実験をしていく中で、人間関係がぎくしゃくしていく、というお話です。その実験の中のいくつかは、お客さんにその場で決めてもらおうと思っているんですよ。

――じゃ、芝居の流れが毎回、変わるかもしれない? すごく実験的な舞台なんですね。

後藤 ええ、そうなんです。だからそこでの俺の立場は、お客さんと部屋の中の人間たちをつなぐ唯一の人になると思います。

メンバーにとって、Piperはホームみたいなものです

――改めて、Piperで舞台に立つことの面白さ、醍醐味はどこに感じられていますか?

山内 ヨソでやったらアカンことがここではできることかな。それがやっぱり一番の醍醐味じゃないかなと思いますね。

川下 逆にヨソでやってることを、やったらアカンって言われてる人もいるけどね。

腹筋 そう。僕の場合、Piperではパワーマイム禁止だから(笑)。

山内 後藤さんが他の演出家と違うのは、稽古場で6割ほどできればいいよっていうところ。残りはお客さんと100%にしようっていうスタンスで稽古しているのでね。それを不安に思うゲストもいらっしゃるかもしれないですけど。それはお客さんの前じゃないとわからないことがあるからで。でも他の稽古場ではそうそう、そういうことはできないですからね。

後藤 コメディの場合は8割まで作って舞台に立っちゃうと、お客さんの笑い声でどうしていいかわからなくなる瞬間が役者にはあったりするんです。だから「俺は100%作ってから出たいんだ」っていうような人は、舞台でコメディをやること自体が難しいのではないかと思う。100%作っていっちゃうと、お客さんの笑い声との間合いがつかめなくなるので変な笑い待ちをしてみたりして、大混乱になってしまう。だけどこのメンバーにとっては、Piperはホームですからね。今更、特に気を遣うこともないし。

竹下 Piperの稽古が始まると「ただいまー!」って感じがする。久しぶりに、遊べる親戚に会ったような、「今回は何して遊ぶの?」って感じ。

山内 根本的な考え方からして違うんですよね。お仕事をしに行こうっていうのと、家に帰ってきたっていうのでは。だから、良い意味でまったく仕事感覚じゃない。

川下 いや、仕事って本当はそうあるべきなんだと思うよ。

山内 まあ、そういう意味では僕らは本当に幸せですよ。

腹筋 うん。僕もいつも、早く稽古始まらへんかなって思う。稽古が終わったら、普通は「ああ終わった―」ってなるのに、Piperの稽古の時はすぐに「早く明日にならないかな」って。そんなこと、他ではあまりないですよ。

後藤 だけどさ、大洋さんだけは何を考えてあれをやってるんだろ?って、わからない時があるよね。

全員 (笑)

後藤 稽古の最終日に、いきなりキャラクターを変えてきたりするしさ。

川下 みんなもチャレンジし続けようや! 千秋楽まで、全員で前に進んで行くべきだって!(笑)

山内 アンタ、いつも後退してるやん! 途中で手を引っ張ってあげる時、あるよね。「ホラ、遅れてるよ!」って。

全員 (笑)

――では最後に、まだPiperを知らないお客さんに向けて、どんな心構えで劇場に行けばいいかアドバイスをいただけますか。

山内 演劇の中ではかなり敷居の低いほうだと思うので、何も気を遣わないで大丈夫ですよ。演劇が初めてという人にも、ここは絶好の機会だと思います。

竹下 ちょっとしたダーツバーで、お酒をいっぱいやるくらいの気持ちでいいと思うな。

腹筋 老若男女の方に来てほしいですね。お年寄りにもぜひ。子供も絶対喜ぶよね。

竹下 毎回、子供の笑い声を聞くたびに「やった!」って思うよ。

後藤 俺は、圧倒的に女性客が多い演劇界の中で男性ファンが多いということがものすごく誇りではあるんだよね。俺らは女の子にモテたいって気持ちでやってるんじゃなく、俺らみたいな男も楽しめるものを作っていこうと思ってるので。

竹下 まぁ、(川下に)中には違う人もいるみたいだけど。

川下 モテたくないのかよ、おまえら!(笑)

全員 (笑)

後藤 いや、だから女性の方はぜひ彼氏、もしくは彼になりそうな予感がする相手を連れてきたらいいと思います。その相手にも、ものすごく楽しい思いをさせた上で、きっとあなたの愛も上手に手に入りますよ!(笑)

(取材・文:田中里津子)


2009-12-09 10:39

蜷川幸雄演出、森田剛(V6)・窪塚洋介・寺島しのぶが主演する舞台「血は立ったまま眠っている」の製作発表会見が、11月26日に東京・Bunkamuraで行われた。

この作品は寺山修司が23歳のときに初めて手掛けた戯曲で、六十年安保闘争時の若者たちを描いた青春劇。今回、この伝説の寺山修司処女戯曲に、蜷川幸雄が挑む。


窪塚洋介、蜷川幸雄

森田は「稽古をしっかりがんばって、いい舞台をやりたいなと思います。
(初の蜷川演出作品にあたって)緊張してます。でも、声をかけていただいて非常にうれしいです」と緊張気味に抱負を語った。 今回が初舞台となる窪塚は「いつかは舞台をやってみたいという思いがありました。蜷川 さんにゆだねていきたいと思っています。プレッシャーを集中力に変えて、稽古から楽し んでやっていきたいなと思います」。

そして、今回7年ぶりに蜷川作品の出演となる寺島は 「7年前は稽古中に私の演技がダメで、目の前で(蜷川に)胃薬を飲まれたという記憶が……(笑)。 もう7年も経っているので迷惑をかけないように。脚本が素晴らしいので、新春から生臭く、 匂い立つような舞台を目指して頑張りたいと思います。」と過去の蜷川との関係を絡めながら、意気込みを語った。


寺島しのぶ、共演の六平直政

演出の蜷川にとって1960年代は自身が俳優として活動していた時期に重なる。 寺山作品を手がける喜びを語りながら、「あの手この手を使って“悪い夢”を 見ていただこうと思っております。この芝居は俳優が関わる事でどんどん面白 くなる。その意味では今回の出演者が揃ってワクワクしている。テレビでは見 られない、生の舞台を観てほしい」と力強く語った。


共演で音楽も担当する遠藤ミチロウ(右)、
共演の金守珍(左)

2010年1月18日から東京・Bunkamura シアターコクーン、2月21日からは大阪・シアターBRAVA!にて上演。 チケットは、11月29日(日)10:00より一般発売開始

2009-11-27 12:50

上川氏の主演する舞台『蛮幽鬼』の公演真っ只中である、11月某日。都内のスタジオで次回主演作『ヘンリー六世』のポスター撮影中の同氏に、今作にかける意気込みを伺った。

──意外にもシェイクスピアは初めてだそうですが、今のお気持ちは?

上川 身構えてはいません。そんなにたくさん見ているわけではないにせよ、どの作品を拝見しても、やっぱり面白いのがシェイクスピアなんですよね。その大半が蜷川(幸雄)さんが演出された作品なんですが。既存のウエルメイドな脚本の作品に出るような気持ちで、今はいます。

── 『ヘンリー六世』の3部作を凝縮するとはいえ、大変長い上演時間ですよね。大作に出演するということについては?

上川 それに対しても、不安は正直、ないですね。直接比較すべきかどうか、わからないですけど、『表裏源内蛙合戦』でも、マチネとソワレを合わせれば8時間ですから。『蛮幽鬼』でも3時間の芝居のマチネ、ソワレを今、やっていますしね。『ヘンリー六世』は剣を振るうこともありませんし(笑)。

── その長さに耐える体力は、どうやってつくるんですか?

上川 あまり耐えている感はないんですよね。鈍感さがいいように作用しているんじゃないでしょうか。そういうことに対して、あまり神経質に捉えないというか。長くても、その時間全部が楽しいんですよ、やっぱり。例えば、『蛮幽鬼』でも、壮大な音楽と作り込まれた映像が流れるその幕の裏側にスタンバイしながら、毎回新鮮ですし、ワクワクします。そこで、「ああ、また今日も3時間やらなきゃいけない」という思いに駆られることはないんです。とても幸せな時間を毎回、迎える感じなんです。

── 『源内〜』で蜷川作品はご経験済みですが、蜷川演出に対してどう思われましたか?

上川 テレビ番組で、なぜか動物と仲よくなっている飼育員とかが、紹介されることがありますよね。特に餌を与えて懐柔するわけでもなく、叱責して従えるわけでもないのに、動物が意のままに動く。すごくいい関係が成立している、魔法のような飼育員、みたいなのが紹介されていることがあると思うんですけれど、そんな感じです。

── 飼育されているんですか(笑)。

上川 「こうやれ」と示唆されるわけでもなく、「いいね、いいね」と持ち上げられて、蜷川さんの思惑に近づくわけでもないのですが、出来上がってみると、蜷川さんの作品の中にいつの間にか、いるんですよ。あれよあれよ、というのが、一番端的でわかりやすいかもしれません。

── 原作を圧縮して上演するシェイクスピアは蜷川さんも初の試みです。その新しい冒険に参加するお気持ちは?

上川 先日、新国立劇場で9時間の『ヘンリー六世』を作拝見してきたんですけれど、純愛以外は全部あるような感じがしたんですね。作品の中に悲劇も喜劇もある。さらに今回は6時間に凝縮してお届けするので、結構、贅沢な経験になりそうですね。僕にとっても。

── ヘンリー六世という役については?

上川 むしろ想像がつかなくなりました。浦井健治さんのヘンリーが無垢でイノセントだったものですから。僕自身は到底、ああはなれないという思いのほうが強かったんです。ただヘンリーの無垢さや、殉教への思いを、例えば、ヨーク公やグロスター公が持っている出世への欲や、サフォークの持っていた色に対しての欲と同じように「業」と捉えると、ちょっとわかりやすくなるかな、というふうに今は思っています。

――ヘンリー六世も、また業を抱えていると?

上川 ヘンリー六世の崇高であろうとした思いも、これまたカルマなんじゃないかという気がするんですよね。責められる要素が少ないだけで。でも強い思いであるという点では、例えばサフォークの「女を手に入れたい」というのと一緒だと思うんですよ。キリスト教で言う「七つの大罪」じゃないですけど、その大罪の中に入らない罪がある気がするんです。彼がやっていることは、正当性があるかって言ったら、疑問だと思うので。隠された「八つめの罪」の中に足を浸していた男なんじゃないかな、って。

――とても楽しみになってきましたが、共演の方については、どんな印象ですか?

上川 ほとんどの方が初めてなので、新鮮な経験になりそうです。大竹しのぶさんとも初共演なんですが、登場人物の中で一番、身のうちに猛るものを携えていたのは、大竹さんが演じるマーガレットなんじゃないかという気がしますね。僕が男で女性を見ているからかもしれませんが。男性の出世欲って、どこか容認できるというか、わかってしまう部分があるので。その勇猛果敢なマーガレットが、とても楽しみです。

(取材/文:沢美也子)

(写真:渡辺マコト)

彩の国シェイクスピア・シリーズ第22弾『ヘンリー六世』

【埼玉公演】2010/3/11(木)〜4/3(土)
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
【大阪公演】2010/4/10(土)〜4/17(土)
会場:シアター・ドラマシティ

作品紹介はこちら!

2009-11-20 11:42
ステージと客席が一体となって燃え上がり、エキサイティングなダンスエンタテインメントで観客を魅了するバーン・ザ・フロア・カンパニーのブロードウェイ最新バージョンがこの春、日本にやってくる!芸術監督・振付を担当するジェイソン・ギルキソンにインタビュー!

――ブロードウェイ公演、おめでとうございます。
実際にブロードウェイでの公演が決まった時にはどのようなお気持ちでしたか?

もちろん、興奮しました。他に、「やってやろうじゃないか!」という強い"気持ち"を持ちました。なぜなら、ブロードウェイで、これまでボールルームのダンスを主体としたショーが上演されたことがなかったので、今回が歴史上初めてだったからです。

そういった意味では、メンバー全員が「私たちの公演が今後もお客さんの記憶に残るような素晴らしい公演にしよう」と決意を新たにしました。

――公演期間の延長が決定したということですが?

非常に喜ばしいことです。
当初は約2ヶ月半ということで公演を始めたのですが、どんどん私たちのショーに人気が出てきて、公演期間の延長が決まりました。とても嬉しかったです。

一般の人の口コミで人気が高まっていったことで、観客の数もどんどん増えていったということが大きな成功の理由だと思っています。

――「バーン・ザ・フロア」は2006年の公演でピリオドを打ち、そこから進化して「フロアプレイ」という新しいショーが生まれたと思っていました。
なぜ再び「バーン・ザ・フロア」なのですか?

元々この「バーン・ザ・フロア」は私たちのカンパニーの名前でした。

2、3年は新しい「フロアプレイ」という名前で公演を行っていましたが、やはりブロードウェイということになりますと、いわゆる「バーン・ザ・フロア」の「reinvented」(=新しいバージョン)ということで、カンパニー名を打ち出すことが非常に重要でした。

「バーン・ザ・フロア」といえば、ダンスカンパニーであるということを皆さんに知っていただいているのですが、その中でも新しい、生まれ変わった「バーン・ザ・フロア」をブロードウェイに持って来る、観客に見せるということは重要だと考え、「バーン・ザ・フロア」に戻したのです。

――では以前の「バーン・ザ・フロア」とは全く違う作品と思って良いのですね?

はい、そうです。過去の「バーン・ザ・フロア」と今回のショーとはまったくの別物だと思ってください。私たちとしてはカンパニーの名前をブロードウェイでつけるということで「バーン・ザ・フロア」にしていますが、「reinvented」ということで「生まれ変わったバーン・ザ・フロア」ということでまったく違うものとして見ていただければと思います。

――日本で終止符をうった「バーン・ザ・フロア」ではなく、新しく生まれ変わった「バーン・ザ・フロア」を日本に持ってきてくれるということなのですね。

そうですね。「バーン・ザ・フロア」にとって、とにかく日本は第二の故郷、心の故郷と言って間違いない国です。非常に素晴らしいたくさんの思い出もあります。このブロードウェイでやっているショーは、これまでとはまったく違うものです。一次元も二次元もレベルが上がったショーとなっています。

ぜひともこの新しくなった「バーン・ザ・フロア」ブロードウェイバージョンを

私たちの第二の故郷である日本に持ってきたいと思っています。これは我々にとっても非常に楽しみなことです。もちろん日本のお客様が何を期待しているのかということも、これまでの経験でわかっています。

さらに進化した素晴らしいショーとして、日本に持っていきたいと思います。

ジェイソン・ギルキソン[芸術監督・振付]

20世紀を代表するラテンダンサーの一人。オーストラリアのラテンダンス部門で16連覇。その間に、世界選手権、全英選手権および国際大会でチャンピオンに。

競技から引退後は、ボールルームダンスの振付・指導・競技大会の審査員をつとめる傍ら、舞台・映画・TVの振付家として世界的に活躍している。2000年のシドニーオリンピックでは閉会式セレモニーの振付を担当し、本人もメインダンサーとしてステージで踊った。


>>ダンサー2組のインタビューはこちら

2009-11-19 20:51

 松尾貴史が演出家のG2と組み、1998年に結成した演劇ユニット“AGAPE store”。さまざまなジャンルから個性の強い共演者たちを招き、シチュエーションコメディから、不条理劇、時代劇、翻訳劇などあらゆるスタイルで上演を続けて、はや12年。だが、残念なことにこの第14回公演が解散公演となることが決まった。タイトルからして、まさに『残念なお知らせ』だ。松尾に、果たしてどんなラストステージになりそうなのか、そしてAGAPE storeへの思いなどを聞いた。

計算できないおかしみが掛け算になって出てくる、しずる感あふれるメンバーが今回も揃いました

――AGAPE storeが、今回なんと最終公演ということなんですけれども。

 実は、最初から10年間続けようと言って始めたユニットだったんですよ。でも気づいたらもう12年もたっていて。ちょうど政権も交代したし、もう僕らの役割は果たしたんじゃないかと……いや、それは全然関係ないですけどね(笑)。

――松尾さんから見て、今回はどんな舞台になりそうですか。

 タイトルは『残念なお知らせ』ですけれども、その中味はちょっと、ストレス解消していただけるようなものになると思いますよ。

――松尾さんから作家さんや演出家さんに注文されたりすることはあるんですか?

 いえ、こんな感じの物が好きだろうということは作家も演出家も既にわかっているので、そういう意味では僕は細かい注文などはしませんね。ただ現場で作っていくときには、もっとこうしたいとか、そういうような小さなことは言いますけどね。そうやって実験したり試したりってことが、とめどなく楽しいので。だから、ここでは僕は好きなように泳がせてもらってるような感じになっています。もちろんアイデア出しをしたり、こうしたほうが説得力があっておかしみが増すんじゃないかとか、そんなような意見は言いますけれども。僕はわりと枝葉末節とか、重箱の隅しか見られない人間なのでね。その点、演出家と作家が大きなところで見ていくというような役割になっています。

――今回のスタイルとしては、シチュエーションコメディみたいな感じですか?

 そうですね。ほぼ密室劇です。

――キャストの顔ぶれを見て、どんな座組になったなと思われますか?

 そうですね、しずる感あふれるメンバーばかり、というか(笑)。稽古場の雰囲気はきっと和やかになるでしょうね。塩梅とか融通とか、そういうのがききそうな人が多いので。こういう世界じゃなきゃいやだみたいな人はいない気がします。だからこそ、計算できないおかしみが掛け算になって出てくるんじゃないかとも思いますね。

――今更ですが、改めてG2演出の面白さはどんなところに感じられていますか。

 三次元的なレイアウトの巧みさというかね。それが空間だけじゃなくて、時間がどう過ぎて、物がどう動いたりどう配置されていたら、それがその次の瞬間、何分後にはこうなってるみたいなことを、ものすごく高所から見てる人なんですよ。あ、これは背がでかいってことじゃないですよ、確かにあの人はでかいけれども(笑)。逆算して物を作っていくことがすごく巧みなんですよね。僕自身は目の前に起きている現象しか見えてない人間なもんですから。その代わり細かいことは見ているんですけどね。だから、そういう点でも演出家っていうのはこうあるのが王道なんだろうなっていう感じがします。それに彼はビジュアリストですから。ともすれば僕が通俗的というか下世話な表現をしても、それをちゃんとしたことをしているようにオシャレ感でくるんでくれるような、そんなところもありますね。

僕にとってAGAPE storeは期間限定のテーマパーク。お客さんと一緒に自分の人格形成もやってきた気がします

――今回、松尾さんはどういう役柄で登場されるんですか?

 人形師、ということになっていますね。でもこのままでいくのかなあ。今のところ僕はそのつもりですけど。ま、人形師といっても、とりあえず辻村ジュブローさんみたいな雰囲気にはならないと思います(笑)。

――いつものように、松尾さんならではの声を使った見せ場がありそうな?

 きっとね、こういう珍しい職業をあてがうということは、そういうことを目論んで逆算して種がまかれているような、外堀を埋められているような気はします。僕はそこから、どうやって逃げていくかということですね。

――逃げちゃうんですか? でもお客さんはそれを待っている気もしますが。

 まあ、最後ですからね。そこはできるだけ凝縮した感じでいきたいですよね。といっても別に、持ちネタを見せる場所じゃないですけど(笑)。もちろん、気持ちとしてはそういうサービス精神を盛り込んでやるつもりでいますよ。

――振り返ってみると、松尾さんにとってAGAPE storeはどういう場所だったんでしょうか。

 期間限定のテーマパークかな。毎年、稽古期間も入れて通算で約3カ月、年間4分の1くらいは遊んでもらえる場所、移動テーマパークですね。

――この12年間やってきて、ここで得たものはなんですか。

 得たものは大きいと思いますよ、ものすごく。もともと僕はナレーターから出ているんですけど。最初のころはスタンダップコメディアンとして、いろんなお笑い番組にもいっぱい出してもらったんだけど、だけど自分のなかではコンスタントにお客様の前でやっているわけではないという、コンプレックスというかフラストレーションみたいなものがずっとあったんですね。そんななか、劇場というひとつの空気の中にお客さんが来てくれて、それもお金を払って足を運んでくれて。同じ空間で同じ空気を吸って、笑ったり拍手をしてくれたり、シーンとしてくれたり。こうして舞台をやることで、ホントいろんなことがありますよね。そういうことがすごく、有形無形で面白く自分の中に折り重なっているんだろうなと思います。そうやって、お客さんと一緒に自分の人格形成みたいなことをやってきたような気が、すごくします。

――では、最後にお客様に向けて、今回の見どころを含めてメッセージをいただけますか。

「えー、ホントに最後〜!?」という感じで観てもらいたいです。いぶかしみつつ。舞台はひとつの部屋だけど、ひとつの部屋だけじゃないような感じもするでしょうし、キャストは6人ですけど、10人くらいに感じるかもしれない。それは、いろんなキャラクターが出てくるという意味じゃなくてね。織りなしていく関係性ということ。6角形だと対角線がいっぱいできるじゃないですか。正方形だと2本だけだけど。でもそれが、あれ?6角形でもないな?みたいな。20角形の対角線にも見えるような。そこらへんはG2マジックで、そう見えるようにしてもらいましょう!(笑)

(取材/文:田中里津子)

(写真:渡辺マコト)



2009-11-18 12:15

 1年間の充電期間を経て、今年2009年から俳優活動を再開した石丸幹二。1月に上演した『イノック・アーデン』を皮切りに、『ニュー・ブレイン』『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ』『コースト・オブ・ユートピア』と、それぞれに個性の違う大作に切れ目なく出演が続くという、華やかな再スタートの1年となった。そんな大きな節目となった2009年の締めくくりの作品となるのが『兵士の物語』だ。これは『イノック〜』に続く“言葉と音楽のシリーズ”の第2弾となる。ストラヴィンスキーの名曲にのせ、石丸は“朗読”というスタイルで兵士、ストーリーテラー、悪魔、王女という4役をひとりで演じ分ける。この1年間の多彩な経験で何段階もステップアップを果たした感のある彼に、改めて“朗読”という表現の可能性や魅力を語ってもらった。

“朗読”は、自分の世界観みたいなものがお客さんと共有できる表現方法

――今回この『兵士の物語』という作品をやることになって、まずどんなことを思われましたか。

 もともと僕、学生時代にクラシック音楽を学んでいたんです。このトシになってというか、クラシックからかなり離れてしまった今、ストラヴィンスキー作曲の作品ができるなんて夢のようだなと思いました。しかも、役者、語り部として参加できるというのは嬉しいですね。

――朗読というのは、お芝居でする演技とはまただいぶ違うものだと思うのですが。

 そうですね。でも朗読にも多種多様な形があると思うんです。今回は台本を手に4つの役を演じ分けていく、もしかすると動きもかなり入ってくるかもしれない、……俳優としての朗読になると思います。

――前回の『イノック・アーデン』で語りの舞台を実際にやってみて、感想としてはいかがでしたか。

 朗読という形態をとりながらも、ひとり芝居を演じているような感覚がありました。演出の白井晃さんが、台本の文章を眼で追いながら読むばかりではない状況を創られたんですね。だから、椅子にじっと座っていることが少なく、身体でかなり演じることにもなって、「こんなに動くのか!」って驚きました。

――そうなると、朗読でもなく演劇でもない、新たなジャンルというか。

 自分にとって何か新しい形態のものを、と思っていましたので、とても面白くチャレンジできました。「今までの石丸幹二じゃないものをお届けしたいと思います」と言って再スタートした最初の作品としても良かったんじゃないかと思います。何より、自分の世界観のようなものをお客さんと共有できる貴重な表現方法だと改めて確認できました。だから、朗読は今後も続けていきたいですね。

――朗読だからこそ表現できることって、どういうことだと思われますか?

 耳を傾けてくださる方のイマジネーションの扉を、言葉で叩く、ということでしょうか。語り手の想いと、聴衆の想いとは一致しないかもしれない。味わい方は多種多様であっていいと思うんです。僕は、作家の言葉を聴き手に届ける調理人のような存在だと思っています。

――なるほど! それほどたくさん調味料は使わない、素材を生かした料理みたいなものですね。シンプルで、でもとても奥深い感じがします。

 今回の舞台も、そういう料理になるといいんですが。そうなったら理想的ですよね(笑)。

とても上質で、相当に聴きごたえも見ごたえもある作品になると思います

――今年はたくさんの華やかな作品に次々と出演されて、大きな節目の年になったのではないかと思います。振り返ってみて、ご自分としてはどんな1年でしたか。

 これまで僕を応援してくださった方たち、さらには、初めて僕を知ってくださった方たちに、「石丸幹二って一体どんな俳優なんだろう?」と思っていただけるような仕事の積み重ねをしたくって、様々なことに臨んでみたのですが、自分としてはとても満足な1年になりました。自身の可能性を、色々な角度から見つめられたことも、大きな収穫だったかと思います。

――見事なほどに、すべて雰囲気の違う舞台でしたね。

 ええ、違いましたねえ(笑)。そして、ちょうど1年を経たタイミングでもう一度、「言葉と音楽のシリーズ」に立ち返ることができるのも良かった。

――今後も続けたいとおっしゃっているということは、節目、節目でこの朗読というスタイルが続いていったら。

 きれいな竹になるかもしれませんね!(笑)

――そして、来年はどんな年にしたいですか。

 こうして今年、多くのことを経験させていただいた結果、さらに未知のものに挑戦できるんじゃないかと思えるようになりました。そういう新たな石丸幹二をいっそう模索していきたい。そのひとつとして、歌手活動を展開していく予定です。来年の春先あたりにオリジナルのCDを出し、6月にはコンサートで東京、名古屋、大阪、福岡を訪れます。歌手として、また違った意味での自分らしさを発信できたらと思っています。

――では最後に、お客様に向けて今回の舞台のおすすめポイントを教えていただけますか。

 『兵士の物語』は、とても上質な作品だと思います。年末年始の一番忙しい時期ですが、少し日常から離れて、劇場に足を運んでいただき、この作品に触れていただけたらなあって思います。ピアニスト、パーカッショニストのお2人との少人数でのセッションです。こんな『兵士の物語』は滅多になく、聴きごたえも見ごたえもある作品になるかと思います。劇場でお待ちいたします!

(取材・文:田中里津子)

(写真:坂野則幸)

【東京公演 アフタートークショー決定!】
12/26(土)と27(日)の16:30公演終了後、アフタートークショーが決定いたしました!

12/26(土)16:30公演終了後 出演:石丸幹二
12/27(日)16:30公演終了後 出演:白井晃 石丸幹二

※各日の該当公演のチケットをお持ちのお客様が対象となります。
公演終了後、約10分ほど休憩をはさみ、30分程度のアフタートークを行います。


2009-11-10 12:13

サンプル「あの人の世界」 (フェスティバル/トーキョー09秋) 上演間近!
【e+特別インタビュー】 松井周 × 山内ケンジ

人気CMディレクターと演劇界の鬼才、異色の顔合わせ
ソフトバンクCM白戸家「お父さん入院する」篇、白戸家「お父さん感謝される」篇に医師役で出演中の松井周。演出を手がけたのは人気CMディレクターにして、山内ケンジ名義での「城山羊の会」作・演出の評価も高い山内健司。
CM界、演劇界が注目する2人にCM演出の裏側から松井周新作「あの人の世界」まで幅広く話をきいた。

>>チケット詳細・申込みはこちら!

ソフトバンクCMの反響

――ソフトバンクCM白戸家「お父さん入院する」篇、白戸家「お父さん感謝される」篇へ出演されていますね。

松井 僕もCMであんなに画面に出たのは初めてですね。髪型とメガネが普段のままなので、指差さしはしないけど人に「はっ」とされる経験は何度かありました。どんな人か分からないらしくて、話かけられなかったけど(笑)

山内 昔はもっとCMが最初っていう役者の使い方が多かったんだけど。小劇場でいえば風間杜夫とか平田満とか。面白い役者がいたらCMで発掘する、みたいな。最近は逆というか映画とかテレビで面白い人をCMで、というパターンが多いから、そういった意味では、あんまり面白くないんですよね。

松井 山内さんってそういう感じですよね?

山内 面白い人がいたら一番最初に使うぞ、みたいのはあるんですよ。

松井 ははは・・・
山内さんの画面の切り方かどうか分からないんですけど、あ、これ山内さんの演出だって、ぱって分かる"シルシ"がありますよね?

山内 間を詰めるってことなんですけどね。

松井 あ、そうなのか。ソフトバンクの犬篇の最初の方で「あ、これ山内さんかな」って思ったんですよ。まず映像でも山内さんのリズムというのはあって、演劇でもそれは感じます。

2004年から作・演出を始めた同期

山内 演劇はまだ全然勉強中です。始めたばっかりなんで。

松井 え、でも2004年だから僕と一緒じゃないですか。

山内 いや、それは知ってるんだけど・・・

――今何本目ですか?

山内 7本目です。

松井 そんなに変わらないじゃないですか(笑)。

――サンプルにはどのような印象をもたれていますか?

山内 サンプルの芝居は難しくないのに、アフタートークで松井さんが説明すると難しくなってしまう・・・(笑)

松井 僕の芝居は、仮説を立てるときには、人がこういて、絵の具を混ぜるように混ざっていったらいいな、みたいにコンセプト自体は絵の具で話せば分かるんですけど、それを人でやっていくとグチャグチャになってしまう。

山内 松井さんはほら、役者として知っていたから、その本人のイメージとはかけ離れた「淫靡」というか「ダーク」な、良く言われるでしょう?

松井 言われますね。

山内 「閉鎖的」な感じがしますね。僕は全作品見ているんですけど、1本目(『通過』)から始まって2本目(『ワールドプレミア』)は抽象的で、3本目の『地下室』、あれが普遍的な印象。特殊な状況は特殊なんですけど、あるパターン、宗教、というか実際のモデルがあるような状況で。あれで感心しまして。

松井 はあ。

山内 その次に『シフト』でまたもや特殊な世界に戻るでしょう?

松井 はい。

山内 それで、あまりにも自分からかけ離れた、距離感を感じて。
比べて、この前の『伝記』は『地下室』のようにモデルがあるかのような、社会人や会社に焦点をあてた設定が珍しかった。僕のクライアントに実際にああいう家族経営の会社なんかがあるわけですよ。劇団ではあまりとりあげないですよね。

松井 そうですね。

山内 ピーター・ブルックの「マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺」っていうすごく長いタイトルの映画があるんですけど、最後がカオス状態で、あれを思い出しました。

松井 『伝記』をほめてもらえるのは凄く嬉しいですね。口語表現から演劇ですよ、っていうのをもっとできないかな、というのに取り組んだ最初の作品で。
口語的表現から距離のある世界なんですね。メロドラマとかソープオペラ、昼ドラみたいな感じを少し残しつつ、家族経営や地下シェルターという、あるのかないのか分からない、そういう感じと、手作りな感じはもともと持っているもので。結局今行われているのは家族の痴話喧嘩なのか、歴史が絡んだ再現なのか分からなくなるような。例えば戦争表現で場内を赤く照らして空襲で逃げ惑うシーンを演じているつもりの本人達は、ショボイセリフの中で小麦粉を投げるしかない、という、日常を演じているのか、演劇を日常にもってこようとしているのか分からないというか。

山内 面白かったですよ。導入が面白いし。

松井 山内さんの芝居も、口語的過ぎない感じもありますよね。

山内 もうねえ、全然新劇ですよ(笑)

松井 全然そうは思わないです。それを選んでいる感じがします。そういう言葉遣いをどうしても俳優に言わせたい、みたいな山内さんの欲望を感じます。

山内 ああ、それは岩松さんの影響は大きいですね。

松井 僕もそれは自分に感じます。岩松さんの欲望と直結している言葉を、ブレーキかけつつ暴走していくっていうか・・・

山内 岩松さんは、演劇っぽいというか、あまりに美しいセリフ回しになってても、それが許せてしまう瞬間、そのセリフに向かっていく面白さ、がありますよね。あれが快感というか。

――山内さんは2004年から「城山羊の会」の作・演出をやられているのですが、CMディレクターのお仕事と演劇は山内さんにとってどのような位置づけですか?

山内 はじめは長く続ける気はなかったんですよ。もともと深浦加奈子さんに出演してもらう企画として始めて、キャストがきまってから完全にあて書きしていたんです。今もそうですけど。

松井 そうなんですか?

山内 だから、いきあたりばったりというか、何をしたいとか松井さんがいうコンセプトみたいなものはなくて。キャストがどういう人かとか、どういう役がいいかとか、どういう関係性にしようとかいうことですね。
それと、なんで演劇を続けているかというと、僕は映像しか知らないから単純に勉強ですね。

松井 なるほど、映像は瞬間ですから。舞台は時間による変化もありますものね。

山内 1ヶ月半稽古するとか、映像ではありえないですから。
僕けっこう、演出が淡白で。通しながら稽古するんですよ。青年団系の役者さんはもっと細かく切って稽古してくれないと、っていいますね。

松井 ああ、そうですか。そういう演出する方もいますよね。

山内 深浦さんは、どちらかというと、そのシーンを最初から最後までとにかく繰り返して通すっていうタイプだったので、僕は彼女から稽古そのものを学んだようなものだから、そういうやり方になる、というか、それしか知らなかったわけですが、そうしたら青年団系の役者さんは戸惑っていました。ほんと、役者さんによりますよね。松井さんは役者として細かく注意されたいですか?

松井 役者として?僕が俳優としてやるときに一番気にしているのは、演出家の視線そのものなので、長くやっても細かくやっても演出家が喜ぶならそれでいい、というか。そういうSMでいうとM的なものが俳優だと物凄く大きくて、全部指示通りにしたくなってしまう。

山内 その指示が出ない場合があるじゃないですか?

松井 それは放置プレイですよ。

山内 僕はむしろそうだから。

松井 それは待ちますよ。

山内 お任せします、というのも変ですが自分で考えてきてください、というか。

松井 そうなったときには、少しご褒美が欲しい、じゃないですけど、ちょっと違うことやってみようかな、これで何も言わないのかな、みたいな。そういう俳優の心理になってくるんですよ。そこから面白いもの出してくるパターンもあるんじゃないですか。

山内 結局青年団の俳優さんなんかは、何も言わないと本番近づくにつれて、どんどん出してきてくれる、それでいいです、あっちの方がいいです、といえたりして。結局最終的には変わらないんじゃないかなって思っていて。最初の方で細かく吟味してやるかという違いで。

松井 それは、人によるし、目標というかゴールはそんなに変わらないことがあるかもしれないですね。

山内 ただ、ひょっとして、役者さんによっては本番まで出してこれないかもしれない、という場合があるじゃないですか。それは凄く不安になりますよね。

松井 そうですね。
地図をちゃんと自分で持っている人というか世界を作っていけるひとはいますよね。例えば動物的にカンが鋭くて、この先どういう風に転がっていくか本能的に分かる人と、地図がない状態で指示がないと自分がどこに立っているかわからない状態でぼんやり過ごす人の違いは、あるかもしれないですね。

それぞれの今後について

山内 「あの人の世界」は台本はもう上がっているんですか?

松井 あがっているんですけど、もう一回書き直しているんですよ。
つまり確率の低い方へと書き進めていたら、線が繋がってなくて。その線を稽古しながら作っていっている感じなんですよね。

山内 難しいですね。

松井 潜在的には何か(つながる線)あったと思うんですけど、出しながらつなげているという感じですね。

山内 設定はどういうのなんですか?

松井 一応、墓場の上と下、みたいな感じです。

山内 ・・・ゾンビですか?

松井 そうですね、ゾンビみたいのもあります。上からも下からも横からも呼び合う、というか。「嵐が丘」のヒースクリフとキャサリンみたいな感じで、男と女が呼び合って会うみたいな、男と女が会う話です。

山内 墓場ということは、女は死んでいるんですか?霊的な?

松井 死者の視点から死者の物語を作ったらどうなるかという話と、逆に生きている側の妄想と、混ぜるじゃないんですけどそれぞれの妄想で、それぞれの登場人物を包んでみたいっていう。

山内 ヘンリー・ジェームズみたいなのかな?この俳優さん達なら何やっても楽しみですね。

松井 そうですね。

山内 あの、今の演劇、下手すると面白いのはアゴラと春風舎ばかりになっちゃうじゃないですか?
で、深浦さんが亡くなって、僕は深浦さんとやっていることが松井さんら若い世代と違うことをしているという存在理由だったところがちょっとあったんですよ。で深浦さんが亡くなってみたら僕が演劇をやる必要があるんだろうか?って考えた部分があるんです。

松井 なるほど。

山内 つまり岩井君(注1)にしろ、柴君(注2)にしろ、クオリティーの高いものを観ると圧倒されるわけですよ。自分がどこのポジションにいればいいのかっというか。深浦加奈子がいなくなったら何を武器にやっていけばいいんだろう、って。今も思っているんですけど。
アゴラと春風舎以外に演劇は沢山あって、このままどっぷり漬かっていると、演劇に煮詰まっちゃうなって思った。

松井 それはめちゃくちゃ面白い話で。同じことを考えることはあります。アゴラから離れようということではないけど、柴君がやっていることも岩井君がやっていることもどっちも面白いし、本当にショックを受けます。全く山内さんと同じことを思います。その中で、山内さんが別のポジションでやっているとか、松田正隆さんがやっていることが・・・、

山内 (松田さんのやっていることは)どかんと変わりましたしね。

松井 そう、ああいうことが面白いし、あんまり悲観してないんです。そういうマッピングがあることが僕にとっては凄く重要で、それぞれのメディア、着地はあるから、どれかにひっぱられることはなくていいと思っているんですよ。春風舎・青年団系というひとつの流れはあるかもしれないけど、僕は当事者として在るというよりは、僕は自分のポジションでやっているという感じですね。山内さんは山内さんのままやっていればいいと思うんですけど・・・。

(注1)岩井秀人 ハイバイ
(注2)柴幸男 ままごと


【山内健司:CMディレクター】
1958年東京都出身。CMディレクター。『NOVA』、『クオーク』、『コンコルド』(静岡のパチンコチェーン)、『ソフトバンク/ホワイト家族』、『サッカーくじBIG』などあきれるほど多くのCMを手がけている。
2004年から突然、演劇の作・演出を開始。深浦加奈子を主演に迎えた『葡萄と密会』から、2009年の『新しい男』まで7本を上演している。プロデュース・ユニット名は「城山羊の会」。
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【松井周】
1972年東京生まれ。1996年、平田オリザ率いる劇団青年団に俳優として入団。その後、作家・演出家としても活動をはじめ、処女作『通過』、2作目『ワールドプレミア』が日本劇作家協会新人戯曲賞入賞。
2007年に「サンプル」という劇団を起ち上げ、主宰と作・演出を担当する。
2008年にサンプルとして公演した『家族の肖像』(作・演出:松井周)が第59回岸田国士戯曲賞最終候補にノミネートされる。
海外の戯曲を演出する機会も多く、『Phaedra's Love』(作:サラ・ケイン)や『Fire Face』(作:マリウス・フォン・マイエンブルグ)などの演出も手掛ける。
http://www.samplenet.org


フェスティバル/トーキョー09秋
サンプル『あの人の世界』
公演日:2009/11/6(金)〜15(日)
会場:東京芸術劇場 小ホール1
作・演出:松井周



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2009-10-28 16:21
アイルランド演劇界をリードする気鋭の若手劇作家、コナー・マクファーソンがロンドン ナショナル・シアターでデビューを飾った傑作であり、ブロードウェイ公演でも人気を博したストレートプレイ『海をゆく者』が、11月のパルコ劇場にて日本初演の幕を開ける。 クリスマス・イブの夜に集まった男5人が過ごす時間と、その先にあるものとは――?
演出の栗山民也、ミスター・ロックハート役の小日向文世、リチャード役の吉田鋼太郎が、作品の持つ魅力を語ってくれた。

▲左から小日向文世、栗山民也、吉田鋼太郎
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「まずは順番を覚えるのが大変」(吉田)

――お稽古拝見させて頂きました。いよいよ動き出したという手応えはいかがですか?

栗山 今日で2度目の本読みだったけど、この作品はやっぱり非常に熱い。それはとても面白いってことなんだけど。日本の芝居って最近低調な芝居ばかりでしょ? そんな中これはちょっと刺激的で、鋭角的な芝居で、いいと思うよ。

小日向 1度目の本読みで何の準備もせずにワァーッと読んだときにすでに面白かったですからね。

吉田 今日も後半のほうが面白かったね。みんな温まってきてさ。

―― 一晩中酒を呑みポーカーをする男たち。会話劇といっても誰が何を飲むかとか、ゲーム中での駆け引きや戯れ言など、短い台詞の応酬が多いですね。

吉田 そうそう。「次俺だっけ?」って、まずは順番を覚えるのが大変で。しかもリチャードはまたよく喋るからなぁ(笑)。

小日向 感覚的なコトバが多いから実は難しい。今日も思ったけど、何かの拍子にパンッと台詞が切れたら、思い切りそこで止まっちゃうよ。芝居自体はね、絶対楽しくなると思うの。でもそこに行き着くまでにはもがき、苦しむんだろうなって感じてる。

吉田 それこそ稽古も後半になればかなり温まってるだろうから、早くそこに行っているであろう自分たちを見たいですね。

栗山 今回はいろんなことを試したほうが面白い結果になるだろうね。例えばリチャードの喋っているところなんかも、他の人も一緒にやいのやいの、もう邪魔するぐらいにさ、そういうシーンになったほうが面白いよ。

吉田 うーん、栗山さんがそうおっしゃるなら、GOが出たってことですね。だったらもうガンガン行きましょう。

小日向 通し稽古をたくさんやりたいなぁ。

栗山 どこが誰の順番かも見えなくなるくらい稽古したら楽しいだろうね。

小日向 日常だってそうだもんな。「えっ、何?」って何度も聞き返したり。そもそもみんな酔っぱらっちゃてるし。

吉田 なんかもう理屈じゃなくなってますよね。

栗山 だからね、この脚本(ホン)は緻密に書かれてもいるんだけれど、どこをカットしても成立するの。そのへんのアバウトなやりとりっていうのが実は凄い。人間をリアルに描くっていうのはこういうことなのかなって。  今、特にイギリス演劇は〈in your face〉って言うコトバがあって、〈あなたの前に置かれているもの〉を描く作家が凄く多くなった。昔の作家は神や家族愛、何か大きなテーマを絞り込んで書いていたんだけど、今はもうそうじゃないんだよね。サラ・ケインなんかもそうだけど、ある生活の断面をバサッと切り取って、そこにある生々しいものにあなたたちは向かい合うんですよっていう演劇。この作品もその一端なんだろうな。

「暗い部分を押し隠して男だけでワァーっとやってる感じがすごくいい。」(小日向)

――物語を楽しむのではなく、男たちそのものを見る。

栗山 うん。だって5人でポーカーしてるだけだから、物語にそんなに比重はない。役者が持っているモノのぶつかり合い。リアルタイムでずーっとつながっていく、その中の微妙なところに人間性がどう絡んでいくのか、どう立ち回っていくのかっていうところだよね。

吉田 そういうことなんでしょうね。そのぶつかり合いの中に人間の一生…っていったら大げさだけど、人間の持つエネルギーとか静かな情熱とかが見えてくるドラマなのかも。

栗山 実際行ったこともあるんだけど、この作品の舞台であるアイルランドって町のあちこちに本当にたくさんのパブがあって、観光名所もほとんど酒がらみだし、人間は本当に嫉妬するくらいゆったりと生きてる。抑圧の歴史の中で身につけた国民性なんだろうけど、まさにあそこは酒と妖精と魂の国。だからクリスマスの奇跡のような出来事がリアルな中に描かれてても、「ああホントにこういうことあるかもな」って、違和感なくリアルなまま感じられるわけ。日本にはその感覚はちょっとないよね。

吉田 やっぱり翻訳劇だから、自分にもそのあたりの"大きなもの"の存在はスッとコチラに入って来ない部分はありますね。まだ少しモヤがかかっている。そこは稽古で解消していきますけど。

小日向 ただ彼らは本当にエネルギッシュ。イブに男だけで一晩中酒飲んで…って端から見たら侘しいんだけど、彼らは嬉々として過ごしてて力強さがある。ああ、こういう人たちは神様が祝福してくれるんだなって、ジーンとくるものを感じるんですよ。リチャードなんて、特にそうじゃない?

吉田 確かにリチャードは魅力的な男ですね。まあ酒に目も頭もやられちゃってるんだけどさ(笑)、悪意がなくて、腹は綺麗で弟が大好きで。

――ポーカーのメンバーはリチャードとシャーキー(平田満)の兄弟に、彼らの友人アイヴァン(浅野和之)とニッキー(大谷亮介)、そしてふいの客人であり少し謎めいた存在のミスター・ロックハート。4人に負けず、ロックハートもかなり呑んでますが。

小日向 呑まなきゃ普通に強いのに、どんどん呑んでどんどんダメになっちゃう。彼は「俺はあんたたちにとって驚異の存在なんだ」っていうのをあえて口にしちゃって、グーッと頑張り過ぎちゃって…。でも実は誰よりもいじけたり嫉妬したり、一番人間臭い、ちょっと可哀想な人。みんなの力に負けて、酔うほどに崩れてしまう感じも出せたらいいんだけど。

栗山 彼らはものすごく寂しいんだよね。あそこには土の中の深いところにあるような、癒されない魂が集まってるんだよ。

小日向 その一方で非常に無邪気。背中合わせというか、暗い部分を押し隠して男だけでワァーっとやってる感じがすごくいい。僕はそこに色っぽさすら感じるし、人間ってそういうものだよなぁって思うな。

「観る人によってバラバラの印象を与える作品になればいい。」(栗山)

――5人の男優が生み出す空気感にも大いに期待したいです。

吉田 そうだね。同年代5人が集まっての芝居なんて、最近ほとんどなかったからな。何しろ顔合わせで最初に出た話題が頻尿だからね。…俺は違うけど(笑)。

小日向 「またトイレかよ。近いな〜」って(笑)。でもやっぱり同世代が集まって同じ時間を共有する稽古場は、それだけで楽しいんですよ。みんなに影響されて刺激されて、僕ももっと熱くなりたいって思ってる。栗山さんのダメ出しをいっぱい受けながら、ね。

吉田 日本で名優と呼ばれている方々と一緒にやる。それだけでドキドキしていて…。今はまだ本読みの段階ですからね。まだみなさん10%くらいの力なのかなって思うと、これからどうなるのか楽しみでもあり、「これは置いていかれたら終わりだな」と(笑)。

栗山 僕も楽しみはいっぱいあるんだけど、演劇って人間を描くことなんだよね。とにかく5人の人間がいる。そこでいろんな感情が無数に対決していくその瞬間、観客は予期せずして良いものがいっぱい見えてくるっていう、そういう作品になったらいいね。最近、客席全員が総立ちっていう凄く気持ち悪い現象があるけど、ああはならないほうがいい。終わっても涙で立てない人もいれば、「なんだあの汚い中年は」ってあきれて帰っていく人もいるような、観る人によってバラバラの印象を与える作品になればいい。

小日向 底辺に生きる中年男の芝居、いいよなぁ。あれだよね、若い人たちに「これは絶対自分たちじゃ出来ないな」っていう風に思わせたいよね。50歳、みんな若い頃からずっと芝居やって来てるんだぞ、そんなに簡単にはここに立てないぞってさ。

吉田 やるからにはそうですよね。くれぐれも「ああはなりたくないね」と言われないように(笑)。

小日向 (笑)。

栗山 芝居っていうのはこういうもんだっていうのを見せますよ。

小日向・吉田 おおーっ。

栗山 「これがホンモノだ」っていう舞台をね。


〈取材・文/横澤由香〉

〈写真/渡辺マコト〉


パルコプロデュース公演「海をゆく者」
【東京公演】11/14(土)〜12/8(火)
会場:PARCO劇場
【大阪公演】12/11(金)〜12/13(日)
会場:サンケイホールブリーゼ
【愛知公演】12/22(火)〜12/23(水)
会場:名鉄ホール


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2009-10-23 19:34
 言葉の壁を軽々と飛び越え、パントマイムという武器を使って、様々な国の人々の心をつかんできた"が〜まるちょば"。結成10年を経て、彼らはまた新たな一歩を踏み出した。北海道から沖縄まで、日本の各地を巡る2010年のJAPAN TOURは、彼らの代表作『BOXER』を軸にした構成になるという。公演に向けて、二人に意気込みなどを聞いた。

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「『BOXER』は、僕らの代表作にしてターニングポイントになった作品です」(HIRO-PON)

――『JAPAN TOUR 2010』、これはどういうステージになりそうでしょうか?

ケッチ! このツアーでは、メインとなるのは僕らの代表作で、エジンバラでやって大ヒットした作品でもある『BOXER』になると思うんですけど。

HIRO-PON まだ構成ははっきりとは決まっていないんですが、たぶん前半は僕らのショーと、10分くらいの短いスケッチを、そして後半は『BOXER』を。これは40〜45分くらいの長い作品になります。

――『BOXER』というのは、セリフのない二人芝居のような作品だそうですね。お二人にとっては、どういう位置づけの作品になるのでしょうか。

HIRO-PON 2004年に僕らは初めて海外に自分たちの舞台作品を持って行ったんですね。それまでも大道芸というスタイルではずっとやっていたんですけれど、舞台公演という形のものを、日本人以外の海外の人たちに初めて受け入れてもらったのがこの作品だったんです。だからある意味、僕らのターニングポイントになった作品ですね。こういう長編の作品を作ったのは4作目だったんですが、それまでもいろいろと試行錯誤があって。この作品である程度、自分たちでやっていける自信が生まれたというのもあります。二人でまったくしゃべらずに表現する、いわゆる、が〜まるちょばのカラーが確立できた作品でもあると思いますね。

――しかも、その作品を今回はリニューアルするとのことですが。

HIRO-PON ええ、まだちょっと考え中なんですけどね。根本的なところは変えるつもりはないんですけれど、おかげさまで何回もやってることもありますし。あと今回は舞台も、今まで使っていたものよりも大きな劇場を使えるようになったので、それだったら有効に使いたいなということで。ただ、なるべくマイムの良さは生かしたいんです。つまり、僕らは理由があってモノを使わずに、理由があってしゃべらずにやっているので。そういうところ、パントマイムのいいところは壊さないで、なるべく効果的にいい演出ができるようにと考えているところなんですよ。


「お客さんの顔が見えた瞬間、「うわ、全員笑顔だよ!」と思えた時は本当にうれしい」(ケッチ!)

――作品をつくるとき、どんなことに苦労されていますか。

ケッチ! やはり、ゼロから作り出すということが一番大変ですね。今回みたいなリニューアルとかなら、まだ何かもとになるものがあって、それを眺めてここは直そうとかってできますけど、何もないところから生み出すというのはなかなか大変です。

――発想を思いつくまでが、苦しい。

ケッチ! ええ。今までは一応、映画とかをモチーフにすることが多かったですけど。それは僕らがやりやすいってこともありますが、お客さんにも理解してもらいやすいモチーフなので。やはり、セリフをしゃべらないので、新しいことをパントマイムでやろうとすると相当な負荷がお客さんにかかるものなんですよ。それだとわからない可能性、伝わらない可能性が出てきてしまうので。

――お客さんとの共通言語がないと、伝わりにくいですよね。

ケッチ! そうなんですよ。だからたとえば『BOXER』だったら、チャンピオンになるまでのストーリーなんだなってことがすぐにわかるじゃないですか。そういう、誰もがわかる共通項として持てるものを下敷きにして考えることが多いかな。短編のほうに関してはわりと、自由な発想でやってますけどね。

――お二人で話し合いながら、作っていくんですか。

ケッチ! そうですね。

HIRO-PON いかにセリフをしゃべらないで面白いものを作るか。そのことに関しての頭の使い方っていうのは、すでにある程度やってきているので慣れてはいるんですけれどもね。でもやっぱり、難しいものではあります。この二人だけで、すべてを考えるんですからね。ま、好きでやってることではあるんですけれども(笑)。

――こうしてパフォーマンスをやり続けてきて、やってて良かったなと思うのはどういう瞬間ですか。

HIRO-PON やっぱり、終わった時のお客さんの拍手です。面白いもので、拍手もおざなりの拍手と、そうじゃない、ちゃんと喜んでもらってる拍手って違うんですよ。

――舞台上から、わかりますか。

HIRO-PON ええ。全然、違いますから。だから、本当に喜んでもらえたんだって感じられた時は、やはりとてもうれしいですね。

ケッチ! 舞台に立っているときって照明が当たっているので、客席ってほとんど見えないんですよ。でも、それでもお客さんの顔が見える瞬間があって。そういう時に「うわ、全員笑顔だよ!」って思えた時は本当にうれしいですね。

――今回、どういうお客様に観に来てもらいたいというのはありますか?

ケッチ! 想像力の豊かな人に、ぜひ来てもらいたいです。

HIRO-PON 想像力があると、パントマイムってものすごく楽しめるんですよ。あとは、まだ僕らを知らない人にももちろん来てもらいたい。そして、これからパントマイムを志したいなという人にも大勢、観に来てもらいたいです。僕らの仕事のひとつには、やはりパントマイムの普及というか、すそ野を広げたいという思いがあるので。いわゆるパントマイム人口はまだ少ないし、いまだにマイナーでつまらないものだと思いこんでいる人もいたりしますからね。僕らがパントマイムのすべてではないですけれど、でも、僕らの舞台を見てパントマイムってこんなに面白いんだとか、こういう形もあるんだってことを知ってもらえたら、すごくうれしいです。

(取材・文:田中里津子)

(写真:渡辺マコト)

が〜まるちょば
サイレントコメディー JAPAN TOUR 2010
【日程】
2010/1/27(水)〜2/7(日) 他
【場所】
天王洲 銀河劇場 (東京都) 他



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2009-10-22 17:56
 ジェラール・フィリップ主演の映画版も名高い、フランスの文豪、スタンダールの手による傑作小説「赤と黒」。19世紀フランスを舞台に、貧しい青年ジュリアン・ソレルが、立身出世と恋を夢見、野望のままに貴族社会をのし上がろうとするも破滅してゆくまでを描く長編小説だ。



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 赤坂RED/THEATERにて上演中の舞台「赤と黒」は、「黒色綺譚カナリア派」を率いる赤澤ムックが脚色・演出を担当。物語を、"サクセスストーリーのRPGゲーム"としてとらえ、主人公ジュリアン・ソレルの中に、現代を生きる若者とも通底する自意識過剰さといった特性を見出して、名作文学の世界を舞台化した。

 ステージを斜めに横切るのは、ファッション・ショーでおなじみの"ランウェイ"。その両サイドにはカラフルなコスチュームが多数吊るされ、物語が進行するにつれ、キャストたちが次々と手にとって着替えてゆくというポップでユニークな趣向だ。いくつもの役を演じわける四名のアンサンブルの役名も、"モデル"となっている。

 また、主人公ジュリアンは、ナポレオンの時代が過ぎ去った後もなお、己の才覚と力だけで社会をのし上がったこの英雄にひそかに憧れを抱いてやまない青年なのだが、今回の舞台では、もう一人のジュリアンとして"英雄ナポレオン"が鏡の中に現れるという二人一役的趣向も凝らされている。

 主人公の美貌の青年ジュリアン・ソレルに扮したのは、三島由紀夫作品「弱法師」(新国立劇場)でも好演を見せた木村了。今回の舞台でも、少年らしいナイーブな心と熱い野心をあわせもつジュリアンとして、求心力のあるパフォーマンスを見せている。キュートであどけない笑顔から、激して思いつめた表情、苦悩、困惑ぶりまで、くるくると変わる多彩な表情が非常に魅力的だ。赤いTシャツ姿で登場し、出世のたびに次々と違う衣装を身につけてゆく様子は、さながらコスプレのよう。ジュリアンという主人公は、ふてぶてしさと繊細さ、優しさと冷酷さ、愛と憎しみといった、さまざまに異なる要素を兼ね備えた、実に複雑怪奇なところのあるキャラクターなのだが、その表現にも矛盾がない。

 一世を風靡した世界名作文学ともなれば、現代の観客にあわせて舞台化するのはなかなかに難しいところ。今回、それが可能となっているのは、前述したようなポップな趣向が効いているのと、いかにも現代の若者らしさを持ちながらも、現代の世の中ではちょっと遠く感じられないでもない主人公ジュリアンの激しい生きざまを丁寧に見せる木村の演技があってこそだろう。遠い世界の話としてではなく、物語を近しく見守ることができた。基本的にテンポよく展開されてゆくのだが、ジュリアンがかつての恋人レナール夫人を撃って投獄されてからは、いかんせん、ドラマ的にあまり盛り上がる要素がないので、そのあたりの処理でさらなるテンポアップが図られれば、一層舞台の流れがよくなることと思う。

藤本真由(舞台評論家)


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2009-10-06 12:57

 グルジア語で「こんにちは」という意味を持つ“が〜まるちょば”。彼らの結成10周年記念公演が、めでたくこの秋、開催される。セリフが一切ない“サイレントコメディー”で世界各国の人々を魅了し続けてきた彼らの実力を、改めて堪能できるチャンスだ。しかも今回はオーストラリアからスペシャルゲストとして“アンビリカル.ブラザーズ”を迎えるという趣向になっているのも一興。ケッチ!(赤いモヒカン)HIRO-PON(黄色いモヒカン)に、この10周年記念公演のこと、そしてこれまでの10年、これからの10年を語ってもらった。


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「アンビリカル.ブラザーズのことを、日本の人たちに紹介したいんです」
(HIRO-PON)

――まずは、気になるこのタイトル、『ブッ、ブッ、キュ!!』の意味からお聞きしたいのですが。

HIRO-PON 実は10年以上前、ある番組でナインティナインの岡村さんがふとしたはずみで出したギャグに『ブッ、ブッ、キュ!!』というのがあったんです。それが異常に面白くてですね。
ケッチ! 僕も当時、その話は聞いてて。でも最初は『ブン、ブン、キュ!!』って言ってたんだよね。
HIRO-PON そう、当時はそうだと思ってたんで。でも正確には『ブッ、ブッ、キュ!!』だったんですよ。去年、番組で岡村さんとご一緒させてもらったとき「10年以上前にそういうギャグやりましたよね」って言ったら岡村さんも覚えてて。「あれ、僕にとってすごく面白くてすごい印象に残ってるんですけど、使わないんですか?」と聞いたら、「いやー、好きに使ってもらってもいいですよ」って言ってくれたんです。

――じゃ、岡村さん命名のタイトルみたいなものなんですね。

HIRO-PON そうなんです。直々に公認していただきました(笑)。

――内容としては、どんな感じのステージになりそうでしょうか。

HIRO-PON まずはやはり、アンビリカル.ブラザーズと一緒にできることが大きいですね。僕らも世界各国をかなりまわっていますが、彼らもそうで。結成する前、だから10年以上前から僕ら二人ともがリスペクトしているコンビなんですよ。マイクパフォーマンスもあるにはあるんですが、彼らも僕らと同じように、いわゆる言葉でお客さんにアプローチするっていう感じではないんです。同じ二人組だし、意外と共通性があったりもして。直接、初めて会ったのは……いつだっけ。
ケッチ! たぶん、2004年だったと思う。
HIRO-PON それまでにも日本には何回か来ていると思うんですが、僕らが初めて間近で会ったのはあるイベントで。僕らは違うカテゴリで出演していたんですけどね。
ケッチ! たまたま会場が隣で、通りがかったらリハーサルしていたんで、勝手に入り込んで「僕たち、リスペクトしているんです!」って声をかけたのが最初。そうしたら次の日に僕らのショーも見に来てくれて。流れで彼らの前座をやることになり、そこから世界中のフェスティバルでよく顔を合わせるようになって仲良くなったんです。

――ここまでガッツリ一緒にやるのは、今回が初めてになるんですか?

ケッチ! ええ、即興でちょっと一緒にやったことはあるんですが、ガッツリというのは確かに初めてですね。
HIRO-PON だけど彼らも忙しいんで、そのガッツリっていうのが果たしてどこまでできるのかっていうのは今のところ未定なんです。稽古期間があまりとれないこともあって。

――じゃ、本番になってみないとどこまでできるかはわからない。

HIRO-PON そうなんですよ。だけど彼らも、日本できちんとやってみたかったらしくて。だから、とりあえず僕らは一緒にやることができればそれでうれしいんですけど、この機会に彼らのことを日本の人たちに広く紹介したいという気持ちもあるんです。

「二人でやってて良かったなと思うのは、表現の幅が広がったことです」
(ケッチ!)

――結成してからの10年間を振り返ってみると、どんな10年だったと思いますか。

ケッチ! まあ、あっという間でしたけど。でも、よく考えると長かったような。
HIRO-PON 早いような、遅いような。でも、すごく密な10年だったとは思いますね。とはいえ、欲を出せばもっともっと密にできたかなあという気もするけど。だけど、欲を言えばきりがないのでね。

――そもそもはソロでやられていたお二人が、コンビになって良かったなと思うことは?

ケッチ! 表現の幅が広がったことですね。あとは、性格が違うからおのずと役割分担的なことも違ってくるので、ひとりでやるときよりも広いエリアをカバーできるようになった。そういうところは、二人でやってて良かったなと思う点ですね。
HIRO-PON 本当に、性格が見事に違うんですよ。それでうまく、補い合えるというか。僕が苦手とすることを、彼が得意だったりするので。

――たとえば、どういうところですか。

HIRO-PON ケッチ!くんはすごい社交的なんです。ところが僕は、そういうところが全然ダメなんですね。

――そうなんですか? 今日はHIRO-PONさんのほうが、たくさんしゃべっていただいているような気もしますが(笑)。

HIRO-PON あれ、そうですかね?(笑) まあ一応、自分のことやパントマイムのことに関してなら、しゃべれるんです。
ケッチ! 僕の友達も、いつもビックリするんですよ。テレビやこういうインタビューのときはきちんとしゃべっているので「へえ、HIRO-PONがたくさんしゃべってる!」って(笑)。

――これから先は、どんな10年にしていきたいですか。

ケッチ! 10年後は……49歳か。
HIRO-PON まあ、いいトシだよね。身体も昔のようには動かなくなってるかもしれないけど……。でも、まだまだですよ。僕らはパントマイムでこうやって表現していますけれど、パントマイムの可能性をすべて網羅したとは思っていないし。おかげさまでここ2、3年くらいで映像の世界とかに少し足を踏み入れたりもしているので、その映像の中でパントマイムがどういう風に生かせるかということもたぶん、これからの課題になっていくだろうし。もちろん舞台も、今までのものがすべて完璧だと思ってはいないので、もっともっとベストに近いものをやり続けていきたいと思いますね。
ケッチ! だけど、世の中がどうなってくかにもよりますよね。たとえば映像にしたって、今まではテレビがあり、やがて録画できるようなビデオが出て、それがDVDになりっていう流れがあって。今では、ユーチューブがこんなに広まっていたりするしね。そういうメディア自体が、これからどうなるかにも対応していかないと。その中で僕らはどうやったら、パントマイムを世の中に広く伝えられるのかとかも考えなきゃいけないし。
HIRO-PON そうだね。あ、あと今後のことでいうと“テレフォンショッキング”に出たいっていうのもあります(笑)。

――それも、夢のひとつですか。

HIRO-PON 今までも僕ら、よくいろんなところでこうなったらいいねってことを語ってきたんですけどね。それがいろいろと叶ってきているので、その中のひとつに入れてもいいかな、と。だけど、特に僕のほうは友達が少ないからなあ(笑)。そのへんのことはケッチ!くんにまかせておきます。
ケッチ! え〜、僕だって、芸能人の友達なんていないよ(笑)。
HIRO-PON まぁ、とりあえずタモリさんにはもうちょっと長くがんばってもらわないといけないかもしれないな(笑)。


が〜まるちょばの10周年だよ!
ブッ、ブッ、キュ!!

【日程】11/26(木)〜11/27(金)
【場所】新国立劇場 中劇場(東京都)

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2009-09-28 12:16
井筒和幸監督の代表作でもある、映画『パッチギ!』(2004年製作)が今年の冬に舞台化されることになり、7月某日、井筒監督と主演の山本裕典が初のツーショットをマスコミに披露。舞台版『パッチギ!』について、思い入れ等をアツく語った。

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「人間が優しくなれる舞台にしたい。」井筒監督、作品へかける思い
 日本と韓国が抱える民族問題、甘酸っぱい恋の行方、そして若さゆえの疾走を力強く描く青春群像劇『パッチギ!』。今回、総合演出としての立場で初めての舞台作品に取り組む井筒監督自身にとっても、この作品への思いは深い。 「『パッチギ!』は映画界の鬼っ子みたいなものだと思うんです。ただ、公開から何年もたった今は、その原点みたいなことを忘れた世の中になってきている気がする。そこでちょっと改めて、演劇でもミュージカルでもサーカスでもいいんで(笑)、この作品を違う形で再現できたらと思ったんです」
 また、最近流行している"ヤンキー文化"について、「元は、僕らが作ったようなもの。だけど、暴力の美学だけが必要以上にはびこりすぎていると思う。その原罪を背負ってしまっているので、僕は今回の舞台でそれを挽回したいんです。だからヤンキーがカッコいいということを描くのではなく、人間が優しくなれる舞台にしたい。それが本当の『パッチギ!』の原点なんですから」

主演・山本裕典
「この舞台が終わったころにはひとつ成長できていればいいなと思います。」
 主人公・松山康介を演じるのは今年7月にはONEOR8の舞台『躾』で小劇場デビューも果たした、注目の若手俳優・山本裕典。
「舞台は長い時間をかけて稽古をして公演をするので、もちろんドラマや映画にも達成感はありますけど、舞台で得られる達成感が一番大きい気がします」と、その経験を踏まえて舞台表現の醍醐味を語り、『パッチギ!』という作品についても「僕らと同じ世代の若者たちの抱える問題だけじゃなく、日韓のことや社会的な問題も描かれていて、すごく心が動かされたし感動しました。その舞台で主演をさせていただくというのは、僕が今持っている力とか器にはデカすぎる課題だとは思っているんですが。でもやるからには一生懸命この役と向き合って、ぶつかっていきたい。"パッチギ"の意味を僕、知らなくて昨日調べてきたんですけどね。"乗り越える、突破する、頭突きする"という意味の言葉だというので、その意味の通りに壁を乗り越えて、この舞台が終わったころにはまたひとつ成長できていればいいなと思います」と話し、既にやる気十分の様子だ。

井筒監督×山本裕典

 そんな山本の魅力を、井筒監督は「まなこ、この目が可愛らしいですよね」と絶賛。さらに「康介というのは、本当にピュアな気持ちしかなくて、社会に対しても差別感がなく、自由に憧れている。時代の象徴のような存在なんです。彼(山本)の目を見ていると心も見えるような、優しいまなざしをしている。でも僕だってトンがったまなざしだと思われているけど、よーく見れば本当は優しい目をしているんですよ!」とサングラスをはずしてみせ、笑いを誘った上で「舞台化は栄誉なこと、ありがたいことですが、映画と舞台はまた全然、違うものだとも思っています。作品の持つテーマ性はそのままに、アンサンブルによる歌や群舞もある、ダイナミックな舞台にしたい」と、意欲を見せた。
 役柄的には舞台上でギター演奏を披露することになりそうな山本が「実は僕、ギターはまだ1曲しか弾けないくらいの腕なので、だから今ちょっとヤバイなと思っていて(笑)。今からしっかり練習しないと!」と告白すると、「いや、『イムジン河』のコードは基本コードだから。俺だってできるくらいだから大丈夫!」と井筒監督。初対面にして、早くも信頼関係ができているような、あたたかい空気を感じさせてくれる会見となった。

 康介の相手役・キョンジャなど、山本以外の気になるキャスティングはオーディションで決まり次第、追って発表されるとのこと。映画とは一味も二味も違う、新たな名作となりそうな舞台版『パッチギ!』。その続報にも、ぜひご注目を!

舞台「パッチギ!」
◆日程:12/4(金)〜12/23(水)
◆会場:新国立劇場 中劇場 (東京都)
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2009-09-11 13:44

 ブロードウェイで生まれ、2001年には映画化もされた伝説のロック・ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』。日本でも過去に何度も上演しており、熱心なファンが多いこの舞台がまたもや帰ってくる! これが三演目となる山本耕史に、ヘドウィグへの想いを語ってもらった。


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「僕は、お客さんも含めてみんながヘドウィグだと思うんです」

――『ヘドウィグ〜』を再々演することが決まって、率直なご感想としてはいかがでしょうか。

この作品は定期的にやるから意味があると思うんですよ。だからまたやれるということは本当にうれしいですし、しめしめというか(笑)、やっぱりな!という思いもありました。でも今回は公演期間が短いので、そういう意味ではお芝居やミュージカルというより、今まで以上によりライブパフォーマンス的なものになりそうな気がします。

――特に今回変わりそうなところとか、逆に変えたくないところはありますか。

 基本的な部分は何も変わらないと思います。でも、たとえば視覚的なこと、衣裳とか照明に関してはまだわからないので。僕としては、衣裳は変えようかなーと思っていますけどね。既に、核みたいなものはできているので。前回までの衣裳もいいんですが、あれは日本版の『ヘドウィグ』をやるにあたって、みんなで気合いを入れて作ったものなんです。でももう、そのスタイルにこだわらなくてもいいようにも思えて。

――多少、冒険した衣裳にしても大丈夫ということですか?

 いや、逆にあれが冒険している状態だったんですよ(笑)。だから、元のものに戻すというか。やっぱり原作があれば、それに忠実なものが一番いいと、僕は思うので。

――じゃ、ヘドウィグ本来のイメージに戻るということ?

 ええ。僕の中ではそうしたいなと思っていますけど。

――もう何度も演じられてきていますが、ヘドウィグを演じるとき、一番意識することはどういうことでしょうか。

 これは言葉では簡単に言えちゃうことなんですが、“ウソをつかない”ってことですね。つまり、お芝居をしないってこと。芝居で怒るとか、演技で泣くとか悲しむとかじゃなくて。もうリアルにステージ上にその人がいて、感じるままそこで生きていないといけない。やっぱり、怒ってるお芝居をしている人と、本当に怒ってる人とでは、見ればわかりますよね。感情の奥にあるものが、ちゃんと動いているかどうか。動いているように見せているのではなくてね。このヘドウィグっていうのは、そこが一番大事なところなんです。


――上演中はずっと、ヘドウィグになりきっていないと成り立たない?

 いや、その“なりきる”っていうのも、ちょっと違う言葉なんですよね(笑)。うーん、なんだろう。いや、そこにいるのはあくまで“僕”なんですけど。僕の感情が動いているんです、ヘドウィグの感情ではなくて。

――ヘドウィグという役、キャラクターではない。

 僕、よく思うんだけど、お客さんも含めてみんながヘドウィグだと思うんですよ。お客さんそれぞれの人生を、舞台の上で鏡に映して見せているような感覚なんです。これが人間の姿なんだなあって思ってやっているので。人間を目の前にして人間の姿を、お芝居では絶対に表現できないので、もうそこに生きるしかないというか。そういう意味で“ウソをつかない”ってことなんですね。だから、今までもお芝居を見せようと思ったことはないです、ヘドウィグの場合は。

――それは、他のお芝居をやる時とは違う感覚なんですか?

 基本は一緒なんですけどね。ヘドウィグの場合は、人間らしさっていう部分がより多いのかな。ストーリーを追うことよりも、その人の魂みたいなものが出せないとダメな作品なんじゃないのかなって思いますね。

「ヘドウィグを演じるのは試練の場。気合いと根性が必要です」

――今回も演出は鈴木勝秀さんですが。山本さんは『ヘドウィグ』以外の作品でもご一緒に舞台を作られています。改めてスズカツさんの演出の魅力とは?

 何も言わないところですね(笑)。何か言われた記憶、演出された記憶がほとんどないんです。それがいいという人と、何か言ってほしいって人がいると思いますが、僕はやりやすいほうかな。みんなで一緒に作れるっていうのが、僕には理想なので。

――役者も演出家も一緒になって、ひとつのものを作っていきたい。

 ええ。だから、これはいい意味でとらえてほしいんだけど、ある意味プランがないんです、スズカツさんって。今起きていることを見て、その場で具現化するタイプというか。それも役者のアイデアを優先するし。自分でピンときたことは「こういうのどうかなー」って。

――さりげなく、提案してくれる。

 そうすると、こちらもちょっとやってみようかなって気にもなるし。それにしても本当に、目の前で行われていることをよく見ている人だなっていつも思いますよ。

――そして『ヘドウィグ』といえば、楽曲の魅力も大きいと思うのですが。山本さんにとって、この音楽に関してはいかがですか?

 全部、どの曲も好きです。ジャンルとしてもグラム・ロックってハードな感じですけど、わりと好きなジャンルなので。でもやっぱり、この楽曲の良さがヘドウィグの特長だと思います。そして特に集約されているのが『The Origin Of Love』の歌詞でしょうね。僕は英語で歌っているから、それを改めて日本語では伝えていないけど。つまり、人はひとりじゃ生きられないってことがテーマになっているんです。

――今回、本番に向けて今一番楽しみにしていることは。

 またヘドウィグの世界に入れるということは、すべてが楽しみです。でもやはり、それなりの気合いと根性が必要ですからね、あの中に飛び込むのは。だから楽しみなだけではないかな。でも過酷な場所に自分を追い込んで、そこで自分を磨くということも大切なことですからね。またしてもそういう試練の場が来るな、という感じです。

――最後に、お客様にお誘いのメッセージをお願いします。

  東京公演は今回Zepp Tokyoになるので、また雰囲気がガラッと変わると思います。ずっと観てくださっていた方も、もしかしたら初めての方も、どちらも納得できるようなヘドウィグの世界をまたお届けするつもりなので、ぜひみなさん見逃さずに来てください!

<衣装:COMME CA MEN>
<取材・文:田中里津子>
<写真:渡辺マコト>


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2009-09-11 11:59

コント・ユニット「U−1 グランプリ」での活動も好評な、売れっ子放送作家・福田雄一と、伝説のお笑い集団「ジョビジョバ」での活動も名高いマギーのコンビ。二人が強力タッグを組んで送る最新作が「バンデラスと憂鬱な珈琲」だ。主演の堤真一に、高橋克実、小池栄子、村杉蝉之介、中村倫也、高橋由美子、そして段田安則という布陣も強烈な面々で、いかなる笑いを繰り出そうというのか。共同脚本と演出を手がけるマギーに訊いた。


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――何とも意表を突いたタイトルですね。

 福田さんと僕で舞台を作らないかというオファーを受けてから、この企画を雑談の中からいつの間にか「バンデラス企画」って呼んでいたんです。それで僕の中で“バンデラス”に愛着が湧いて、役名として残すことにして。ただ、どうしてもアントニオ・バンデラスが浮かびがちなので、そろそろタイトルをという話になったとき、アントニオ・バンデラス感を薄めるために“憂鬱”を思いつき、さらに薄めておしゃれ感を出すために“珈琲”も付け加えた、そんな感じでできた題名なんです(笑)。


――そのバンデラスを演じられるのは堤真一さん。

 黙っていても主役然とする立ち姿も素敵だし、あれだけかっこいいのに、「俺ってかっこいいだろう」という芝居をしないのが、男から見てもまたかっこよくて。僕にとっては仲のいい先輩であり、おもしろいお兄ちゃんでもあるので、皆さんが知っている堤真一の魅力はまだまだ一部だぞ、僕の知っている魅力を見せるぞと、そんな気持ちです。バンデラスは、おちゃらけも変顔も一切しない、真面目に切羽詰まっている様が一歩引いてみるとおもしろいキャラクター。「24」のジャック・バウアーみたいに「時間がない!」って言うのを周りが「いや、それはお前の都合やろ」とツッコんでいく感じというか(笑)。


――他のキャストの皆さんも実に個性的ですね。

 今回、堤さんはバンデラス含め三役、他の方には七役ほど演じていただくんですが、いわゆるイメージと違う顔も見せていきたいなという気持ちがあって。高橋克実大先輩は、世間のイメージでは真ん丸なお月さまのような、天真爛漫な方ですが、月が日毎に姿を変えるように、尖った三日月のような顔も見ていただきたいなと。。小池栄子ちゃんは、芸人さんからも、絶大な信頼を寄せられるしっかり者的な存在ですが、弱くてかわいいところもたくさんあるので、しっかりしてないのも魅力的な栄子ちゃんを見てもらいたいです。村杉蝉之介さんは、スパイス的な役割はもちろん、どこかイギリスコメディの匂いがするところが今回の話にぴったりですね。。中村倫也くんは、河原雅彦さん演出の「真心一座身も心も流れ姉妹〜獣たちの夜〜」の稽古場でいいなと思って。今回最年少ですが、周りのベテランさんたちを脅かす存在になって欲しいです。高橋由美子さんは大好きな女優さん。手堅さで信頼の厚い方ですが、演出家としては今回、こんな球が来たか! というような球を由美子さんに大いに投げてみたいですね。段田安則さんは、世界の段田、日本演劇界の宝ですから。大統領を演じていただく他、段田さんがいまさらしないよなというような(笑)、「男A」みたいな役もやってもらいます。


――こうしてうかがっているだけで楽しみになってきました!

 文学性とか演劇性は他に任せて、何も残らないことを覚悟して来てください(笑)。そのかわり、とにかく笑いはありますので。一本の舞台の中で、ここはどっかーんとか、ここは誰か一人がクスリとか、ここはニヤニヤとか、さまざまな笑いを創り上げてお見せしたいですね。


取材・文=藤本真由(舞台評論家)


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2009-09-07 12:00
図らずもピンクのTシャツというペアルック(死語)で微笑む大堀こういち&温水洋一。クセモノ役者ふたりに構成・演出の細川徹を加え、2000年から不定期公演を行っているユニットが「О.N.アベックホームラン」だ。怪しい男たちが繰り広げる不条理コントに、じんわりと絡めとられるリピーターも増殖中。この秋、第5回公演となる新作『1000』を控える彼らが期するものとは?

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(先に到着していた大堀と細川にやや遅れて温水が登場)

細川:あ!(温水のTシャツを見て)ピンクじゃないですか。

温水:え? あっ……

大堀:打ち合わせしたかのように。「明日ピンクな」とか(笑)。


──どんだけ仲いいんですか。ユニット誕生のきっかけは?

温水:大堀さんとは僕が劇団(大人計画)にいた頃から付き合いがあったんですけど、「一緒にやったことはないよね」って話になって。それがちょうど2000年で、王さんと長嶋さんのON対決で日本シリーズが盛り上がってたんですよ。じゃ、大堀(О)と温水(N)でコントのようなお芝居のような、90年代アタマくらいに流行ったシュールなものを今やったらどうなんだろう? と。

大堀:僕から誘ったんです。演出は細川さんにお願いして。

細川:ふたりとも思いつくネタはすごく面白いんですけど、どこにも着地しないので(笑)、着地させるのが僕の係ですかね。

温水:1回やったら、けっこう評判がよくて。


──不定期でもこれだけ続くということは、何か共通認識があるってことですよね。目指す方向性というか。

温水:ネタは面白くしたいんですけど、最終的にはひとつにつながった世界観が築ければ、というのはありますね。それといい年齢のふたりが体張ってやってる哀愁というか……

大堀:「夕暮れ時のコント」って言われてるんです。結果的に哀しくなっちゃってる(笑)。

細川:O.N.って、遠慮なく哀しくやれるんですよ。本当に哀しい場面を真面目にやっても、「何かあるだろう」と思わせる。笑わそうとしなくても、ちゃんとドラマで見せられるんですよね。


──新作のタイトルは『1000』ということですが。

大堀:ある部屋の電光掲示板に「1000」って 数字が表示されてるんです。お互いにひとつ話をする度にカウントが減っていく。それがゼロになった時にどうなるのか、という……

細川:映画の『CUBE』とか『SAW』のイメージですね。不思議な空間に不思議なふたりが閉じ込められている。

温水:ふたりがなるべく舞台上にいられる状況を作ろうというのもありますよね。

大堀:エンディングをお楽しみに。って言って大丈夫なのか(笑)。


──では、皆さんにとってO.N.はどのような場ですか。

温水:すごく弾けられるんですよ。あと自分の体をいじめたり…

細川:そういうことなんですか? 体をいじめるために?

大堀:そのためにやってるの?! 哀しい?っ!

温水:いや、まぁそういうこともあるんですけど……20代の頃にやっていた、こういう世界を続ける場所があるのはいいなぁ、と。

大堀:ふたりだとフットワークも軽いですしね。演劇ともコントとも言えない、非常に無駄な労力を使っても意外に評価もされないんだけど(笑)、そこをあえてやっていきたい。

細川:僕は「男子はだまってなさいよ!」とシティボーイズもやってますけど、とにかくO.N.はラクなんです。言葉は悪いですけど、ホントに片手間ですよ。

大堀・温水:ハハハハハハ!

細川:基本的にふたりが楽しいことしかやってないですし、僕もそうなんで。そこがお客さんに伝わってるんじゃないですかね。前回博多で公演した時、始めは「なんかアート作品が始まった」みたいな戸惑いだったんです。次に温水さんがファミレスで金正日と相席になっちゃうコントが始まったら、そこから死ぬほど盛り上がって。お客さんを戸惑わせる感じはすごく好きですね。

大堀:戸惑ってばかりじゃ困るけどね。

温水:やってるほうはけっこう必死ですよね。まぁ、とにかくいい年齢のふたりが醸し出す笑いの世界を観に来てほしいですよね。

大堀:意外とね、「明日からまたやっていけるかな」って気持ちになるらしいですよ。観た後スキップして帰った人がいたって。

細川:大人をスキップさせる? すごい舞台じゃないですか!

大堀:ホントにね、どん底の中にも明るい光が見えます(笑)。

(取材・文=市川安紀)



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2009-08-01 10:00

19世紀の英国を舞台に、孤独と戦いながらも強くたくましく生きたひとりの女性をドラマティックに描き、今もなお世界中の人々に読み継がれている『ジェーン・エア』。この不朽の名作がブロードウェイでミュージカル化されたのが2000年のこと。当時、自ら脚本を執筆したという演出家、ジョン・ケアードが、このたび日本版として改めてこの作品に新たな息吹を与えることになった。脚本を練り直し、音楽も再構成、劇場に合わせ新たな演出を加える完全版ともいえる舞台となる。

ジェーンを演じるのは、今回が初のミュージカル単独主演となる松たか子。彼女と運命の恋に落ちるロチェスターにはここ数年、大作ミュージカルでの活躍が目覚ましい橋本さとしが扮する。

 

この待望の日本初演を迎えるにあたり、6月某日、製作発表が行われた。


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「ダンスもコーラスもない、演劇的要素の強い“ミュージカル・ドラマ”です」
(J・ケアード)

 まず、演出を手掛けるジョン・ケアードは、この作品を「いわゆる普通のミュージカルとは違う素晴らしさを持つ作品。ダンスもコーラスもないので、演劇的要素の強い“ミュージカル・ドラマ”と考えてください」と説明。さらに「人類史上で一番のラブ・ストーリーでもあります。ただ、演技ができ、歌をしっかり歌える人であると同時に、自分の心の中に強い精神力を持っている女優がいないと、この作品は成立しない。でも、たか子さんの舞台を観たとき、それらを全部兼ね備えていたので「ジェーンをやる人が見つかった!」と思いました」と語り、また「ロチェスターのキャスティングも同様に、簡単なヒーローではないので難しいのですが。今日、橋本さんは素敵なスーツとネクタイ姿ですが、これは仮の姿。本当は原作者のシャーロット・ブロンテが描いたロチェスターのようなワイルドさを持つ人なんです。もしブロンテが関西弁を知っていたら、小説も関西弁で書いてくれたんじゃないかと思うくらいですよ」と、メインキャストのふたりを大絶賛。

 凛とした佇まいがいかにもジェーンにぴったりな松は「ついに来たなという感じがします。まだ稽古もこれからという段階なので、今は少しでも多くの希望と期待を持って、稽古に臨みたいです。ジョン・ケアードさんとの初めての出会いの作品であるということや、非常に限られた登場人物のなかで物語が進んでいくユニークなミュージカルであることなど、挑戦し甲斐のある作品。9月の1カ月間を集中して、この舞台に捧げたいと思っています」と、やや緊張した面持ちで語った。

 橋本も「台本を読んだときは「うわー、こんなビターで大人っぽい、ひとすじ縄ではいかない恋愛ストーリーなんだ。こういう恋をしてみたい!」と思いました。でも松さんと一緒に、演技ではありますけどそういう世界に自分が入れるというのは、改めて役者っていい仕事やなーと思います」と笑いを誘いつつも、「最近すっかりトキメキを忘れたという中年の方、もしくはこれからいろいろな恋を経験していきたい若人たち、老若男女の方々に観ていただきたいです」と力強くコメント。

 イープラスでは、この会見の直後に松と橋本の独占取材を決行! この舞台への思いを語ってもらった。

「ラブ・ストーリーで共演できるなんて、もう、ごちそうさま!って感じです!」(橋本)

――おふたりはこれまでに『ミス・サイゴン』と『ひばり』で共演されていますが、今回は初めて恋人役での共演になりますね。 

松 この『ジェーン・エア』という、初めての挑戦要素が非常に多い舞台をやる上で、さとしさんがロチェスターであるってことは本当に心強いんですよ。歌のうまさはもちろんですけど、ハートがあること、そして何よりもジョン・ケアードさんの信頼もありますし。しかも今回は、お芝居の要素のあるミュージカルですから。いろんな課題に一緒に立ち向かっていってくださることを、すごくありがたく思っています。

橋本 僕も、めっちゃうれしいですね!(笑) あえて今、コテコテの関西弁で言うてもうたんですけど。これが本心なので。たかちゃんとは何回か一緒の舞台に立たせていただいていますが、今回は今までになかった距離感で共演できるわけですから。ラブ・ストーリーですから。もう、ごちそうさま!って感じです。世の男性諸氏、ゴメン!(笑)。

――それぞれ、ジェーン、ロチェスターという役をどう演じようと思われていますか。

橋本 台本を読んだ上での自分のイメージで、浮かんできたのはなぜか音楽教室に貼ってあったベートーベンの肖像画でした(笑)。でも偏屈な男というか、いろいろ素直に物事を表現できない理由が彼にはあると思うんですね。でもジェーンとの出会いで救いの光が見えて、そこから彼女のことをまっすぐに見るようになる。そして、聞こえることのない声を届かせるくらいの奇跡を起こすような、そんな男ですからね。アツイものは常に気持ちの中に流していたいなと思いますね。

松 私は、観た方に最初は疑問を持ってもらってもいいと思うんです。初めてジェーンを観たとき「え? こんな地味な人のことを、私たちずっと観ていくの?」って思っちゃってもいい(笑)。だけどジェーンの生き方を観ていくうち、最終的には「見届けて良かった」と納得していただけるようにしたいんです。そんなジェーンを演じるにあたっては、感情をいかに閉じ込め、抑えるかが大事なんじゃないかと。感情を爆発させるのは簡単だけど、そうではないキャラなのでそこが辛抱どころ。自分との戦いですね(笑)。

橋本 でも、ジェーンのそういうところってまるで“大和撫子”みたいやねえ。

松 あ、そうかもしれないですね。

橋本 すごく芯の強いところもあるし。きっと、日本人の女性はすごく共感できるんじゃないかな。

「J・ケアードさんは愛嬌があって、ズルイ距離感のある人だなと思うんですよ(笑)」(松)

――演出はジョン・ケアードさんです。松さんとは初顔合わせですが、橋本さんは『レ・ミゼラブル』『ベガーズ・オペラ』で演出を受けていますから、今回が三度目ですね。ジョン・ケア―ドさんの演出の魅力はどういうところに感じられていますか?

橋本 稽古場の雰囲気がとても柔らかいんですよ。あと、役者のどんな質問にもわかりやすく対応してくれて、言葉の壁を乗り越えてこっちの気持ちを理解してくれる。自分で気づかないところもふっと突っついてきたりするんですよね。

――実際にお会いした印象は、いかがでしたか?

松 いかにもイギリス人っていうか。すごくズルイ距離感があるような気がするんですよね(笑)。

橋本 ああ、それ、わかるな!

松 すごくチャーミングに、スーッてこちらの心に近づいて来られるんですよ。そこが、ズルイなーって感じ。日本語で言うと“愛敬”がある人だなと思います。ヘンな意味でなく包み込むような目線を持っている。上からじゃない、人をちゃんと見る目があるというか。

橋本 いや、よく見てるなあ!(笑) まさにそうで、稽古でもニコニコしながら試練を与えてくるわけですよ。

松 へぇ〜、そうなんだ!

橋本 リラックスムードで言われるから気づかないんだけど、あとから考えるとものすごく高度なことを要求されていたり。それで「ジョン、これは僕にとって最高の試練だよ」って言うと「何を言うんだ、ビッグチャンスじゃないか!」って。

松 うわぁ、ポジティブですね〜!(笑)

――では最後に、お客様にお誘いのメッセージをいただけますか。

松 女性はすごく感情移入しやすいストーリーだと思うんですよ。男性は男性で、ロチェスターのような気分を味わいつつ、世界に入り込んでもらいたいですしね。そうそう、さっき舞台装置のスケッチを見せていただいたんですけど、非常にユニークだったんですよ。

橋本 うん、今までに見たことない感じでね。役者が、あの装置をどう使いこなすかってところも。

松 ちょっと想像がつかないけど、すごく楽しみ。

――舞台上に客席も作るそうですね。

松 ええ、そこも楽しみなんですけどね。素材からして、見たことのない世界なんですよ。

橋本 ちょっと非現実的だけど、どのシーンにも合うようになってて、あれはすごいね。外にもなり、室内にもなり。派手に舞台転換するわけではなさそうだけど、その辺の演出の仕方も上品な感じになりそう。

松 すごく工夫があるし。そういう舞台の上に気品あふれる……。

橋本 このふたりが現れるわけで(笑)。

松 そうそう。劇場で、みなさんをお待ちしています!(笑)

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2009-07-30 17:20

時代に愛され、翻弄された男時代を疾風のように駆け抜け、そして散った男。
己の信念のまま時代にあらがいながら、儚くも砕け散った男…。
司馬遼太郎は「司馬史観」の中「日本とは?」「日本人とは?」「男とは?」という普遍的なテーマを追求してきた。活字とは一味違う躍動感、緊張感、臨場感。
レチタ・カルダは、日本の男の生きざま、作家司馬遼太郎の世界を、無限に拡げていく!

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「レチタ・カルダ」とは、イタリア語で「熱い朗読」の意味。この朗読活劇では、朗読・芝居・音楽が織り交ぜられ進行するステージ。入念な構成、演出、迫真の語り、演技、そして徹底して質にこだわった音楽とのコラボレーション。 第一級舞台人たちが繰り広げる一晩限りの素晴らしい“饗宴”である。

会場は、京都・壬生寺と東京・増上寺(階段を使用した特設ステージ)という、和の雰囲気いっぱいの最高のロケーション。上演作品は日替わり。大沢たかおが語り手、津軽三味線の上妻宏光ほかの演奏でおくる「義経」。要潤が語り手、フラメンコギターの沖仁による演奏ほかでおくる「燃えよ剣」。いずれも司馬の代表作、魅力溢れるメンバー、最高のロケーション。幻想的なステージをお見逃し無く!

朗読活劇 レチタ・カルダ -Recita Calda- 
司馬遼太郎が描いた日本のヒーローたち 
〜憶えていてほしい、こんな男達がいたことを〜

  「燃えよ剣」

京都公演=2009/7/18(土)18:00開演 会場:壬生寺
好評のうちに公演終了いたしました

東京公演=2009/9/13(日)18:00開演 会場:増上寺 本殿特設ステージ

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新撰組副長として、剣に生き剣に死んだ男、土方歳三。 武州石田村の百姓の子“バラガキのトシ”は、浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかた新撰組を、当時最強の人間集団へと作りあげ、自身も思い及ばなかった波紋を日本の歴史に投じてゆく。幕末の動乱期、激しくそして儚く駆け抜けた土方歳三の生きざまを、情熱的なフラメンコギターの音色にのせ演出します。

語り手:要潤
1981年香川県生まれ。2001年、「仮面ライダーアギト」でデビュー。イケメンブームの代表格として、たちまち女性を中心に人気が出る。役の大小にかかわらず圧倒的な存在感を発揮し、シリアスな役からコミカルな三枚目まで幅広くこなせる若手俳優としては稀有な存在。

フラメンコギター:沖仁
2006年「Nacimiento〜誕生〜」でメジャーデビュー。日本を代表する若手実力派。ヨーロッパ・南米・アジア等の海外公演も積極的に行う。

カンテ(歌):高岸弘樹
2000年単身渡西した後、拠点を首都圏に移し本格的なプロ活動を開始。国内外アーティストとの公演歴多数、ノンジャンルな活動も評価されている。




この感動を分かち合える人はいるのか?
と思うぐらい、今までの経験を遥かに上回る仕事となった。

京都、壬生寺、新撰組副長土方歳三。どれ一つ無駄にならない、そして欠けてはならない素材の中で自分がこの「燃えよ剣」という最強の武器を持って挑んだ末の結果はあの時あの場面でいた人にしか分からない、独特の世界に引き込まれる結果となった。

演目として、そして役者としての結果は荒削りな部分はもちろんある。しかし、それは他の仕事と比較して同じ事が言えるもので、その本番の瞬間が訪れると必ず、どんな形であれ世に流れている。

しかし、舞台の経験値が低い自分にとってこの度の経験によって生まれた感動は唯一無二のものとなった。
フラメンコギター沖 仁さんの爪弾かれる素晴らしい音色、カンテ高岸 弘樹さんによる情熱的な歌声、そして土方歳三の言霊。

自分は本当に幸せだと思った。ありきたりな表現だが、それしか頭に出てこない。土方 歳三は偉大だ。彼のような人間が現代にはいない。
しかし、かれのメッセージを代弁する人は現代にも沢山いると思う。次回の増上寺を僕はその一員として、また舞台に立ちたいと思う。

要 潤


>>朗読活劇 レチタ・カルダ -Recita Calda-
「燃えよ剣」(語り手:要 潤) プロモーション映像はこちら!

(7月18日京都公演より)



  「義経」

京都公演=2009/7/19(日)18:00開演 会場:壬生寺
※荒天のため9/26(土)18:00に延期となりました。
チケットの再販売は8/22(土)10:00より

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東京公演=2009/9/12(土)18:00開演 会場:増上寺 本殿特設ステージ

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みなもとのよしつね─その名はつねに悲劇的な響きで語られる。源氏の棟梁の子に生まれながら、鞍馬寺に預けられ、関東奥羽を転々とした暗い少年時代…幾多の輝かしい武功をたて、突如英雄の座に駆け登りはしたものの、兄の頼朝に逐われて非業の最期を迎えてしまう。突然歴史上の現れ稀有な英雄になりながらも、自らの業により非業の最期を遂げる義経の生涯を、日本古来の楽器である三味線で奏でます。

語り手:大沢たかお
2004年公開映画「解夏」で日本アカデミー賞最優秀男優賞を受賞。数々の話題作に出演し、現在、日本映画界を牽引する男優の一人。

演奏・三味線:上妻宏光
日本の伝統楽器と西洋の音楽との融合を行った独自のアプローチで高い評価を得ながら津軽三味線の伝統と革新を追求し続ける。

演奏・キーボード:村松崇継
国立音楽大学作曲学科在学中から数々の映画音楽を手がけ、今注目のコンポーザー・ピアニスト。最近では映画「誰も守ってくれない」、NHK連続テレビ小説「だんだん」などの音楽を担当。

舞:浅野瑞穂
数々の神社仏閣で舞を奉納。天界を舞うような美しい舞は「天女の舞」と呼ばれ、創造されたオリジナルスタイルは古代と現代を結ぶ新たな舞として注目を集める。

【各会場・各公演とも】

※未就学児童のご入場はできません。
※雨天決行・荒天中止。会場内では傘のご使用はできません。
※内容時間 120分 休憩あり(予定)

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2009-06-08 19:00

 前作『幸せ最高ありがとうマジで!』で第53回岸田國士戯曲賞を受賞した、若手最注目株の劇作家・本谷有希子。彼女の受賞後第1作にあたる新作舞台が『来来来来来』だ。映像作品だけでなく舞台出演にも意欲を見せるりょうを主演に迎えるほか、女性ばかり6人の個性派キャストが顔を揃えた。現代女性の心の裏側を描かせたらピカイチの表現力を誇る本谷の、真骨頂が発揮されそう。ますます勢いづく彼女に、まだ始動したばかりのこの新作への企みを聞いた。


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  「暗い状況も不幸と思わず、図太くたくましく生きる女たちの話です」

――今回はまた、おもしろい顔合わせになりましたね。キャスティングの狙いとしては?

 まず、そこです。おもしろそうだなと思っていただけるかどうかがカギですね。女が6人ってことは私にとって初チャレンジではあるんですが。なんだか、オソロシイですよ(笑)。

――女子6人ってことは、やはりドロドロした感じに?

 いえ、ドロドロじゃなく、どっちかというとアッパーな感じ。『SEX AND THE CITY』みたいな? まだ今、プロットを考え中なので、最終的にどうなるかはわからないですけど。暗さよりもたくましさ、冗談とシャレにならないことの間みたいな感じかな。女の人たちはたくましく図太く生きてて、暗い状況も特に不幸と思わない。そういうエネルギッシュな雰囲気にしたいんです。よくある女の足の引っ張り合いとか、OLの給湯室みたいなのではなくて。だって1カ月そんな雰囲気の稽古場に行くなんて、私が怖くてイヤ(笑)。まあ、みんな日常的にケンカはするけど、それが「タフだなあ」って思えるくらいの女の人が描きたいんです。

――陰湿な関係ではないんですね。

 そうです。今まで私は、弱い部分を持った女の人を主人公に書いてきていましたけど。エキセントリックだけど、精神的にもろい部分もあるみたいな人。だけど今度はたくましさを書くことで、弱さみたいな、逆のことが浮かび上がらないかなと。

――物語的には、どういう話ですか?

 お麩を揚げている主婦たちの話。工場があって、お麩を生け簀みたいなところで揚げるんです。私が田舎でよく見ていた光景なんですけどね。真中に煮えたぎった油があるのが日常というのが、ちょうど書きたい世界と重なるなと思って。冗談なのか本気なのかわからない感じがおもしろいし。

――お麩工場ですか。女性たちが、おしゃべりしながらできる仕事ということですね。

 それも「仕事ツライねー」とかじゃなく「あいつどうやったら殺せるかなー」って言ってる感じ。そんな女の人たちを書きたいんです。前回の『幸せ最高〜』から引き続き、元気なものが書きたくて。とはいえ、前回に比べたらもう少し重く暗い部分もあるかな。

――じゃ、舞台はお麩工場がメインに?

 あとは、鳥園も出てきます。

――鳥園、ですか?

 木野花さん演じる女性が鳥狂いという設定で、鳥をつかまえては自作の鳥園に放してる。しょぼい鳥しかいないんですけどね。鳥を溺愛する、結構アグレッシブなババアの役です(笑)。その家の長男の嫁が松永玲子さん。そしてりょうさんが次男の嫁。次男は新婚1カ月なのにある日「鳥をとってくる」と言っていなくなるんですが、その嫁は行くあてがないから鳥園の世話をし、お麩を揚げながらだんなさんを待ってる。ほかの女性たちもみんなそれぞれ、恋に苦しんだりしていて。なんだかメチャクチャやん!って感じですね。どうやってまとめるんだろう、私(笑)。

  「恋ってスゴイなぁ〜とか思いつつ、女の人の強い部分を楽しく見てほしい」

――前回公演で岸田國士戯曲賞を受賞されました。ご感想としてはいかがでしたか。

いい具合でホッとして、今後の公演に対して力が抜けそうな気がします。あとはもう、作品を生み出して、それが痛い目にあったり、うまくいったりってことを繰り返していくだけ。好きにやれるなーって感じです。もちろん役者さんに対してはホッとはできないですけどね。「私に何書いてくれるの?」みたいなのはビンビン感じるので。特にりょうさんとかスゴイですよ。「私の知らない私を見せて」って。「ええ? りょうさんが知らないりょうさんをなんで私が知ってるの?」って(笑)。

――りょうさんには今回、どういうお芝居をしてもらいたいですか。

 ただひとり異物としてそこになじまないものとして入ってくる役なので。みんなとは違って、まだたくましさがなくて、どちらかというと弱さというか、ほろ苦さみたいな。つまり、いろんなことを乗り越えていったらこんな女たちになるんだろうな、という。なくなっていくものを惜しむ気持ちというか。

――刹那的な美しさを?

 そうそう。でもやっぱり強い女性ですよ。いなくなっただんなが帰ってくるってことを疑わずに信じていられて。ヘタしたら一番強いのかも。今まで書いてきたヒロインの中では受身なほうですね。わりと攻撃的なヒロインが多かったんで、今回は受け止めるほうの人を書いてみたかったんです。

――そういう意味では、前回の『幸せ最高〜』の永作博美さんは攻撃的でしたね。

 その真逆かもしれないですね。でもどっちが強いかというと、ああいうイケイケな女は強くは見えても案外もろくて。それと逆に、一見すごく弱そうでも実はすごく芯がある女性みたいな。

――演じるの、難しそうですねえ! だけど、楽しそうな稽古場になりそうじゃないですか。

 どっちに転ぶかですよ。楽しそうな稽古場になるか、男がいないからカラッカラになっていくか(笑)。マイナスイオンとか、ちゃんと与えていかないとね。

――あと、タイトルも気になったんですが。これはどういう意味ですか?

 なんだかもう、タイトルがカッコイイとかカッコ悪いとかってレベルすらも超越した言葉を生み出せないかなと思ったんです(笑)。「なに、よくわかんない」って思われたい。いいか悪いか以前の境地に行きたくて。いつも、芝居のタイトルはそのときの時代の感じや、自分の価値観を象徴的にする言葉にしたくて。それが、そのあとに作った芝居と、全然気にしてなかったのに意外に意味がかぶってくるのが一番いいと思っているんです。だから、意味があると思ってくれればあるし、ないと思ってくれればない。そこに行ければ最強だなと。

――お客さんには、どんなことを感じてもらいたいですか?

  恋ってスゴイなぁ〜とか、愛って強いなぁ〜とか思いつつ、女の人の持つ強い部分を楽しく見てほしいです。「ここまで人を動かすのか、恋は!」みたいなことを、感じてもらえたらと思いますね。

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2009-06-01 00:00


2007年に上演され好評を博した「僕たちの好きだった革命」の再演が決定、全出演者及び企画・原作・脚本・演出の鴻上尚史の総勢20名が学生服&セーラー服に身を包んでの製作発表ならぬ“制服”発表が行なわれた。

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学生運動華やかなりし1969年に意識不明に陥り、その30年後に昏睡状態から覚め、もう一度高校時代をやり直そうとする主人公の奮闘を描く作品にちなんでの趣向で、演出の鴻上は無論、必ずしも学生役でない者も制服着用とあいなったが、21歳から60歳までの老若男女が制服姿で勢揃いした光景は不思議に壮観。なかでもひときわ学生服が似合う鴻上がまずはあいさつ、企画・原案の堤幸彦と最初に語り合ってからおよそ十年になるという作品の成り立ちについてふれ、「2007年に初演された舞台が非常に好評で、早い時期に再演となりましたが、1969年からちょうど40年となる今年、今一度、あの時代と現代とを振り返る作品にしたい」と語った。「学生服はものすごく似合うと思ってます。気に入っています」と、学生服の着こなしに“永遠の青年”ぶりがにじみ出てやまない中村雅俊は、「口コミで評判が広がってゆき、一公演ごとに客席のお客さんの反応に手応えを感じた作品。ある程度セリフも入っていますし、二年前よりさらに熟成した舞台にしたいと思っていますので、さらに多くの方にご覧になっていただければうれしい」と、彼らしいひょうひょうとした語り口の中に熱い意気込みを感じさせた。セーラー服にルーズソックス姿の片瀬那奈は、「意外なほどに早い再演に、私自身非常に驚いています。2007年のときには私にとって初めての舞台だったので、皆さん温かい目で見守ってくださっていたと思いますが、今回は再演ということで、気を引き締めて取り組んでいきたい」と抱負を述べた。

座長を務める中村の人となりに関する質問については、鴻上が、「なんていうのか、いい人ですね。それから、のんきな人ですね。これだけのスターなのに、稽古中、口の中のアメがかみきれなくて、がりがりあせっていたりして、そんなスターを初めて見ました(笑)。初演の際には、中村さんの身体の中に高度成長期が入っている、人間の身体は時代をこう記憶しているんだと思いました」と語り、片瀬も、「お兄さんのような、お父さんのような、でも抜けている人。いい意味で脱力感があるのが素敵なところ」と答え、他の出演者からも次々とほめ言葉が出るに至って中村が照れまくる一幕も。同じメンバーが揃っての再演ということで、チームワークも上々のようだ。

学生運動の時代の思い出について、そして、最近の若者について聞かれた中村は、「自分自身、1969年に大学生になって上京して来て、何かあるとすぐ“クラス討論”が開かれたりする様子に、非常にカルチャーショックを感じたのを覚えています。今の若い人たちはみんなおしゃれだけれども、群れたがる傾向にあるのかなと思う。俺たちが若いときは、一匹狼というか、人と同じ恰好はしないというのがあって、その一つが俺のゲタ姿だったりするわけですが、もう覚えていらっしゃる方も少ないかもしれません(笑)」と、笑いをまじえつつ、時代に寄せる共感を語る姿が印象的で、待望の再演への期待をさらに誘う会見となった。

藤本真由(舞台評論家)


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2009-05-11 12:07

 舞台上に巨大なプールを出現させて観客の度肝を抜いた1994年の『東海道四谷怪談』での旗揚げ公演以降、常に歌舞伎の新たな可能性を提示し続けてきたコクーン歌舞伎。Bunkamura20周年にあたる今年は、またアッと驚く新展開が企まれている。なんと四世鶴屋南北による名作『桜姫』を、6月には長塚圭史が脚本を書き下ろす現代劇バージョンとして、7月にはキャストを一新し、これまで上演してきたスタイルともまた別の新演出の歌舞伎バージョンとして上演するのだ。

 4月某日に製作発表記者会見が行われ、その全貌が徐々に明らかになってきた。


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 まずは現在フランスでサーカスを演出中のため会見を欠席した、両バージョンの演出を担当する串田和美からのビデオレターが紹介された。「今回の企画は10年以上前に、『桜姫』の現代的な解釈を話していたとき「現代劇にしてみようか」と勘三郎さんが言われたことがきっかけです。そして勘三郎さんの案で長塚くんに書いてもらおうということになりました。南北を読んで新たに触発された、長塚くんの世界ならではの『桜姫』になると思います。ロンドン留学中の長塚くんとも打ち合わせをしているところですが、どうやら物語の舞台はなんと南米のどこかと思われる国になりそうです。登場人物も桜姫がマリア、清玄がセルゲイ、権助はゴンザレスとなるようで、相当面白いものになると思います(笑)。2つの舞台の勝負でもありますが、僕にとっては自分と自分が勝負する企画でもあるので、楽しみと同時に緊張もしています」

 そして6月の舞台では僧・清玄、7月は釣鐘権助というまったく違う魅力のある役柄を演じる中村勘三郎が「6月のほうでは大竹しのぶさんを初め、僕が大好きな人たちと一緒に芝居ができるので本当にうれしくて、夢のようです。しかも原作がどう料理されるのか、ドキドキ、ハラハラしながら稽古に臨みたいと思います」と、貫録たっぷりに挨拶。

 次に6月のキャストから、まずはヒロイン・桜姫を演じる大竹が「15年前の『四谷怪談』のとき客席で受けた感動は今でも忘れられません。すごくエネルギーが伝わってきて、涙がボロボロ止まりませんでした。そんなコクーン歌舞伎のチームに一緒に入ってお芝居ができるなんて本当にうれしいです」と語ったあと、続いて残月役の古田新太が「このようなチームに入れていただきチンピラ俳優としては非常にうれしいです。勘三郎兄さんとはずっと前からご一緒したいねと話していたので、その念願が叶いました。そしてなによりも僕の“教え子”の大竹しのぶがどのくらい成長したかを、今回の舞台でじっくり見たいと思います」とコメントし笑いを誘った。

さらに清玄役に挑戦する白井晃は「僕も15年前の舞台を拝見させていただいたとき、現代劇をやっている私にとっては疎遠だと思っていた歌舞伎が「こんなに面白いものなんだ」と興奮したことを覚えています。そんなコクーン歌舞伎の新たな試みに参加させていただけるのは、とても光栄です」、長浦を演じる秋山菜津子も「私も大好きなコクーン歌舞伎の現代版のメンバーに入れていただいて光栄です。今回、私は悪い役なんですよね?(笑) 古田さんとコンビで悪い役ができると聞いて、俄然やる気になっています。パワフルなメンバーが揃うので、私も負けないようにがんばりたい」と語った。



 一方、その秋山と同じ長浦役を7月に演じるのは中村扇雀。「女優さんがお作りになった同じ役を参考にできるのは初めてで、今まで気付かなかったことが発見できそうな気がしています。今まで演じてきた長浦は一度白紙にし、考え直して作っていきたいと思います」と力強くコメントし、また7月の桜姫役の中村七之助は「桜姫という大役を務めさせていただくことになり、今から不安と緊張でいっぱいです。6月のこのメンバーは、いい意味で僕には恐怖でございます(笑)。大好きな大竹さんと同じ役をやらせていただくなんて、もうこれから毎日眠れないかもしれません。精一杯、がんばります」と初々しく語り、残月役の坂東彌十郎も「実は僕も15年前のコクーン歌舞伎は客席から観ておりましてすごく悔しい思いをしたんです。「なんで俺、あの舞台に出ていないんだ?」って。だからたぶん、この6月も「なんで俺、出ていないんだ? ちょっとだけでも出たい!」と思うんじゃないかと。そのくらいに楽しみです」と話し、新たなこの企画に刺激を受けた様子だ。

 続く質疑応答では、特にヒロインを競演する大竹と七之助に質問が集中。お互いをライバル視するかとの問いには、大竹が「あまりそういうことは今まで感じずに女優をやってきましたが、今回初めて強いライバル心を七之助に感じます」と宣言すれば、七之助は「僕にはおこがましい話ですから。ライバル心なんて言ったら、あとでどんなことを言われるかわかりません! 大竹さんのことは心から尊敬しています!」と応じるなど、終始、笑顔と期待感が満ち溢れる会見となった。

  両方を観比べるも良し、お好みのバージョンをチョイスするも良し。どちらにしてもプレミアチケットになることは必至の公演だけに、争奪戦にはくれぐれも出遅れなきよう!

(取材・文:田中里津子)


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2009-04-14 12:13


  ドラマに映画に舞台にと話題作に次々と出演している黒木メイサと、その圧倒的な歌唱力でミュージカル界に君臨する中川晃教が初共演することになった。あの織田信長が実は女性だったという、大胆な設定で描かれる時代劇『女信長』。この舞台で黒木が信長を、中川は明智光秀を演じる。果たしてどのように斬新な信長が誕生するのか、黒木の代表作のひとつでもある舞台『あずみ』(2005年、2006年上演)も手掛けた演出の岡村俊一にヒントをもらいつつ、3人に語ってもらった。

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  「リアルな織田信長を演じるというより、“女信長”ならではの悩みをうまく表現したい」(黒木)

――「織田信長が女性だった」という、この設定を聞いて、まずどんなことを思われましたか。

黒木 それも、ありえなくはないんじゃないかなと思いました。個人的に、女としては、そうであってほしいような気もしますね。

中川 僕は、信長を演じる女性はどう考えても黒木さんしかいないなあって思いました。

黒木 アハハ。ありがとうございます(笑)。織田信長ってあまりにも有名で、誰でも知っているような人物じゃないですか。だから、それなりにプレッシャーはありますけど。でも、実は女だったということで、ストーリー自体が変わってるし、ある意味ちょっと架空の人物みたいな部分もあるし。リアルな信長を演じるというより、“女信長”ならではの悩みとかを、うまく現わせたらと思っています。

――中川さんが時代劇に出演されるというのも、なんだか新鮮な気がしました。

中川 今回は教科書にも載っているような、日本人なら誰もが知る史実がもとになるわけですからね。それがもっとファンタジックな世界になるのか、どのような形で舞台になるのかは、岡村さんやスタッフの方々と一緒にこれからつくっていくんですが。現時点では、僕はまだ自分が演じる明智光秀のことを勉強している真っ最中なんです(笑)。でも、特に時代劇という枠にとらわれるのではなく、今の時代にこの作品をやる意味というものを自然とつかんでいきたいなと思っています。

――この作品を今、上演する狙いとしては岡村さんはどうお考えなんでしょうか。

岡村 男を女にして描く手法というのはほかにもたくさんドラマとかでもありますが、特に今回の場合は、もしも女だったとしたらどう考えるかってところがおもしろいんですよね。人を殺すときに「やあやあ、我こそは〜」って名乗ってから戦っていたような時代に、いきなり鉄砲をもってきてっていうのは、確かに卑怯に思えるじゃないですか。だけど「卑怯でも勝ちゃいいのよ」っていうのは、これは女の発想なんじゃないかな、ということ。

黒木 アハハ、そうかも。

岡村 どの武将と組むかについても、どうしたら急にそこまで密接な関係になれるのかという理由づけとして、男が酒を酌み交わしたっていうのではなく、実は女ならではの手練手管で…という風に発想する。そうやって物語が進行していくのは、意外と現代を生きる女性を投影できるような気もするし。

――現代の女性が、信長に共感を覚えることができてしまうかもしれないですね。

岡村 さらに、その生き方を支える明智光秀の存在は、きっと今でいうとヒルズ族のIT企業の社長みたいな感じなのかなという気もしてね。そんなふたりが大きな野望を抱きながら、ヒルズの夜景を見ているみたいなイメージ(笑)。

中川 なるほど。

岡村 歴史の大きな事件の背景には必ずといっていいほど、壊す人と整える人と統治する人、3種類の人物がいるんですよね。戦国時代にしても、幕末にしてもある意味そうだし。整えて積み立てていくのは男の仕事なんだけど、“壊す”という能力に関してはきっと女のほうがすごいと思うんですよ。

中川 なんか、わかる気がします。

黒木 わかりました。どんどん、壊しましょう!(笑)

  「今、戦国時代の本を読んで、明智光秀のことを勉強している真っ最中なんです(笑)」(中川)

――そもそも、織田信長にはどんなイメージがありましたか?

黒木 うーん。特にはイメージみたいなものはなかったかなあ。

岡村 よく描かれている信長としては、「人生50年」って歌いながら、たいてい火の中で踊りながら死ぬんだよ。そうか、じゃ、中川くんに歌ってもらって、メイサが踊れ!(笑)

黒木 ええ〜、本当ですか?(笑)

中川 そのへんは岡村さんにすべて、おまかせします(笑)。

――中川さんは、まだ明智光秀のことを勉強中とのことでしたが。

中川 いや、正直に言うと僕、日本史が本当に不得意で(笑)。嫌いというか、時代と時代が僕の中でつながってないんです。だから今、日本史の年表を見ながらなんとなく時代の流れを確認しているところで。でも、すごくわかりやすい戦国時代の本があったので、それを今、読んでいるんです。その本の光秀のところを読むと、とても自由に発想することができる男だったというような説明が書かれていて。読んでいてもとてもおもしろい時代ですし、引き込まれますね。それと、これはぜひ女性に観てほしい作品だなということも思いました。もちろん歴史好きな男性にもおもしろいと思いますけど。

――黒木さんにとって、改めて舞台に出ることの醍醐味とはどういうものでしょうか。

黒木 私は舞台が本当に、大好きなんです。だけど2008年は1本も舞台ができなくて。1年間やっていなかったことで、身体も気もゆるんでいると思うんです。だからちょっと、稽古に入る前に、心身ともに鍛え直さないと。

岡村 また、稽古でヘトヘトにさせるから大丈夫だよ。

黒木 そうなんですよ、本当にヘトヘトにさせられるんで。その前にまず準備をしておかないと、大変なことになっちゃう。

岡村 段取りを間違えると「クソー!」って言うよね。

黒木 アハハ。

――そういうイメージ、黒木さんにはないですね(笑)。

黒木 夢中になると、岡村さんにまで「ああ〜!?」ってつっかかっちゃうから(笑)。人が変わっちゃうんです、私。気をつけます。でも、見た目なんか気にしないでやってないと成立しないんですよ。だからこそ、自分でもわからない部分が岡村さんに引き出してもらえるんだと思うし。



――中川さんは、今まで経験された舞台とはまた一味違う世界に放り込まれそうな気もしますが。ご本人としては、いかがですか。


中川 僕は常に、初心に帰らなければと思っているんです。そうでないと自分が今、一番求められているであろう実力や、また自分がこれまで日々努力してきたものが発揮できないので。それは、音楽をやっているときも同じことなんです。だから今回も、どんな現場になるのかとてもワクワクしているんですが、緊張もものすごくしていて、カミカミになるくらいに(笑)。

――今の段階で、一番楽しみにしていることというとなんですか。

黒木 稽古! もう、本当に身体がぷにゅぷにゅなんですよ、今(笑)。

岡村 よし、今回はバック転に挑戦だな。

黒木 えっ、そんなことここで言ったら、記事になっちゃうじゃないですか(笑)。

――舞台で、今までにバック転をやったことはありましたっけ?

黒木 ないです!(笑)周りの方の補助があればできますけど。

中川 できるんだ、素晴らしい!(笑)僕は、もう今からすべてが楽しみですよ。稽古場で、どんな物語が生まれるのか。本気で取り組まれているみなさんのなかで、自分もまた本気で取り組もうと思っています。カッコつけてるわけじゃないんですけど、ちゃんとこれが自分だっていうものが、内側からぽろぽろ出していけたらと思っています。

――では最後に、お客様にお誘いの言葉をいただけますか。

中川 公演が始まる6月は、とてもいい季節です! 年に何本も芝居を観ている方から、観たくてもなかなか機会がなくてという方まで幅広く、年齢、男女問わず、『女信長』を観に来ていただきたいですね。

黒木 お客様は自ら切符を買って、劇場まで足を運んでくださるわけですから、その人のまる1日を『女信長』で染められるようにしたいですね。観る前から思いっきりワクワクしていただいて、観た後も何かを引きずって帰っていただけるような作品にします。みなさま、ぜひ劇場へお越しください!

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2009-04-03 00:00


2008年に50周年を迎えた永遠の名作ウエスト・サイド・ストーリー。
この記念すべき年に50周年ワールドツアーと銘打って、特別プロダクションが制作されヨーロッパツアーを行いました。パリのシャトレ座やロンドンのサドラーズ・ウェールズ等の名門劇場ではチケットが完売。永遠の名作としての魅力を再認識させました。この記念すべき特別プロダクションが2009年夏、ついに日本に上陸します。

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誰もが知る名曲揃い

ウエスト・サイド・ストーリーの魅力は何といっても音楽、振付け、ストーリーすべての完成度が高い ミュージカルの金字塔であるということ。
特にバーンスタイン作曲の楽曲は、映画やミュージカルを見たことがない方にとっても、 なじみの深い名曲そろいです。







【一幕】 プロローグ 【二幕】 「アイ・フィール・プリティ」
  「ジェット・ソング」   「サムウェア」
  「サムシングス・カミング」   「ジー・オフィサー・クラプキ」
  「ザ・ダンス・アット・ザ・ジム」   「ア・ボーイ・ライク・ザット」
  「マリア」   「アイ・ハヴ・ア・ラヴ」
  「トゥナイト」   「トーンティング」
  「アメリカ」   フィナーレ
  「クール」    
  「ワン・ハンド・ワン・ハート」    
  「トゥナイト」    
  「ランブル」    


ダンサーあこがれのステージ

ジェローム・ロビンスの振付けによるウエスト・サイド・ストーリーはダンスの難易度が高いことで知られ、ダンサーにとって憧れの作品です。
難易度が高い上にスピードも要求され、さらに歌唱力も必要なため、ニューヨークで何日にも渡るオーディションを行い、キャストを厳選。
また、踊りには“若さ”も要求され、激しいダンスによる負傷者も多く、途中で何度もキャストの入れ替えを行い、プロダクションのクオリティを保っています。
コアなファンも始めての方も、50周年のこの機会に、ぜひ名作ウエスト・サイド・ストーリーを鑑賞してみてください。

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ブロードウェイ・ミュージカル
「ウエスト・サイド・ストーリー」50周年記念ワールドツアー

公演日・会場:
2009/7/24(金)〜26(日)
中京大学文化市民会館 オーロラホール (愛知県)

2009/7/29(水)〜8/9(日)
Bunkamura オーチャードホール (東京都)★

2009/8/13(木)〜16(日)
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール (兵庫県)

★東京公演はPCで座席選択できます!
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2009-03-24 16:26


 俳優の平均年齢が、70歳を超えるという演劇集団さいたまゴールド・シアター。58歳から83歳まで42名で構成される彼らの芝居は不思議なほどに情熱と迫力に満ち満ちていて、“演劇”の新たな側面をも目撃させてくれる。 そんな彼らの第3回公演『アンドゥ家の一夜』は今をときめく劇作家のひとり、ケラリーノ・サンドロヴィッチによる書き下ろし新作となる。この作品でケラ作品に初めて取り組むことになる演出家・蜷川幸雄に、どんな舞台になりそうか、話を聞いた。

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  高齢者たちがこれまで生きてきた中で、出会ったことのない劇的言語がいいと思ったんです

――今回、KERAさんに脚本を書いてもらうことになったいきさつをお聞かせください。

 まず、ゴールド・シアターの場合は原則として中劇場や大劇場でやるのとは違う、ちょっと小さめの劇場、つまり間近で俳優の肉体が見える大きさのところで芝居をやりたいと思っているんです。第1回公演で岩松了さんに脚本をお願いしたときも、岩松さんの書く言語がゴールド・シアターの高齢者の身体とどういうふうに重なり合っていくのかということが観たかったんです。その前までは、短い作品ばかりをやっていたんです。というのは、高齢な俳優が長いセリフをどこまで覚えられるかという問題があって。それと、突然、演出家の僕が出て行って劇を中断しても成り立つやり方をしておかないといけないんだよ。 高齢者の集団には、一本の作品をやるための体力とか記憶力とか、そういう総合的肉体として、きちっと完結できるのかどうかという不安がどうしてもあるわけなんですね。

――やってみないことには、わからない。

 そういうこと。日によっても違うしね。だから長いものはできないだろう、と思っていた。だけど岩松さんの作品をやってみたら、長い作品でもできちゃった。しかも、おもしろかった。

――ものすごく評判が良かったですよね。

 そうでしょ。それで次はなにがいいかと考えたとき、それまで高齢者たちがこれまで生きてきた中で、出会ったことのない劇的言語がいいなあと思ったんです。だったら、KERAに頼もうと。KERAの作品って一番、高齢者にとっては出会ったことのない世界なんじゃないかと思って。

――そうかもしれないですね。

 ケラ自身のヒップぶりというか、ハズレ具合も含めてね。この異文化と異文化がぶつかったらおもしろいんじゃないかなと思ったんです。でも、とにかくまだどうなるか、わからないんだ。間もなくオーディションをしようとは思っているところなんだけどね。ゴールド・シアターのみんなは、長いセリフも覚えられる、覚えられるって言うんだけど。早くも自分たちで稽古をしているらしいよ。どの役がきてもいいように。意欲は、すごくあるんです。

――みなさん、やる気満々なんですね!

 ことに、オバサンたちがね(笑)。だけど、果たして全員がつつがなく進行できるのかどうかは、もう、わっからないんだよ! やってみないとさ、こればっかりは。

――本番になっても、まだわからないかもしれないですね。

 そうですよ。これって、すごくリスクの大きい仕事なんです。だって1年前のデータが、あてにならないんだから。老いというものには個人差があってさ。どんどん老いちゃう人と、キープする人、若返る人、だいたいその3つなんですね。同じ1年でも個人差がある。だからこそ、やってみないとすべてわからないんだよ。

――ドキドキですね。

 ドキドキですよ。それは、自分のことも含めてね。俺だって立派なゴールドだからさ(笑)。あとは、1日でも早くKERAが脚本を書き上げてくれることが望みですね。まだ冒頭部分しか手元にない状態なので。だから今のところの結論としてはですね…。やっぱり「わかんねえ、やってみなきゃ!」ってことですね(笑)。

 

  KERAがどう書いてくるか、それをどう演出したらいいかワクワクしつつも、実はちょっと恐怖がある(笑)

――蜷川さんにとって、ゴールド・シアターでの仕事ならではのおもしろさとは?

 いろんなケースを考えながら演出していかなければいけないので、プロフェッショナルな訓練をされた俳優たちと仕事をするのとはちょっと違うんですね。そこに、年齢の老いという問題も加わってくる。だから、ただ単に俳優と一緒に仕事をするということだけじゃなくて、どうしても“人生”というものに関わりながら演出しているというふうになっていくわけです。足腰が素早く立てない人がいたり、セリフを言うのが遅い人がいたりする。当然、人間は老いていくわけだから、あるところでは僕自身も悠長になにかを待つことをするわけ。あるいは、たとえば緩慢な動作というものは劇的に許容できるものなのか、それが新しい要素となるのかってことをチェックしながらやっていく。だから二重、三重の枷をしょって仕事をしていかなきゃいけない。それは演劇的なプロフェッショナルと仕事をしているときよりも、もうちょっと多重性を求められるんです。そこが、おもしろい。それと、新しい演劇が生まれるかもしれないというところもね。

――ほかにない集団ですよね。

 ないよね。岩松さんの作品をやったときも、お年寄りが集団で船上パーティーをしていて踊るっていう場面があるんだけど、そのこと自体で感動的なんですね。「おお、これは人生だよなー」と思わせるような。言ってみれば、美学的には不格好かもしれないけど、でも「それが年齢なんだと思うと美しいよなあ」みたいな、二重の喜びのようなものがあるの。その点は、藤原竜也や小栗旬と一緒にやる仕事とは質がまったく違うわけですよ。

――そこに、この集団ならではのおもしろさがある。

 そうです。そして、やがてそんな彼らをさいたまの劇場まで大勢が観に来てくれるようになるといいなあと、僕は思っているんですね。彼らも、そう遠くまで出歩けないんでね(笑)。もう、わからないんだよ、本当に。すごい言い方をすれば、いつ誰がどういうふうになっちゃうかわからないんだもん(笑)。なんせ最高齢は83歳で、それが2人もいますから。

――今回、KERAさんに蜷川さんのほうから、なにか注文はされたんですか。

 なにも言ってないよ。ただ「書いて書いて!」って言っただけ。でも、これでケラが今までの彼の世界とは違うものを書いてくれるということが、僕にとっては大事なことで。ゴールド・シアターと関わることで、KERAも僕のために書き下ろしてくれるという、そういう出会いができたということでしょ。

――ゴールド・シアターというきっかけがあればこその、顔合わせ。

 そうそう。なかなかそうじゃないとね、僕に書いてくれないだろうと思うんです。ただ、今回は僕にとっても大冒険だから。KERAはどういうふうに書いてくるだろうかとか、それをどう演出したらいいかなあってワクワクしつつも、実はちょっと恐怖があるんだ(笑)。

――では最後に、蜷川さんからお客様へ、お誘いのメッセージをいただけますか。

  ゴールド・シアターの舞台でKERAのオリジナルが観られるなんて、演劇を知っている人だったら絶対にワクワクするでしょ。一体どんなものが結合され、そこからなにが生まれるんだろうって。きっとスリリングなことになるだろうから、ぜひ彩の国さいたま芸術劇場まで観に来ていただきたい。それだけの作品の求心力と、異色さはあると思いますね。

取材/文:田中里津子


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2009-03-24 13:11
2007年の第1弾『SHOW店街組曲』、2008年の第2弾『SHOW店街組曲2』と息のあったコンビネーションで魅せる中山秀征&真琴つばさ。前回公演から1年を待たずして、早くも“あの二人が帰ってくる”。 『SHOW店街組曲』シリーズは、てんこ盛りの歌とダンス、ポップなストーリーで楽しめるミュージカルショウ。第1弾(パート1)では、ポップス界の最強の作曲家「筒美京平」、第2弾(パート2)では昭和の大作詞家「阿久悠」と、2人の巨匠のヒットナンバーがたっぷりと盛り込まれ、観客を喜ばせた。噂では、観劇の帰りにカラオケで2人の名曲たちを歌う人が続出したとか、しないとか!? そして、2009年2月。今回は第2弾の舞台をベースに、筒美京平と阿久悠の二人のナンバーを一挙にバージョンアップして楽しませてくれるという、まさにBEST版が登場する。 出演の中山秀征、真琴つばさの二人に話を聞いた。

>>前回公演「SHOW店街組曲2」のダイジェスト映像はこちら!
>>インタビュー映像はこちら!

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──今回なぜ新ストーリーでのパート3でなく、パート2をバージョンアップした「THE BEST」になったのですか?

中山:パート2は、観て頂いたお客様も、演じた僕たちの感覚も非常に良かったんです。ここまで作ったので、これをベースに、今まで以上のものに仕上げてみたいなと思ったのがきっかけです。

真琴:自由人な私たちにとっては、ここで1回「BEST」として、「SHOW店街」をひとつの完成版にしてみよう。掘り下げて、じっくり取り組んでみたいなってね・・・。

中山:それはありますよね。3年前のとき、僕と真琴さんと一緒にできることって何だろうっていう、ざっくばらんなミーティングから歩みはじめた「SHOW店街組曲」シリーズ。これまで培ってきたものの集大成をお見せしたいですね。そこで今回は、筒美京平さん、阿久悠さんのお二人の曲を入れさせてもらいます。名曲中の名曲ですからね。お芝居に関しても前回をより上回るような内容になればいいなあと思っています。

真琴:じっくり練りこんで・・・。口紅も練り込めば練りこむほど、華やいでくる。

中山:漬物も漬け込めば、漬け込むほど・・・。

真琴:ちょっとしょっぱくなりますけど(笑)。味が染み込んでますよ!

──2回の舞台を通じて、お互いの印象は?

中山:まず、真琴さんの姿勢に驚いたんですよ。とにかく稽古場に来る時間が早い! 例えば12時集合だったら、真琴さんは11時に来てウォーミングアップを終えて、集合時間からは始められるというふうにしてるのは素晴らしい・・・。

真琴:あったりまえでしょう(笑)

中山:とにかく見習わなきゃと・・・。

真琴:それは、Me Tooよ。ヒデさんは夜遅く11時、12時まで、翌朝「ラジかるッ」の生放送があろうが無かろうが自主練習。あれにはビックリ。タップダンスなんて、脚がしびれても練習続けてるんですよ。

中山:納得いくまでやらないと気が済まないタイプですね。稽古が終わってから、1人で覚えたことを整理してます。 稽古場といえば、普段真琴さんはイヤホンで聞きながら、台詞や歌などを覚えていらっしゃる。稽古場ならいいですど、外の廊下で大きな声で歌いながら歩いているので、真琴さんの声だけが外からドーンと聞こえてくる・・・。

真琴:宝塚時代からずっとです。「申し上げまーす」って言いながら走ったりすると、上級生から「熱心なのはわかるけど、ちょっとうるさいかな?」って言われてた(笑)

中山:途中で休憩しないんですよ、真琴さんは・・・。

──筒美京平さんの中で好きな歌は?

中山:最初(パート1)では筒美さんの曲を40以上やったんですよね。

真琴:やりましたねー。筒美さんの曲だったら1幕の最後に歌った「東京ララバイ」が好き。

中山:僕は「スニーカーぶる〜す」。僕の青春時代でまさに“たのきん時代”。レコード買って覚えたっていう時代の歌なので、「スニーカーぶる〜す」は中学生時代の気持ちに帰れる。

真琴:マッチより多くうたってるんでしょ?

中山:そう(笑)。学生時代から歌ってて、今もカラオケで歌ってるじゃないですか。だから、たぶん回数ではマッチを超えてますね

真琴:(笑)

──阿久悠さんの作品で好きな歌は?

中山:パート2では、沢田研二さんに名曲が多い。

真琴:そう!やっぱ、ジュリーだもん。「時の過ぎ行くままに」とか「ダーリン」とか。好きなんですよ、カバー曲まで出してますから。

中山:「勝手にしやがれ」も歌わせてもらいましたし、「ダーリン」も歌わせてもらいました。 今回は、新しい歌も入れていただいて、そしてタップも復活させようかと思っています。沢田さんの曲で(タップを)踏んでみようかと。この辺は是非期待していただきたい!

真琴:いいですね!

──今回の舞台「SHOW店街組曲 THE BEST」の見どころをお聞かせください。

中山:パート1、パート2とやってきて、3回目ですからトーンダウンしないでテンションを(さらに)上げていくっていう所が一つありますよね。積み重ねてきて、発見した事がいっぱいありますからね。やり切れてない事もいっぱい。

真琴:あります、あります。

中山:公演回数が5回や6回だったりするんで、「これから」って時に、いつも(公演期間が)終わっていたので、今回は「それ以降」をやりたいですね。

真琴:やりたいですね。熟して熟して・・・

中山:漬け込んで、漬け込んで・・・

真琴:味のある作品になるのかな〜と。

中山:やっと「自分たちの作品」になったらなって思いますね。

真琴:うん。そして楽曲の素晴らしさとともに・・・。

中山:アレンジなんかも変わっていると思います。いろんな世代の人に、いろんな思い出を感じてもらえる舞台になるのかなと思います。

真琴:ミュージカル慣れしてない方にはとても向いてる作品だと思います。

中山:敷居が高くなくて、観客の皆さんにとても“近い”。自然に笑って、泣ける。

真琴:ある意味、“日本のミュージカル”の一つの形と言えると思います。これ、(東京芸術劇場の)「ミュージカル月間」の参加作品なんです。他のいろんな作品が、この期間中に上演されるわけですけれども、気分をミュージカルにして、とくに「SHOW店街組曲」で思う存分“日本のミュージカル”を楽しんでください。

中山:古き?良き昭和をたっぷり味わってもらえます。現代風にアレンジしている所もたくさんありますので、是非感じていただきたいなと思います。


(撮影:渡辺マコト)

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2009-01-21 14:11
舞台の世界でも、映像の世界でも、役者にはターニングポイントとなる“運命”の作品との出会いというものがある。 そんな幸せな出会いとなった作品が、女優・米倉涼子にとってはおそらく『黒革の手帖』だと言えるだろう。 2004年のテレビドラマ化、2006年の舞台化と共に、ヒロイン・原口元子に扮し“悪女”的なキャラクターを演じながらも観客の心をグイグイつかみ、 カタルシスへと導くその颯爽とした魅力は、ほかの誰にも真似できない米倉の独壇場だ。

 そんな米倉のハマリ役・原口元子が、またまた復活することになった。 キャストを大幅に入れ替え、初演では2億円と言われていた衣裳も今回はなんと3億円にグレードアップするという、 豪華再演バージョンが実現する。昨年、出演した初ミュージカル『CHICAGO』とはまたかなり違う世界に再挑戦する米倉に、意気込みを語ってもらった。

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「“舞台はナマモノ”という言葉の意味が、経験してみてすごくわかるようになりました」

――『黒革の手帖』が早くも再演されることになり、ご感想としてはいかがですか。

  再演は、なんとなくですが、どこかであるだろうなと自分では思っていました。『黒革の手帖』という作品がどなたかに注目されている限り、私は絶対やり続けたいと思っていたので。私も松本清張さんの作品全てを知っているわけではないんですけれど、でもやっぱり『黒革の手帖』って本当におもしろいなって思うんですよね。でも、実際に再演が決まったら、逆にちょっと怖かったりもするんですけど(笑)。

──えっ、怖いですか? でも初演はものすごく評判がよかったので、米倉さん自身もいい手応えを感じられていたのでは?

  だって、私自身は座席に座って観てみることができないじゃないですか(笑)。だから本当にお客様がどう感じていたかというのは、微妙にわからないところがありますから。

──では初演を振り返ってみて、一番印象に残っていることというと?

 お稽古がとにかく大変でしたけど、楽しかったです。1か月くらいかけて、ひとつのものをつくりあげるという作業はあのときに初めてやったことだったので。そういう経験をずっとしてみたかったんですよ。でも、たとえ3か月間かけて稽古をしていたとしても、たぶん決まらないものは決まらないものなんだろうし、どんどん良くなっていったり、いろいろ変化していくものなんだろうなって思いました。本番中も、どうしてこの言葉に気付かなかったんだろうって、日々、新しい気持ちが浮かんだりしていました。よく聞く“舞台はナマモノ”という言葉の意味が、経験してみてすごくわかるようになりましたね。

──原口元子という役を演じるにあたって、一番意識していたことは。

 特にないんです。「どうやったら人を言いくるめられるだろう」とか、原口元子と一緒に考えるということが大事だと思っているくらいで。別にカッコ良く見せようとか、そういうふうには思っていないです。それは、単に私のやり方なのかもしれないですけど。

──役と一緒に考えるのが、米倉さんの役づくりなんですね。

 もちろん、セリフはきちんと覚えて、毎日同じように言えなきゃいけないんですけどね(笑)。でも、よけいなことを考えちゃうと、私の場合は段取りとか、いろんなことを忘れちゃうんですよ。

──今日もとても素敵なお着物ですが、本番中の舞台裏は衣裳の早替わりがたくさんあって、とても大変だったそうですね。

 私ももちろん大変ですが、着付けてくれる方やカツラを替えてくれる方、周りのスタッフがもっともっと大変でしたね。とにかくワンステージ4時間くらいかかるんですけど、1回も楽屋には帰れませんし。

──早着替えの記録は何秒くらいでしたか。

 10秒くらいのときも、あったんじゃないかな(笑)。最初のうちはツラかったけど、最後のほうでは当たり前のように、みんな、あうんの呼吸になっていましたね。

──観ている側は、華やかなお着物がクルクル替わっていくから、とても楽しかったんじゃないでしょうか。

 そうですね。お芝居の途中で、歓声が聞こえるんですよ。なにもしていないのに「ワーッ」て聞こえるというのは、服や髪型が変わったことにみなさんが喜んでくれたんだと思って。あの歓声は、ほぼ毎日ありましたね。「また変わったの?」みたいな感じの声が漏れてきたりして。

──そういう声が聞こえると、舞台裏で頑張った甲斐もあるというか(笑)。

 ふふふ、まあ、そうですよね。うれしかったです。


「悪い人に見えていい“悪女”役。だからこそ、お芝居が思いっきりやれるんです」

  ──それにしても、4時間という上演時間は出演される側からしたら本当にハードですよね。

 よく考えてみると、私自身が観る側だったら4時間の舞台だと聞いた時点でちょっと躊躇しちゃうかも(笑)。だからみなさん、本当によく耐えてくれたなーって思っているんですよ。だから私としては、今回はできればもっと内容をギューっと凝縮して、それでも「今回もやっぱりおもしろかった!」って思っていただけるようにしたいです。そうじゃないとご覧になる皆様のほうも集中力がどうしてもなくなってきてしまうと思いますから。お弁当を食べたあとだったら、もっとでしょう?(笑)だけど「たとえ4時間でもまた観たいわ」って思っていただけたら本当に幸せですけどね。そのへんは、脚本の金子成人さんと演出の西川信廣さんに私からもお願いしておきます(笑)。

──今回も、同じように早替わりはたくさんあるんでしょうか?

 それが、まだ具体的にはわからないんですよ。多少、台本が変わってくると思うので。でも、あれ以上にはならないでくれって思っています、もうムリです(笑)。まあ、確かに衣裳がコロコロ変わったほうが楽しいんだろうとは思いますけど、人間には限界というものがありますから(笑)。

──再演に向けて、米倉さんのテーマ、目標みたいなものはありますか。

 次は、もう「初舞台だから」と許してくれる人は少なくなると覚悟していますので(笑)。そういう意味では、みなさんの目が優しくはなくなってくると思うんですよ。なので、まだ若輩者だからと言い訳するのではなく、確実に進歩しているところを見せなきゃいけないなというプレッシャーはあります。キャストも新しくなるので、まずはいいカンパニーにしたいですね。

──座長としての責任やプレッシャーを感じることはありますか?

 ないです!(笑) 私は頼る側なので。座長とかそういうのではなくて、ただチームのひとりという感じです。でも、仲のいいチームでやるのと、チームワークがないチームでやるのとでは絶対にできあがるものが違うと思うんですよ。ですから今回も、そこから始めないといけないんだろうなとは思っています。

──元子役もそうですけど、米倉さんは悪女的なキャラクターを演じることが比較的多いように思います。悪女を演じるとき、苦労することってありますか。

 逆に、いい人の役のほうが苦労すると思います。だって、いい人に見えなきゃいけないじゃない?(笑) 悪い人に見えていいんだもん、悪女は。だからこそ、お芝居も思いっきりやれますしね。

──お客様に、ぜひ座長・米倉さんとしてお誘いのメッセージをいただきたいのですが。

 座長として、というのは本当によくわからないんですけど(笑)。再演という言葉は、私にとってはプレッシャーでもあり、でもやはり楽しみでもあって。ただ本当に、今回は大幅にキャストも変わりますし、脚本も新しくなりますしね。初演をご覧になった方にも新鮮な気持ちで観ていただけるはずですし、絶対そうしたいと思っているんです。なのでぜひ、初めての方はもちろん、一度ご覧いただいた方にも観に来ていただきたいです。再演にして完成版っていうのもなんですが、また気持ちを新たに、カンパニーの全員で挑んでいきたいと思っています。劇場で、お待ちしています!!


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2009-01-15 15:04

人気グループ、嵐の相葉雅紀が主演を務める舞台『グリーンフィンガーズ』(演出:宮田慶子)の製作発表が都内で行われた。

本作では、囚人たちが庭師を目指して奮闘する実話をもとにした同名映画(2000年・イギリス)を、世界ではじめて戯曲化。ちなみに「greenfingers(グリーンフィンガーズ)」とは「天才庭師」を意味するイギリス英語。

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物語の舞台は、イギリス。人生を諦めた男・コリン(相葉雅紀)が移送されてきたのは、自由で開放的なエッジヒル更生刑務所。コリンは、年老いた風変わりな囚人・ファーガス(平幹二朗)からもらった一粒の種がきっかけで、命を育てる喜びをガーデニングの才能に目覚める。そんな中、女王陛下も鑑賞する由緒あるフラワーショウ出場の話が舞い込み、コリンら囚人たちは庭師を目指して奮闘。ガーデニングを通して仲間との信頼を築き、生きる喜びを取り戻す…。優しさと感動が溢れた心温まるストーリー。

作品にふさわしく緑のアーチと花が飾られ、座りきれない程の報道陣が集まった会見会場には、相葉雅紀、平幹二朗のほか、共演のいとうあいこ、山田純大、住田隆、なすび、演出の宮田慶子が出席した。

作品にかける想いについて、相葉は「演出の宮田さんとは今回で3回目。相葉雅紀の違った一面を見せたい。一度も共演した事のない皆さんとゼロから作り上げて本番には200%になるように頑張りたい。青山劇場は1作目・2作目とは違う大きさなので、身で表現したい」「生きる希望もなかった主人公・コリンが踏み出す新しい一 歩を、観客の皆さんに感じて頂けれるように、役にぶつかって行きたい」と語り、 平は「死ぬほど人を愛したり、狂うほど憎んだりする役柄ばかり長年演じてきた。こんなにハートウォーミングな作品にであったのは初めて。演出の宮田さんはじめ、出演のみなさんとは初めて(の共演)。年齢の差も大きいので、どんな事になるか(笑)園芸のように共演者の皆さんと一緒に創る喜びを共有したい。とても楽しみ。」と語った。

ガーデニング専門家の娘・プリムローズ役のいとうは「台本と原作映画を通じて、素直に心が安らぐ“良い作品”だと感じました。TVドラマ『愛讐のロメラ』では笑顔の無い女性を演じたのですが、今回は笑顔をたくさんお見せしたい」。山田、住田、なすびの3人は、相葉演じるコリンと同期で共に園芸に夢中になっていく囚人役。山田は「外国人役は初めて。アメリカに長く住んでいた経験を、ちょっとしたニュアンスや台詞に活かしたい」。住田は「宮田先生と今回初めてで、今から演出を受けるのが楽しみ」。なすびは「最初の台本では“ハンサムな25歳”という役設定が書いてあったが、改訂台本では“ハンサムでは無く、気が弱くて心優しい25歳”に…。一時でも天にも昇る喜びからの悔しさをバネに頑張りたい(笑)」と意気込みを語った。

演出の宮田は「1990年頃のイギリス実話を元にしたチャーミングな映画が土台。翻訳・脚色の高平(哲郎)先生と4稿、5稿と台本改訂を重ねて、面白い内容になっていると思います。人生に大きな悔いを残した男たちの再生のドラマ。相葉さん演じるコリンと平さん演じるファーガスが(互いに)一番奥深いところで心の交流をする、年齢を越えた男たちの友情の物語。楽しいだけでなく、心に熱いものがズシンと残る舞台にしたい。相葉さんは全身でぶつかってくれて、豊かで面白いアイデアを持つ、演出家にとって信頼の置ける役者さん。本作で新たな顔を引き出したいと思っています。平さんには本作に参加して頂けて感激で、とても緊張しています」「音楽にはピアニストの稲本響さんを迎えました。舞台美術についてはスタッフと打合せ中ですが、青山劇場の広い舞台を緑でいっぱいにしたい」と抱負を語った。

舞台『グリーンフィンガーズ』の東京公演は2009年2月23日〜3月10日・青山劇場にて、大阪公演は同3月20日〜23日・梅田芸術劇場メインホールにて行われる。チケットはいずれも2009年1月10日(土)10:00〜一般発売開始(詳しくはこちら)。

2008-12-26 13:53
 ジョルジュ・ドンなきあと、現代最高の《ボレロ》ダンサーがシルヴィ・ギエムであることは、 世界中のバレエファンの誰もが認めるところ。しかし、2005年の舞台を最後に自ら封印、 もう彼女の《ボレロ》を観ることはないと誰もが思っていたことだろう。

ところが、モーリス・ベジャール追悼のためにその封印を解くという。 全世界のバレエファンを熱狂させたあの“衝撃"の名演に立ち会える、これが本当に“最後"のチャンスだ。

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 映画『愛と哀しみのボレロ』でジョルジュ・ドンが踊る、あの、あまりにも有名なバレエ《ボレロ》。 それを振り付けたモーリス・ベジャールは、バレエに革命的な変革をもたらした、20世紀を代表する振付家だ。

昨年、80歳で惜しまれつつ世を去ったが、衝撃的な《春の祭典》の成功ののち、自ら結成した20世紀バレエ団とともに、《火の鳥》 《ペトルーシュカ》《アダージェット》などで次々と新たなバレエの可能性を追求、 ワーグナーのオペラに振り付けた《ニーベルングの指輪 》や、ベートーヴェンの第九に振り付けた《第九交響曲》など、 それまでにない画期的なバレエを提供し続けてきた。

 東京バレエ団とも結びつきが深く、三島由紀夫をテーマにした《M》、仮名手本忠臣蔵をもとにした《ザ・カブキ》を提供したほか、 名誉芸術顧問にも就任するなど、ベジャールにとって、20世紀バレエ団とともに重要なバレエ団のひとつとなった。

 1983年以来、25年にわたり16のベジャール作品を上演してきた東京バレエ団は、ベジャールを讃えるべく、 今年5月からベジャールの傑作を連続で上演する『モーリス・ベジャール追悼特別公演シリーズ』を行っている。
今回の『ベジャール・ガラ』はそのクライマックスであり、東京バレエ団創立45周年記念公演でもある。

 記念にふさわしく、演目はいずれもベジャールを代表する傑作ばかりだが、ベジャール作品の金字塔ともいえる《ボレロ》では、 現代最高のバレリーナ、シルヴィ・ギエムが特別出演する。1990年に初めて東京バレエ団と《ボレロ》を踊って以来、数々の名演を披露してきたギエムだが、 2005年の舞台を最後に自ら《ボレロ》を封印していただけに、これは思わぬサプライズとなった。

 もう一度ギエムの《ボレロ》をみたいというファンが殺到し、チケットは早々に完売となってしまったが、待望の追加公演が決定した。 今回を逃すと、もう二度とギエムの《ボレロ》を観ることは叶わない。このほか、モーツァルトに拠り、ショパンの美しい音楽にあわせて女性ダンサーだけで踊ら れるチャーミングでコミカルな作品《ドン・ジョヴァンニ》では、東京バレエ団の誇るプリンシパルダンサー上野水香がヴァリエーションを踊る。

追加公演のチケット販売はイープラスのみ!この機会を絶対にお見逃しなく!

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2008-12-08 12:00
今年イギリス演劇界の最高栄養であるローレンス・オリヴィエ賞を受賞し、ロンドンを震撼させた話題沸騰の衝撃作、ソウル・オペラ「魔笛」。大胆にも普遍のクラシックオペラを南アフリカ・スタイルに仕立て上げた、演出家マーク・ドーンフォード=メイから話を聞くことができました!



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-イギリス人であり、イギリスでシアターディレクターとしてご活躍なさっていたあなたが、2000年に南アフリカに活動拠点を移した理由を教えてください。

最初は、南アフリカに作品の演出をして欲しいと招かれたんです。6週間の契約でしたが、気づいたら8年も居着いてしまいました!!!南アフリカという国は、クリエイティブに活動するには、世界で最も刺激的でワクワクする国の一つです。現在、新しい民主主義のもと新しい国家づくりが行われています。よって、全てが新鮮で、何でもできるような気がするのです。南アフリカは幾人もの世界的に活躍する素晴らしいシンガーを生み出していますし、才能の宝庫です。そんな才能に溢れる、南アフリカの若者たちにインターナショナルに活躍できる基盤を提供したかったのです。

-カンパニーIsango/Portobelloはどのように活動しているのでしょうか。

カンパニーには18歳から35歳までのアーティストが所属しています。大半が20歳半ばで、タウンシップ,カエリチャで暮らしています。 カエリチャは南アフリカで最も大きなタウンシップ(旧黒人移住区)の一つです。活気に満ちていて、力強いエネルギーを発している場所です。極度の貧困状態にありますが、そこに暮らす人と人との繋がりが深く、強い。また、コーラスグループのネットワークがすごいのです。ここに住む、ほとんど全ての人が歌えるんじゃないかな。なので多様な才能の中からメンバーを選ぶことができるのです。

-ウエストサイドストーリー、三文オペラ、クリスマス・キャロルなど多くの作品を試みていますが、その中で「魔笛」がロンドンでとても評価され、ローレンス・オリヴィエ賞も受賞しました。なぜ「魔笛」が多くの人に受け入れられたと思いますか?

「魔笛」は傑作オペラに再び光をあてることにより、生き生きと蘇ったのだと思っています。私たちは「魔笛」に南アフリカの光を当ててみました。このプロセスにより「魔笛」という作品の素晴らしく、そして複雑な部分がより明確になったのだと思います。 すばらしい芸術というものは、その瞬間だけでなく、未来の世代にも共通して訴えかけるメッセージを秘めています。 「魔笛」が発している「争いと償い」のメッセージは、今までもこれからも永遠に重要であり、生き続けると思います。

-2007年にケープタウンで魔笛のプレミア公演を行われた際、地元のお客さんはどのような反応でしたか?

ものすごく良い反応でした!老若男女、黒人、白人、オペラ通な人、オペラを初めて観る人、さまざまな人々が劇場に足を運んでくれたんですが、ありがたい事に、みなこの作品を喜んでくれました。 また、休暇でケープタウンに訪れていた、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者のサイモン・ラトルはカンパニーと我々の作品の大ファンで、「魔笛」に関しても、ものすごく喜んでくれました。

-今度の来日がマークさんにとって初めての来日ということですが、日本の皆さんにメッセージをおねがいします!

日本は伝統文化とハイペースな企業変革が混在する、両極端な印象があります。 来日するのがとても楽しみですし、とにかく多くの方々に、我々の「魔笛」を観に来て欲しいです!!

会場:東京国際フォーラム ホールC (東京都)
公演日:08/12/13(土)〜08/12/23(火)

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脚色・演出:マーク・ドーンフォード=メイ
イギリス生まれ。イギリスでシアターディレクターとして活動。2000年から南アフリカに活動拠点を移し、リリック・シアター・カンパニー "Dimpho Di Kopane"(40以上のアンサンブル・シアターを集めたもの)を創設。ロンドンでも上演され大成功をおさめた"Carmen"と"Yiimimangaliso-The Mysteries"を含む全ての作品を南アフリカ人のキャストで演出する。 2005年には映画界にも進出。"U Carmen eKhayelitsha" はドーンフォード=メイの初めて監督した南アフリカ映画で、2005年ドラマ・デスク賞の最優秀ミュージカル演出賞にノミネートされ、2005年ベルリン国際映画祭では最高賞にあたる金熊賞を受賞。アメリカのピューリッツァ賞受賞の映画評論家、ロジャー・エバートをもうならせた。彼の南アフリカ映画2作目 "Son of Man" はアメリカ、ミシガン州のトラバース・シティー映画祭でマイケル・ムーアに「ここ10年来最も美しく、破壊的な映画だ」と言わしめ、ファウンダー賞を受賞。 2006年にプロデューサーのエリック・アブラハムと南アフリカのケープタウンにローカルコミュニティーに基づいた、Isango/Portobelloカンパニーを創設。「ウエスト・サイド・ストーリー」、「三文オペラ」、「クリスマス・キャロル」、「魔笛」などを試み、2007年に好評だった「クリスマス・キャロル」と「魔笛」をケープタウンで上演し、その後ロンドンのヤング・ヴィク劇場で、そして「魔笛」がウエスト・エンドに進出し、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞した。
2008-12-02 14:27
 劇中音楽に以前から深いこだわりを持っていた演劇集団キャラメルボックスが、結成24年目にして初めての"新年会"を開催! 過去の作品のテーマ曲などを手がけたアーティストたちが集まり、彼らの演奏の合間にはもちろん劇団員たちも顔を出す、にぎやかで楽しい4時間にも及ぶノンストップのパーティーとなる。製作総指揮かつ音楽監督でもある加藤昌史にこのイベントへの思い入れ、さらには演劇と音楽、演劇と映像とのコラボレーションという新たなエンターテインメントの行方についても語ってもらった。

■CARAMELBOX New Year Party 2009
公演日・会場:09/1/17(土) SHIBUYA-AX(東京都)
出演:演劇集団キャラメルボックス
GUEST ARTIST:石田ショーキチ/OCEANLANE/鈴木理一郎/
竹中三佳/堂島孝平 (五十音順)

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(1)PVをチェック!
(2)石田ショーキチ
(3)OCEANLANE
(4)鈴木理一郎
(5)堂島孝平

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(6)竹中三佳


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◆◆舞台を彩るテーマ曲を中心にしたライブ。とにかく楽しい新年会にしたいです!◆◆

――キャラメルボックスといえば、というくらいにクリスマス公演は恒例ですが"新年会"は今回が初めてというのは意外ですよね。

 僕自身も意外でした。まあ、劇団の新年会は、僕の家で毎年のようにやっていたんですけどね(笑)。いつも12/25で公演が終わるスケジュールなので、年が明けてすぐの公演やイベントはやったことがなかったんです。いつかやりたいと思ってはいたんですけど。そうしたらたまたま今回はナイスなご提案をいただきまして、断る理由は何もないな、と。

――内容的には、キャラメルゆかりのアーティストが集まって劇中音楽を演奏していくということですか。

 基本的にはキャラメルの曲を中心に、ということで。アーティストのみなさんも芝居は観てくださっているので、だいたい「この曲は入れておかなきゃ」っていうのはわかるでしょうから(笑)。たとえば石田さんは、彼の曲のタイトルをお借りしてキャラメルのお芝居を作っていたくらいなので、その『MIRAGE』や『さよならノーチラス号』とかははずせないでしょうね。

――劇団員の方々も参加されるんですか。

 春にハーフタイムシアターをやるんですけれども、その出演者は基本的に全員参加です。それ以外もスケジュールが空いている人は何人か来るんじゃないかな(笑)。前説や、演奏の間のセットチェンジタイムに何かやる予定です。ただ、新年会らしく楽しめるものにしたいですから、あえて劇団の出し物は無準備、フリースタイルでいきたい。役者の素の顔が見られるのも、そんなにないことだと思いますしね。

――改めて今回のゲストの方々それぞれについて、加藤さんの思い入れコメントをいただきたいのですが。

 まず竹中三佳さんは、今回mikaigaというユニットで参加してくださいます。今まで僕らがおつきあいさせていただいてる間はずっとソロだったんですが、ユニットだと音の幅が全然違うんですよね。新しい竹中さんの世界を楽しめるなと思うと、僕もウキウキします。

 鈴木理一郎くんは今回、バックにすごい人を連れてくるらしいですよ。『クロノス』シリーズというお芝居がありまして、そのシリーズのテーマ曲は全部彼なので、そのオープニングとエンディングあたりをやってもらおうかと思っています。

 そしてOCEANLANEも『クロノス』シリーズで曲をいっぱい使わせてもらっているんですけどね。今年の渋谷AXでのライブもめちゃめちゃカッコよかったし、本当にいいバンドなんですよ! ルックスもカッコいいし、声はいいし演奏は上手。そんな彼らにみなさんも惚れに来ていただきたい。

 それから堂島孝平さん。彼は本当にショーマンでね、ライブに行くとファンサービスの嵐なんですよ。MCもおもしろいしね。ある意味、大御所といっても過言ではない方ですから、もう、とにかく楽しいと思います。当然、『Lucky Sad』はやってもらうつもり。これは『トリツカレ男』というお芝居のテーマ曲で、超ハッピーな曲なんです。

 そして最後に石田ショーキチさん。SPIRAL LIFE、SCUDELIA ELECTROを経てソロでもですからね、こんなに長い付き合いになろうとは思いもよりませんでした。この人クチは悪いですが、ライブはカッコイイんだな、これが! 自分のことトシだって言うわりにライブでは本当にすごいんで、きっとノリノリでやってもらえるはず。というわけで、各アーティストのファンの方々も、ぜひお越しください!!

――Over40シートがあるというのも、おもしろいですよね。

 まあ、着席だと踊れないというツラさもあるんですけどね。40歳くらいになると、ライブハウスに行くことに恥ずかしさっていうのもあるのかなと思ったんです。若いころはライブハウスによく行ってたけど、最近は行っていないからどうだろうとか、不安に思う方もいるかもしれない、と。それに、キャラメルのお客様には小学生からおじいちゃん、おばあちゃんもいらっしゃいますからね。なので、座ってゆっくり観たい方は二階へどうぞ。ちなみに、Over40シートはe+限定のチケットです!

◆◆『嵐になるまで待って』を映画化! 来春始動する"LiveSpire"にも注目◆◆

――キャラメルボックスは以前から音楽とのコラボレーションを重視していたり、映像にもこだわっていらっしゃいます。最近は演劇界全体でも、演劇と音楽、演劇と映像という形での新たなエンターテインメントの動きが顕著になってきたように思うのですが。そういった、新たなエンタメの可能性ということに関しての加藤さんのお考えをお聞かせ願えますか。

 それは、劇団を始めたときから僕がずっと考えてきたことなんですよ。演劇の致命的な欠点は、音楽にとってのCDがないということなんです。拡大再生産ができない、つまりシングルが切れないということ。演劇の場合は、3〜5分の場面だけ観ても何もわからないですからね。

――直接劇場に足を運んで、2〜3時間かけて全部を観ないとわからない。

 そう。それを、どうしたらいいんだろうって20何年ずっと考え続けてきているんです。芝居のPVも昔からつくってきてはいるものの、迫力は伝わらないし。でもPVをつくっても昔は発表する場がなかったけど、今はインターネットがあるので状況は変化してきてはいるんですが。舞台そのものに関してはいつでも観られるというわけではない。特に地方都市には、劇団本体はなかなか行けないですしね。それで地方では10数年前からビデオライブとか、クローズド・サーキットとかいうのも僕らはやってきているんで、ウチのお客さんはみんなで映像を観にいくことには慣れていると思いますよ。

――そんな流れもありつつ、2009年早春からは"Livespire(ライブスパイア)"という新たな試みで、『嵐になるまで待って』の映画館での上映も始まります。

 そうなんです。ソニーさんから話をいただいて、『嵐に〜』を映画化したんですね。最初に映画化するのには『嵐に〜』が一番わかりやすいかなと思ったものですから。クライマックスの嵐のシーンは、テレビの画面じゃなかなか伝わらないだろうけど、映画館でサラウンドでだったら限りなくナマに近い迫力が出せるんじゃないか、と。でも僕この間、試写を観てきたんですけど、ちょっと予想外にすごいことになっていました。なにしろソニーですから!(笑) 役者全員と、舞台上にマイクを仕込んで50チャンネルくらいで音を録っているんですよ。客席では聞こえなかった音が聞こえますし、役者たちのアップの細かい表情も見られますし。

――舞台を観るのとは、まったく違うおもしろさがある。

 確かに、まったく違うものですね。みなさん、きっと度肝を抜かれると思います! 20何年もずっとキャラメルのビデオを撮り、編集し続けてきた私が言うんですから間違いないです。ソニーはホント、すごい! 監督も素晴らしいんですけど、カメラとマイクの進化もすごい! ホント、油断していました。

――まさに、新たなエンターテインメントに。

 ええ、なっています。舞台を観ていない方はもちろん、観た方ほどよりビックリできるかも。舞台とは別の、新しいエンターテインメントです。ぜひこちらも、大勢の方に観に行ってみていただきたいですね。



竹中三佳さんよりコメントが届きました!

●加藤さんとの出会い
2000年の冬に「ある劇団で曲を使いたい」というお話が舞い込んで、初めてキャラメルボックスのことを知りました。 加藤さんとは初めてお会いしたのに、どこかなつかしい感じがしたのを覚えています。

学生時代、私は早大生とBandを組み、よく早大祭や部室で歌っていて、たぶん、あのキャンパスで、同年代の加藤さんや成井さんと幾度となくすれ違っていたかも知れません。

次々と新しくて鮮やかな夢を見せてくれるキャラメルボックス。 誰より元気で多忙なくせに、誰よりさびしがり屋の加藤さんのような社長と一緒に走り続けるスタッフの方々も、みな素晴らしくパワフルな人たちばかりです。

数々の公演で音楽や歌を使っていただきありがとうございます。 そして、これからもどうぞよろしく。

新しい物語はいくつでも綴られ、そこに音楽もまた、いくつでも生まれていくのでしょうね。


●Liveへの意気込み

今回は大きな会場で、おまけに新年会ということなので、『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』でお世話になったmikaigaのギターリスト五十嵐 洋さんや、Collageのピアニスト斎藤麻里子さんを サポートメンバーにお呼びします。

客席はスタンディングなのですが、私の歌をずっと立って聴くのもお互いに大変な気がするので、みなさんにはどうぞ楽な姿勢で、ゆっくりしたひとときを過ごしていただければいいな、と思っています。


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2008-11-28 14:46
先日、原田泰造と戸田恵子が主演のミュージカル「ヒットパレード〜ショウと私を愛した夫〜」の製作発表が行われた。この作品は、“日本の芸能界を創った男”として知られる渡辺プロダクションの創設者故渡辺晋さんと妻の美佐さんを描いた物語で、(初演は2007年7月「ザ・ヒットパレード 〜ショウと私を愛した夫〜」ル テアトル銀座にて上演)今回は待望の再演となる。 s全員2.jpg >>チケットの詳細・申込み
◆製作発表に登壇したキャストからのメッセージをご紹介します! ◎原田泰造さん 僕にとってヒットパレードの舞台は、本当に大切な舞台でありまして。日本が戦後の焼け野原で元気が無かったときに、エンターテインメントを作るんだと2人で頑張った夫婦の話なんですけれども。本当に僕はこの話が大好きでして。大切な舞台であります。今回再演できることを本当に感謝しています。一人でも多くの方に来ていただいて、楽しんでいただけたらと思います。 ◎戸田恵子さん 渡辺ミキ社長とは、劇団研修生時代からのお付き合いです。初演のときも、ワタナベプロには本当にお上手な女優さんが沢山いらっしゃるので私でいいのかとずいぶんお話をさせていただいて、漸くの思いで受けさせていただきました結果、演らせていただいて、本当に思い出に残る素敵な作品となりました。自分でもよかったと思いました。 私は再演が大変苦手な病気でございまして。再演をお受けするまでに大変時間がかかってしまいました。ミキ社長の意地で、懇々とお話をしていただきまして。 冒頭に2分間音楽が流れましたが、本当に音の力はすごい、歌の力はすごいなぁと。それに比べて自分のセリフには、今ちょっと裏で聞いていて愕然としました。なんてへたくそなんだと反省しております。再演の際には、もっとよいセリフを皆さんにお届けしたいなぁと決意を新たにしました。池田由希子さんという、新しいメンバーを迎えて。また皆さんに元気をお届けしたいと思います。 s原田戸田2.jpg ◎瀬戸カトリーヌさん 今回も素晴らしい作品に携われること、そしてこのメンバーにまた出会えたことにすごく嬉しく思います。前回は堀内敬子さんに頼ってばかりだったのだったのですが、今回は池田有希子ちゃんに頼ります(笑) 前回よりももっと素晴らしいザ・ピーナッツになる予感がしています。(池田さんと)顔も似ているような気がします。がんばります。 ◎池田有希子さん 父が元ザ・ピーナッツのマネージャーをしていたということで、なにか内部を知る者的な面白い暴露話をここで披露したいなと思う気持ちはあるのですが、残念ながら(幼かったので)記憶がおぼろげな状態でして。でも私の中に、ザ・ピーナッツの曲は、またナベプロが出していった曲の数々は、潜在意識のなかにすごく染み渡っていることをヒットパレードのDVDを拝見して、再確認しました。 ショービジネスに関わらせていただいている一員として、ワタナベプロダクションの遺伝子が私の中に少しは入っていると信じて、精一杯やりたいと思います。 >>チケットの詳細・申込み
2008-11-06 15:00
 弱冠17歳にして、“天才女形”との呼び声高い早乙女太一。妖艶にして華麗なオーラをまといつつ、観客をその圧倒的な存在感で魅了する彼の舞や所作には、誰もが目を奪われずにはいられない。 そんな大衆演劇界のプリンスが、2008年に行い大好評だった新歌舞伎座での最年少座長公演に続き、2009年2月、そのステージに再び立つことになった。 2008年の新歌舞伎座公演でも披露したのが、彼にとって思い入れの深い作品でもある舞踊劇『千年の祈り』だ。今回はその『千年の祈り』よりも前につくられた『吉原わらべ唄』をもとに、早乙女の舞台に賛同した作曲家・服部克久らがオリジナル楽曲を書きおろす新作舞踊劇『わらべうた』を上演する。早乙女とは初共演となる劇団九州男・座長の大川良太郎、そしてもちろん劇団朱雀・座長の葵陽之介も加わる豪華なキャストで、なんば・新歌舞伎座のラストステージを盛り上げる予定だ。 “芸”の面でも成長ざかりの早乙女に、彼にとっては“花魁舞踊劇”の最新作ともなるこの舞台に対する思いを聞いた。 s画像-827.jpg >>チケットの詳細・申込み
『わらべうた』の原点となる『千年の祈り』は、自分にとって特別な気持ちにさせられる作品です ――2008年2月に、新歌舞伎座での座長公演を初めて務められました。そのことで改めて、どんなものが得られたと思われていますか。  そうですね。プレッシャーに、ずいぶん強くなったような気がします。あのときのプレッシャーは、かなり大きかったので。 ――その経験を踏まえて、今回の公演に向けて今、楽しみにしていることはどんなことですか。  うーん、楽しみという意味では、今はないですねえ(笑)。今回は、また前回とは全然違う作品になると思いますので。たぶん前回と同じくらい、大きなプレッシャーがくるんじゃないかと思っています。 ――もともとプレッシャーは感じやすいほうなんですか?  プレッシャーは感じやすいほうだとは思いますけど。でもやっぱり、新歌舞伎座は自分にとって今まで一番大きな劇場だったので、不安だったんです。だからこの間一度そこでやった分、ラクになれるのかもしれないですけど…、逆にもっと不安がくるのかもしれない。こればかりは、実際に舞台に立ってやってみないとわかりません。 s_画像-822.jpg (前回公演より) ――以前から長年演じられてきた演目『千年の祈り』という作品は、早乙女さんにとってどういう思い入れがあるものですか。 『千年の祈り』はもう何回もやらせてもらっている作品なんですけれど、やるたびに違うことに気づかされるんです。ある意味、とても難しい作品でもあります。自分にとってはほかのどの作品よりも、特別な気持ちにさせられる作品ですね。 ――その『千年の祈り』の原点となるのが、今回上演する『わらべうた』だとか。新作に対する心構え、抱負をお聞かせください。 『わらべうた』の元になっている作品のほうでは僕も以前、小さいころに子供の役をやっているんですが、メインをやるのは今回が初めてなんです。まだ具体的には何も決まっていないんですが、前の作品よりも良かったと思われるようにしたい。僕たちの踊りが、プラスになるようにしたいと思っています。 ――今でも終演後には、衣裳をつけられたままお客様をロビーでお見送りされているそうですね。  昔は一緒に写真を撮ったり握手をしたりできたんですが、今はそこまでのことはできなくなってしまっているんですけど。でも、やはり直接お客様と間近で接することができるのは、自分にとってとても励みになりますね。
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『トゥーランドット』に出たことで、舞台に対してより真剣になり、考え方も深まりました ――2008年は、宮本亜門さん演出の舞台『トゥーランドット』にも出演されました。とても新鮮な経験ができたのではないかと思うのですが、出てみての感想としては。  すごく、勉強になりました。最初から勉強がしたくて参加させてもらったんですが、本当に勉強になりました。 ――今までとは全然違う感覚でしたか。  あまり自分では気づいていなかったんですが、やはり『トゥーランドット』が終わってからのほうが、芝居のセリフが聞き取りやすくなった気がします。なにかが確実に身についた実感がありました。舞台に対しても、より真剣になったというか。考え方が深まりましたね。がんばれるようにもなって、そうやってがんばれているときっていうのは、つまり自分が楽しいと思えているときでもあるので。それと、いろんな方の話をじっくり聞くことができたので、自分としてもかなり大きくなれたんじゃないかと思います。 ――今後もチャンスがあれば外部の公演に。  はい、機会さえあれば、どんどんやっていこうと思っています。 s_taichi070224-005410.jpg (前回公演より) ――『わらべうた』への意気込みを、語っていただけますか。  僕は人見知りするほうなのですが、初共演の大川さんはじめ共演の方々とできるだけ早く溶け込むようにして、みんなで一体となりたいですね。新歌舞伎座はオーラがすごく強い劇場なので、全員でパワーを出して、劇場に負けないような舞台ができればいいなと思っています。 ――最後に、お客様へ早乙女さんからお誘いの言葉をいただきたいのですが。  来ようかどうしようか迷っている方は、ヒマがあったらでいいので(笑)。だって僕自身の経験でも、それほど観たくなかったんだけど、意外に感動できる舞台というのもたくさんあったから、ちょっと観に来てみたらものすごく感動できるかもしれません。まぁ、できないかもしれないけど(笑)。だからもしヒマがありましたら、ぜひともお越しください!
取材・文/田中里律子

◆早乙女太一 特別公演 公演日:09/2/1(日)〜09/2/20(金) 会場:新歌舞伎座 (大阪府) ⇒プレオーダー:11/8(土)12:00〜08/11/16(日)  一般発売:12/1(月)10:00〜 公演日:09/1/6(火)〜09/1/18(日) 会場:青山劇場 (東京都) ⇒一般発売:11/8(土)10:00〜 >>チケットの詳細・申込み
2008-11-05 19:33
ルグリ VS マラーホフ  至高のアルブレヒト対決いよいよ迫る! 東京バレエ団-『ジゼル』_ル.jpg 東京バレエ団-『ジゼル』_マ.jpg 左:マニュエル・ルグリ/右:ウラジーミル・マラーホフ いま世界の頂点を極める男性舞踊手の二大スター、マニュエル・ルグリとウラジーミル・マラーホフ。 間違いなくバレエ史に名を残すであろう、このふたりのスターダンサーによる「ジゼル」でのアルブレヒト対決が東京で実現します! ふたりのアルブレヒトの役作りを対比することは、古典の名作「ジゼル」にこれまでとは違った角度から光をあてることになり、これまでこの作品に潜んでいた魅力を新たに浮き立たせます。 つまり、これまでとは違う「ジゼル」が動き出すのです“この対決はライバルを叩きのめそうという格闘ではありません。ふたりが演じる至高の美を対比させることは、相手を活かし輝かせることでもあるのです。
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東京バレエ団ルグリ‐マラーホフ『ジゼル』   >>チケットの詳細・申込み<クラブ・アッサンブレ発足10周年記念特別公演>『ジゼル』   >>チケットの詳細・申込み <至高の対決シート>★イープラスだけの特別企画  >>チケットの詳細・お申込み
♪e+MOVIE♪東京バレエ団『ジゼル』に出演する「ルグリ&小出領子」よりメッセージ到着!!東京バレエ『ジゼル』に出演するマニュエル・ルグリさんの演技がご覧いただけます東京バレエ団『ジゼル』に出演するウラジーミル・マラーホフさんの演技がご覧いただけます
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ルグリ-小出s.jpg また、ルグリとマラーホフのパートナーは公演ごとに代わりますが、9月11日(木)と9月16日(火)は、同じ小出領子。 ルグリとマラーホフが同じパートナーを相手にどうアルブレヒトを演じるか、比べて見るのも一興でしょう。 そのルグリ氏のインタビューが届きました!
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−ルグリさんにとって『ジゼル』という演目はどんな意味を持つのでしょう。 ルグリ 多くの人は『ジゼル』のような古典作を踊るには何よりも若さが必要だと言います。けれど、私のなかではこの作品は若さよりも円熟味と結びついている。たとえば2幕冒頭でアルブレヒトがケープを羽織って歩いて出てくる場面。 あの哀しみをたずさえて「歩く」という行為が若いときにはできないのです。ですからボリショイ・バレエ団とともに初めてこの作品を踊ったときには、さんざんな踊りしかできず、その後数年間は”ジゼル嫌い”になっていたほど(笑)。本当にこの作品のことが理解できるようになり、好きになってきたのは、ここ10年ほどです。 −小出さんは今回、初めてジゼル役に挑まれますね。 小出 はい。少しずつ個人稽古をはじめているのですが、特に2幕のムーヴメントに難しさを感じています。身体を使って空気感そのものを表現しなければならない。これもテクニックのひとつなのですが、とても苦労しているところです。全体的には、花を愛し自然を愛しとにかく純粋で、目の前に突然あらわれた男性に心から恋に落ちてしまうピュアな女の子を演じられればと思っています。 ルグリs.jpgルグリ 領子とは『眠れる森の美女』で共演しているので、彼女が役柄に対してどのようなアプローチをとってくるのかなんとなく想像することができます。私にとって領子は、純粋なクラシックバレエのエッセンスを持つバレリーナ。一緒に踊っていると、とても優しい気持ちになれる。なので今回も決して女性に乱暴なアルブレヒトにはならないと思いますよ。 −パートナーによって、ルグリさんのアルブレヒトの解釈は変わるということですね。 ルグリ そうです。私にとっては何よりパートナーが大切。ですから今回は(斉藤)友佳理とも踊りますが、そこではまったく違うアルブレヒトが生まれてくるはず。それに経験を積むにつれ20代のころとはおのずと異なるアルブレヒトが生まれている感覚もある。ですから日本のお客さんも今まで舞台やビデオで見たマニュエル・ルグリのアルブレヒトのイメージを固めずに、私が進化しているのと同じように、進化した新鮮な気持ちで観に来てもらいたい(笑)。20代のルグリのアルブレヒトは、きっとそこにはいないと思いますよ。
取材・文 岩城京子(演劇・舞踊ライター)
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イープラスではこの機会にルグリとマラーホフのアルブレヒトを見比べていただく特別企画券「至高の対決シート」をご用意いたしました。 お申し込みいただいた方には、S,A席相当の席を一枚9,500円でご提供いたします! 8月28日(木)から9月4日(木)での期間限定、枚数限定での受付となります。イープラスだけの特別企画です。お見逃しなく!
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東京バレエ団ルグリ‐マラーホフ『ジゼル』 >>チケットの詳細・申込み<クラブ・アッサンブレ発足10周年記念特別公演>『ジゼル』 >>チケットの詳細・申込み <至高の対決シート>★イープラスだけの特別企画  >>チケットの詳細・お申込み ♪e+MOVIE♪東京バレエ団『ジゼル』に出演する「ルグリ&小出領子」よりメッセージ到着!!東京バレエ『ジゼル』に出演するマニュエル・ルグリさんの演技がご覧いただけます東京バレエ団『ジゼル』に出演するウラジーミル・マラーホフさんの演技がご覧いただけます
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2008-08-27 12:46
文・岩城京子(フリーランス・ライター)
 東京という名のメトロポリスではすべてがそろう。国際的大企業も巨大歓楽街もレストランも美術館も劇場も。すべてのインフラが完璧に整えられ人々は24時間365日、休むことなく活動しつづけられる。だが、この街にはひとつだけ大きなものが欠けている。それは目に見えないものであり、満目騒音の世界に暮らしていては意識さえできないもの。つまりこの街には「沈黙」という名の必要物が欠けているのだ。沈黙がどれほど人間にとって不可欠な養分なのか。それはこの無音の力強さを実地に体感した者しか理解できない。というのも現代情報社会に生きる多くの人々は、効率性・利便性・即効性といった側面からコミュニケーションと向かい合わざるをえず、次から次に流れ込んでくるベルトコンベアー上の情報に対処することに必死だから。その情報の放流があるとき途絶えると、とたんに不安に駆られ、その貴重な沈黙の時間をたわいのない言葉や行動で埋めようとしてしまうのだ。 >>チケットの詳細・申込み ♪e+MOVIE★ダイジェスト映像が到着しました!♪ >>山海塾「降りくるもののなかで−とばり」 >>山海塾「時のなかの時−とき」
しかしいったん勇気を持って、この強迫観念的な「活動中毒」に対する考えを捨ててみる。そして、ゆったりと沈黙のなかに身をゆだねてみる。すると、外の情報に向けていた目が、おのずと内に向かうようになり、それまでとは明らかに異なる風景が見えてくる。思索的に内に向かうことで、余剰な夾雑物が自分の心から洗い落とされ、心の底からなしたいことや考えたいことがシンプルに浮かび上がってくるのだ。これは飲み会ではしゃぐことや、ショッピングに興ずることや、株式投資で大金を稼ぐこと以上に、喜びに満ちた体験だといえる。沈黙と対話することで見えてくる真理――、自分の価値観がくっきりと見えてくることほど人生が十全たる意義に満ちあふれることはない。 toki-IMG_6137s.jpg 『時のなかの時―とき』(C)Sankai Juku では、そんな有意義な沈黙をこの巨大都市のどこで得ることができるのか。筆者が薦めたいひとつの方法は、山海塾の舞台と向きあうことだ。世界43カ国で活躍を続けるこの国際的舞踏カンパニーの舞台には、筆舌に尽くしがたい美しい沈黙がある。まるで最小限の言葉で最大の哲学を語るような。シンプルでいて力強い思考時間がそこには流れている。だから彼らの舞台に臨むと、人はおのずと日常の世俗的な思考――今日の夕飯のおかずはどうしようだの、明日の会議の資料をそろえなきゃだの、から切り離され生死・時間・宇宙といった茫洋たる思索の海に身を浸らすことができるようになる。そしてそこから顧みて、自分の人生の意味を問いただすことができるのだ。人生を顧みるなんて十代の若者じゃあるまいし青臭い、と顔を赤らめる人もおられるだろう。けれど、たまには自分の価値観を触発し押し広げ浄化してくれるようなこうしたアート作品に触れることは、人として視野狭窄な状態に陥らないためにも必要な行為であるように思える。そう考えると議論し哲学し思索することを愛するフランス人が、山海塾を四半世紀以上にわたり評価しつづけてきたことにも納得がいく。 toki-IMG_4596s.jpg 『時のなかの時―とき』(C)Sankai Juku 山海塾の演出・振り付け・デザインを一手に引き受ける天児牛大は、自身の創作の原点に関して、かつてインタビューで次のようなことを語ってくれた。以下のような平易な質問が、平易であるがゆえに、絶対的な解を得ることなく常に天児の鋭い創作衝動を刺激しつづけているというのだ。  生死とは何か。  時間とは何か。  身体とは何か。 これらは古代哲学の時代から現在に至るまで、洋の東西を問わず人間がつねに考えつづけてきた命題だ。そして普遍的な問いであるがゆえに、いまだ老若男女の誰をも惹きつける力強さを持っている。山海塾の舞台ではこうした始原的な問いを、幽玄な舞、無駄のない美術、叙情的な音楽などを通して観客に投げかける。そして舞台と客席とのあいだにダイアローグのブリッジを築き上げる。一方的に舞台上から哲学を押しつけることはない。彼らは彼ら独特のエナジーレベルの高い沈黙のなかで、観客個々の能動的な思考を押し広げていくのだ。 今回の2年半ぶりとなる日本ツアーでは、『かがみの隠喩の彼方へ―かげみ』『時のなかの時―とき』そして今年5月にパリ市立劇場でワールドプレミアを迎えたばかりの『降りくるもののなかで―とばり』の3作を上演する。それぞれに焦点をあてているテーマは少しずつ異なるものの、上記にあげた、生死・時間・身体という普遍的な問いはすべての作品から丁寧にあぶり出されてくる。 tobari-IMG_0767s.jpg 『降りくるもののなかで―とばり』 (C)Sankai Juku 特に最新作となる『とばり』では、生死や時間に対する「なぜ」を宇宙規模にまで拡張。茫洋たる宇宙のなかでちっぽけな人間が誕生し、喜びも哀しみも、光も闇も、夏も冬も、とどまることのない時間のなかでほぼ同等に享受し、いつか訪れる宇宙の終焉に向けて果敢な前進をつづける生命体の姿が描かれる。すでに30年という長き歴史をもつ山海塾だが、フランスの全国紙ル・モンドが『とばり』に関して「この心癒される哲学的な作品に観客は思わず見入ってしまう」と賞賛するように、山海塾の、観客の深い思索を促すスタイルはいまだ力を失うことはない。今年の秋はテレビやケータイやiPodによってもたらされる狂騒的な情報の渦から数時間抜け出して、沈黙の思索のときに、ゆったりと向かい合ってみてはどうだろうか。 tobari-IMG_0639s.jpg 『降りくるもののなかで―とばり』 (C)Sankai Juku >>チケットの詳細・申込み 山海塾 08/10/1〜08/10/5 世田谷パブリックシアター (東京都) (新作)『降りくるもののなかで−とばり』 http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P006001P0050001P002001588P0030023 山海塾 08/10/10〜08/10/13 世田谷パブリックシアター (東京都) 『時のなかの時−とき』 http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P006001P0050001P002001588P0030024 山海塾 08/10/25 グリーンホール相模大野 大ホール (神奈川県) 『かがみの隠喩の彼方へ−かげみ』 http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P006001P0050001P002001588P0030025 山海塾 08/9/20〜08/9/21 北九州芸術劇場 中劇場(リバーウォーク北九州6F) (福岡県) (新作)『降りくるもののなかで−とばり』 http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P006001P0050001P002001588P0030022 山海塾 08/9/27〜08/9/28 びわ湖ホール 中ホール (滋賀県) 『時のなかの時―とき』 http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P006001P0050001P002001588P0030021 ♪e+MOVIE★ダイジェスト映像が到着しました!♪ >>山海塾「降りくるもののなかで−とばり」 >>山海塾「時のなかの時−とき」
2008-08-22 14:13
昭和の初め、新劇の聖地・築地小劇場裏手にあるカフェー“青猫”を舞台に繰り広げられる、レトロでハートウォーミングなラブ・コメディ『青猫物語』。脚本家・マキノノゾミが主宰する劇団M.O.P.の公演として1994年に初演され、その2年後に再演されたこの作品。今回は、北村有起哉、黒谷友香というフレッシュ・コンビで12年ぶりに上演されることになった。 080730_0091_s.jpg >>チケットの詳細・申込みe+MOVIE★恋愛喜劇 青猫物語に出演のお二人から熱いメッセージ到着!
“恋愛喜劇”というジャンルは初挑戦! テーマは“軽快”です(黒谷) ――この『青猫物語』という作品に出演することが決まった時、どんなことを思われましたか。 黒谷 私、“恋愛喜劇”というジャンルは初めてなんです。そのときはまだ台本がなかったこともあって「どういうものが“恋愛喜劇”なんだろう?」ってことをまず考えましたね。 北村 珍しいですよね、こうしてジャンルを銘打っているというのは。どうやろうと、とにかく“恋愛喜劇”にしなきゃいけないんですから(笑)。まあ、台本の通りに自然にやれば“恋愛喜劇”になるはずですけど。 ――最初から、ある程度芝居の色が決まっているというか? 080730_0068_s.jpg北村 そうですね。でも“恋愛喜劇”を観たいお客様にぜひ来ていただきたいというわけで、ターゲットがハッキリしていていいんじゃないかな。とはいえ僕も、このジャンルは初めてなんですよ。やりがいがあります。 ――北村さんはいろいろなジャンルの舞台に幅広く出ていらっしゃるイメージがあるので、初挑戦というと意外な気もします。 北村 同じような役で、悲劇っぽいのはやったことあるんですけどね。 ――ここまでコミカルな役は。 北村 ないですね。僕、ふだんがわりとコミカルっぽいらしいんだけど、そのままやってもズルイでしょう? ちゃんとお芝居として見せないとね。まあ、多少地は出ちゃうかな、どんなにがんばっても。ま、舞台のいいところは、人柄が出るところですからね(笑)。 ――黒谷さんは、昨年のつかこうへいさんの作品以来の舞台出演となります。今回はまた、全然違う感じの作品になりそうですね。 黒谷 そうですよね。その違いも楽しみたいです。 北村 たぶん、かなり違うと思うよ(笑)。 黒谷 私にとってはひとつひとつが、新しい体験なんですよ。新しいことをいろいろ学んでいくのも、いいことかなと思いまして。 ――台本を読んだ感想をお聞かせください。 080730_0050_s.jpg 黒谷 この台本通りに、ちゃんとできればすごく楽しいだろうなと思いました。もちろん、そうなるように私はがんばるしかないんですけど。 北村 喜劇といっても、役者本人が本当にドタバタしていたら喜劇にならないのでね。未熟なりに、台本通りにきちんとパッパッパッといければなぁ。軽快にね。 黒谷 じゃ、今回のテーマは“軽快”ですね! 北村 え、今、勝手に決めちゃうの(笑)。 ――じゃ、目指すところは“軽快”で(笑)。 黒谷 はい、“軽快”でいきましょう!(笑) ――でも確かに、会話のテンポがものすごく大事になりそうな脚本ですよね。そんなお二人の会話に、きたろうさんがからんでくるというのも、とてもおもしろそうだなと思いました。 北村 全然違う間とか、違うトーンでスコーン!と入ってこられるような気がしますね(笑)。きっと、飄々とやってくれるんじゃないかな。学ぶところがたくさん、ありそう。 黒谷 共演するのは初めてなんですが、私の知り合いがきたろうさんの大ファンで。すっごいおもしろい!って話は聞いているので、今から楽しみですよ。 ――それぞれが演じられる役柄について、今の時点ではどう演じようと思われていますか。 黒谷 うーん、私の場合は…難しいですねぇ、なんて言えばいいんだろ。 北村 まずは一緒に稽古をしてみて、ですからね。最初に顔合わせがあり、本読みがあって、立ち稽古になって…、そこでいろいろ発見していくことが大きいのかなと思うので。もちろん、台本を読んだ時点で分析はしますけどね。たとえば僕が演じる静男は不器用で純情。あとはお芝居が大好きなんだな、とか。 黒谷 よく、あわててますよね、静男って。 北村 ひとり相撲も好きみたいだよね。 黒谷 アハハ。間も悪いし(笑)。 北村 M、じゃないかな。 黒谷 あっ、実はわざとなんだ?(笑) でもそう思えるくらい、すれ違いがいっぱいあるんですよね。そこがすごくおもしろい。私が演じる、そらは全然気にしないで振舞っているんだけど、周りとのかみあいでどうしてもすれ違っていってしまう。 北村 ともかく自然な流れで、二人の関係性がうまく見えてきたらいいよね。 黒谷 はい。本当に、そう思います。
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観終わったとき、ポッとあたたかいものが心に残る芝居にしたい(北村) ――今、一番楽しみにしていることは? 080730_0043_s.jpg北村 楽しみというか、不安も入り混じっているんですけど。お客さんの笑い声がちゃんと聞こえてきたらいいな、と。そりゃ、シーンとしてたらさすがに悲しいですから。 黒谷 最初に“恋愛喜劇”と銘打っているのに「一回も笑えないけどどういうこと?」って思われたらどうしよう(笑)。 北村 ハハハ。多少はお客さんの反応でのせられちゃってもいいと思うんですよ。笑ってもらって、また次の展開でひと笑いあってって連鎖していくといいな。 黒谷 笑い声とか、すぐに反応があるのはいいですよね。そういうのがどんどん積み重なっていって、最後に一体感があってよかったとか、おもしろかったって思っていただけたらうれしい。逆に「あれ?」ってなっちゃったときは…、「ま、いっか!」って感じで済ますかもしれないけど(笑)。 北村 おぉ、前向きだなぁ(笑)。 黒谷 私、前向きなんですよ(笑)。だって「ま、いっか」って思わないと、先に進めないですからね! ――お客様には、どういうことを感じてもらいたいですか。 北村 「あきらめないで!」ってことかな。 080730_0050_s.jpg黒谷 アハハ、そうですよね。でもそういうことってすごく大事だと思う。なにかを選んでいく時、あきらめる気持ちがあると違う方向になっちゃったりするし。 北村 この物語には、そういう意味ですごくシンプルな太いものがありますよね。 黒谷 ええ。励みにしてもらったりしても、うれしいかな。 ――あきらめないでいたら、最後にはいいことがある。 北村 少なくとも、この物語ではね。 ――観終わったあと、気分よく帰れそうなお芝居になりそうですね。最後に、お客様にお誘いの言葉をいただきたいのですが。 北村 暗いニュースも多いし、芝居も暗い作品が最近は多くて、そういう時代なのかなって思うんですが。かと思えば、お笑いっていうジャンルは、とても今、飽和状態な気もするんですよ。テレビをつけると必ずお笑いをやってるしね。だけど、このお芝居はお笑いじゃない笑いですから。お笑いに飽きた方も、暗いニュースばかりでちょっと元気がほしいなって方にも観てもらいたい。観終わった時にちょっと、ポッとしたあたたかいものが心に残る芝居になるといいなぁ。笑いを通して、なにかをおみやげに持って帰っていただけるようにしたいんです。 黒谷 そうですねえ。 北村 「あー、笑った、笑ったー!」って感じでもないんだけど。 ――笑ってスカッと全部抜けるのではなく、なにかが心に残る作品。 北村 そうです。なんとなくでいいので、ずっと覚えていていただけると、やった甲斐がありますよね。シアタークリエの劇場の前を通るたびにフッと思い出してくれたら…って、ちょっとクサイですかね(笑)。 黒谷 アハハ。でも確かに、今回のお芝居の笑いの部分はなにかの一部なんですが、それが観終わったときに、いい意味で印象に残ってくれたら。そしてやっぱり基本的に“恋愛喜劇”なので、いい雰囲気のなかで、いろいろなことを感じてもらいたいですね。なんだか、わちゃわちゃしているこの世の中で「笑える人生っていいじゃん!」って思えたらいいなって思うんです。その笑える瞬間を、その日のお客さんと私たちとで一緒につくることができたら。というか、私たちでなんとかそうしなきゃいけないな!と思っています。 080730_0085_s.jpg
取材・文/田中里律子 撮影/坂野則幸 <黒谷友香>衣装 ワンピース:33,600円(32,000円、税抜き)/NOVESPAZIO ネックレス(ブラック):17,850円(17,000円、税抜き)/NOVESPAZIO サンダル、イヤリング/スタイリスト私物

◆公演概要◆  公演名: 恋愛喜劇 青猫物語  公演日: 08/9/5(金)〜08/9/28(日)  会場: シアタークリエ (東京都) ◆あらすじ◆ 新劇の聖地・築地小劇場の裏手にひっそりとたたずむカフェー「青猫」は、盲目のマスター・ブルさん(きたろう)が飄々と切り盛りする風変わりな店。 生真面目な新劇青年・八起静男(北村有起哉)は、そこで働く天真爛漫な踊り子・宮下そら嬢(黒谷友香)に首ったけ。今日こそは勇気を振り絞ってプロポーズせんとやってくるのだが、そんな日に限ってトラブル続出。すれ違いと誤解の果て、相思相愛だった二人に電撃的な破局が訪れてしまう。それでも諦めきれない静男は、一計を案じて再びそらの前に現れるが、そのせいで事態はさらにややこしい方向へと転がり始める・・・・・・・・ 昭和初期のカフェーを舞台に繰り広げられる、レトロでロマンチックな恋愛喜劇----ラブの話。 ◆キャスト◆ 作:マキノノゾミ  演出:山田和也  出演:北村有起哉/黒谷友香/きたろう/近江谷太朗/岸博之/小須田康人/橋本淳/北村岳子/富田麻帆/山下裕子/荒井正樹/小椋穀/佐藤淳/本田誠人/石田佳名子/岡村さやか/関谷春子/羽柴真希 >>チケットの詳細・申込みe+MOVIE★恋愛喜劇 青猫物語に出演のお二人から熱いメッセージ到着!

2008-08-21 17:59
宝塚歌劇宙組の次回作『Paradise Prince(パラダイス プリンス)』は、アメリカ西海岸・ロサンジェルス近郊の街を舞台に、アニメーション作家になる夢を抱く青年の成長を描いたオリジナル・ミュージカルだ。タイトルにもなっている“Paradise Prince(楽園の王子様)”とは、主人公のスチュアート・グリーンが少年時代に創作し、彼の心の支えとなる小くて可愛い王子様のキャラクター。この劇中で実際に登場する“Paradise Prince”のキャラクター・デザインは、一般募集が行われ、約1000通もの応募作の中から選ばれたのだという。そんなキャラクター・デザインの審査にも加わった、主人公を演じる宙組トップスター・大和悠河に、今作に賭ける意気込みを聞いた。 OK_1F3K5339_s.jpg ★良席確保★ 今回のプレオーダーでは、下記平日公演の一部座席を確保しました。 良席入手のチャンスです。ただし抽選制のため、上記の範囲以外のお席が 当選となる場合もございます。予めご了承の上、お申込みください。 ⇒ <座席のご案内> ■9/26〜10/14の平日公演は【1F-6列-2番〜7番】の6席の範囲を確保 ■10/16〜10/31の平日公演は【1F-12列-61番〜66番】の6席の範囲を確保 >>チケットの詳細・申込み 【e+プレオーダー:8/12(火)12:00〜8/17(日)18:00迄】 ♪大和悠河さんよりメッセージ到着♪
◆e+Special Interview 大和悠河 この作品で、私にしかできない主人公を作りたいと思っています ――大和さんが『Paradise Prince』で演じる主人公、スチュアート・グリーンはどんな人物なんですか? 彼はアート界のカリスマを父に持つ“アート界のプリンス”なんですが、本当に進みたい道はアニメーションの世界なんです。小さい頃から「パラダイス・プリンス」というキャラクターをずっと温めていて、それを描いていきたいという夢がある。その夢を実現するためにいろんな困難に立ち向かっていくんですね。だから、夢に向かって頑張っている方や、これから何かはじめようとされている方の、原動力になるようなパワーを持った魅力的な人なんです。 ――そんな前向きなスチュアートは、大和さんにとっても原動力になっていますか? OK_1F3K5307_s.jpgそうですね。以前、この作品と同じ植田景子先生が演出した『シンデレラロック』(98年) という作品で主演させていただいたことを思い出しました。その主人公もロックスター という夢に向かっている青年だったんです。そういう人物を、宙組の主演になって 演じることになった今、改めて“挑戦してみたい”という気持ちが湧いてきました。 ――それでは宙組主演として、今の大和さんが“挑戦したい”のは? 私にしかできない主人公を作りたい、と思ってるんです。そういった意味では、現代もので、ポップでオシャレな今回の作品は、すごくイマジネーションが沸いてきます。私と今の宙組にしかできない作品にできるんじゃないかな、ぜひそうしたいな、という意気込みでいっぱいです。 ――今回は主人公が思いを託す「パラダイス・プリンス」のデザインを一般募集したという新しい試みでも話題を集めています。このキャラクター・デザインの選考にも参加なさったんですよね? そうなんです。みなさまが創造された「パラダイス・プリンス」を、演出家やスタッフと一緒に1枚ずつ見させていただきました。手書き風のものから、いかにもアニメ!なもの、元気いっぱいのキャラクターやとてもかわいらしいキャラクター……いろんなテイストの作品があって、選ぶのはものすごく大変だったんですが、私も絵を描くのが大好きなので、とても楽しい経験でしたね。アニメーションになった時どんな風に動くだろうって想像したり、子供の頃に憧れた毎日のように見ていたアニメのキャラクターを思い出したりしながら選びました。 ――その中で今回選ばれた作品の決め手はなんだったのでしょう? とても愛くるしくて、見ていると癒される作品なんです。私も一番気に入ったのはこの作品でした。やっぱりアニメにしやすいということや、“楽園の王子様”というテーマにぴったりとあっているところが決め手になりました。この作品なら、主人公のスチュアートも描いただろうなって思えましたね。 ――審査に参加なさって、感じられたことはありますか? もちろんです。応募してくださった方の中には、お手紙を添えてくださった方もいたんですね。「イラストレーターを辞めようと思っていたんだけれど、もう一回描いてみました」とか「忘れかけていたんだけど、このイラストを描くことで昔を思い出しました」というような。そういう思いに触れて、夢を忘れないスチュアートの物語は、いろんな人の心の中にある題材なんだなって感じて、本当に嬉しかったたんです。みなさまの思いをスチュアート・グリーンに込めて、今回の作品を作りたいなと思いました。
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ショーは「ガンガンいく感じ」! 宙組らしいエネルギッシュな作品にしたい。 ――グランド・レビューの『ダンシング・フォー・ユー』は、どんなイメージのショーなんでしょうか? OK_1F3K5313_s.jpg何といっても題名が『ダンシング・フォー・ユー』ですから。とにかく踊るんだろうな、って感じですよね(笑)。演出家の先生も「ガンガンいく感じ」とおっしゃっていたので、かなり勢いのあるショーになると思います。みなさまを惹きつけて「あっという間に終わっちゃった!」って思っていただきたいですね。 ――宙組さんのフレッシュなパワーが感じられそうです。 そうですね、宙組の組子たちってみんなが、踊ることが大好き、歌うことが大好き、演じることが大好きっていう感じなんです。舞台に立つことが大好きという原点を、みんなが持っていて輝いてる。私自身、宙組の組子と一緒にいると、勇気づけられるし元気になれるんです。そんなメンバーで作りますので、きっと宙組らしいエネルギッシュな作品になると思います。 ――宙組の魅力をあえて言葉にすると、どんなところでしょう? 宙組ってすごく可能性がある組なんじゃないかな? 『Paradise Prince』のような2008年が舞台の“現代もの”を(宝塚)大劇場で上演するって、なかなか珍しいことなんです。でも宙組だからこそ、枠にとらわれることなく挑戦できる。みんながそういう柔軟性や、向かっていくエネルギーをもってる。キラキラしてるんです。そんな宙組の舞台をたのしみに、劇場に来ていただけたら嬉しいですね。ぜひお待ちしております。
取材・文/永田理子 撮影/田原由紀子
******************************** 大和悠河 Profile 8月4日生まれ。東京都出身。’95年、『国境のない地図』で初舞台を踏み、その後月組に配属。’97年『EL DORADO』の新人公演で初主演。 ’03年に宙組に組替えとなり、’07年にシアター・ドラマシティ公演『A/L−怪盗ルパンの青春−』で、宙組主演男役に就任する。宝塚大劇場でのお披露目公演は同年の『バレンシアの熱い花』。 ******************************** <宙組公演> Musical entertainment 『Paradise Prince(パラダイス プリンス)』 作・演出/植田景子 [解 説]  アメリカ西海岸、ロサンジェルス近郊の街を舞台に、少年の頃に描いたキャラクター「Paradise Prince」に自らの夢を託し、アニメーションピクチャーの世界での成功を目指して前向きに生きる主人公の姿を描いたオリジナルミュージカル。大人になることのほろ苦さ、自分の才能への不信、現実と夢とのギャップに押し潰されそうになりながらも、熱い思いで夢の扉を開いていく現代の若者のサクセスストーリー。 グランド・レビュー 『ダンシング・フォー・ユー』 作・演出/中村一徳 [解 説]  舞台にかける情熱、思い、愛、夢など、心、身体に溢れる熱きエネルギーをダンスナンバーに託しておくるダンシング・ショー。パリやアメリカを舞台にしたオーソドックスな宝塚レビューのスタイルの中に、都会的でショー感覚を散りばめたエネルギッシュな群舞を繰り広げます。
★良席確保★ 今回のプレオーダーでは、下記平日公演の一部座席を確保しました。 良席入手のチャンスです。ただし抽選制のため、上記の範囲以外のお席が 当選となる場合もございます。予めご了承の上、お申込みください。 ⇒ <座席のご案内> ■9/26〜10/14の平日公演は【1F-6列-2番〜7番】の6席の範囲を確保 ■10/16〜10/31の平日公演は【1F-12列-61番〜66番】の6席の範囲を確保 >>チケットの詳細・申込み 【e+プレオーダー:8/12(火)12:00〜8/17(日)18:00迄】 ♪大和悠河さんよりメッセージ到着♪
2008-08-05 12:00
 ロンドン・ウエストエンドの劇場で19年目というロングラン上演を記録している『ウーマン・イン・ブラック』。日本でも1992年に初上演されてから、今度で6度目を数えるまでに回を重ねてきた。そのすべてに出演してきた斎藤晴彦と、'99年から出演している上川隆也とのコンビもこれで3度目。お互いに頼もしい共演者となっている。 特集ページはこちらから>>チケットの詳細・申込み
<斎藤> 「上川さんとやっていると、“あーこの人は本当に芝居が好きなんだなぁ”と思うんですね。上川隆也っていうナマの自分を出さない。必ず役としてそこにいる。それはすごいことだと僕は思ってるんですよ」。 <上川> 「これは僕にとっては劇団以外の初めての舞台だったんですが、不思議な充足感を持って板の上にいた記憶があるんです。自分は全然100には足りないけど、それが不安にならない。ふたりしかいない舞台の上がものすごく満ちている。これはもう、斎藤さんに委ねることができたからだとしか言いようがありません。本当に、ただ濃厚な空気に身を預けていられた感じがするんです」。  そのふたりだけの舞台で描かれるのは、まさに濃密な世界である。若い俳優を訪ねてとある劇場にやって来た中年の弁護士。彼は過去に体験した恐ろしい出来事を、俳優の力を借りて再現し始める。若き日の弁護士を俳優が演じれば、弁護士は彼が出会った人々に扮することに。舞台に置かれたわずかな小道具は馬車になったりデスクになったり。想像力を刺激する劇中劇が繰り広げられるのだ。 <斎藤> 「この芝居は、実に不思議で複雑な構造を持っているんですね。最初はこんなことが自分にできるのかと思いましたよ。でも、ロビン・ハーフォードという演出家がわかりやすく演出してくれたこともあって、この構造がどんどん楽しくなってきた。こういう楽しみは、ほかの芝居では僕も経験したことがないですね。ひとつの役を求心的に深めていくというのではなく、逆にどんどんいろんなことが出てくるんですから。お客さんにとっても、役者の感性をいっぱい感じられるという面白さがあるんじゃないでしょうか」。 <上川> 「斎藤さんに比べると僕が演じる人格は2つと少ないんですけど。でも、確かにそれをことさらに追い詰める必要がない芝居なんですね。むしろ、非具体的なものの上にお客さまがいろんな情景を見出していくという構造なので、ある程度の余地があって然るべきだといいますか。ですから、いかようにでもアプローチできますし、どんなやり方を選んだとしてもちゃんと着地していくんです。この不確定なものをお客さまがどんなふうに補完して見てらっしゃるのか。演者としては、それを想像できる楽しみもあるんですね」  そうして想像力を駆使していった先に観客を待っているのは、すさまじい恐怖である。この“ホラー”を表現するにあたって、工夫していることはあるのだろうか。 <斎藤> 「いえ、怖がらせようとしなくても、お客さんは素朴に怖がってくれる。それがこの芝居のすばらしいところなんです。細かい段取りはあっても、それが計算でやっているように見えない。だから我々も、自然な芝居をやることがいちばん重要で。といっても、それほどの難題はないんですが(笑)。ただ、これまでの公演でも大きい劇場だからといって声を張ろうなんて思ったことは一度もないんです。お客さんが聞こうとしてくれるから、小さな声で話していても聞こえる。マイクなんかなくても。それは衝撃的でしたね」。 <上川> 「その通りなんです(笑)。どんな劇場でもお客さまのほうが寄ってきてくださるんですよ。演出のロビンさんもそれがわかってらっしゃるんでしょうね。だから、斎藤さんと僕がリアルな距離感で芝居することを求めてらっしゃるし、お客さまは臨場感を持ってその空間を共有することになる。実に巧妙な作りになってるなと思います」。  イギリスで生まれた芝居が国境を越えて受け入れられているのは、この巧みな劇構造ゆえ。それに日本人ならではの情緒が加わって、さらに深みが増した芝居になっていった。今回は、日本全国での公演とともにロンドンでも上演されるとあって、期待は尽きない。 <上川> 「日本版にはロンドン版にない湿度やぬくもりがある気がするんです。自分で言うのも変なんですが(笑)。でもだからこそ、これをロンドンのお客さまがどう受け取ってくださるのかとても楽しみにしてるんですね」。 <斎藤> 「怨念とか怨霊というものに対して、僕ら日本人は、ただ怖いだけじゃなく悲しみの感情が入り混じるんでしょうね。それが上川さんの言うぬくもりになっているのかもしれない。しかし、どんなカタチでもどんな場所でも、この芝居は大丈夫だって思うんです。だってこれは、お客さんの想像力によって成立する芝居なんですから。無責任な言い方ですけど(笑)、研ぎ澄ました感覚で見ていただければ、それだけでいいんですよ」。 ★特集ページはこちらから>>チケットの詳細・申込み
2008-07-01 18:45
 今夏、日本初上陸を果たす『ドラムストラック』は、南アフリカ・ヨハネスブルグ発のドラムイベントがベースになった、観客参加型のドラム・パフォーマンスショー。2005年には、オフ・ブロードウェイに進出し、1年半に渡って上演、好評を博してきた。その『ドラムストラック』のメインキャストが5月18日に横浜・赤レンガ倉庫のイベント広場で開催された『アフリカン・フェスタ2008』のステージに特別出演。ゲストに公演のサポーターを務めるパーカッショニストの石川直を迎え、熱いセッションを繰り広げた。セッションの様子と、共演直後の座談会をお届けする。 sP1010253.jpg >>チケットの詳細・申込
ドラムストラック and 石川直 at『アフリカン・フェスタ2008』  海風を感じる横浜・赤レンガ倉庫の野外ステージに、開演30分以上も前から観客が集まり、座席を陣取った。客席に用意された50個のジェンベと呼ばれるアフリカンドラムを手にして、大人も子どもも嬉々として叩きながら、開演のときを待っている。皆、太鼓を手で叩くという行為に、驚くほど先入観や照れがない。 『ドラムストラック』のメインキャストのリチャード、マンドラ、ターボがステージに現れ、ジェンベという片面太鼓や、スティックで叩くドゥンドゥンという三連の両面太鼓を携えた。冒頭からジェンベを肩にかけたファシリテーター(進行役)を務めるマンドラが人懐っこい笑顔と、大きな身振り手振りで、巧みに観客を巻き込み、ともにリズムを奏でていく。リチャードはジェンベを両手に、ターボはバスドラムの役割を担うドゥンドゥンによって、個々に全く違うリズムを刻み、複雑なアンサンブルを生み出していた。キャストの繰り出す複雑なリズムと、観客の思い思いのリズムが不思議と折り重なり、打楽器ならではの温かみのある音色と、場内の一体感が味わえる。パーカッショニストの石川直もジェンベを手にして途中参戦し、リラックスした様子でリズムを刻んだ。セッション半ばからスネアドラムに切り替え、エッジの利いたソロ演奏でも魅せてくれた。  後半、マンドラがハンドベルやシェイカーなど、多種多様な楽器を次々と取り出しては演奏して見せ、観客に手渡して演奏に加えていく。石川はこの間、シェイカーを振って、援護する。終盤にはマンドラがコール・アンド・レスポンスや手拍子で、客席の周りを二重三重に取り巻く楽器を持たない立ち見客をも扇動し始めた。声や手拍子すらも楽器に成り得ることや、誰にでも音を奏でたい原始的な衝動があることを裏付けるかのように、会場は盛り上がりを見せる。MCではリチャードが「日本初演となる『ドラムストラック』で音楽、伝統舞踊、歌などを通して、南アフリカの文化を分かち合いたい。楽器ができない人でも、心臓が鼓動してリズムを持っている。どんどん参加してほしい」と語りかけた。オフ・ブロードウェイで公演を見たという石川も「ニューヨークでは『ドラムストラック』に『ブラスト!』のメンバーもふたりほどドラムで加わっていた。とても楽しいショーで元気になれること間違いなし」と太鼓判を押す。2008年は8月の日本公演以外に、ニューヨークでのリバイバル公演も決定。客席数と同じ数だけジェンベが用意される同公演、キャストとともに夢中でリズムを刻む時間を過ごせば、心地よい達成感が得られるはずだ。 ■e+ special interview ドラムストラック×石川直 ドラムは人間がひとつになれる機会を与えてくれる ――先ほど初セッションを終えられて、いかがでしたか。 sP1010049.jpgリチャード 石川さんは技術を研磨されて、最高峰まで到達している、素晴らしいアーティストだと思います。我々にとって、共演は本当に名誉なことでしたね。 石川 僕も何百年、何千年と文化に根付いているもので、人間の遺伝子に組み込まれているかのような現地の人達の作り出すリズムというのは、理屈抜きで面白く、最高でした。リズムをやっている人間としては、思わず叩かずにはいられないし、逆にこれ以上、被せたい音がないところもありましたね。 ――南アフリカでは、ドラム演奏が日常生活に根付いているものだと聞きます。実際、どのような形で市民に浸透しているのでしょうか。 sP1010235.jpgマンドラ ご存知のように、太鼓は何百年も日常の一環として、いろんなコミュニティで演奏されてきました。例えば、葬式や結婚式という場をひとつにするために、太鼓を叩くというコミュニケーションを使ってきたのです。他にも携帯電話やメールがなかった頃、唯一のコミュニケーション手段が太鼓でした。ひとつの村から向こうの村まで、太鼓を使ってメッセージを伝達してきたのです。 ――南アフリカでのドラムイベントが『ドラムストラック』のもとになっているそうですが、『ドラムストラック』を始められたきっかけとは? リチャード 1995年頃、南アフリカではネルソン・マンデラが解放され、社会が大きく変わり始めました。我々は当時、ドラムの演奏活動をしていたのですが、仕事として演奏してほしいと依頼される機会が増えたのです。というのも、ドラムは人間がひとつになれる機会を与えることがわかってきたんですね。それまでは政治によって、コミュニティが分断されていました。そこで、ドラムカフェという組織がドラムを通して、チームとしてひとつになり、相互理解や共有することを始めたんです。ドラムカフェの活動を通して、歌や伝統舞踊、演劇的要素、舞台美術要素を入れていきました。だんだんと進化を遂げる中で、派生してエンターテイメントになったのが『ドラムストラック』です。だから、本作で一番特別なことは何かと言ったら、観客が皆、ドラムを持っていることなんです。公演の最中に観客が一緒に演奏する形態がとても独特ですね。 ――南アフリカの歌や伝統舞踊は、どんなものが盛り込まれているのでしょう。 sP1010060.jpgリチャード 南アフリカには、ズールーやツワナ族など、いろんな民族がいますので、さまざまな伝統舞踊を盛り込んでいます。リズムとしては、ポリリズムですね。『ドラムストラック』では、ひとつの文化をディスプレイするのではなく、いろんな文化のいろんな要素を使い、開かれた形で誰にでも通じるものにしています。 人間誰もが心の中に楽器を持っている ――『ドラムストラック』というショーが持つメッセージ性とは? マンドラ 今、過去と未来という風に生き方がくっきり分かれているように思うんです。例えば1時間後、明日、来週という未来や、昨日、先週という過去が常に頭にある生活をしている。『ドラムストラック』では、過去や未来に思考が及ぶことを止めて、“今”という瞬間を共有することを体験できるんじゃないかと思います。そうすることによって、世代を超えて、ポジティブなスピリットを共有できるはずです。 石川 僕は演奏している最中に、彼らがお客さんに話をしている背中から、ポジティブなエネルギーをもらっていました。こうして話している姿を見ていても、ただ居るだけでハッピーになれるようなオーラを持っている。皆にあの瞬間をぜひ楽しんでもらいたいですね。基本的に、人間は誰でも基本動作としてリズム感を持っているんです。皆、何らかの形で表現したいと心の中では思っている。現代では、音楽や楽器をちゃんと習った上でないとやってはいけないという風潮がありますが、実はそうじゃないんです。楽器を生活の中のコミュニケーションのツールとして、感情を表すことやしゃべることと何ら変わりなく表現できることだと教えてくれる、最高のショーだと思いますね。 sP1010184.jpg――最後に日本の観客へメッセージをお願いします。 石川 例えば、ビジネスシーンでストレスを感じている人は、少なくないと思います。『ドラムストラック』は、その心を解き放てる、またとない機会になるはずです。 ターボ 今まで世界中のあちこちで『ドラムストラック』をやってきました。その中でいろんな観客に出会ってきました。中には、ドラムを持ってないので、手拍子で参加する観客もいました。私達の公演は、楽器が万が一なくても大丈夫。それは、人間誰もが心の中に楽器を持っていることの証明だと思うのです。
■『ドラムストラック』メインキャスト リチャード・カーター profile Richard Carter  1955年8月8日生まれ。南アフリカ出身。『ドラムストラック』のキャスト、クリエイティブ・ディレクター、ミュージック・スーパーバイザーを務める。ケープタウン大学で演劇を学んだのち、ヨーロッパに渡り、ダンサーとして活動。渡欧中に西アフリカの著名なミュージシャンと出会い、ドラムパフォーマンスを手がけるようになる。 マンドラ・コーサ profile Mandla Xosa  1976年9月24日生まれ。南アフリカ出身。『ドラムストラック』のキャスト、主にファシリテーター(進行役)を担う。 ターボ・メデュープ profile Thabo Medupe  1975年12月31日生まれ。南アフリカ出身。『ドラムストラック』のキャストとして、バスドラムを手がける。
■『ドラムストラック』サポーター 石川直 profile  1975年6月9日生まれ。東京都出身。13歳で渡米し、15歳からパーカッションのレッスンを受ける。1995年『The Cavaliers』 に入団、翌年、ドラム・コーインターナショナル(DCI)で優勝。以後、DCI等の世界大会にて団体及び個人で優勝歴多数。2000年『ブラスト!』に入団し、翌年にはニューヨークのブロードウェイに進出。スネアドラム・ソロなど、主要なパートを担う。2005年より堂本光一主演ミュージカル『Endless SHOCK』にも毎年出演している。
取材・文/土橋あずさ

■インタラクティブ・ドラム・エンタテインメント『ドラムストラック』とは?  『ドラムストラック』とは、ジェンベなどのアフリカの伝統的な打楽器によるパフォーミングアーツのこと。南アフリカで生まれたドラムイベントから火がつき、その後、アメリカ人演出家の手によりブラッシュ・アップされニューヨーク・ブロードウェイに進出。1年半にもわたる公演では、連日多くの観客が押し寄せ、『ストンプ』『ブルーマン』に勝るとも劣らぬ人気を集めた。2008年には、ニューヨークでリバイバル公演の開催が予定されるほどの話題の公演なのだ。  『ドラムストラック』の大きな特徴のひとつとして、すべての客席にジュンベと呼ばれるアフリカンドラムが置かれていることだろう。観客の一人一人にドラムが一個ずつ用意され、パフォーマーの手ほどきとともに、観客自身もステージで展開する力強い歌とリズムに合わせて、ドラムを楽しむことが出来るのだ。初めは簡単なリズムも、次第に高度なものに変化して……ステージの音とリズムにどこまでついていけるか、あなた自身のリズム感も試される!? そして、隣に座った家族や友人、あるいは見知らぬ人と対話と笑顔が生まれる、そんなユニークな体験ができるのが、『ドラムストラック』なのだ! >>チケットの詳細・申込
2008-06-24 12:05
e+ special interview アデアラーニ・マリア×マーク・スチュワート・エクステイン×ランディ・シェイン  心も身体もスウィングさせるブロードウェイ・ミュージカル『スウィング!』が帰ってくる! 1920年代〜1940年代に一世を風靡したスウィング・ジャズの名曲にのって、エキサイティングなダンス・パフォーマンスが展開されるこのステージ。2002年の初来日時も、ド迫力の歌唱とスリリングなダンスが観客をノックアウトした。歴代キャストから選りすぐられた精鋭が一挙登場する今回は、前回を上回るハイレベルな舞台となること必至。アクロバティックな超絶技巧で観客を魅了するダンサーのアデアラーニ・マリアと、彼女の名パートナー、マーク・スチュワート・エクステイン、そしてシンガーのランディ・シェインが、作品の見どころを語ってくれた。 IMG_9427_s.jpg >>チケットの詳細・申込み >>公演特集ページはこちら(3/11up)
「役と脇役という構成ではなくて、全員に見せ場のあるレビュー・ショウ」(アデアラーニ) 「「スウィングしなけりゃ意味ないね」は、スウィング・ジャズを象徴する名ナンバー」(マーク) 「何の準備も予備知識も必要ない。とにかく楽しい、観客参加型のショウ」(ランディ) ――作品との出会いと、それまでのキャリアを教えてください。 swing_IMG_9314_s.jpgマーク 大学で音楽を専攻していて、学生時代にスウィング・ダンスを始めたんだ。『スウィング!』に参加したのは2001年。ブロードウェイの舞台を観て、ファンタスティックな音楽と振付のとりこになってしまって。プロとしての初めての仕事で、この作品にダンスと音楽と劇場の教育を授けてもらったようなものだよ。 アデアラーニ 私も2001年に初めて参加したの。最初は体操をやっていて、その後バレエをやっていたんだけれども、ブロードウェイで観た舞台に魅了されて。それまで踊っていたダンスとはジャンルも違うし、まさか合格できるとは思わなくて。キャリア上、大きな転機となった作品なの。 ランディ 私が作品に参加したのは2000年。もともとダンサーとしてミュージカルに出ていたんだけれども、歌うことが大好きだったから、途中で歌手に転向したの。『スウィング!』を初めて観たとき、なんてエキサイティングなステージなんだろう、これこそ私の立ちたい舞台だ! と思ったわ。夢がかなってラッキーよ。 ――スウィング・ジャズのどこに魅力を感じますか? swing_IMG_9265_s.jpgランディ 私はスウィング・ジャズを子守唄に育てられたようなものなの。父がスタンダードの名曲が大好きで、レコードを聴いたり、サックスを吹いたりしていたから。最近の音楽って、ポップにしてもヒップホップにしてもミュージカルにしても、いかにもそのジャンルといった、ステロタイプにしか聴こえないものがあふれているじゃない? でも、この時代の音楽は、どんな気分にもマッチする曲が多くて、そこに深い魅力を感じるの。人生の異なる局面や、単純に朝か晩かの違いによっても、聴きたい音楽って変わってくるけれども、スタンダードはあらゆるシチュエーションにはまる名曲揃いだと思うわ。 マーク スウィング・ジャズが生まれたのは、大恐慌や二度にわたる世界大戦、人種差別等々、アメリカに生きる人々にとっては苦悩の多い時代だった。そんな時代に自分自身を表現したいと願う人々によって生まれたジャンルだから、ほんの一音の中にも、人生のさまざまな経験がこめられているように聴こえるんだ。それに、スウィングのリズムって、ついつい身体が動きだすような強い力をもっているよね。自分自身であることを肯定してくれる音楽、それがスウィングだと思う。 アデアラーニ 踊っていてもそう強く感じるわ。バレエはどこか控えめというか、ステップを完璧にこなすことが求められるダンスだけれども、スウィング・ダンスはその正反対で、ミスはありえない。自分の内からあふれ出る感情、魂をさらけ出して踊るものだから、ステップが完璧でなくてもいい、毎回違うダンスでいい。他のダンスだと踊りながら笑いがついついひきつってしまってるかもしれないけれども(笑)、スウィング・ダンスの場合、より自由に、リラックスして踊れるから、どんなにアクロバティックなことをしていても、自然に笑顔になれるの。 ――お好きな場面、そして『スウィング!』をより楽しむためのコツを教えてください。 ランディ 劇場に足を運べばわかるわ! 何の準備も予備知識も必要ない。とにかく楽しい、観客参加型のショウだもの。歌っていても、ダンサーたちの興奮や感動、客席の興奮や感動が伝わってきて、それがまた私の歌にフィードバックされていく。そんな親しみの念を劇場中が分かち合うことのできる、本当にステキな作品だと思うわ。私が大好きなのは、これまで書かれた中でもっとも素晴らしい曲の一つ、「アイル・ビ・シーイング・ユー」の場面。「クライ・ミー・ア・リヴァー」も、トロンボーンとかけあいがあったりして、演じるのが楽しみな場面ね。 swing_IMG_9376_s.jpgアデアラーニ 主役と脇役という構成ではなくて、全員に見せ場のあるレビュー・ショウだから、責任も大きいけれども、それだけに非常にやりがいがあるの。私が大好きなのは、バンドがまず演奏を始めて、そこに一人一人登場していくオープニング。思わず気分が高揚していくわ。それと、フィナーレ。オープニングと同じ「スウィングしなけりゃ意味ないね」が流れるんだけれども、全然雰囲気が違っていて。出演者みんなに取り囲まれて、一人一人が得意技を披露する、あの楽しさも本当にエキサイティングなの。 マーク 僕もフィナーレは大好きだな。「スウィングしなけりゃ意味ないね」は、スウィング・ジャズを象徴する名ナンバーだしね。全編通して、出演者のエネルギーがステージ、そして劇場中にあふれ、客席に伝わっていく。音楽のリズムが心も身体もゆさぶってゆく。そんなエキサイティングなショウだから、客席のみんなも、舞台に参加している気持ち、キャストの一員になった気持ちで、自由な心で楽しんでもらえたら最高だな。
写真/渡辺マコト 取材・文/藤本真由
アデアラーニ・マリア(ダンサー)profile  ハワイ生まれの日系3世。コロラド・バレエ、ラテン・ボールルームコンペティションで活躍の後、『スウィング!』のオーディションに合格、体操選手だった経験を活かし、アクロバティックなダンスを得意とする。2002年の日本公演では、一番喝采を浴びたのが彼女のアクロバティックダンスシーンだった。 マーク・スチュワート・エクステイン(ダンサー)profile  ダンサーとして、またインストラクターとしてニューヨークのダンス・マンハッタンで指導。世界的にも有名なカップルダンスのインストラクターである。出演作品は『スウィング!』『キャッツ』『ウエスト・サイド・ストーリー』『ミス・サイゴン』『グランド・ホテル』など。 ランディ・エシェイン(シンガー)profile  ランディ・エシェインは『スウィング!』のほとんど全ての女性役を演じてきたが、今回はシンガーとして来日する。彼女は、『スウィング!』のブロードウェイナショナルツアーとショーボートばかりでなく、彼女はニューヨークシティにてソロキャバレーの仕事と同様に、アメリカの地方劇場にも出演している。 >>チケットの詳細・申込み >>公演特集ページはこちら(3/11up)

2008-06-10 13:42
<連載・第4回>       観劇ママにもうれしい青山エリア!       2つの劇場があるこどもの城で、目指せエンタメファミリー!  4月からCSでワタシの大好きな海外ドラマ『大西部の女医 ドクター・クイン』が始まりました! 放送のある火曜日はそれこそ一日中ハナウタ気分♪ お茶とお菓子もしっかり用意して、毎回リアルタイムでテレビにかじりついております。たまに「もしも舞台になったら…」なんてオリジナルのキャスティングを妄想、脳内ドリームチームで勝手にミュージカル化もしてみたり(笑)。これがまた至福の時なのです。どうか第6シリーズまでやってくれますようにっ。  さてさてみなさん、このGWはいかがお過ごしでしたか? 今年は曜日のつながりの関係で・・・前半と後半に分かれてのお休みだった方も多く、全国的に身近なレジャーを楽しむ傾向だったようですね。ワタシは前半、パンフレットの対談などをお手伝いさせて頂いた*pnish*(黒ハートお気に入りに追加する)のプロデュース公演、『リバースヒストリカ』『あの鉄塔に男たちはいるという』の2本を観に、青山円形劇場へ行ってきました。  *pnish*とはリーダーの佐野大樹さんはじめ、土屋裕一さん、鷲尾昇さん、森山栄治さんの4人の役者さんからなる演劇ユニット。彼らは活きの良さも身上で、座付きの作家や演出家は持たず、毎回作品ごとにクリエイターや客演陣を招いて舞台を創っています。  今回は脚本・演出*pnish*による『リバヒス』組(佐野・森山)と、脚本:土田英生氏/演出:茅野イサム氏による『鉄塔』組(土屋・鷲尾)の2チームに分かれ、タイプの違った作品を連続上演するという試み。内部から刺激し合う、攻めの企画ですね。  戦国時代を舞台にした自主制作映画を創ろうと集まったメンバーが、好奇心から霊媒師に戦国武将の降霊を頼み――という『リバヒス』は、笑いとアクションに包まれた“これぞ*pnish*”という元気な舞台。弟分的世代の若い役者陣も健闘していました。  対する『鉄塔』は、慰問にやってきたものの戦争に違和感を感じ駐屯所から逃げ出した4人の芸人と、彼らを追うように脱走したひとりの日本兵との数日を描いたドラマ。子どもの頃から母親に“人生はユーモアとスマイルよ”と言われて育ってきたワタシには、戦争の只中にいても“やせ我慢にへっちゃらでいよう”という男たちの姿に、かなり共感を覚えました。  *pnish*の次回作は6月に行なわれる本公演の『サムライモード』。円形での自由で濃密な体験を生かして、さらに伸び伸びと、さらにエンターテインメント溢れるステージを創ってくれるはず。期待してます!  青山円形劇場はその名の通りステージを360度客席が取り囲んだ円形の空間ですが、実は完全円形の劇場というのは世界的にも珍しいそう。客席数も最大376席と、役者と観客の距離が近い! あのギュッとした感、いいですよね〜。円形をそのまま生かしたり、客席の一部を潰してセットを組んだりと、演目によっていかようにもなるフレキシブルなステージは創り手のイマジネーションを大いにくすぐるだろうし、観客も毎回新しいサプライズに出会えるし。円形劇場、奥が深いです。  現在上演中の『HYMNS』(構成・演出:鈴木勝秀/出演:佐藤アツヒロほか)は、『LYNX』('04年)、『MYTH』('06年)に続く円形3連作。そういえば『LYNX』は完全円形のステージに天井からチェーンが下がっているだけという、非常にシンプルで潔いセットでした。物語全体に漂うエッジの利いた空気と五感をさらに研ぎ澄ませてくれるような音楽も印象的で、当時、誰の何という曲が使われていたのかを必死にネットで捜索したっけ。そのうちの何曲かは自分で持っているCDに入っていて、そんな偶然もうれしかったのを覚えてます。  円形劇場のお隣は、ご存知青山劇場。現在は劇団EXILE『CROWN』を上演中。 その後もTHE CONVOY SHOW『うみわたれ』カラオケ特集)、D-BOYS STAGE vol.2『ラストゲーム』NEW本公演完売の為、急遽追加公演発売決定!!)など人気の演目が待機。話題作を次々に上演している大劇場です。  そしてこれら2つの劇場を有する建物本体が、未来を生きる子どもたちのために計画・建設された「こどもの城」。1985年に開館、年間100万人を超える利用者があり、芸術・科学・体育・保健・保育など、子どもの文化と福祉のための様々な施設が整っています(要入場料)。建物正面の楽しげなオブジェは岡本太郎作「こどもの樹」。  館内では施設や体験プログラムも豊富なので、大人しい子も元気な子も自分に合った楽しみ方ができます。例えば青山劇場の上は屋上庭園になっているし、円形劇場のある階は造形スタジオやプレイホールがあり、地下にはプールも完備。レストランは懐かしのお子さまランチメニューが豊富ですが、お弁当などを持参すればファミリーラウンジやフリーホールで食べることも出来ます。  さらに6・7Fはホテルフロアになっていて、宿泊予定の6ヶ月前から予約可能とのこと。料金もリーズナブル、家族連れにうれしい和室もあるので、お泊まり観劇の拠点にも最適ですね。そう、こどもの城を活用すれば、いつもは忙しいママも“たまにはパパに子どもたちを任せてゆっくり観劇計画”だって実現できますよ! 最寄り駅となる地下鉄表参道駅周辺には良質な本や玩具などが揃う老舗の絵本専門店『クレヨンハウス』や、こちらも最早老舗のおもちゃ屋さん『キディランド』もあるし。おしゃれな街・表参道は、実は子どもたちにもうれしい街だったのです。  表参道の地上B2出口からこどもの城まではまっすぐ歩いて7,8分。JR渋谷駅東口からも一本道でかかる時間もほぼ同じくらいですが、途中の宮益坂の勾配は曲者! あれ、思っているよりも急坂なんです…。事実、開演時刻間際に焦ってせっせと歩くとジワジワとダメージを受け、劇場手前の「青山ケンネル」あたりで息切れ&グッタリがお決まりのパターン(笑)。冬でも座席に着く頃には汗だくなんて危険もありますので、お互い、くれぐれも時間には余裕を持って移動しましょうね。 (C) NTV  舞台好きなママにとってはひとりでゆっくり観劇する時間も宝物だけど、“たまには子どもや家族と観劇計画”も素敵ですよね。先日まで青山劇場で上演されていたミュージカル『アニー』(8月には大阪・愛知公演あります!チケット発売中!) 夏休みの定番ミュージカル『ピーターパン』カラオケ特集)などは子どもが出会うファーストステージにピッタリだけど、いわゆるノンヴァーヴァルなパフォーマンスのステージも、柔軟な感性を持った子どもたちならすんなりと受け止めてくれるはず。  例えば来日の度にファンを増やし続けているアイリッシュダンスのステージ『リバーダンス』カラオケ特集)。この『リバーダンス』、公演に先がけて3月の末に子どもたちが参加するワークショップを開催したの、ご存知でしたか? 当日は初めこそ緊張気味だった子どもたちも、実際に身体を動かすうち自然にダンスの楽しさに触れ、舞台の世界を身近に感じていたようです。プロのダンサーと一緒に踊った時間はなによりの思い出になっていました。 PHOTO BY JAMES PORTO  六本木に特設の劇場ごとやってきた『BLUE MAN GROUP』カラオケ特集)のパフォーマンスも、まるで子どもの想像力をぶちまけたようなステージです。  昨年末、日本公演スタート時にBLUE MANの創始メンバーでファウンダーのフィル・スタントン氏マット・ゴールドマン氏にお話しをうかがう機会があったのですが、彼らのイマジネーションは日本のポップカルチャーからもかなり影響を受けている様子。また、目の前のことに素直に反応し、何事にも疑いの視線を持たずに好奇心を働かせるBLUE MANの行動は“人間の本質”そのものとも。だからこそ、彼らのステージは誰もが理屈抜きに楽しめるというわけ。ランダムに選ばれた観客が連れ出され、本番の舞台で一緒にパフォーマンスできるのもかなりエキサイティングな体験! お客さんを一瞬たりとも飽きさせないアイディアに、子どもたちも惹き付けられるのは必至でしょう。  BLUE MAN GROUPは自分たちの使う楽器を模した玩具を作ったり、子ども向けの美術館『Making Waves』を発表して米国を巡回したりもしています。これは、子どもたちの中にアートの種を蒔き、将来の創造活動につなげて欲しいという願いも込められた活動。子ども心に触れたアート=“未知なる刺激”は、その後の人生を左右する大きな出会いにつながることも大いにありえるわけで――子どもと観劇、おススメです!  ただし、演目によっては入場できる年齢に制限もありますし、集中力が切れ長時間シートに座っているのが苦痛そうだったら、無理強いせずにそっとロビーに出てあげるなど、子どものコンディションも必ず見てあげましょうね。みんなが気持ちよく観劇できるよう、会場内でのマナーを教えてあげるのもお忘れなく。  これから夏に向けてファミリー向けの作品も続々出揃ってきます。今からエンタメファミリーデビューの準備、しておくのもよいのでは?
取材・文/横澤由香
*次回は6月。梅雨の季節も“雨に歌えば”精神で、楽しくエンタメ三昧しましょう!*
2008-05-12 19:48
◆伝説のバンド クイーンのブライアン・メイ氏よりメッセージが届きました!! QUEEN.jpg  クイーンの名曲が響き渡る感動のステージ、『バレエ・フォー・ライフ』が、この6月、モーリス・ベジャール・バレエ団によって2年ぶりに上演されます!  20世紀最大の巨匠振付家と謳われるベジャールの手により、フレディ・マーキュリーをはじめとする“若くして散ったアーティストたち”へのオマージュとして創作されたこのバレエ。幕開けの「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」から、「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」「ラジオ・ガガ」「ボヘンミアン・ラプソディ」などクイーンの音源を使用した17曲が、鮮烈なダンスとなって蘇ります。  1997年のパリ初演では、クイーンのブライアン、ロジャー、ジョン、そしてエルトン・ジョンがカーテンコールで「ショウ・マスト・ゴー・オン」を演奏し、バレエとロック・ミュージックというジャンルの垣根を越えたコラボレーションが実現しました。  その振付家ベジャールも、昨年11月、惜しまれながら死去。ベジャールの追悼公演でもある今回の日本公演に向けて、ブライアンがメッセージを寄せてくれました。
I am thrilled that Maurice Bejart's wonderful "Ballet for Life" now has a new phase of its journey. モーリス・ベジャールの素晴らしい「バレエ・フォー・ライフ」が、今また新しい旅立ちを迎えようとしていることに興奮を覚えています。 ... and one with an even greater poignancy... for it now commemorates the creator of the Ballet himself. 今度はバレエの創作者自身を追悼することになったため、より辛い痛みを伴ってはおりますが… Japan had a special place in Freddie's heart, and also in Maurice's. What a perfect way to begin a new life. 日本はフレディの、そしてまたモーリスの心の中で特別な場所を占めていました。新しい人生の始まりにこれ以上完璧なことがあるでしょうか。 With love Brian May April 2008 愛をこめて ブライアン・メイ 2008年4月
◆祝祭的なクイーンの音楽から生まれた奇跡のバレエ
文・小田島久恵(ライター)
 クイーンの音楽が一時代のロック・ムーヴメントを回顧させるものにとどまらず、その登場から四半世紀以上たった今でも、ミュージカルやCM音楽としてこれほど頻繁に取り上げられるのには、理由がある。これほど強靭なエネルギーと、奇抜な音楽的アイデアを封じ込めたディープな音楽は、(少なくともロック/ポップスというフィールドにおいては)クイーン以降は登場しなかったし、イントロの一音が鳴った瞬間に、すぐさま祝祭的な次元へトリップさせてくれるバンドも、世界中を探しても簡単に見つかるものではない。  何といってもあの性別を超えたハイパーなヴォーカル! オペラを愛し、絢爛豪華なショーを愛したフレディ・マーキュリーの死から17年が経つが、彼のトリック・スター的なシルエットは、ますます伝説的な輝きを帯びている。 Presbytere-4-mention-obliga.jpg  シアトリカルなものを愛し、特にバレエには強い憧れを抱いていたというフレディは、プロモーション・クリップにバレエのシーンを入れたり、『ボヘミアン・ラプソディ』を英国ロイヤル・バレエ団と踊った(!)ことでも有名だが、モーリス・ベジャールは、フレディの死後、はじめてクイーンの音楽を知ったという。そして、そこには不思議な符牒もあった。  フレディの死後リリースされた『メイド・イン・ヘヴン』のジャケット写真に写っている風景、スイスのモントルー湖畔の景色は、ベジャールが日頃親しく目にしていたものだった。フレディが晩年をすごした別荘は、まさにベジャールの所有していた家(これが終の棲家となった)と非常に近い場所にあったのだ。ベジャール自身「私はこの種の偶然には敏感なほうである」と語っている。 Presbytere-9-mention-obliga.jpg  魂の連鎖を思わせるエピソードは、ベジャールとクイーン=フレディとの出会いが必然であったことを匂わせるが、ロック・バンドとしての彼らを愛したファンにとっても、クイーンの音楽がバレエとして息づく『バレエ・フォー・ライフ』は、臓腑に染み入る作品だ。誕生の瞬間を思わせるイントロダクションの「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」それに続く「タイム」「レット・ミー・リヴ」は、特に鮮烈な印象を残すシーン。  次の瞬間にはブライアンのソロ「ブライトン・ロック」が高らかに鳴り響く。「ヘヴン・フォー・エヴリワン」の孤独な操り人間(?)のダンスや、ユーモラスな「カインド・オブ・マジック」「シーサイド・ランデヴー」も最高だ。  「ウインターズ・テイル」では、クイーンの音楽が放つ神聖なロマンティシズムに改めて驚くことになるかも知れない。驚きの連続はやがて、ラストの信じられないカタストロフへと雪崩れ込んでゆき、フレディとモーツァルト、カンパニーの伝説のダンサー、ジョルジュ・ドンの「若くして散った命」への想いに収束していくのだ。 Presbytere-12-mention-oblig.jpg  このバレエの衣裳を担当したヴェルサーチは、初演から一年経たずに凶弾に倒れ、ベジャール自身も昨年11月に、惜しまれながら80歳でこの世を去った。死と再生、命の輪廻を高らかに謳い上げた『バレエ・フォー・ライフ』を観ることは、死を越えて存在する、生き生きとした何かを体験する瞬間に他ならないと思う。そしてそこには、あのクイーンの音楽が不可欠だったのだ。 Bejart&Queen1997.jpg ≪モーリス・ベジャール プロフィール≫  バレエに革新をもたらした20世紀の巨匠、モーリス・ベジャール。1959年、ブリュッセルのモネ王立劇場における衝撃的な『春の祭典』の成功により、20世紀バレエ団(後のモーリス・ベジャール・バレエ団)を設立。肉体の存在を強調した男性中心の舞踊、哲学的なテーマ、スペクタクル性の強い演出などにより、「ボレロ」「春の祭典」など多くの傑作を送り出し、バレエ界に革命をもたらした。1997年、最愛のカリスマ・ダンサーだったジョルジュ・ドン、同時期に亡くなったクイーンのフレディ・マーキュリーらを追悼するために、クイーンの音楽を使って創作した「バレエ・フォー・ライフ」が世界中で絶賛を浴びる。2007年11月22日、ローザンヌで死去。享年80歳。 ≪『バレエ・フォー・ライフ』の舞台映像をご覧いただけます≫ 「バレエ・フォー・ライフ」使用曲 QUEEN  イッツ・ア・ビューティフル・デイ/IT'S A BEAUTIFUL DAY…(1)  タイム/TIME…(2)  レット・ミー・リヴ/LET ME LIVE…(1)  ブライトン・ロック/BRIGHTON ROCK…(3)  ヘヴン・フォー・エヴリワン/HEAVEN FOR EVERYONE…(1)  ボーン・トゥ・ラヴ・ユー/I WAS BORN TO LOVE YOU…(1)  カインド・オブ・マジック/A KIND OF MAGIC…(4)  ゲット・ダウン・メイク・ラヴ/GET DOWN, MAKE LOVE…(3)  シーサイド・ランデヴー/SEASIDE RENDEZVOUS…(5)  テイク・マイ・ブレス・アウェイ/YOU TAKE MY BREATH AWAY…(6)  ラジオ・ガ・ガ/RADIO GA GA…(7)  ウインターズ・テイル/A WINTER'S TALE…(1)  ミリオネア・ワルツ/THE MILLIONAIRE WALTZ…(6)  ラヴ・オブ・マイ・ライフ/LOVE OF MY LIFE…(8)  ボヘミアン・ラプソディ/BOHEMIAN RHAPSODY…(8)  ブレイク・フリー(自由への旅立ち)/I WANT TO BREAK FREE…(8)  ショウ・マスト・ゴー・オン/THE SHOW MUST GO ON…(9) 【収録アルバム】  (1)…メイド・イン・ヘヴン/MADE IN HEAVEN  (2)…ザ・フレディ・マーキュリー・アルバム/THE FREDDIE MERCURY ALBUM  (3)…ライヴ・キラーズ/LIVE KILLERS  (4)…カインド・オブ・マジック/A KIND OF MAGIC  (5)…オペラ座の夜/A NIGHT AT THE OPERA  (6)…華麗なるレース/A DAY AT THE RACES  (7)…ザ・ワークス/THE WORKS  (8)…クイーン・ライヴ!!ウェンブリー1986/LIVE WEMBLEY'86  (9)…イニュエンドゥ/INNUENDO 「バレエ・フォー・ライフ」使用曲 モーツァルト  エジプト王タモス  コシ・ファン・トゥッテ  ピアノ協奏曲第21番  フリーメーソンのための葬送音楽K.477 【公演情報】 モーリス・ベジャール・バレエ団 「バレエ・フォー・ライフ」 ―司祭館はいまだその魅力を失わず、庭の輝きも以前のまま 6/13(金)〜6/15(日)東京文化会館大ホール (東京都) >>公演の詳細とチケット申込みはこちら!
2008-05-12 11:20
『ウ−マン・イン・ブラック 〜黒い服の女〜』 上川隆也×斎藤晴彦によるゴシック・ホラーの決定版! 1999年、2003年に引き続き、待望の再演&真夏の日本縦断公演! そしていよいよ、ロンドン(フォーチュンシアター)へ ! 『ウーマン・イン・ブラック -JAPAN WEEK-』  開幕決定! ■世界各国で上演、ホラーエンタテインメントの決定版! 斉藤晴彦、上川隆也の顔合わせで実現される”恐怖の感覚”   ロンドン・ウエストエンドで生まれた『ウーマン・イン・ブラック』は、たった2人の男、中年の弁護士と若い俳優が、過去に体験した世にも恐ろしい出来事を、劇中劇の形を借りて再現していくホラーエンターテイメントの決定版! 世界30カ国あまりで上演されてきたこの作品は、俳優の演技力、照明、音響、舞台装置という劇場の基本的な手法だけを有効に使って、観客の“想像力”を刺激し、“恐怖の感覚”を舞台上で再現した秀作だ。  日本では、パルコプロデュースにより、1992、93、96年の3度の上演を経て、1999年からは、斎藤晴彦、上川隆也の顔合わせで、若者層を中心に人気の舞台となり、2003年の再演の際には、全国7都市で上演され、各地で絶大な評価を受けた。  多くの支持を集め、再演希望も少なくなかったこの作品が、その要望に応える形で、この夏再び日本全国の舞台に“恐怖”とともに出現する。斎藤晴彦、上川隆也の巧みな2人の演者が、 “語り”によって、心の奥底から呼び起こされる“恐怖の感覚”を、劇場で体感してみよう! >>チケットの詳細・申込
■ロンドンは、恐怖で盛り上る。                                    この舞台の発信地、ロンドン、ウエストエンドのフォ−チュン・シアタ−では、19年目のロングラン上演に入り、今なお同劇場のロングラン記録を更新中です。 女流作家スーザン・ヒルの同名小説をもとに、スティーブン・マラトレットの脚色、ロビン・ハーフォードの演出で舞台化されたこの作品は、1987年にスカーバラのスティーヴン・ジョセフ・シアターで幕を開け、ロンドン、ハマ−スミスのリリック・シアタ−、プレイハウス・シアターを経て、1989年6月にはウエストエンドのフォーチュン・シアターで上演を開始、瞬く間にロンドン中を恐怖で震え上がらせ、大評判となりました。ロングラン19年目の現在でも、連日連夜、劇場には恐怖の悲鳴を求める長蛇の列ができています。 woman_butai3.jpg ■そして今年、PARCO劇場からロンドンへ 日本では、パルコプロデュースにより、1992年、93年(斎藤晴彦/萩原流行)、96年(斎藤晴彦/西島秀俊)、そして今回同様、斎藤晴彦、上川隆也の顔合わせの初演99年、再演2003年と、回数を重ね今回で6度目の上演。 前回の2003年上演では、大阪を皮切りに全国7都市で、大盛況の中、悲鳴の嵐とともに大絶賛を浴びています。                                        なぜ、『ウーマン・イン・ブラック』は、日本でこのように支持されたのでしょうか? もちろんこの作品の持つ普遍的なエンターテイメント性によるものであることは確かです。しかしそれ以上に、 “語り”によって恐怖を呼び起こす風景や情景を想像させる手法は、例えば、“蝋燭を囲んで語られる怪談話”に馴染み、あるいは落語などに代表される伝統的な“語り”文化を持つ日本人にとっては、より効果的であったに違いありません。“語り”というシンプルな手法の前で、喜びや恐怖といった感情、さらに人間の深いところにある情や業といったものまで感じられる感受性が鍛えられているからなのです。 それが、『ウーマン・イン・ブラック』が世界各国の中でも、日本での上演が特に繰り返されるに至った所以だと思われます。                  そして今年9月には、ロンドン・ウエストエンドのフォーチュン・シアターに、斎藤晴彦&上川隆也が、いよいよ登場。19年ロングランを続けている劇場で、として、日本語(英語字幕付)で上演されます。 19年間という長い年月、ウエストエンドで愛され続けた作品を、オリジナルの劇場で、装置・照明・音響のプランはロンドン版のままの中で、日本人俳優によって上演されるのは勿論初の試み。日本の観客に与えている感銘と同様、ロンドンの観客にも、斎藤晴彦・上川隆也の俳優二人の存在感と素晴らしさがきっと伝わるに違いありません。 この夏、日本各地で上演される『ウーマン・イン・ブラック 〜黒い服の女〜』。あなたの“想像力”をフルに回転させて、“恐怖の感覚”を存分に味わってください。お見逃し無く! woman_butai5.jpg
[ ストーリー -Story- ] ヴィクトリア様式の小さな劇場。舞台には特別な装置やセットはなく、ガランとしている。そこへ中年の弁護士キップスと若い俳優が相次いで現われる。キップスには青年時代、家族や友人にも告白できないような呪われた体験があった。以来、その記憶のために悪夢に悩まされ、安らぎのない日々を送っていたのだ。悩みぬいた末、キップスはこの忌まわしい記憶を、家族に打ち明けようとする。あの怪奇な出来事を劇場で語ることによって、悪魔祓いにかえ、呪縛から解放されようというのだ。その手助けに、若い俳優を雇ったのだった。 キップスの告白はひどく長い。そのため、俳優が“若き日のキップス”を、“キップスが出会った人々”をキップスが演じるという上演の形が、俳優から提案される。 そして「芝居」は始まった。
[ キャスト プロフィール -Cast Profile- ] 上川 隆也  Takaya Kamikawa 1965年、東京都生まれ。中央大学在学中の89年に演劇集団キャラメルボックスに入団。95年、NHK70周年記念日中共同制作『大地の子』で主演に抜擢される。以降、舞台、映画、テレビドラマと幅広く活躍中。パルコプロデュースでは、96年に『ラヴ・レターズ』、2004年に『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』に出演。『ウーマン・イン・ブラック』には99年、2003年に引き続き、3度目の出演となる。 斎藤 晴彦  Haruhiko Saitou 1940年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。劇団・黒テント所属。 テント公演、小劇場から大劇場まで、貴重な存在感のある実力派俳優として幅広く活躍中。パルコプロデュースでは、96年『シャネル』に出演。『ウーマン・イン・ブラック』へは92年初演以来の連続出演で、今回で6度目となる。 〔 スタッフ プロフィール -Staff Profile- 〕 演出 : ロビン・ハーフォード  Robin Herford 1976年、俳優としてアラン・エイクボーンに所縁深いスカーボロのスティーブン・ジョセフ・シアターに参加。79年には演出家の一員に指名され、86〜88年は芸術監督も務めた。77年の『Ten Times Table』から始まり、87年の『Henceforwrd』、二人芝居『Intimate Exchanges』を含む、エイクボーン作品のオリジナル・プロダクションには不可欠の俳優としても出演している。また、現在までに海外公演に加え、英国内の多数の劇場で演出を担当している。スカーボロでの芸術監督時代、驚異的な大成功をおさめた『The Woman in Black』を制作、演出。この作品はウエスト・エンドで現在19年目というロングランを続けており、英国内ツアーを幾度も成功させている。92年には日本語初演のため来日。演出のための来日は今回で5度目となる。 原作 : スーザン・ヒル Susan Hill 1942年、イギリス、ヨークシャーのスカーボロに生まれる。ロンドン大学在学中から小説を発表し、71年に5作目の小説『僕はお城の王様だ』(講談社)でサマセット・モーム賞を受賞。その後も話題作を生み、英国の三大文学賞(ジョン・ウエリン・リース賞・ホイット・ブレッド賞・サマセット・モーム賞)など数々の賞に輝く。作品はいずれも「傷つく者」を描いて共感に満ち、自然描写の美しさにも定評がある。小説以外に、脚本、批評、編集の分野でも広く活躍。 脚色 : スティーブン・マラトレット  Stephen Mallatratt アラン・エイクボーンのスカーボロ・カンパニーで俳優として活動すると同時に、戯曲も執筆している。主な作品は、『An Englishman’s Home』、『 Tuch Wood and Whistle 』など。また、ヘンリー・ジェイムスの『The Turn of the Screw 』やダフネ・デュ・モーリアの『レベッカ』を含む、数多くの小説を脚色している。
woman_1.jpg <全国公演スケジュール>   ■大阪  7/10(木)〜7/13(日) シアター・ドラマシティ ■広島  7/15(火)〜7/16(水) 広島アステールプラザ 大ホール ■愛知  7/18(金)〜7/19(土) 愛知厚生年金会館   ■福岡  7/26(土)       福岡市民会館      ■宮城  7/30(水)       東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館) ■新潟  8/2(土)〜8/3(日) 新潟市民芸術文化会館・劇場 ■東京  8/7(木)〜8/31(日) PARCO劇場 >>チケットの詳細・申込
2008-04-16 12:34
飽き飽きした毎日を過ごしている19歳のやんちゃな少年ハロルドと、好奇心旺盛で元気いっぱいの79歳の老婦人モード。年の差なんと60歳の二人が、偶然出会い、楽しい時間を過ごすうちに、恋に落ちてしまう・・・ 浅丘ルリ子が80歳近いお婆ちゃんを初めて演じ、人気グループAAAの西島隆弘がストレートプレイに初挑戦することにも注目。 人の心の純粋さ、生きることの大切さを、感性豊かに描いた、心温まるコメディチックなラブストーリー。2人の恋は、いったいどうなるのか…?! 過去さまざまなキャストが演じてきた「ハロルドとモード」のハロルド役・西島さんに、その意気込みを伺った。 harold_DSC5529.jpg >>チケットの詳細・申込
e+ Special Interview 西島隆弘さん −−−今回の舞台へ出演するにあたって、西島さんがもっとも魅力を感じたポイントはなんですか。 harold_DSC5556.jpgAAA(トリプル・エー)の活動が多い中、色々な方と交流して、色々なことを吸収して勉強したいので、大先輩の浅丘さんをはじめ、村上さん、川久保さんなど、皆さん先輩ばかりなので、その場に足を踏み出すことが出来ることが、とても楽しみです。 −−−歌手、ドラマ、映画など幅広いジャンルで活躍されていますが、映像と舞台(ステージ)の違い、またその魅力を教えてください。 ブラウン管を通して間接的なものと、舞台のようにリアルにお客さんの目の前で表現することも、人に何かを伝えることについては、さほど変わらないと思います。ただ、自分の中では舞台のほうが感情の変化など、表現が自然で気持ちいいので、舞台のほうが好きです。 そんな気持ちで楽しんでいる自分を見て欲しいと思います。 −−−台本はもうお読みになっていらっしゃいますか? 台本は読みました。海外の作品なので周りからは心配されましたけど、「恋愛をする」という人間にとって最も大切なことが作品のテーマになっているので、これから稽古をしていろんな難しさが出てくると思うんですけど、僕も恋愛は好きなので、役の中でたくさん恋をしたいと思っています(笑)。 −−−『ハロルドとモード』という作品はご存知でしたか? また、【19才のやんちゃな少年・ハロルド】という役について、どのような印象を持ち、そしてどのような演技プランなどを考えていらっしゃいますか? harold_DSC5528.jpg実は、原作の映画はあえて見ないようにしてるんですよ。というのも、西島隆弘なりのハロルドをいっぱい作っていきたいと思っているんです。毎回毎回、いろんな恋の仕方でいいんじゃないかと思ってるんです。男の子がおばあちゃんに恋をするというテーマがあって、もちろん結末もストーリー上にはあるんですけど、その度ごとに、気持ちの感じかたが変わっていてもいいんじゃないかと思っています。もちろん、周りのかたに迷惑をかけない程度にですけど(笑)。 −−−浅丘ルリ子さんにお会いしていらっしゃるかと思いますが、浅丘さんの印象はいかがでしたか? 正直、すごく大人な女性というイメージがあったんですけど、非常におちゃめでかわいらしい方だったので、びっくりしました。普段の雑談しているときの話し方とか表情とかがかわいらしいんですよ。ただ、舞台に立っているときは、浅丘さんはすごいですよね。完全に舞台が浅丘さんの存在感で埋め尽くされていました。負けないようにしなきゃと思いました。 −−−本番に向けて、楽しみにしていること、逆に不安に思っていることはありますか? harold_DSC5545.jpgいろんな先輩方とご一緒するので、先輩方がどういう風に稽古に取り組んでいるのか、どう役を表現しているのか、皆さんの姿を見て、勉強して、多くのことを吸収したいと思っています。それが楽しみです。 不安なことは、きっと僕が一番セリフ覚えが悪いと思うので、それは気をつけなきゃと思います(笑)。 −−−最後に、お客様に向けて、「ここを観てほしい」というようなおすすめポイントがあれば教えてください。 僕はきっと稽古中にいろんなことを吸収するので、その吸収したことを全部出して、「にっしー、こんなことも出来るんだ」「変わったな」というところを感じて欲しいですね。まだ稽古が始まってないんですけど(笑)。でも、浅丘さんと話したり、先輩方の意気込みを聞いていると、確実にいろんなことを吸収して成長している自分が想像できるんです。今からとてもわくわくしています。
◆ハロルドとモード◆ 「人生ってこんなに楽しいんだ!」 「僕、79歳の彼女が好きになっちゃった!」 恋する気持ちに年の差なんて関係ない! 何があっても、愛した人が一番大切な人。 愛情って何?人生って何?ちょっぴり不思議で、キュートな2人の恋の物語。 ●出演:浅丘ルリ子、西島隆弘(AAA)、杜けあき     村上幸平、川久保拓司、本田有花、大堀こういち、増田雄一、小野香織 ●作:コリン・ヒギンズ ●訳・演出:青井陽治 >>チケットの詳細・申込

2008-04-09 13:09
 おおっ♪ と身を乗り出している人も少なくないはず。コントと演劇を手がける男6人衆「ジョビジョバ」として活躍、2002年の活動休止以降もそれぞれの道を実直に歩いてきたふたりの舞台人が、またコントの地平で出くわした。昨年、マギーと、放送作家の福田雄一が立ち上げたコント・ユニット「U-1グランプリ」。その第2回公演に長谷川朝晴の出演が決まり、ふたり並んで対談取材。若干の照れ笑いも含みつつ、ボイスレコーダーは回り始める。 U-1_t_03.jpg >>チケット詳細・申込e+MOVIE★マギーさん長谷川朝晴さんからメッセージが到着!
■◆■■■ interviewマギー×長谷川朝晴interview ■■■◆■ ――部屋へ入るなり「緊張するぅ……」っておっしゃっていましたが。 U-1_h_int01.jpg長谷川 しますよ! だってたとえば、親と1年ぶりに会うのとかもちょっと緊張するじゃないですか!……それともちょっと違うか(笑)。 マギー 少なくとも、皆さんが思っておられるような「同窓会ノリ」では全くないですね。 長谷川 ないですないです。笑いをつくる、ってことに関しては、僕らは昔から「殿と家来」ですから(笑)。 マギー たしかに当時は取材とかでもそんなふうに言ってはいましたよ。でも実のところは、もうちょっと仲良かったと思う(笑)。今だって、メンバーがいい仕事してると、「アレよかったよー」ってメールするし。 長谷川 ああ、来た来た。気持ち悪かったぁー(一同爆笑)。でもたしかに、今は演者どうしとしてのつきあいになってきた感じもするな。僕もマギーの仕事を観て、わりと好き放題言ったりするしね(笑)。 マギー 笑いに関しては、特にな。 長谷川 「あのせりふは、もっとこうしたほうがウケる!」とかなんとか。ただのお笑いマニアですよ(笑)。 マギー そんな長谷川を見てると、やっぱりコイツも笑いがやりたいんだなーって思って。だけどどこか、自分の中で“笑い”を封印しちゃってるんじゃないかなって気がしてた。僕らにとって「ジョビジョバ」は、それくらい大切な場所だったし、まさに僕自身も「U-1」を立ち上げるまではそうだったから。でも「U-1」をやったらものすごく、気持ちが軽くなったのね。軸足の置きどころがわかったというか。だから今回、長谷川にも声をかけたわけ。 長谷川 うん。やっぱり、僕もずっとやりたかったんだと思う。言われたことを言われたようにやる仕事も面白いけど、自分から意見を出し合って試行錯誤したりとか、“つくる”ってことに能動的に関われるのが、今からすごく楽しみで。 ――そもそも、「U-1」はどういった衝動から立ち上げを? マギー いろんなお仕事をすればするほど、「舞台でのコント」というのがこんなにも自分の中の根っこなんだってことを再認識させられたんですね。でも、それだからこそ、そう易々とやれることではないって気持ちも強くあって。そしたら福田さんが「ふたりでやろうよ」って声をかけてくれて。ああ、ふたりでだったら、いろんなことをフットワーク軽くやれるかもしれない、と思って、やってみたんですけど。そしたらホント楽しくて、やっぱ「好きだ」って気持ちに正直になるのが一番なんだなあ! ってことを思いました。 ――福田さんとは、なぜ惹きあったのでしょう? U-1_m_int04.jpgマギー なぜでしょうねぇ……笑いに対する真面目さ、かな。仕事柄、ベタなことで確実に笑わせるテなら、いくらだって思いつくわけですよ。でも、彼はそれをしない。「本当にそれでいいのか?」ってことを常に自問自答して、自分を追い込むことができるんです。 長谷川 今ってさ、お笑いブームって言っても、ネタやれる時間がどんどん短くなってきてるじゃない。一瞬のインパクトで笑わせるものばかりで、実は軽く「コント冬の時代」だと僕は思ってて。だからこそ、そうやって真面目に取り組んでる人と一緒に仕事できるのは、すごく嬉しい。 マギー うん。たしかに一発芸ではなくて、「コント×○本=2時間弱」という、その全部をひっくるめて完成形、というのを目指してはいるな。磨き上げられたコントがいくつも連なって、めちゃめちゃカッコいいライブになるっていうのが理想。出演陣も、ほっといても面白い人たちだし、しかも自分という素材をどう美味しく見せるかということにかけても、一流の料理人たち。そこにかけては、劇団やコント集団とはまた違う何かが生まれると思う。 長谷川 うん、なんか楽しみになってきた。 マギー そうそう。コントの楽しさってさ、演者の熱みたいなものが伝わってくる瞬間でしょ。「コイツら、これが面白くて面白くて、誰かに見せたくてたまらないんだろうなあ!」みたいな。今回もそうやって、全員が舞台の上でガンガン共鳴しあえればいいなと思いますね! U-1_2int_02.jpg
写真/加島和彦 取材・文/小川志津子
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「U-1グランプリ」とは?  バラエティー番組の放送作家として、計算された笑い=コントを多く生み出し続け、近年は『ココリコミラクルタイプ』『SMAP×SMAP』構成、映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』『逆境ナイン』脚本、オリジナルビデオ『3名様』シリーズの監督・脚本を勤め、自ら主催する劇団においても笑いにこだわった舞台を展開している福田雄一。ジョビジョバのリーダーとして「ライブでの笑い」を追求し、活動休止後も映画『NIN-NIN』、ドラマ『ブスの瞳に恋してる』脚本、NHK『テレ遊びパフォー!』のコント部門コーチを担当するなど、計算された笑い=コントへのアプローチを展開しているマギー。そんな二人がこの度結成したユニット、それが「U-1グランプリ」なのだ。 case02 「厨房」  「U-1グランプリ」は、「誰もが大笑いできるステージ」を、と決してマニアックに走ることなく、ストイックなまでに笑いにこだわった。それは、福田雄一とマギーの二人が目指す笑いが最もダイレクトにストレートに表現できる“コント”の形態をベースに、共同演出・共同脚本という、二人にとっては初の試みでスタートしたことでも、そのこだわりが垣間見られるほど。純然たる“笑い”を追及する姿勢は、今回の『case02 「厨房」』でも!  舞台上には具象と抽象が入り混じった装置が厨房を形成し、次々とスピーディーに展開される「厨房コント」の数々。そして、今回は前回にも増して曲者のキャストが揃い踏み。個性的な演技で映画・ドラマにひっぱりだこ、バラエティー番組でもおなじみだが、舞台でのコントはおそらくコンビ芸人・テンション時代以来となる田口浩正。これまた個性的な演技でありとあらゆる舞台に客演として参加、どこに行っても要求通りの仕事をして帰ってくる男、小松和重。マギーとのコンビで舞台に立つのは実に5年半ぶり、最近ではテレビに映画に舞台にと実に幅広く活躍中の元ジョビジョバの長谷川朝晴。そんなコント臭あふれるメンツとは対照的に、しっかりと芝居で笑いを取りに行く姿はサラリーマンNEOでもお馴染みの原史奈。おそらく多くの方がまだ知らないであろう大型新人。今回マギー・福田両氏が選んだ大砲はホリプロ所属のお笑いトリオ・キャラメルクラッチの大ボケ担当、上地春奈。この5人に共同作・演出のマギー、福田雄一を加えた7人が「厨房」を舞台にこだわりの“笑い”を料理する! ■公演詳細 公演名: U-1グランプリ case02 「厨房」 会場: 新宿 THEATER/TOPS 公演日: 2008/6/18(水)〜6/29(日) 出演: マギー/春海四方/小松和重/長谷川朝晴/原史奈/上地春奈【キャラメルクラッチ】/福田雄一 [6/9追記]※この度、6月18日からのU−1グランプリ CASE02 「厨房」公演に出演予定でございました田口浩正さんが体調不良により降板する運びとなりました。 皆様には大変ご迷惑をお掛けし、またご心配のことと思いますが何卒ご理解を頂きたくご連絡させて頂きます。 この降板による代役は、シス・カンパニー所属の春海四方さんに務めて頂くことになりましたこともご報告申し上げます。 何卒ご理解頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。 なお、降板に伴う払戻しがあった場合のチケットは再販売いたします。 >>チケット詳細・申込e+MOVIE★マギーさん長谷川朝晴さんからメッセージが到着!

2008-04-07 21:07
 今年の夏も「ブラスト!」旋風が日本中を吹き荒れる! 2003年から連続して来日を果たし、延べ60万人の観客を熱狂の渦に巻き込んできた「ブラスト!」シリーズ。マーチング・バンドの高度なワザを音と動きと色と光の融合で魅せる、華やかなステージ・エンタテインメントだ。今年上演される『ブラスト2:MIX』は、2006年に日本にて世界初演された最新作で、木管楽器とバトン、そしてシェイプ=図形を新たに取り入れているのが特徴。そして今回、バトントワリング8回転のギネス記録をもつ世界的バトントワラー、本庄千穂の出演が決定! 「ブラスト!」史上初の日本人女性パフォーマーとなる彼女に、意気込みのほどを直撃した。 main_blast2mix.jpg ■ブラスト2:MIX 〜ミュージック・イン・エクストリーム〜 >>公演の詳細とチケット申込はこちら! ▼e+MOVIE★本庄千穂の華麗なバトン&メッセージが到着! movie_blast2mix.jpg photo1_b2m.jpg――これまで「ブラスト!」の舞台をご覧になっての感想は?  2004年と2007年に『ブラスト!』、2006年に『ブラスト2』の初演を観ています。すごくパワフルでエネルギッシュなショーで、楽器をもったまま、激しくダンスしながら演奏している姿が、私の中ではすごく衝撃的でしたね。普通、演奏しているときって、座っているか立っているかだと思うんですが、それ自体ハードな動きを演奏しながらこなすのは、体力的にも本当に大変だろうなと思いました。  「ブラスト2」に出演していたバトンの稲垣正司さんは、小学生のときからずっと一緒に世界大会に出ていた仲間なんです。大切な仲間がエンタテインメントの世界で活躍しているのが自分のことのようにうれしかったし、舞台を通じてより多くの人にバトンの魅力を知っていただけたらいいなと思いましたね。 ――出演のきっかけは?  2007年4月にアメリカのオハイオ州で開かれたカラーガードの世界大会を、クリエイターのジム・ムーアさんとジョン・ヴァンダーコフさんが見に来てくださったんです。そのとき、私の演技にジョンさんが興味をもってくださって、昨年9月、来日されたときにジムさんともお話する機会があって。私は以前からエンタテインメントの世界でバトンの演技を披露することに大変興味があったので、今回の出演のお話があったとき、迷いなく、すぐに、「よろしくお願いします」とお返事していました。 ――競技会とステージでは演技も変わってくるように思うのですが?  競技の世界では得点を獲得しなくてはいけないので、こういう演技をしてみたいなと思っても、それでは得点につながらないからここでテクニック的なことを入れてという感じで、あくまで対ジャッジなんですね。ショーの場合は、観客の方々に楽しんでいただくことが必要だと思うので、魅せるバトンの演技を心がけたいと思っています。これまで、『カルメン』や『ライオン・キング』の抜粋といった、物語のヒロイン的な演技も多く披露してきたのですが、そのときにも、同じ人がここまで違った表情をして、異なる作品を演じられるんだということを見せたいと心がけていましたね。 photo2_b2m.jpg――そもそもバトンを始められたきっかけは?  4歳のとき、友達が鼓笛隊にいて、マーチング・フェスに参加していたのを母と一緒に観に行ったんです。そのとき、母がバトンに大変興味をもって、あなた、これやりなさいって(笑)。それでずっと続けていたんですが、22歳から23歳の一年間、苦しくなってバトンをやめてしまったことがあって。11歳のときから日本代表として世界大会に出るようになり、みんなの期待も大きくなっていって、いつの間にか、やめてはいけないもののように思えて、おもしろくなくなってきてしまったんですね。高校生、大学生とずっとやめたくてたまらなかったんですが、大会は次々やってくるし、練習はしなくちゃいけないしで、ずるずる続けていて。それで、逃げ出したくなって、22歳のとき、ついに逃げ出して。そのころはバトンが好きですかと聞かれても、ハイとはいえなかったと思います。  思い切ってやめたときはすごくすっきりしたし、自由に時間を使えることもうれしかった。バトンの練習には長時間かけなくてはいけないから、あまり友達と遊んだりもできなかったんですね。ただ、バトンをやっているときは、すごく苦しかったり、すごく感動を覚えたり、自分の中で喜怒哀楽を感じることが多かった。それが、穏やかな日々だと、自分の中にそういう感情が何も生まれなくて、そのことが物足りなくて。自分にとってバトンって何なんだろうと考えたとき、やっぱり自分はバトンに生かされていたんだなと気づいて、また始めることにしたんです。だから、今が一番、バトンが楽しいですね。 ――そんなにも本庄さんをひきつけるバトンの魅力とは?  ただの銀の棒が、バトントワラーがもつと、命を吹き込まれたように、一緒に踊っているように見えるのが、一番魅力だと思います。観客の前でバトンの演技をしているときがすごく楽しいし、一番幸せですね。 photo3_b2m.jpg――今回の舞台への抱負をお願いします。  舞台で、団体の中でバトンの演技をすること、外国人の中に一人で交じること、楽器演奏とのコラボレーション、バトン以外の手具への挑戦など、初めての経験ばかりですが、不安はなくて、自分としてもすごく楽しみにしているんです。稲垣さんからは、リハーサルが本当にハードで、あんなに練習したのは小学生のとき以来だったと聞かされているのですが(笑)、自分のペースを守って、すべてのことを楽しんでいきたいですね。福岡在住なので、地元福岡での公演があるのも本当に楽しみですし、一人でも多くの方に舞台を観ていただいて、バトンの魅力を知っていただけたらと思っています。 写真/渡辺マコト 取材・文/藤本真由 ■ブラスト2:MIX 〜ミュージック・イン・エクストリーム〜 7/30(水)〜8/3(日) 兵庫県立芸術文化センター大ホール (兵庫県) 【一般発売日】 3/30(日) 8/6(水)〜8/31(日) 東京国際フォーラム ホールC (東京都) 【プレオーダー受付】 3/16(日)〜3/23(日) 【一般発売日】 4/19(土) >>公演の詳細とチケット申込みはこちら!


2008-03-13 13:20
<連載・第2回>       新宿・街の放つパワーが演劇をさらに熱くする!       注目のエンゲキ王子たち続々!  人影まばらな雨の浅草六区。傘を差し、地図を片手に右往左往していたワタシの姿があまりに心細く写ったのか、とある洋品店のご主人が軒先から声をかけてくれました。地図も覗かずちゃきちゃきっと案内してくれるところなんてさすが江戸っ子、浅草っ子。下町の人情に思わずハナウタ♪ タスカリマシタ…。  こうして無事到着したのが『手紙』のスチール撮影現場。服役中の兄とその弟の間で交わされる手紙がつなぐ人間ドラマを描く本作は、東野圭吾さんの原作小説や映画のヒットも記憶に新しい作品。舞台では相葉弘樹さん、進藤学さん、富田麻帆さん、松下恵美さんら若き俳優陣が挑みます。笑い声の絶えない取材の中(和気あいあいとした対談はコチラで)、これが座長公演となる相葉さんは次第に緊張感が沸いて来たよう。その気持ちが稽古場でどう進化し昇華していくのか楽しみ。公演は4月@新宿:シアターアプルにて。  シアターアプルと言えば新宿もまた、たくさんの劇場があるエンタメタウン。新宿コマ劇場、紀伊国屋ホール、シアタートップス、新宿サンモール、新宿シアターモリエール、サザンシアター、スペースゼロ…。中でも歌舞伎町の突き当たり、広場の向かいにドンと控えるコマ劇場は誰もが名前ぐらいは絶対知っている(はず)、老舗の存在。  開場は1956年(シアターアプルはそのB1に'86年に開場)。北島三郎さんや小林幸子さんの特別公演、マツケンサンバ誕生の地、大晦日の恒例『年忘れにっぽんの歌』などなど、一般的には大人の劇場、“演歌の殿堂”という印象が強い新宿コマ。それはもちろん正解! 演歌の道を志す人にとって、ここで座長公演を打つのが大きな憧れと目標になっているのです。まさに日本に根付く娯楽の殿堂ですね。  また、大作ミュージカル公演の初演の地に選ばれることも多く、例えば『ピーターパン』の初演('81年)もコマ劇場でした。その『ピーターパン』も、現在は8代目に。先日ピーターパン役の高畑光希さん、フック船長役の鶴見辰吾さん、ウエンディ役の馬渕英俚可さんのインタビュー(カラオケ特集)にうかがって参りました(コチラ)が、現場ではみなさんそれぞれ衣裳を身にまとっていたので、いつしか本当にピーターやフック船長とお話ししている気分に。かなりのワクワク度。鍵手の鈍い輝きやギャザーたっぷりのネグリジェ、ピーターの襟元に輝く朝露や葉っぱで出来た(?)ブーツなどなど、客席からはわからない細かいディテールもじっくり観察しちゃいましたよっ。  コマ劇場。個人的には「すごいバンドがいるんだよ〜!」と、友人のMちゃんに誘われてデビュー間もないエレファントカシマシのライブを観た思い出が。'88年頃だったかな。コマでロック。半ばヤケ。特にショーアップされた演出もなく、だだっ広いステージを持て余しながら無愛想にシャウトするヴォーカル宮本。その不器用な姿、侍めいた存在感は今でも鮮やかに脳裏に焼き付いて…。そういえばチケット代はちゃんとMちゃんに払ったんだっけ? あの頃は歌舞伎町に行くなんてちょっとした冒険気分。街のパワーに飲み込まれないよう、喧噪の中、大人顔して乗り込んで行ったものでした。実はいい大人になった今も、1人で歌舞伎町を軽くときは軽く緊張しちゃうんですけどね(笑)。  コマでロックと言えば『We Will Rock You』('05年)も印象的。生前、フレディ行きつけのお店が新宿の某所にあったそう。きらびやかで猥雑、行き交う人々の絶えることない日本屈指の繁華街がもつパワフルさと、クイーンのサウンドはベストマッチかも。  4月にコマ劇場近くのビルにあるライブハウス、新宿FACEで上演されるロックミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(主演:山本耕史カラオケ特集も、作品の持つパワーと新宿の街の磁場が絡み合ってさらなる魅力が生まれる予感。ヘドウィグと新宿って似合い過ぎだ。  同じく4月にシアターモリエールで上演される『バーム・イン・ギリヤド』も、新宿の街にふさわしい一本と言えそう。演出家ロバート・アッカーマン(カラオケ特集)がアーティスティック・ディレクターを務めるthe companyの新プロジェクト、オフ・ブロードウェイ・シリーズの第1弾で、日本ではこれが初演。マンハッタン、オールナイト営業のダイナーに集まる若者たちの孤独や焦燥、暴発するエネルギー、笑い、悲劇を愛情たっぷりに描いた群像劇です。  「生きる」ために必要なモノ足りないモノ邪魔なモノ。若者たちの魂の叫びに渦巻くあれこれは、いつの時代も変わらないのかも――。今、そんな衝動を抱えている人たちにも何かを与えてくれそうな本作。バラエティに富んだ総勢30名の役者の熱を、小劇場空間でガッツリ受け止めましょう。  さて。ワタシの新宿観劇。近いところでは、コマ劇場に進出の『ROCK MUSICAL BLEACH DX』かな。ここ数年、特に若い役者さんたちを集中的に取材するお仕事に携わっていて、『ROCK MUSICAL BLEACH』もそのうちの1本(原作のコミックにもしっかりハマッてしまいました)。3年前の初演から公演のたびキャストの方にお話しを伺ってきましたが、今回はいよいよ完結編主演の伊阪達也さんも「みんなにコマ劇場に連れて来てもらったんだ、と思ってます」と作品の成長を噛みしめていたし、こちらも気合い入れて観劇せねば。本編とライブの2本立てというのも、娯楽の殿堂らしくていいですね。  『BLEACH』の物語のキーマンとなる藍染惣右介役の大口兼悟さんには、ちょうど藤本美貴さんと共演の次回作『HAKANA』の取材でもお会いしたばかり(お2人のインタビューも近日アップ予定。お楽しみに!)。  『手紙』の相葉弘樹さんや進藤学さんもそうですが、今や演劇王子とでも総称したいくらい、若手の役者さんたちが積極的に舞台で活動し、注目を集めています。大口さんもそんな流れを牽引している役者さんのひとり。昨年〜この春までだけでも『バラ咲く我が家にようこそ』『ぶるー・ブルー・バースデイ』『すけだち』『きっと長い手紙〜かもめ郵便局物語』『執事ホテル』などなど、舞台出演作多数。  柔らかい笑顔と意外に天然な(失礼!)言動で、取材ではいつも和やかな雰囲気の大口さん。『執事ホテル』ではイメージそのままに育ちのいい天真爛漫なソムリエ役を演じ、客席の女性たちを癒してくれましたが。が、『HAKANA』では一転。役柄の紹介に“人間のクズ”とまで書かれている天涯孤独の博打打ち・鈴次郎役に。あの美しくキリリとした顔で“人でなし”なんて…イイッ! どうもワタシは“悪”の匂いのする役を演じる役者さんに魅力を感じるようです。『タイタスアンドロニカス』の小栗旬さんしかり、『朧の森に棲む鬼』の市川染五郎さんしかり。素敵男子であるほどその魅力はさらに際立つ、と。うーん、試しに「悪役マイベスト10」とか作ってみようかな。面白いかも!
(文:横澤由香)

>>次回は、4月8日の掲載です!お楽しみに☆ *次回は4月、始まりの春。〜注目のスポット・赤坂あたりをハナウタ散歩予定〜* コメントもどしどしお寄せください! <e+演劇班より>
2008-03-11 14:56
数年間、日本でワークショップを展開してきた演出家ロバート・アラン・アッカーマン。そんな彼が本邦初上演となるアメリカ現代戯曲の傑作、ランフォード・ウィルソン作『バーム・イン・ギリヤド』で演劇集団<the company>を立ち上げる。メンバーの中核を占めるのは彼のワークショップで知り合った若者たち。ニューヨーク、ロンドン、パリと世界の第一線で活躍する彼がいま、日本で新人役者たちとカンパニーを立ち上げる意味とは。 >>チケットの詳細・申込
――まずはアッカーマンさんがここ日本で<the company>という演劇集団を立ち上げようと思った経緯を教えてください。 BIG_010.jpg 私は01年から日本でワークショップを行っているんですけど、その最初の年のワークショップに、何人か非常に優れた才能を持つ役者たちがいたんですね。しかも彼らは演劇に対して非常に真摯な熱意を持っていた。そこで私は彼らに演出家として興味を抱くようになって、いつしかいろいろなことについて深く話すようになっていったんです。けど、そんなあるとき彼らのうちの一人が「でも僕らはここでどんなに頑張ってもチャンスがないから」と言ってきた。つまりこの国ではどこかの芸能事務所に入ったり大きな後ろ盾がないかぎり「チャンスが回ってこないんだ」と。そこで私はその彼にその場で言い返したんです。「じゃあ誰が与えなくても私が君にチャンスをあげる」と。そこで早速プロデューサーに「このワークショップから新たな芝居を立ち上げたい」と相談しにいったところ、プロデューサーもその案に非常に乗り気になってくれて。それで03年末から04年冒頭にかけて無料上演された『BENT』が上演されるに至ったんです。そのときはまだ<the company>とは名乗っていなかったですけど。すでにカンパニーを立ち上げるヴィジョンの種はありました。 ――『BENT』はとても高い評価を得た芝居でしたね。  ええ、嬉しいことに。でも今だからこそ言えることですけど私たちは 当初「こんな無名な人間だけで作った芝居なんて、誰も観に来ないんじゃないか」と本気で思っていた。けど蓋を開けてみたら、クチコミで連日観客が増えていって、最終的にはラジエーターのうえにまでお客さんに座ってもらわないといけなかった(笑)。で、そのとき私は心から思ったんです。「これこそ私が日本でやり続けたいことだ!」と。それで、私は引き続き『エンジェルズ・イン・アメリカ』『三人姉妹』と若い役者たちと共に芝居作りを続けた。そうするなかで徐々に私のなかで「彼らと一緒にカンパニーを作りたい」という思いが強くなっていったんです。それで…、話が長くなりましたけど(笑)、ワークショップのメンバーを中核に据えるかたちで<the company>という集団を、今年になって立ち上げる決意を固めたんです。ちなみに正式な旗揚げは秋で、次回作『バーム・イン・ギリヤド』はthe companyのプレ公演になります。 BIG_063.jpg ――新作『バーム・イン・ギリヤド』(ランフォード・ウィルソン作)は65年にオフオフ・ブロードウェイのラ・ママ実験劇場で初演されて以後、幾度となく再演されている名作戯曲です。なぜ今この作品を上演したいと思われたのでしょうか。 BIG_077.jpg 実は私は81年に、シカゴのステッぺンウルフ・シアターがこれを再演した際に実際の舞台に臨んでいるんです。というのも、あのときは確かジョン・マルコヴィッチが演出を手がけていて、彼の当時の妻のグレン・ヘドリーが出演していて、私はそのときから二人と非常に仲良くさせてもらっていたんで、いろいろ作品について話し合う機会があったんです。だから<the company>名義で上演する初めての作品として何がいいかなと考えていたときに、私のなかに衝動的に『バーム〜』をやりたいという感情が出てきて。とにかくそのとき周りにいるス タッフを興奮させたい一心で「これこそ今、僕らがやるべき芝居だ」と勢いよく熱弁をふるったんです。けど正直に告白するとそのときは「確かいっぱい人が舞台上にいたなぁ」ぐらいのことしか覚えてなかった(笑)。だから「やりたい!」と言ったその日に家に帰って改めて脚本を読み直したんですけど、そうしたらこれがとんでもなく難しい戯曲で、一気に「どうしよう」と悩んでしまった(笑)。まあもちろんそれと同時に、この戯曲の持つ素晴らしさに改めて惚れ直したわけですけどね。 ――同性愛者、娼婦、ギャング、トランスヴェスタイトなど。本作は30人の日陰者たちが集うNYのオールナイトダイナーの日常風景を描きます。この異色作に、いま改めて惚れ直している理由を教えてください。 まず何よりこの作品は、今の東京に通じる現代性があります。というのも、この作品に出てくる人々は、うまく他者と対話することができなかったり、自分の生き方を明らかに見失っていたり、絶望的に孤独でどうしていいか分からなくなっていたりして、そのことについて舞台上で悶々と悩み続けている。GIB_005.jpgで、それはうまく自己表現することができず、「社会的自閉症」という病名までつけられ、悩み苦しんでいる今の東京の若者たちととてもリンクするところがある。だからこの芝居を新宿の小劇場でいま上演したら「あれ、こういう人さっき路上で見かけたぞ」と、お客さんたちはきっとリアルに受け止めてくれるだろうし、それはとても面白い試みなんじゃなかと思う。だから間違いなく40年前に書かれた戯曲だとは思えないほど、同時代的で刺激的な芝居に仕上がると思いますよ。ただこの作品は登場人物がとてつもなく多くて、しかも同時多発的にしゃべるセリフも多いので。日本語が分からない私としては、演出をつけるのがとんでもなく困難なんです。「いま誰が何を言ったんだ!」って稽古場で困惑すること間違いなし(笑)。だからこれは<the company>のプレ作品という意味でとても大きな冒険ですけど、私個人にとっても、とてもチャレンジングな作品になると思いますよ。
公演日:2008/4/4(金)〜4/20(日) 会場:新宿シアターモリエール (東京都) 作:ランフォード・ウィルソン  翻訳:薛珠麗  演出:ロバート・アラン・アッカーマン  出演:パク・ソヒ/宮光真理子/チョウソンハ/中川安奈/斉藤直樹/瀬川 亮/鈴木信二/玉置孝匡/町田マリー/中嶋しゅう/他 >>チケットの詳細・申込



2008-02-19 12:46
古き佳き時代。 アメリカの田舎町で静かにくらす仲良し4人姉妹。一見、平穏な生活の中に見え隠れする4人それぞれのちょっとした悩み…束縛したがる夫にうんざり気味の長女。 居候の末妹をちやほやする夫にやきもちを焼く次女。 40歳になっても結婚しない息子が心配な三女。 45年間も次女夫妻の家に居候しつづける四女。 誰もが迎える人生の黄昏時、人生のさまざまをたっぷり体験した魅力的な俳優たちが豊かな時間をかもし出します。 出演者の皆さんからのコメントが届きました! s_画像-002.jpg >>チケットの詳細・申込
■長女・エスティー 岩崎加根子 劇団俳優座でやりましたとき、私四女のアリーをやらせていただきました。私も大好きなお芝居で、またできたらやりたいっていうお話をずっとしていたんですがなかなか実現しなくて、今回このお話をいただいて、飛び上がるほど嬉しかったんですが、(俳優座の上演が) 確か17年前でしたから、「今度は長女です」って言われて「はい」と(笑)。 長女ができるぐらい成長したかどうかはわかりませんが、また新しいものになる気持ちで読みました。この時代に心と心が通じるような4人がいつも仲良く、そして結婚してしまえば姉妹(きょうだい、以下同)のこと忘れてしまうような、そういうような今の時代に、ほんとに仲がいい、自分のこと考えるよりも、妹たちのこと考えているという、そういう温かい包容力があるようなエスティーができればと思います。 s_画像-001.jpg ■次女・コーラ 水谷八重子 この芝居から何を教えてもらえるのかな、自分の心からどんなことを感じられるのかな、こういうことが楽しみでたまらないです。 今回姉妹のいない私が、姉妹っていったいどんなものなのか、今この本を読んでみればみるほど、この顔ぶれの写真を見てみると、姉妹ってうっとうしそうだなーっと(笑)思うんですが、そこになんとも言えない芝居の重みをずしーっと感じるのではないか、楽しみ半分、そういうことに浸る怖さ半分、お客様を楽しませなくちゃいけないという責任がほとんど、今感じている状態です。 ■三女・アイダ 新橋耐子 私の役は四人の兄弟のなかでも大変おとなしくデリケートで、台風の目みたいな旦那様を持った、唯一家庭にわかりやすく問題を抱えている妻の役です。 普段はちょっと個性的な変わった役とかが多いので、今回みたいな普通の主婦というのは私にとっては意外に少ないです。ですから先輩たちの胸をかりて素直にやらせていただけたらきっと楽しくなると思います。台本読んでると大変おかしいところがいっぱいあるんですが、素直に楽しくやりたいと思います。 ■四女・アリー 安奈淳 とにかく本を何回も読んでますとおもしろくておもしろくて、セリフのひとつひとつがすごくおかしくて、小さな世界のなかで右往左往する人間っていうのはこういう風なんだなというのがよく書かれていると思います。 私四女なんですが唯一独身で、そして次女のご夫婦のところに居候してるんですが、コーラのご主人役の川津祐介さんに十代のころからずーっと恋心を抱いているという、ちょっと複雑なところがありますが、それがどういう風にでるか自分でも楽しみでもあり不安でもあるんですが、とにかくがんばってやりたいと思います。 s_画像-003.jpg ■三女の夫・カール 大村崑 私は昭和35年に役者になって、ドタバタ喜劇で育ってきました。最近は歳をとりましたんで、そういう仕事からは離れていたんですが、普通のアクションですると崑さんは老けたなと思われるんで、相当我慢してがんばってますが・・・(笑) 今度のお芝居は動きがほとんどないんですが、私が一番頭を痛めてるのは・・・外国人の役なんです、これ(笑)。で、外国人やったことないんです。神戸の生まれ育ちですから外国人はいっぱい見てきました。学校の同じクラスにもいましたが、外国人さんをやるっていうのはいったいどういうもんなのか・・・ 台本はほんとに細かく面白く書いてございます。ただ私外国人で病人なんです。病人もやったことないので、大腸がんをちょっと扱ったことと、結核を患う役をやったことぐらいで、今回は心の病なんです。頭の病なんですかね・・・自分がどこにいるのかわからないという病人で、一般人なんですけど突然発病するという爆弾を抱えた役で、非常に難しい役なんですが、これがドラマの大きなポイントになってますんで、自分の出番がないときでもやたら私の名前を登場人物の方々がおしゃべりになってて、影の軸みたいになってるので、そのへんが大きな責任だなと。 「大村崑の変わりはいなかったな」と、「日本でやった芝居のカールは大村さんでよかったな」とそういっていただけるような芝居になるようがんばりたいと思います。 ■訳・演出 青井陽治 この作品を僕が初めて観たのは1980年代始めだったと思うんですが、そのときにアメリカでの初演が1939年ですので、40年ぶりの再演となるわけですが、アマチュアの方たちやいろんな劇団の方たちがアメリカ各地でひっきりなしに上演している芝居だと聞きました。 私自身は団塊の世代であり、その父や母の世代の方たちが洋画を文化の供給源として、またデートの材料としてとても楽しんでいた、という話を子供のころからたくさん聞かされていた思い出があります。そういう昔の人たちが、洋画を楽しんだように楽しめる芝居ってできないかなと思っていました。その中のもっとも適切な例がきっとこれになるんじゃないかと思います。 それともうひとつ、このお芝居がアメリカで40年ぶりに再演されましたときに、もしアメリカに国立劇団があったら、今回のチームはその名にふさわしいチームであり、またチェーホフの「三人姉妹」ならって、これは「四人姉妹」と名づけられるべき、本当にチェーホフが書きたかったような喜劇ではないだろうかと思います。 今回のキャストひとりひとり決まっていくにつれて、本当にアメリカでの評判にふさわしい芝居ができなかったら大変なことになるなと思うぐらい、すばらしいキャストが集まってくださいました。そしてチェーホフが書きたかったようなコメディあり、ウォーミングあり、だけどできる限り深さや豊かさを表現していきたいと思います。喜劇っていうのは言葉や仕草など直接的な面白さはもちろん、絶妙のタイミングで絶妙のシチュエーションが生まれたらどんな言葉もコメディになるんだと思います。同じところで同じ効果が生まれるかどうかはわかりませんが、そういう場面をひとつでも多く生み出して、みなさんに喜んでもらいたいと思います。 ■四人は姉妹 【東京公演】 公演日:08/3/6(木)〜08/3/16(日) 会場:シアター1010 (東京都) 【兵庫公演】 公演日:08/3/19(水)〜08/3/23(日) 会場:兵庫県立芸術文化センター中ホール (兵庫県) 作: ポール・オズボーン  訳・演出: 青井陽治  美術: 朝倉摂  出演: 岩崎加根子/水谷八重子/新橋耐子/安奈淳/宝田明/川津祐介/大村崑/TAKA/久世星佳 >>チケットの詳細・申込
2008-02-18 16:08
〜あなたは本当のドラキュラ伝説を知っていますか?〜
世界的に知られるブラム・ストーカーの怪奇小説「ドラキュラ」をミュージカル化!
ドラキュラの愛とロマンスのミュージカル…。
DRACULA -ドラキュラ伝説-
 「王様と私」出演以来、18年ぶりの本格的ミュージカルに主演する松平健が、今まで誰も見たことがなかったドラキュラ伯爵を演じます!
豊橋市出身の主演・松平健にとって地元である4月名古屋公演からスタート!
大阪公演など全国各地での公演(各公演情報は近日発表)を経て、6月東京公演でフィナーレを迎えます。
久々の本格的ミュージカルに意気込みも充分!
共演陣には、紫吹淳はじめ実力派キャストが勢ぞろい!
【プレオーダー受付】
 【東京公演】2/4(月)12:00〜2/7(木)18:00
 【名古屋公演】1/30(水)12:00〜2/7(木)18:00
≫詳しくは特集ページで
2008-02-04 18:41
刺激的なキャストを得て、大胆なアレンジのもと 演劇史上、最も軽やかで切実な「どん底」を完成させる! donzoko_chirashi.jpg 様々な企みで演劇シーンを牽引する劇作・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチのシアターコクーンプロデュース第三弾として、大胆なアレンジのもと不朽の名作「どん底」の上演が決定! >>チケットの詳細・申込 「どん底」は、チェーホフの示唆により劇作の筆をとり始めたゴーリキーの第二作目の作品であり、モスクワ芸術座での初演以降、世界各国で上演が重ねられているロシア文学の金字塔とも言える作品です。 舞台と共に、設定を江戸時代に移した黒澤明監督の映画でもその強烈な作品のインパクトは広く知られるところ。人生への諦めしか持ち合わせず、それでも生きることに執着する、底辺の人間たちのどうしようもない日常を淡々と描きながらも、どきっとするほど核心に迫る台詞が散りばめられ、知らないうちに登場人物の誰かに共鳴してしまう。 不思議な吸引力を持つこの原作に、KERA独特のオフビート感、鋭い洞察力に裏打ちされた台詞のリズムが加わることで、この名作が持つ新たな魅力が発見されるでしょう。 多数の賞に輝いたオールビーの「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」(2006年)や、ウディ・アレン作「漂う電球」(2006年)などの翻訳劇でその緻密な演出手腕を改めて見せつけたKERAにとっても、今回は満を持した挑戦≠ニいえます。 さらに、演技巧者が揃う最高に刺激的なキャスティングが実現! このスリリングな企画に、まさにKERA+TheatreCOCOONといえる刺激的な面々が揃いました。 donzoko_1.jpg その緻密な演技構築で作品毎に観客を唸らせる段田安則。 donzoko_2.jpg 男性的な佇まいとナイーブさが魅力の江口洋介。 donzoko_3.jpg 小柄な身体から空気を染めるオーラが噴出する荻野目慶子。 donzoko_4.jpg イノセントさと凛とした強さで魅了する緒川たまき。 また、KERA作品のお馴染みでありながら、毎回違う顔を見せてくれる山崎一、犬山イヌコ。 確かなキャリアに柔軟性を併せ持つ若松武史、大森博史、大鷹明良、あさひ7オユキ、大河内浩。 個性的でありながらクレバーな演技にくすぐられる、マギー、皆川猿時、三上市朗、池谷のぶえ、松永玲子。 若手の注目株、シャンプー・ハットの黒田大輔、大人計画の富川一人。 原作の持つ重低音と、KERA独特の軽妙なリズム、曲者揃いの出演者が出会い、まったく新しい群像劇、演劇史上、最も軽やかで切実な、そしてスリリングな「どん底」が誕生!どうぞご期待ください!
■あらすじ ある木賃宿に、人生へのあきらめしか持ち合わせていない住人たちが巣食っている。 アルコール中毒の元役者、哲学かぶれ、鍛冶屋と、今にも病死しそうなその妻、文句ばかりの帽子屋、男性不信の饅頭売りの女、恋物語の妄想にふける若い娘、娘にちょっかいを出す元貴族、賭け事に興じる警官、そして夜な夜な集まる労働者や浮浪者たち・・・。 強欲な木賃宿の亭主夫妻に悪態をつきながら、お互いにいがみ合いながらの生活。 最近の住人たちの興味は、若い盗人と、木賃宿の妻との不倫の関係が終わるのではないか、ということだった。男は、こんな状況の中でも純粋さを忘れない妻の妹に惹かれ始めている。不穏な空気が漂う中、謎の男が現れる。その男はしばし木賃宿の面々を観察したのち、皆に新しい世界≠説き始める。「人間は、変わろうと思えば、いつでも変われるんだ」と。 悲惨な状況でもどこか享楽的で楽観的な空気が漂っていた木賃宿の日常のバランスが崩れ始める・・・。 ■スタッフ 原作:マクシム・ゴーリキー 上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 美術:松井るみ 照明:小川幾雄 衣裳:黒須はな子 ヘアー・メイク:西川直子 音響:水越佳一 演出助手:山田美紀 舞台監督:福澤諭志 ■キャスト 段田安則・江口洋介・荻野目慶子・緒川たまき 大森博史・大鷹明良・マギー・皆川猿時・三上市朗 松永玲子・池谷のぶえ・黒田大輔・富川一人 あさひ7オユキ・大河内浩・犬山イヌコ・若松武史・山崎一 >>チケットの詳細・申込
2008-01-11 17:11
稽古場の扉を開けたら、浴衣姿の出演陣が、ロックを歌っていた。――深沢敦と杏子の呼びかけで2年前に初演、観る者の心をぐりりとつかんだ『好色必殺時代劇 URASUJI』がこのたび再演される。しかもシリーズ新作と、初演版との連続上演。初演は観客のみならず、演じ手にとっても愉快な日々だったようで……。 e+独占!『好色必殺時代劇 URASUJI』稽古中の杏子さん、岩アさんへインタビュー!! urasuji_chirashi.jpg urasuji_10.jpg チケット買い逃した方。。。予定枚数終了の為大変申し訳ございません。チケットは買えなくても、今回は、太っ腹ファンサービスしちゃいます。楽しいおふたり?!のインタビューを是非ご愛読あれ。 杏子 なんか、不思議な感じだよね。みんなで顔を合わせるのはほんとに久しぶりなのに、いざ稽古が始まってみたら、思い出すことがいっぱいあって。呼吸感とか、踊りとか。「ああ、あのときこうだったよね!」って。 urasuji_13.jpg岩ア 2年間で一度リセットされたぶん、いろんなことが新鮮で楽しいですよね。しかも、何もかもがパワーアップしてるんですよ。殺陣も出演人数も、漂うオーラみたいなものも。皆さん、大先輩ばかりなんですけど、そこらの若い人とは比べものにならないくらい、アツいんですよ。作品に対する熱意が、すごくある。先輩方がそんなふうだから、こっちも走るしかないという(笑)。 ――そもそも、この「URASUJI」の企画自体は、どんなふうにして始まったのでしょう? 杏子 あっちゃん(深沢)が、私の出演していた舞台を観に来てくれたんですね。歌って踊って、軽めのトークもあって……みたいな舞台だったんですけど、あっちゃんが「楽しいよねえ。こういうの、やろうよ」って言ってくれて。それから1年ぐらい経ったのかな、いきなり「やるわよ!」って言われて「はい!」って答えたら、いつの間にかこんなことになっていたという(笑)。「え、ミュージカル!? 時代劇!!?!?」みたいな(笑)。 岩ア (笑) 杏子 でも初演のときはほんとに楽しかったし、充実感があったんですよ。「ぜひ、もう一度やりたい!」って、みんなが思ってた。何より私が感動したのは、初日の仕込み(セットの設営)のとき、出演者のはずの大(岩ア)ちゃんが誰よりも働いてたこと(笑)。ぱぱぱーっと高いところに登って、「角材くださいっ!」(笑)。 岩ア 劇団では、いつもそうですからね(笑)。 杏子 そうなんだってね。楽日も全員総出で片付けて、女の子たちはマスクして掃除したりとかして。芝居って、ほんとにみんなで作るんだなあ!っていう実感が、すごくあった。 ――スタッフワークも兼ねる役者さんも多いですね。 杏子 そうなんですよ。サダ(森貞文則)が殺陣指導をやったりとか、(西村)直人が振付のサポートについたりとか。それぞれが、それぞれの得意技を出し合ってる感じ。しかもそれを(作・演出の)松村(武)さんがうまいことまとめるんですよ……! urasuji_14.jpg岩ア ほんっとそう……! ひとりで最初に台本を読んだときのイメージと、松村さんがやろうとしてることとが、もう、全っ然違うんですよね。「うっわ、こういう意味だったのか!!」と。 杏子 思考回路があまりにもぶっ飛んでるから、あたし、思わず聞いちゃったもん。「どんなふうに暮らしてたら、そんなこと思いつけるようになるんですか?」って(笑)。最初の本読みが終わったときも、あっちゃん、真っ先に言ったもんね。「松村武は、やっぱりヘンだ!」(笑)。 岩ア 言い切ってましたよね(笑)。 ――今日お稽古を拝見していても、皆さんの作品への愛情が伝わってくるようでした。 杏子 そうですね、ほんと、愛情に尽きると思う。(同じ事務所の)山崎まさよしやスガシカオが初演を観に来て、「むーっちゃくちゃおもしろかったっ!!」って大はしゃぎだったんだけど、私も「でしょーっ?」って思わず自慢しちゃった(笑)。 岩ア 僕もです。うちの劇団員(Studio Life)も初演を観て「いーなァ、いーなァ!」を連発していて。僕もそれ聞きながら「ふふん、いーだろ!」って思ってました(笑)。何が嬉しいって、このチームの中で僕はほんとにぺーぺーなんですけど、それでも「ここでは上下関係じゃなく、仕事で勝負するんだ!」っていう空気が、稽古場に満ちていること。よし、がんばろう!って素直に思えるんですよね。 杏子 そうだね。自分の弱点を、素直にさらけ出せる感じがする。私も最初はそれこそ大ちゃんと同じように、芝居経験は乏しいし、すごい人たちばっかりだし、もうガッチガチになってたんだけど、芝居の稽古って、お互いに助け合いながら進んでいくんだよね。困ってると、誰かがなんとかしてくれたり。 岩ア ああ、その心強さはとてもありますね。 杏子 ミュージシャンってどっちかというと、まずはひとりですごーーく練習して、リハーサルで合わせるときにはすでにノーミス! みたいな感じなんだけど、芝居に関しては、いくらひとりで練習しても、やっぱり限度があるんですよね。目線と言葉をじかに交わすところから、何かが始まるというか。だからどんどん助けてもらっちゃえるし、そのぶん、私にできることはちゃんとしなきゃって思うし。 ――歌に関しては、杏子さんの存在がとても大きいのでは? 岩ア いやーもうホントにそうですね。何かといえば「このキーで合ってます?」って聞きに行きます(笑)。池田有希子さんにも、「歌を歌おうとするんじゃなくて、お芝居のせりふだと思って歌えば、もっとラクになるでしょう?」って言っていただけて。もちろん、音程がとれなくて怒られたりもするんですが(笑)。 urasuji_17.jpg杏子 いますね、手ごわい先生が(笑)。「おうちで練習すればいいじゃん……」みたいな言い分は、彼には絶対通用しない。何が何でも、この場で、できるようになるまでやる。その緊張感ってものが、芝居にはほんとに必要なんだってことが、だんだんわかってきた。……ですよね、深沢先生(笑)? 深沢 (いつの間にか同席)役者って、常にどこかチリチリ張りつめてないとダメだって、僕なんかは思うのね。舞台上で、休んでる役者って嫌いなんですよ。自分のセリフがないからって、ただぼーっと突っ立ってるような人は。その点、杏子なんて、なぜか知らないけどいつも焦ってるじゃない(笑)。 杏子 焦ってる。それでよくモノ落としてみんなに怒られる(笑)。 深沢 だから観てておもしろいんですよ。岩アくんも、この2年間にものすごく経験値を上げてきたのがわかるし、みんなそれぞれに成長して「URASUJI」に帰ってきてくれた。(企画を)やってて、こんなに嬉しいことって、ないよね。 杏子 ほんとそう。そこへユカイくん(Diamond☆Yukai)や村木(よし子)さんが入ってくれて、また違った火花が飛び散ったりして。 urasuji_16.jpg深沢 ほんと、奇跡的な出会いが重なって、生まれたシリーズだからね。だって最初は「史実と絡めた娯楽時代劇がやりたいなあ」ぐらいのことだったんだもん。そしたら松村がたまたま「必殺仕事人」マニアで(笑)、ホンが出来上がってみたら「これこれ、まさにこれ!」っていうようなお話になっていて。 岩ア それにまた、タイトルがものすごいじゃないですか。最初に聞かされたときは、相当なインパクトでしたよ(笑)。 杏子 でも、この言葉が実は、物語の核になってたりもするんだよね。松村さんの才能や、あっちゃんの求心力や、みんなの頑張り、そのすべてがこの言葉に集約されてると思う。 深沢 こないだ松村と、早くも第3弾をどうするか、って話をしちゃったよ。どんどん話がふくらんで、止まらなくてさ。まず○○(登場人物の名)が、△△するわけ。で、□□は☆☆になって…… 杏子 あはは! それいい! 岩ア うわ、これは大変だなぁ……! (取材・文/小川志津子 取材・撮影/e+演劇班)
☆☆☆ e+ MOVIE ☆☆☆ ▼杏子さん、岩アさんからのメッセージに、もちろん彼も!!ご一緒に。 ▼稽古場の様子も、こっそり撮影してきちゃいました! 豪華キャストが年末年始下北沢ザ・スズナリに参上!歌い踊り斬りまくる!!! みなさま、劇場でお待ちしています! 敦-杏子 Produce URASUJI★幕末編 〜みだれ〜 公演日:07/12/24(月)〜07/12/31(月) URASUJI☆初演版 公演日:08/1/3(木)〜08/1/6(日) ザ・スズナリにて。
2007-12-17 17:47
芝居と音楽をひとつの舞台にのせることで、よりクラシックの世界に親しみ、楽しんでもらおうと回を重ねてきた『ゴメン!遊ばせクラシック』。
ここから生まれた、お互いに厚い信頼を寄せあうコンビであるピアニスト・仲道郁代さんと劇作家・内藤裕敬さんが、10年の節目に「また新しい形に進化させることはできないか・・・」と考えたところから今回のプロジェクトがはじまりました。
4人の俳優による、4楽章の音楽劇『4(ヨン)×(カケル)4(ヨン)』。
楽曲を説明するための芝居でもなく、その楽曲のコンサートだけでもない、芝居と音楽の融合が生み出す、無限の可能性を秘めた新しいドラマです。
今回は仲道郁代さんに、長年コンビを組んできた内藤裕敬さんや共演者について、どんな公演になるのかなどをお伺いしました。

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‐今回の作品「4(ヨン)×(カケル)4(ヨン)」を作るに至った経緯を教えてください。

「仲道郁代の音楽学校」、「ゴメン!遊ばせクラシック」は、クラシックのピアノの面白さをお芝居でもってお客様に感じていただこうという企画だったんですね。私が選んだ曲の解釈を、内藤さんがお芝居でもって表現してくださる。そういう形のものを10年間で10作品作ったんです。最初、内藤さんは「僕の音楽の通信簿はアヒルが並んでいたんだよ。クラシックはよくわからない」と言われていたのですが、今やクラシック音楽に関しての洞察は素晴らしいんですよ(笑)。

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で、せっかくこれだけの積み重ねをしてきたのだから、音楽を説明するためのお芝居ではなく、お芝居にバックグラウンドミュージックとして付いてくる音楽でもない新しい形を、「ゴメン!遊ばせクラシック」の進化形として作ることができないかしらということで挑んだのが、今回の「4×4」なんです。今までは、内藤さんにこちらからの要望を聞いていただいたのが、今回は、内藤さん主導なんです。


‐ところで、内藤裕敬さんとの出会いは?

それが全然接点はなかったんです(笑)。最初「仲道郁代の音楽学校」をするときに、お芝居形式でしたいね。という話になったんです。それで演劇のプロデューサーに内藤さんを紹介していただいたのが出会いです。それから10年間、本当に楽しかったですね。内藤さんには、釣りも教えていただいたし、お酒もこの10年間で相当飲めるようになりましたよ。競馬にも連れて行ってもらいましたし…(笑)。お芝居もそれまで見たことがなかったんですが、今では南河内万座一座のお芝居など、いろいろと時間がある限り見に行くようになりました。


‐お芝居を通して得たものはありますか?

違うジャンルですが、同じ表現芸術だけに共通点も多いんです。芝居は台本・脚本を演出の方が解釈し、それを役者さんがどのように言葉と体で表現するかでしょう。音楽も曲を解釈して、それを音で表現する。その過程は、同じような作業なんです。ただ、徹底的に言葉で理解しようとするお芝居の方とご一緒して、考え方など、かなり鍛えられました。ものすごく私の肥しになりました。


‐今回の公演で、フランクの「チェロ・ソナタ」を選曲された理由は?

この曲は「ゴメン!遊ばせクラシック」で取り上げているんですが、内藤さんご本人の思い入れがあって…。 フランク自身、若い女の子との恋愛中に書かれた曲なのですが、それをそのままお芝居にするわけではなく全然違った話の中で、芝居と音楽を交互に観ていった後に、何かが残る、そして、最後にはまた何かが…。という今まで多分見たことのないようなとても面白いものになっていますので、ぜひ楽しみにしてください。


‐共演者の方とは?

萩原聖人さんは、直接は存じあげないのですが、内藤さんが演出された「調教師」の舞台で拝見したことがあります。ほかの方は初めてなんです。古川さんとは、古川さんが弾いていらっしゃる東京都交響楽団の公演ではご一緒したことはあるのですが、共演は初めてなので楽しみです。


‐今回の演目は兵庫県立芸術文化センターのプロデュースですが、会場の印象や思い出はありますか?

いつもお客様がいっぱいで、熱い気持ちが伝わってくるところです。 兵庫県立芸術文化センターは、震災復興のシンボルと言われていますが、音楽や芸術が人の心に灯すものがこんなに大きいものかということをひしひしと感じさせてくれるところです。震災があった時に、食べることのできない音楽にどれだけの力があるのだろうって、無力感にさいなまれたのですが、音楽を聞いて力が湧いたという言葉に、心の栄養がこれほどまでに人にとって必要なものだということを教えられました。


‐舞台に上がられる前に、ジンクスみたいなものはありますか?

左足からとか、出る前に必ずあれを食べなきゃとかを決めていると、できなかったときに演奏よりもそれが気になるでしょう。だから、ジンクスは何ももたないようにしているんです。


‐今年20周年を迎えられお気持ちは?

この20年間を振り返ってみて、本当にたくさんの方にお世話になったのだと、改めて感じています。なので、今年は感謝の年で「仲道郁代が20年間、がんばりましたコンサート」ではなく、「ありがとうございましたコンサート」シリーズと思っています。演奏を通してそんな気持ちも感じていただければ、とてもうれしく思います。



♪♪♪♪ 見どころ ♪♪♪♪


★ フランクのソナタ
セザール・フランクは、ベルギー出身。フランスで活躍した作曲家。(1822〜1890)
チェロソナタ イ長調は、全4楽章から成り、第一楽章冒頭のモチーフが循環形式でさまざまに変化し、4楽章では自由なロンド形式となって大きな広がりをみせます。
この曲は、フランク自身の恋が想起されると言われています。
恋の始まり、歓び、失恋、やがて立ち直ってゆくまでの繊細な心の動きを、春夏秋冬という四季の移ろいのように、仲道郁代のピアノと古川展生のチェロが優しく激しく奏でます。

★ 4人の俳優たち
かつて海の底にあったかもしれない町。
砂漠には、木と家と干上がった魚たち。
冬の方から来た男
春の方から来た女
地上と水面下の世界が、ボーダーを越える時、
音とコトバがひとつになって…
夏のそこで、秋へのお話。

★ <クラシック音楽>と<現代演劇>の競演
「4×4」は、クラシック音楽を紹介するために演劇をお見せするという趣向ではなく、きっちりとクラシック音楽をお聞かせし、純粋に現代演劇を上演します。
フランクの「チェロソナタイ長調」の4楽章の間で、俳優たちは台詞劇を演じます。
俳優たちは演奏に合わせて歌ったり踊ったりはせず、また音楽家たちが台詞を言ったりすることはありません。
この舞台は、いわゆるミュージカルではありませんし、作曲家・フランクの生涯を紹介したり、曲の内容を説明したりするわけでもなく、音楽と演劇はそれぞれの世界を奏でます。

★ 音楽が語り、セリフが歌いだす
音だけに集中してお互いを探り合う二人の音楽家。
饒舌な俳優たちが、語り尽くせなかった事、語らなかった想い…。
それぞれの世界を奏でていたはずの音楽と演劇が、お客様のイメージ中でやがて融け合い、ひとつの劇的な世界へと広がっていく…。
音楽と演劇を結びつけるのは、お客様自身なのです。



♪♪♪♪ プロフィール ♪♪♪♪



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内藤裕敬(ないとう ひろのり)〜〜 作 ・ 演出

1959年栃木県出身。劇作家、演出家、南河内万歳一座・座長。1980年、南河内万歳一座を『蛇姫様』(作・唐十郎/演出・内藤裕敬)で旗揚げ。以降、全作品の作・演出を手がける。
世界的ピアニスト・仲道郁代企画の異色コンサート「仲道郁代のゴメン!遊ばせクラシック」全国ツアーでの構成・演出も手掛ける。2000年、OMSプロデュース『ここからは遠い国』で、読売演劇大賞・優秀演出家賞受賞。

南河内万歳一座公式ホームページ
http://www.banzai1za.jp/


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仲道郁代(なかみち いくよ)〜〜 ピアノ

桐朋学園大学1年在学中に、第51回日本音楽コンクール第1位、あわせて増沢賞を受賞。数々の国内外での受賞を経て、1987年ヨーロッパと日本で本格的な演奏活動をスタートさせた。これまでに日本の主要オーケストラや海外のオーケストラとの共演も数多く、その音楽性に高い評価を得ている。

仲道郁代 オフィシャル・ホームページ
http://www.ikuyo-nakamichi.com


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古川展生(ふるかわ のぶお)〜〜チェロ

桐朋学園大学卒業後、ハンガリーのリスト音楽院に留学。98年帰国後、東京都交響楽団首席チェロ奏者に就任、現在に至る。2003年第2回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。全国各地でリサイタル、室内楽の活動を精力的に展開するほか、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも積極的に行うなど、クラシックのみならず幅広いフィールドで活躍している。2007年はデビュー10周年を迎え、記念コンサートシリーズを各地で開催。



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萩原聖人(はぎわら まさと)

1971年神奈川県出身。90年の「はいすくーる落書2」で注目を集め、「包丁いっぽん」「若者のすべて」などの連続ドラマで主役を務める。
映画代表作に「CURE」「この世の外へ〜クラブ進駐軍」「樹の海」など。
最近の舞台出演作に「犬は鎖につなぐべからず」「東京タワー」がある。
内藤裕敬演出作品は2005年の「調教師」以来となる。



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倉科カナ(くらしな かな)

1987年熊本県出身。2005年「SMAティーンズオーディション」グランプリ、「ミスマガジン2006」グランプリを獲得。雑誌・CMで活躍と同時に、TBS深夜「根津サンセットカフェ」でラーメンズ片桐仁氏と共演、TX系ドラマ24「エリートヤンキー三郎」ではヒロイン役に抜擢。NHK教育「エリンが挑戦!にほんごできます。」にレギュラー出演。「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」2008年4月公開予定など控え、女優、タレントとして今後を期待されている。




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深沢 敦(ふかざわ あつし)

1962年山梨県出身。日大芸術学部音楽学科卒業。東京サンシャインボーイズ、花組芝居を経て、存在感のある演技と独特の個性で、ジャンルを問わず活躍。最近では、意欲的にプロデュース活動も行い、篠井英介・大谷亮介両氏と共に“3軒茶屋婦人会”を結成。08年夏、女形3人芝居の第三弾が予定されている。年に1回のペースで『SONG of 深沢敦』と題し、ソロのライブ活動にも取り組む。ボイストレーナーとしても活躍中。




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末成由美(すえなり ゆみ)

山口県出身、5歳の時に滋賀県に移り住む。幼少の頃から日本舞踊を習い師範となる。 比叡山高校卒業後、殺陣師の的場達雄の下に入門。1973年2月に吉本新喜劇に入団、現在に至る。若手の頃はシャンソン歌手としても活躍していた。レギュラー番組に『よしもと新喜劇』(MBS)、『ラ・は〜ん(ナレーション)』(YTV) 、『ぐるっと関西』(NHK大阪放送局)、『末成由美のオコタコRadio』(YES−FM) など。





♪♪♪♪ 公演概要 ♪♪♪♪


兵庫県立芸術文化センタープロデュース

4人の俳優による、4楽章の音楽劇

「4(ヨン)×(カケル)4(ヨン)」
 (〜 「フランクのソナタ」と「冬の方から来た男、春の方から来た女、夏のそこで、秋へのお話」〜

【兵庫】 兵庫県立芸術文化センター 中ホール
2008年3月7日(金)2:00PM
2008年3月8日(土)1:00PM/5:00PM
2008年3月9日(日)2:00PM
<指定席> 3,500円

【東京】 サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
2008年3月30日(日)4:00PM
2008年3月31日(月) 2:00PM/7:00PM
<指定席> 5,000円


◎アフタートークあり◎
【兵庫】3月8日(土)5:00PM公演のみアフタートーク有
【東京】3月30日(日)4:00PM公演のみアフタートーク有


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2007-12-14 18:56
姿月あさと ファントムの母・ベラドーヴァ役で映像出演決定! ※出演は映像のみです。 ファントムを誰よりも愛した母ベラドーヴァ。悲恋の末に生まれたわが子ファントムは生まれながら顔に傷をおっていた。誰もが驚くその顔にベラドーヴァだけは何よりも美しく愛おしいわが子と優しく子守唄を歌います。 スペシャルイベントとして、1月22日・1月24日・2月19日終演後、姿月あさと生出演によるアフターライブ有り。 phantom_01.jpg >>チケットの詳細・申込
【演出家コメント】  今回、ベラドーヴァ役に姿月あさとさんが映像出演して下さることになりました。ベラドーヴァは、本来、戯曲指定では、“影絵”としてしか登場しません。しかし、ストーリー上とても重要な役で“人間ファントム”の人間像を語る上で、不可欠の存在なのです。 姿月さんの歌唱力、ルックスはもちろんのことながら、彼女の意思の強さ、愛情の深さが、僕にベラドーヴァを強く想起させるのです。 今公演では、“影絵”の解釈を広げ、歌うベラドーヴァを実写で登場させようと考えております。 ご期待下さい。
鈴木勝秀(suzukatz.)
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phantom_02.jpg【姿月あさとさんコメント】 ミュージカル『ファントム』という作品が大好きで、一観客として今回観に行こうと楽しみにしていたところ、この映像出演のお話を頂きました。  演出家の鈴木勝秀さんの、「ファントムを愛してやまない母ベラドーヴァ役」を、映像で表現したいという新演出にとても共感しています。  そのシーンで唄う歌は、私がこのミュージカルの中でも大好きなナンバーの一つです。母が子供を想って歌う子守唄のように、心をこめて歌います。  この作品にとって、親子の愛が重要なテーマの一つであり、そのシーンの一助になれることを本当に光栄に思っています。  この作品、新演出バージョンが成功することを願ってやみません。  全力で新しい映像出演というジャンルへ、私自身もトライしたいと思います。
大阪公演 スペシャルイベント決定!  1月14日18:00開演の部    ひと月早いファントム・St.Valentine NIGHT バレンタイン限定メッセージカード+大沢たかおスペシャル・カーテンコール  1月22日18:30開演の部 姿月あさと&ルカス・ペルマン アフタートーク&スペシャルライブ  1月24日18:30開演の部    姿月あさと&ルカス・ペルマン アフタートーク&スペシャルライブ 東京公演 スペシャルイベント決定!  2月14日19:00開演の部    ファントム・St.Valentine NIGHT  バレンタイン限定メッセージカード&大沢たかおスペシャル・カーテンコール    2月19日19:00開演の部    姿月あさと&伊藤ヨタロウ&パク・トンハ  アフタートーク&スペシャルライブ
【配役】 ファントム(エリック)・・・・・・大沢たかお クリスティーン・ダエー・・・・・・徳永 えり フィリップ・シャンドン伯爵・・・・ルカス・ペルマン (Wキャスト)                  パク・トンハ アラン・ショレー・・・・・・・・・HIATO ルドゥ警部・・・・・・・・・・・・中村 まこと ジャン・クロード・・・・・・・・・永島  克 文化大臣・・・・・・・・・・・・・コング桑田 アンサンブル・・・・・・・・・・・阿部よしつぐ                  角川 裕明                  金澤  博                  田ア 悠人                  田村 雄一                  中井 智彦                  荒木 里佳                  稲田みづ紀                  浦壁 多恵                  杵鞭 麻衣                  金城 尚美                  山本悠記子 カルロッタ・・・・・・・・・・・・大西ユカリ ゲラール・キャリエール・・・・・・伊藤ヨタロウ ・ ベラドーヴァ(映像出演)・・・・・・・・・姿月あさと >>チケットの詳細・申込
2007-12-10 20:20
バレエ界の頂点に君臨するギエムがみせるドラマティック・バレエの傑作「椿姫」から、新たな身体表現の領域へと踏み出したマリファント作品まで。 女王ギエムの無限の進化がここにある! Sylvie03.jpg19歳のシルヴィ・ギエムがプルミエ昇進のわずか5日後に史上最年少でパリ・オペラ座のエトワールに任命された事件は、今では誰もが知る伝説です。そのきっかけともなった「白鳥の湖」は、以後、彼女の十八番に。とくに“白鳥”は、ギエムがその身体能力ーー抜群のプロポーションと類を見ない強靭さーーを最大限に駆使しながら、鋼の強さに支えられた孤高の美をアピールして、見慣れた古典に衝撃を受けるほど現代的で新鮮な感覚をもたらしたのです。それはまさに、世界中がギエム・スタイルを追随し始める新時代の幕開けでした。  以来、ギエムはあらゆる分野で独自の表現を打ち立て極めました。たとえば「椿姫」のようなドラマティック・バレエでは、動きのすみずみに精緻な心理を描き出し、キリアンの「優しい嘘」では精密さの内に人間的な柔軟さや成熟を感じさせ、コンテンポラリーの表現はかくあるべしという見本を示したものです。 そのギエムが才能を高く評価し、近年、自らの新しい可能性の探求のパートナーとして選んだのが、振付家ラッセル・マリファントです。光の方形の中でギエムが見事な‘腕技’を披露する「TWO」、悠久とも感じる緩慢なテンポの音にのせて、力と静謐さと官能がたち昇るデュエット「PUSH」。どちらも現在のギエムの美質を如実に浮かび上がらせる傑作。とくに今回、「PUSH」では、初演でギエムとともに本作を創作・上演したマリファントの参加が実現!新たな衝撃が期待できます。 「白鳥の湖」伝説から最新鋭のダンスまで、女王ギエムの進化は止むことがありません! >>チケットの詳細・申込はこちら
■◇■■ シルヴィ・ギエム インタビュー ■■■ 『椿姫』について  Die Kameliendame Sylvie01.jpg −−−−現在のギエムさんを象徴する、演劇的なバレエのレパートリーのひとつです。この作品を演じることの魅力をお聞かせください。また、2004年〈愛の物語〉公演で踊られたアシュトン版の『椿姫』とは、どう違うと感じられますか? 「クラシック・ダンサーにとって、偉大で演劇的な役柄にめぐり合い、“空想的な”または“ファンタジー”の世界に出入りできることは特別な楽しみです。別の人間になって、ドラマティックで悲劇的な宿命に身を任せ、取り返しのつかないような行為を行い、あり得ないような偉大な愛に身を焦がす。そんな経験を、そういった極端な状況につきもののリアルな苦しみなしに、味わうことができるのです。『椿姫』はそのような作品のひとつです。アシュトンの“凝縮された”版を踊る場合も、ノイマイヤーのより“きめ細かい”版を踊る場合も、私は、子供が空想のなかで人物を作り上げ、完全にその人になり切るという強烈な瞬間に感じるのと同じような情熱をもって、この空想の世界に完全に入り込みます。大人になってしまった私たちにとって、バレエを踊っている間、子供のように別人の目から世界を見、自分のものではない運命を生きることができることは特別な恩恵なのです。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★『TWO』、『PUSH』、そしてマリファントについて  Two, Push and Russell Maliphant Sylvie02.jpg  −−−−すべての観客が、あなたがマリファントの作品を踊ることによって新たな領域を開いたことを感じています。彼の作品を踊ることによって、ご自身に何か変化はありましたか?(肉体的に、精神的に) また、彼の作品を踊ることの意味について、改めて聞かせてください。 「私にとってダンスは“クラシック・ダンス限定”であったことは一度もありません。よく子供が夢見るように、“バレリーナになりたい”と夢をみたことはありませんでした。私の興味は”理想化されたバレリーナのイメージ”より幅広かったのです。最初から、舞台の持つ力、舞台の無限性、神秘性、そしてこの媒体に秘められたすべての可能性に惹かれていました。新しい振付家と経験を積み、ヌレエフが持ち入った新しいスタイルを吸収したパリ・オペラ座時代から、完全にダンスを楽しみ、進化し続けるには多様性しかないと確信していました。それ以来、私は新しい経験を探求することをやめませんでしたが、まずはパリ・オペラ座のエトワールという立場が課したクラシック・ダンサーとしてのキャリアを果たさなければなりませんでした。その頃は、そのために“訓練”されてきたクラシック・バレエを世界中で踊ることがごく普通のことであり、そのことに大きな喜びを見出していました。けれども、クラシックだけしか踊らないようにはなりたくなかったので、常に両方を調和させようとしていました。新しい経験や双方間のやりとりの機会を探し続けましたが、余った自由な時間は、そのような探求をするには充分ではありませんでした。ある時、私は先に進む時がきたと感じ、優先順位を変え、クラシックのレパートリーを第2に考えることにしたのです。観客の皆さんは驚いたかもしれませんが、モダンの作品がクラシックと同様に私のダンス・ビジョンの一端であることは、私にとっては最初から明白なことだったのです。 初めてマリファントの振付を見たとき、私は単純に“物理的に”それに惹きつけられました。力強さと柔らかさを同時に表現するのはどんな感じなのか知りたいと思ったのです。いかに難しいことを楽々と行っているように見せられるのか…。そこに神秘的な言語を見つけました。シンプルかつ、新しく、心に触れる言語で、私はそれに関わりたいと思いました。 彼の振付は発展し続けていますので、共に育ち、向上し、理解する可能性が無限にあります。彼の振付は物理的なことだけではなく、心のあり方そのものでもあります。身に付けるためだけに探求する“ただの”振付言語よりも、もっと幅広いものを提示してくれるのです。R.マリファントと出会ってから、私は勿論変わりました。新しい出会いには常に沢山の新しい情報がつきもので、ダンサーとしてはもちろん、人間としても、それを受け入れるかどうかを選択します。人生はまるで家のようです。まずは自分に与えられたものを使って、そしてその後に、自分で選択したものを使って建てるのです。」 −−−−『TWO』は2006年の世界バレエフェスティバルでも再び披露されましたが、1メートル20センチ四方から外に出ていないことが信じられないような、大きなエネルギーが客席に伝わってきました。日本初演の際に“この作品を踊るときとても無防備に感じる”と仰っていましたが、今はどのように感じていますか? 「『TWO』は今でも、自分を無防備にさらけ出しているように感じる作品です。実のところ、どの舞台に立つときもそうなのですが、ほかの作品ですと、クラシックでもモダンでも、通常はこの無防備な感覚を共に“負担”してくれるほかの要素があります。空間、舞台装置、音楽、または他のダンサーなど…。『TWO』の限られたスペースは刑務所の独房をも彷彿とさせます。そこでは、すべてのジェスチャーが見張られ、空間の狭さによってすべての動きが拡大されます。観客は私を“覗き見”しているようです。マイケル・ハルスによる幻想的な照明デザインはこの感覚を増長します。照明は私の境界線で、私のどんな些細な動きも浮き上がらせます。私は凝視され、誤りが許されるだけの”空間”がないと感じるのです。振付もアンディ・カウトンの音楽も、繰り返しに見せかけたもの(実際は繰り返しではないため、さらに難度を高める要素なのですが)から成り経っているため、私の集中力は強烈です。これらの要素すべてがこの作品に力強さを与え、踊り手にとって本当にエキサイティングな作品にしているのです。」 Sylvie04B.jpg −−−−『PUSH』では、今回日本で初めてマリファントさんとの共演が見られます。マリファントさんは振付に専念したがっていたのを説得された、と聞きましたが、振付家であるマリファントさんと共演されるのは、どんな経験でしたか? 「初めてマリファントと『ブロークン・フォール』のリハーサルを始めた途端、私はどんな説明を受けるよりも、彼と“緊密な接触”、つまり物理的に接触することが一番明快だということに気づきました。創作過程においてラッセルが私とリフトや様々な動きを試していた時、私は完全に彼の意図することを感じられました。まるで、突然“身体”同士が直接話し合いはじめたようでした。その瞬間から、私は彼と何かしら踊らなくてはならないとわかっていました。そこで、『ブロークン・フォール』が完成した時、私は即座に彼にその考えを持ちかけたのです。確かに彼を説得するのは少し困難でしたが、最終的には成功しました!頑固なのは便利な時もあるのですよ!!!!!!!」
■◇■■プロフィール■■■ <シルヴィ・ギエム> Sylvie Guillem (英国ロイヤル・バレエ団ゲスト・プリンシパル) Sylvie-Guillem_s.jpg 母親が体操の教師であり、体操のトレーニングを受ける。12歳のときには、オリンピックの予選を通過。振付の基礎を身につけるためオペラ座バレエ学校でバレエの研修を受けたのをきっかけに、1977年にオペラ座バレエ学校に入学。1981年、パリ・オペラ座バレエ団に入団。1983年ヴァルナ国際バレエ・コンクールにおいて優秀賞、特別賞、金賞の三冠を獲得。1984年には、オペラ座の優秀な新人に与えられるカルポー賞を受賞し、プルミエール・ダンスーズに昇格。そして昇格の5日後に初めて主演した『白鳥の湖』の終演後に、エトワールに任命されるという華々しい昇進劇を演じた。  1989年にはその座を捨てて英国ロイヤル・バレエ団に移籍、世界的な活動を開始。古典・現代バレエ共に長け、文字通りトッププリマとして君臨する。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <ラッセル・マリファント> (振付家・ダンサー) RussellMaliphant_s.jpg ロイヤル・バレエ学校を卒業後、サドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団に入団。その後、独立系のキャリアを歩み、1996年にラッセル・マリファント・カンパニーを創設。以来、クラシック・バレエ、即興、ヨガ、カポエラ、タイチなど広範囲にわたるテクニックを探求し続けている。  これまでにジョージ・パイパー・ダンシィズやリヨン歌劇場バレエ団などに作品を提供。近作に、シルヴィ・ギエムとジョージ・パイパー・ダンシィズに振付けた『ブロークン・フォール』がある。本作は2003年にロイヤル・オペラ・ハウスにて初演され、ローレンス・オリビエ賞最優秀ダンス作品部門を受賞。マリファントは2003年、英国で最も創造的で人気のあるアーティストに与えられる、サウス・バンク・ショウ賞にも輝いている。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <マッシモ・ムッル> (ミラノ・スカラ座バレエ団エトワール) MURRUs.jpg ミラノ生まれ。スカラ座バレエ学校にてバレエを学ぶ。1990年卒業と同時にミラノ・スカラ座バレエ団に入団。’94年にアレッサンドラ・フェリを相手に、マクミラン『マノン』のデ・グリューを踊り、プリンシパルに昇格。以来、ヌレエフ版『くるみ割り人形』『白鳥の湖』『眠れる森の美女』、バール版『ジゼル』(アレッサンドラ・フェリと共演)、マカロワ版『ラ・バヤデール』(カルラ・フラッチ、スーザン・ジャフィーと共演)など古典作品の主役を踊る。 英国ロイヤル・バレエ団にはギエムの相手役として、アシュトン『田園の出来事』でデビューした。02年4月、5月には英国ロイヤル・バレエ団に出演、エック版『カルメン』のホセ(ギエムと共演)、マクミラン『ロミオとジュリエット』のロミオ(タマラ・ロホと共演)を踊った。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <上野 水香> Mizuka Ueno (カルメン役) Mizuka-Ueno_s.jpg 神奈川県出身。5歳からバレエを始める。15歳でローザンヌ国際バレエ・コンクールにてスカラーシップ賞を受賞した後、モナコのプリンセス・グレース・クラシック・ダンス・アカデミーに2年間留学。‘96年、世界バレエ・モダンダンス・コンクールで金賞受賞。‘99年に、プティ振付「シャブリエ・ダンス」を踊り、一躍注目を集める。’02年ミラノ・スカラ座バレエ団「ノートル・ダム・ド・パリ」にゲスト出演。‘04春、東京バレエ団に入団。フィレンツェ公演で「ドン・キホーテ」に出演し東京バレエ団デビューを飾ってからは、数多くの新作に挑戦し、高い評価を得る。 ‘07年6月、再びミラノ・スカラ座バレエ団「ドン・キホーテ」に客演。8月にはチリのサンチャゴ市立劇場150周年記念ガラで「バクチV」を踊った他、同月には「白鳥の湖」でパリ・オペラ座バレエ団エトワールのマチュー・ガニオと共演した。
■◇■■ 公演概要 ■■■ 特別出演:マッシモ・ムッル     (ミラノ・スカラ座バレエ団エトワール)      ラッセル・マリファント(振付家、ダンサー) 出演:東京バレエ団  演目・キャスト: 「椿姫」第3幕のパ・ド・ドゥ  シルヴィ・ギエム、マッシモ・ムッル [振付:J.ノイマイヤー  音楽:F.ショパン] 「PUSH」  シルヴィ・ギエム、ラッセル・マリファント [振付:R.マリファント 音楽:A.カウトン] 「TWO」  シルヴィ・ギエム [振付:R.マリファント  音楽:A.カウトン] 「カルメン」  カルメン:上野水香、ホセ:木村和夫、エスカミリオ:後藤晴雄  東京バレエ団 [振付:A.アロンソ 音楽:G.ビゼー/R.シチェドリン]  ビゼーのオペラ曲を効果的に使いながら、カルメンの‘宿命’に焦点を当てて描くバレエ作品。闘牛場を舞台に、カルメンとホセ、闘牛士エスカミリオ、そして‘宿命’を象徴する牛が交錯する。 「シンフォニー・イン・D」  東京バレエ団 [振付:J.キリアン 音楽:J.ハイドン]  ハイドンの交響曲「時計」と「狩」にのって、次から次へとくり出される奇妙な動きや滑稽な踊りは、それだけで爆笑もの。舞踊言語が並外れて豊富なキリアンの才能がすでに存分に現れている初期の作品。 ※音楽は特別録音によるテープを使用します。 >>チケットの詳細・申込はこちら

2007-11-30 22:29
 2005 年の米FOX 番組「アメリカンアイドル」第4 シーズンでスターの仲間入りを果たした元音楽教師アンワーロビンソン。HIV ポジティブの哲学者トムコリンズを演じる注目のキャストを先にご紹介しましたが、今回、彼のインタビューが到着しました! RENT_logo_s.jpgrent_anwar.jpg 『真実を見つけ、物語に生命を吹き込む』アンワーロビンソン(コリンズ役) ■プロフィールはこちらから確認できます! ⇒今年で初演から11年目を数える『RENT』!今回来日するキャストも若くてフレッシュな実力派アイドル!そのキャストをご紹介(10/25up) >>チケットの詳細・申込み ■■□■ e+ Special Interview アンワー・ロビンソン ■□■■ ----どうして演技、そしてRENT に挑戦しようと思ったのですか? アンワーロビンソン(以下A R) : 実は(舞台を)いつかやりたいとは思っていたんだ。けど、どんな演目をすべきかわからなかった。演技、そしてダンスはアート形態のなかで最も難しいことだと思うしね。音楽も壁にぶつかることは度々あるけど、僕にとって音楽は「自然」なことなんだ。だから全く違うものに挑戦してみたかった。「外の世界に出てまっすぐ進め」ってね。
----あなたの舞台を観て「アメリカンアイドル」の審査員はどう思う? AR : 演出家や音楽監督たちと同じ意見だと嬉しいね。彼らは素晴らしい演出をしてくれていて、僕が物語の真実を見つけ、物語に生命を吹き込むことを手助けしてくれているんだ。 ----RENT は若い音楽家、芸術家たちのニューヨークでの生活における愛と友情を描くロックミュージカルですが、あなた自身の経験はこの物語と共通するところはありますか? AR : 自分の芸術を信じて突き進むために出来ることは全て行う、ということに共感できるよ。僕自身、「落とし穴」に繋がるような成功へのチャンスに対して一歩下がって身を引いた経験があるんだ。自分の信じる芸術、そして学んできた経験から自分のキャリアを築きたいと思っている。 ----あなたは「アメリカンアイドル」、RENT といったポップカルチャーにおける社会現象を二つも経験できたわけですが、次の目標は何ですか? AR : 今はRENT のステージで歌って演じるということに集中したい。この芸術形態を体得したいと思っているんだ。次に何があるかは、この重要なことを成し遂げてからだと思う。音楽教育と音楽に関わること、特に教育そのものを信じ続けることが次のステップに繋がると思うんだ。
(Post-Bulletin 記事より抜粋)

■プロフィールはこちらから確認できます! ⇒今年で初演から11年目を数える『RENT』!今回来日するキャストも若くてフレッシュな実力派アイドル!そのキャストをご紹介(10/25up) >>チケットの詳細・申込み
2007-10-26 17:45
2008年3月、シンガポールから “ディック・リー”の音楽による 大作ミュージカル来日!! かつて“ドラゴン・レディ”と呼ばれ、すさまじいばかりの権力欲と独占欲で、中国・清王朝の最期の4人の皇帝を操り、そして自らの手で清王朝を崩壊させた、残忍で贅沢な皇太后として人々に恐れられる、中国史上名高い女傑“西太后”。 彼女の若かりし頃から、他を退け皇帝の寵愛を受け、権力の座へとつく数奇な運命を描いた作品。 音楽は、シンガポールのみならず日本を含め世界的に活躍する『ワールト・ミュージック』の雄、“ディック・リー”が、その類い希な才能を溢れんばかりに発揮して作曲。最高のミュージカルを創造しました。 西太后メインs.jpg >>チケットの詳細・申込
特に、若き西太后が皇帝の寵愛を受けるためにここぞとばかりに歌うナンバー、“MY ONLY CHANCE”は、一度耳にしてしまうと、魔法のように永遠に耳残りしてしまう珠玉の名曲です。 “ディック・リー”の名曲の数々とともに、二人の狂言回しにより展開される、テンポの良い完成度の高いミュージカルは、西太后を演じるキット・チャンの歌唱力・演技力はもちろん、アジアのイケメン俳優が演じるプリンスたちの華やかな競演も大きな見所のひとつです。 西太后1s.jpg 肖像画を描くためアメリカ人画家ケイトが出会った、西太后の知られざる悲しみと愛。 イギリス人ジャーナリスト、皇帝の弟で西太后の仇敵プリンス・タン、彼女が愛した息子、そして、悲劇の新皇帝・・・ 権謀術数渦巻く紫禁城にあって、愛する者を守り生き抜くために彼女がとった行動とは・・・? そして、肖像画が語る真実とは・・・? 中国史上名高い“西太后” の知られざる姿を描いたミュージカル。 美しく力強い音楽ともに全編英語で歌われる、数奇な運命・・・。 2002年、シンガポールで初演。以来再演を重ね、のべ6万人の観客を動員したという大ヒットミュージカル! その全貌が遂に明らかに!
【公演概要】 ◆クリエイター 音楽: ディック・リー Dick Lee 原作・作詞: ステファン・クラーク Stephen Clark 演出: スティーヴン・デクスター Steven Dexter 振付: ニック・ウィンストン Nick Winston ◆公演概要 ・会 場:   東京国際フォーラム ホールC(有楽町) ・公演日程: 2008年3月14日(金)〜30日(日) ・上演時間: 約2時間30分(休憩1回有)         ※字幕スーパー有 ・席種・価格: S席(一般):¥11,000/S席(60才以上):¥9,000A席:¥8,000/B席:¥3,000
【STORY】 アメリカ人画家のケイト・カールは、中国の皇太后慈禧の肖像画を描くために招聘される。中国に到着したケイトは、皇太后に関する数々の噂を耳にする。イギリス人ジャーナリストのジョージ・モリソンにも出会い、怖じ気づいてはいけないと言われる。ケイトは肖像画に取りかかり、彼女が絵を描いている間、皇太后は自分の人生について語り出す… 少女の頃、葉赫那拉(イエホナラ)と呼ばれた皇太后は紫禁城の後宮の女だった。彼女は皇帝の傍に仕える者として選ばれ、その3ヶ月後に妊娠した。彼女は夏の離宮に移され、そこで息子の同治(トウン・チン)を産み落とす。同治は皇帝の長男であったため、王朝にとって非常に大切な存在となった。しかし、通例に従ってこの赤ちゃんは彼女から取り上げられ、宮中で育てられた。 皇帝の弟の惇親王(プリンス・タン)は、自ら皇位に就くつもりでいたため、同治の誕生に打ちのめされた。皇帝一族はイギリス軍により離宮を攻撃されたため、ジェホールへと逃れたが、皇帝は衰弱していた。葉赫那拉は、皇帝がその後継者として同治を指名することなく死んでしまったら、惇親王(プリンス・タン)が皇位を主張し、彼女は息子ともども命の危険にさらされることが分かっていた。彼女は自分の息子を捜し当てると、彼を引き連れて皇帝の部屋へと急いだ。皇帝の息子を連れた彼女を止めることは誰にもできなかった。皇帝は息を引き取る間際に同治を皇位継承者に、そして葉赫那拉(イエホナラ)を摂政に任命した。 しかし、同治は成長すると反抗的な若者となっていた。彼は惇親王の息子端郡王(プリンス・チュアン)に売春宿へと誘われる。新しく見つけた自由な世界に夢中になった同治は、梅毒を患ってしまう。葉赫那拉(イエホナラ)はどうしてやることもできず、熱に浮かされて死にゆく息子の額をハンカチでぬぐうばかりだった。惇親王に再び権力の座に就くチャンスが訪れるが、葉赫那拉(イエホナラ)が即座に自分の甥にあたる光緒(クアン・ツー)を次の皇帝に指名したため、あえなく夢は破れる。 西太后3s.jpgこの間ケイトは、モリソンに宛てた手紙の中にこれらの出来事について書き記していた。モリソンは、皇太后のあまりにもうち解けた様子に驚き、彼女の語った話はこれまで自分が耳にしてきた噂とことごとく矛盾することをケイトに伝える。皇太后は自分の過去を語り続ける… 光緒(クアン・ツー)は皇帝として野望を抱き、中国の改革を決心したのだと、皇太后はケイトに語る。ところが、それが義和団の乱を招き、中国は内部抗争の果てに国として機能しなくなる。葉赫那拉(イエホナラ)が良かれと思ってしたことはすべて裏目に出てしまい、彼女は敗北と失敗にまみれた。 ケイトはモリソンと会う。彼女は彼に好意を抱くようになり、彼の方は彼女が語る皇太后に関するあらゆる話に夢中になる。ついにケイトが完成させた肖像画を皇太后に見せる日がやってきた。しかし、皇太后は怒り狂う… 何が起こったのか? 彼女の話の結末は? それはどこで終わるのか? 西太后4s.jpg >>チケットの詳細・申込
2007-10-24 01:56
<<キャスト発表>> 今回のキーワードは『実力派アイドル』 スター誕生の瞬間を目撃せよ!
今年で初演から11年目を数えるRENTは、もはやクラシックとなった普遍的な物語と、若く実力のあるアーティスト/俳優とのコラボレーションで進化を遂げている。若い才能を取り入れることにより、作品に新鮮な印象を与え、新しい魅力を作り出すことに成功している数少ないミュージカルだ。今回来日するキャストも若くてフレッシュ、そのキーワードは『実力派アイドル』だ! (C) Joan Marcus >>チケットの詳細・申込み (続報!) トム・コリンズ役、アンワー・ロビンソン インタビュー到着!!こちらも是非ご覧下さい。(10/26UP)
HIVポジティブのロックミュージシャン、ロジャー役には南アフリカ出身のヘインツ・ウィンクラー。舞台ではウェストサイドストーリー(トロント)のトニー役、本国ではアルバムを3枚リリースし、南アフリカ・ミュージック・アワードにもノミネートされた人気アーティスト。ヘインツは米テレビ番組「ワールドアイドル」(03-04放映)での南アフリカ代表として出演。その迫力の声量と歌唱力、そして美しい顔立ちで全米に強烈な印象を与えた。 また、物語の要となる哲学教授コリンズを演じるのはアンワー・ロビンソン。彼は米オーディション番組「アメリカンアイドル」(第4シーズン)でスティービー・ワンダーを彷彿させる力強くて優しい歌声と豊かな表現力で大人気となった。番組に出演するまでは音楽教師として生活していた彼にとって今回のRENT北米ツアーが舞台デビューとなる。 昨年「ドリームガールズ」でアカデミー賞を受賞したジェニファー・ハドソンも「アメリカン・アイドル」出身というのは有名な話。そして2004年にロジャー役で来日したコンスタンティン・マルーリスも後に「アメリカン・アイドル」に出演し、スターの仲間入りを果たした。今年のRENTは新たなスターの誕生を目撃できるチャンスかもしれない! 実力人気ともにアメリカ、そして全世界の視聴者が認めた2人。ともにRENTの重要な楽曲を歌い上げるだけあって今から12月の公演に期待大だ!
■公演概要 ブロードウェイミュージカルRENT 東京公演:07年12月14日(金)〜19日(水) 会 場:東京国際フォーラム ホールC <字幕有り> 料金(税込/全席指定):S¥12,000 A¥10,000 B¥8,000 ブレイクスルーシート¥6,000 (当日会場にて抽選販売(枚数限定)/前売予約なし) 主催:TBS/キョードー東京/朝日新聞社 ---------------------------------------------------- 大阪公演:07年12月22日(土)〜25日(火) 会 場:大阪厚生年金会館 芸術ホール <字幕有り> チケット発売日:11/11(日) 全席指定(税込):¥12,000 未就学児童入場不可 主催:読売テレビ/FM802/サンライズプロモーション大阪
■プロフィール Profile ヘインツ・ウィンクラー (ロジャー役) rent_heinzw.jpg舞台でトロントプロダクションのウェストサイドストーリーでトニー役として出演。南アフリカ・ミュージック・アワード(SAMA)で最優秀ポップアルバムにノミネートされた「One Step Closer」と「Come Alive」、そして「Moment of Truth」の3枚のヒットアルバムをリリース。シングル「Once in a Lifetime」はSAMAで最優秀シングルにもノミネートされた。ディズニー映画「Treasure Planet」内で挿入歌「Chasing Shadows」を歌い、南アフリカでのウェストライフ・グレイティスト・ヒッツ・ツアーにも参加。彼はピープル誌の “Hottest Hunk” と“South Africa’s Hottest Artist” 、“Best Male Personality”を受賞している。また、コスモポリタン誌の“Sexy Man Calendar”に特集された。 オフィシャルサイト:www.heinzw.co.za. アンワー・ロビンソン (トム・コリンズ役) rent_anwar.jpgアンワーはRENTという驚くほど重要なストーリーを持つ作品で舞台デビューすることに興奮している。視聴者は、社会現象をおこした「アメリカンアイドル」の第4シーズンで一気にテレビ界のスターとなった音楽教師として、彼のことをずっと忘れないだろう。彼の広い音域は、すぐにIdol’s Top-10の上位に入り、番組で審査員を務めるポーラ・アブドゥルは、“技術的にコンテストの中で一番の歌手だ”と絶賛した。番組終了後、Idols Live Showのアメリカツアーに参加。その後、ソロアルバムに取り組む。以来、このニュージャージーっ子は、Clive Davis, Patti Labelle, Kelly Price, Byron CageやPastor Donnie McClurkinを含む多くの音楽界の巨匠と共演してきた。ニューアルバム“The Truth About Love”も完成し、アーティストから俳優になったこの熱いソウルは、歌、演技そして愛情に満ちた人生も含めて、将来有望だ。彼は、絶え間なくサポートしてくれた家族、友達、アドバイスをくれた人々、そして神様が授けてくださった信念にとても感謝している。 ファンの方は下記より彼の経緯をたどることができます。 www.myspace.com/anwarrobinsonastomcollins >>チケットの詳細・申込み

2007-10-18 13:00
戦前から現代に至り、ブラジルに移民した姉・ハルと、日本にひとり残された妹・ナツのそれぞれの波乱の人生を描いた橋田壽賀子ドラマ『ハルとナツ』。一昨年NHKで放送され話題となったこのドラマを舞台化したのが、『ナツひとりー届かなかった手紙ー』だ。舞台版では演出も手がけるマキノノゾミが脚本を書き下ろし、新たにナツを主人公とした物語として登場する。 ヒロインのナツを演じるのは、ドラマ版でもナツ役を好演した仲間由紀恵。共演の宇津井健、生瀬勝久、沢田雅美、福士誠治らと共に行なわれた製作発表では早くも和やかで温かなカンパニーの結束を見せてくれた“ナツひとり組”で初座長を努める意気込みと、再びナツを演じる喜び、そして3年ぶりの舞台に向けての静かで熱い想いを語ってもらった。 ▼「ナツひとり」仲間由紀恵さん(初座長&主演)よりe+独占メッセージ到着! >>チケットの詳細・申込み ★チケット好評発売中
――舞台は3年前のミュージカル『スター誕生』以来となりますが、仲間さんにとって“舞台の魅力”とは?  当たり前ですけど“生”での出会いでしょうか。お客さんは生の役者の姿を見ることが出来るのが一番の楽しみだと思いますし、同じように役者もお客さんの前で生で演じることは楽しいです。ただ、私はずっとテレビの世界で育って来ましたので映像の世界では自分が今演じたことに見ている方たちがどう反応しているのだろうっていうのを、現場で感じることは出来ませんから――。 ――舞台で感じたときはうれしかった? それとも戸惑った…?  舞台はまだあまり経験がなかったというのもありますが、『スター誕生』のときは演じることに精一杯で、お芝居の最中は客席の反応や空気を感じる余裕があまりなかったような気がします。すべて終わって拍手を頂いて、その拍手の音を聞いたときに自然に「あ、うれしいな」という気持ちが湧いて、改めてお客さんの前にいることを実感できたというか…。今回は前より少しでも多くお客さんの生の反応を受け止めて感じ取るうれしさを味わえたらいいですね。 ――ドラマで演じたナツという役で今度は舞台に立つ。どんな気分ですか?  まず思ったのは「テレビと舞台は全然違うもの」ということですね。舞台では実際に頭のてっぺんから足の先まで見られながら、自分の身体の全部を使って芝居をしなければいけませんよね。そこはまだ経験が少ないので、自分がどんなふうにナツを演じていけるのかとても楽しみです。  ナツはすごく幼い頃に家族と別れてしまい、ずうっと健気に迎えを待っている。でもいくら待ってもみんな帰ってこないし、約束していた姉からの手紙も一通もこない。「自分は家族に捨てられてしまったんだ」という深い孤独を抱えた女の子なんです。だけど、すごく明るくて強くてたくましい。 ドラマを通して私が一番印象に残っているのは、ナツの持つ強さが決して真っすぐなものだけではなかった、ということです。純粋な強さというよりも家族に捨てられたという強い思い込み、その苦しさやくやしさに「負けたくない」「跳ね返してやる!」という反発心がナツをあそこまで“強くさせてしまった”と思います。 ――そのナツの人生を14歳〜76歳に渡り演じられるわけですが。    ドラマでは私は14歳〜36歳までを演じて、その後を野際陽子さんが演じられたのですが、自分がまだ経験していない年齢に扮するのはかなり楽しみですね。  台本を読んでいて面白かったのは、例えば旦那さんと別れるところだったり、人生の修羅場と言えるようなシーンの数々。いろいろな経験を重ねて来たナツという女性がそういう場面をどんなふうにかわしていくのか、どう乗り越えていくのか。そこは私の中ではまだまだ未知の世界だったりするので、かなり期待しています、流れの中でひとりで通してナツを演じられるのは素晴らしく、ありがたいことだと感じています。 ――ひとりの人間の生涯を演じるという新たな挑戦に期待しています。人生の後半部分もかなりの見どころになりそうですね。  他にもドラマでは幼なじみだった勉や金太と夫婦の仲になるとか舞台ならではのストーリー展開もいろいろありますので、そういう部分も楽しんで観て頂けると思います。共演者のみなさんも本当に大先輩ばかりですし。みなさんすべてが見どころと言える舞台になっているんじゃないでしょうか。 ――これが初の座長公演です。最後に改めて意気込みをお聞かせください。  新橋演舞場という歴史のある大きな舞台は、誰でもが立てるというわけではないと思います。その場所に自分が立てるのはすごくありがたいことです。私は出演者の中でも一番舞台の経験が少ないので、わからないことや不安もたくさんあります。もしかしたら本当の意味での“座長”という役目を果たすことが出来ないかもしれないんですが…でも、いち役者として“舞台”という世界に足を踏み入れている、こんなに大きな舞台に立つことが出来るという喜びと期待を噛みしめながら、先輩方やマキノさんにしっかりついて行きつつ、1カ月間頑張って最後まで完走したいと思います。 取材・文/横澤由香 ▼「ナツひとり」仲間由紀恵さん(初座長&主演)よりe+独占メッセージ到着! >>チケットの詳細・申込み
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2007-10-16 16:30
 2007年のクリスマス、ロシアから日本に贈られる素敵なプレゼント。それが、国立モスクワ音楽劇場バレエの来日公演だ。 役柄の内面からの表現を目指す“スタニスラフスキー・システム”に基づく舞台で名高いこのバレエ団。“踊る役者”とも呼ばれるダンサーたちが、高度なバレエ・テクニックと内面表現を融合させて送る舞台は奥深い魅力に満ちている。今回は、切り絵細工がモチーフの舞台装置がキュートな「くるみ割り人形」と、王子の内面を深く描いて革新をもたらしたブルメイステル版「白鳥の湖」をオールスター・キャストで上演。名花タチヤーナ・チェルノブロフキナと若手注目株のミハイル・プーホフが、公演に向けての意気込みを語ってくれた。 DSC01148s.jpg >>チケットの詳細・申込み ◆公演概要などは、こちらの特集ページからどうぞ!
――国立モスクワ音楽劇場といえば、王子の心の動きを生き生きと描写した演出で、「白鳥の湖」の上演史上大きな変革をもたらしたブルメイステル版が生まれた劇場。こちらとパリ・オペラ座でしか観られないバージョンのため、今回の来日公演は貴重な観劇の機会となりますが、踊る側から見ての作品の魅力を教えていただけますか。 DSC01158s.jpgタチヤーナ 第二幕に関してはもともとの振付が尊重されているけれども、他の幕についてはオリジナリティあふれる演出・振付となっていて、黒鳥が王子をだます第三幕は特に見どころだと思うわ。スペイン、マズルカといったさまざまな民族舞踊が織り込まれた中に、王子をあざむくドラマが巧みに展開されていって、非常にエキサイティングな構成になっているし、私自身、ここでの黒鳥の踊りが大好きなので、作品全体においても強いアクセントをおいて演じるようにしているの。 ミハイル 100万回観ても楽しめる作品だという自負があるな(笑)。特に第三幕は、演出・振付だけでなく、衣装、照明、すべてが計算され尽くしていて、まるで手品を見ているように展開されていくんだ。僕も、王子を演じているというよりは、踊りと物語が進むにつれ、迷宮に迷い込んでいくような思いがしてくる感じで。テクニック面でも、内面表現の上でも、与えられた課題が実に多い役柄なんだけれども、僕自身、ブルメイステル版「白鳥の湖」の王子が、バレエ全作品の中で一番好きな役柄だな。 ――テクニックと内面表現の両立は、どのようにして実現されるものなのでしょうか。 タチヤーナ 感情表現のためにテクニックを犠牲にするわけにも、テクニックのために感情表現を犠牲にするわけにもいかない。特にどちらかを意識したり考えたりすることなく、舞台上で自然に双方を見せてゆく上では、長い長いリハーサルが必要なの(笑)。ときには、役柄の内面に深く入り込むあまり、パを一つ抜かしてしまうといったこともあるわ。ただ、それにしても、自分の中で気づいているだけで、お客様にも、パートナーにも気づかれないことも多いんだけれども。 ミハイル テクニックだけに集中するリハーサルと、演技面に特化したリハーサル、二つのタイプのリハーサルがあるんだ。それぞれにおいて、技術的な向上であるとか、しぐさをこうしてみるともっと内面がわかりやすくなるとか、ポイントを決めて、じっくり取り組み繰り返していく。そのうち、両方が同時に、スムーズに行なえるようになっていくんだと思う。 ――一方の「くるみ割り人形」は、切り絵細工がモチーフとなった舞台装置も、砂糖菓子のような色とりどりのポンポンをあしらった衣装も本当にかわいくて、これぞおとぎ話の世界! といった感じの作品ですね。 タチヤーナ 今の子供たちの感性にもマッチした、非常にモダンな感覚の作品に仕上がっていると思うわ。こちらの作品では、役柄の内面表現もさることながら、ファンタジーの世界のムードを創り出すことに重きを置いて踊っているの。 DSC01165s.jpgミハイル  「くるみ割り人形」は子供たちも多く見る作品だから、子供たちの夢の中に登場する王子そのものを演じることが必要かな。歩き方にしても、ちょっとしたジェスチャーにしても、王子の理想像として舞台上に立ち現れることが大切だと思うんだ。 ――組んで踊ることも多いお二人ですが、お互いのダンサーとしての魅力を教えていただけますか。 タチヤーナ ミーシャ(ミハイル)はすばらしいパートナーだわ。いっさいの緊張なく、完全に任せて踊ることができるの。前回、七年前の来日時と何より違うのは、バレエ団全体に若くて有望なダンサーが増えたこと。ソリストの中にもそういった期待の星が多いので、その意味でも公演を楽しみにしていただきたいのだけれども、なかでもミーシャは、主役を務めることのできる、本当に才能あふれる人。この調子で伸びてゆけば、もっともっとすばらしいダンサーになってゆくと思うわ。 ミハイル  (照れながら)バレエ団を代表する偉大なバレリーナであるタチヤーナと踊ることができるのは、自分にとって光栄で貴重な経験だし、いつも誇りに思っているんだ。タチヤーナは、パートナーとしても、人間としても、本当にすばらしい人なんだよ! ――それでは、日本公演への意気込みをお聞かせ下さい。 ミハイル  今までに日本で踊った経験はあるんだけれども、このバレエ団の一員として踊るのは今回が初めてなんだ。あちこちを見て回ったこともないし、日本のこともまだまだあまり詳しくなくて、タチヤーナに“温泉旅行”のすばらしさを聞いて、興味津々という感じで(笑)。美しい女性と美しい踊りが観られるから、女性のバレエ・ファンや子供たちはもちろんのこと、日本の男性の方にもぜひ舞台を楽しんでほしいな。 タチヤーナ 日本では何度も踊っているけれども、いつもすばらしい反応をいただけるのがうれしくて。皆さんが熱心に観劇して、終演後、楽屋口で待ってくださっている姿を見ると、疲れも一気に吹っ飛んでしまう感じなの。皆さんが日頃抱えている悩みや不安が、客席に座ったら消し飛んでしまうような、一人でも多くの方に満足いただけるような舞台を務めたいと思っているので、公演を楽しみに、ぜひ劇場に足をお運びいただけたらと思うわ。 取材・文:藤本真由
◆プロフィール -Profile ---------------------------------------------- タチヤーナ・チェルノブロフキナ (Tatiana Chernobrovkina) モスクワを代表する気品あふれるプリマドンナ。 1983年サラトフ舞踊学校を卒業。 1983年から1986年までサラトフ・オペラ・バレエ劇場のソリストを務め、 1985年モスクワで行われた国際バレエ大会で受賞。 1987年以来、国立モスクワ音楽劇場のソリストを務め、強烈な存在感を 放ち続けている。西ヨーロッパ、アメリカ、日本、中国など海外公演にも出演。 日本を初め世界中に多くのファンをもつ。 ---------------------------------------------- ミハイル・プーホフ (Mikhail Pukhov) 甘いマスクとダイナミックな踊りで人気急上昇中の新星。 ペルミ国立舞踊学校在籍後、1999年モスクワ舞踊アカデミー卒業。 同年にモスクワのクレムリン・バレエに入団。 2005年に国立モスクワ音楽劇場に移籍すると同時にソリストに抜擢される。 今までにイタリア、スペイン、フランス、ブルガリア、ポーランド、中国、レバノン、 パキスタン、イスラエルなど多くの海外ツアー公演に出演している。 ---------------------------------------------- >>チケットの詳細・申込み ◆公演概要などは、こちらの特集ページからどうぞ!
2007-10-01 22:25
 9月6日、東京・グローブ座にてミュージカル『ラスト・ファイブ・イヤーズ』(演出:鈴木勝秀)の公開リハーサルが行われた。リハーサル前の囲み取材は、白いシャツがまぶしいジェイミー役の山本耕史が「嵐のところありがとうございます」と、まさに台風接近中に集まった記者陣を気遣うひと言でスタート。隣に立つのはキャサリン役の井手麻理子。深い赤のドレスがしっとりとした表情を彩っている。 IMG_0028s.jpg >>チケットの詳細・申込み
 '05年の初演に続いての出演となった山本は「初演はまだ20代だったけど、自分も今年で30歳。前回は年下のキャサリンでしたが、今回キャサリンを演じる井手さんは同年代なので、さらに大人のラブストーリー、より深いところまで伝えていけるんじゃないかと思っています」と、作品が確実に進化していることをアピール。「より深いところとは?」という問いには、「僕が抱擁するというよりも抱擁されているというか…例えば男性が女性に甘えてしまう瞬間、のような部分も表現できたら」とも。 SANY0017s.jpg  山本との初対面ではずいぶん緊張したという井手は「みんなで飲んだとき、山本さんが“ホントの井手さんを出せばいいよ”と言ってくれて…次の日からのびのびと稽古できました。内面を揺さぶって解放し、世界を広げてくれる人です」。たった2人の舞台。しっかりとした信頼感を持って重ねて来た稽古の時間をそう表現した。 L5Y_6s.jpg また、「楽曲もストーリーも素晴らしい作品です。キャサリンはとても女性らしい女性なので、観てくださる方も共感できるキャラクター。キャサリンとジェイミーの恋愛物語を“感じて”もらえれば」と、本番に向けての抱負を力強く語った井手。山本も「2人という、世界最小の編成のミュージカル。派手さはないけれど、キャサリンとの恋愛や人生の中に自分にとってのリアリティがあればいいですね。劇場でこの素敵な空間をぜひ味わって欲しいです」と、仕上がりに自信を見せた。  物語はひと組のカップルが過ごした5年間が描かれるが、山本演じるジェイミーは出会いから別れまでを語り、井手演じるキャサリンは別れから出会った頃に時間を遡っていく。舞台上で互いの時間がぴったり重なるのは、幸せな結婚式のその瞬間だけ。女優になるという夢よりもジェイミーを支える生活を選ぶキャサリンと、小説家として成功しながらキャサリンの夢も叶えたいと願うジェイミー。山本曰く「ひとり舞台を2人でやっているといっても過言ではない」というように、ステージでは時間と共に微妙に変わっていく2人の気持ちが交錯し続け、そのたびに観客は“別れの足音”を意識せずにはいられないという構成だ。 L5Y_16s.jpgL5Y_17s.jpg  椅子とテーブル、それに小さな照明がひとつさがっているだけのステージは、どこにでもあるようなアパートの一室というイメージ。窓と時計のある壁はスクリーンになっていて、ストーリーに合わせて女性のシルエットやブラインド、月影、ジェイミーの書く小説のフレーズがなどが映し出されるのも面白い(ラストの美しい映像は必見!)。  オーケストラピットにはピアノ、バイオリン、ベース、ギターの4人。ときに軽快に、ときに破滅的に、ときにパッションを爆発させながら、落ち着いた中に熱い鼓動を感じさせる山本の歌声、そして、内なるパワーをたたえた包容力のある井手の歌声と一体になってバラエティに富んだミュージカルナンバーを奏でていく。ジェイミーが自分で執筆中の小説のストーリーを声色と小道具を巧みに使い分けて表現したり、キャサリンが自分がどれだけ魅力的かを競うオーディションの悲喜こもごもをお茶目に実況したり。それぞれ表情豊かなボーカルでストーリーを伝える2人の歌の力も確か。もちろん、恋愛の悦びも悲しみも苦悩も後悔も、すべては歌で綴られていく。やがて――避けられない別れのとき。“GOOD BYE”という言葉がこれほど多面的で深い響きを持つのだということに改めて気づかされる、せつない、せつないラブストーリーだ。 取材・文/横澤由香 L5Y_11s.jpg L5Y_18s.jpg L5Y_19s.jpg YOKOHAMA BLITZ<追加公演>受付中! 他にもシアター・ドラマシティ (大阪府) 、福岡国際会議場メインホール (福岡県) での公演もチケット好評発売中!! >>チケットの詳細・申込み

2007-09-13 19:25
8月21日(火)、新宿のバルト9にて舞台挨拶つき完成披露試写会が行われました。各映画サイトでの募集に運良く当選した400名のお客様で、場内は満員。(試写会でこれだけ会場がぎっしり埋まるのも珍しいのうえでは)熱気あふれる空気に、テンションは上がる一方です。 geki_2978.jpg 撮影:渡辺マコト 「朧の森〜」予告編上映後、本日舞台挨拶をする市川染五郎、阿部サダヲ、真木よう子、いのうえひでのりの4人が登場しました。 染五郎さんは、ビックリのガングロメイクにパンクヘアー! >>チケットの詳細・申込み >>携帯からの申込み ☆☆☆▽公開記念舞台挨拶&記者会見映像!爆笑を誘う(ほぼ)ノーカットの貴重な映像!舞台「朧の森に棲む鬼」豪華インタビュー2本立て特集ページはこちら ※公演の詳細についてもこちらをご覧下さい。

──まずは一言ずつご挨拶をお願いします。 染五郎: 今晩は、市川染五郎です。ライ役を務めました。(派手な服装を問われて)普段着です!本日のためにサイパンに行って焼いてきました!(注:もちろん冗談です) 阿部: 今晩は阿部サダヲです。キンタという役をやりました。今日は(染五郎を見ながら)こういうことになると聞いていなかったので(笑)、ちょっと驚いております。先に聞いてたらもうちょっと俺も……(笑)。(染五郎は)本日4時入りだそうです。 染五郎: 阿部さん、何時入りでしたか? 阿部: 僕は6時半です(笑)。 geki_2825.jpg 真木: シュテンという役をやりました、真木よう子です。(染五郎を見ながら)私は焼けていたので白くしました(笑)。 いのうえ: 舞台の方の演出をしました、いのうえひでのりです。ゲキxシネは撮った監督の力もあるので、客観的に見られたのが楽しかったですね。 ──映像をご覧になっていかがでしたか? 染五郎: ……かっこいい、僕。(場内拍手) ──舞台と映像の違いはどんなことだと思われましたか? 染五郎: 舞台のためにつくられた作品ですが、映画館で上映できる作品としてまた違う角度で、映画館で観るための作品として仕上がっています。舞台でやったものを実際にお客様の入っている中で撮った作品ではありますが、ただの舞台中継でなく、映画ともちょっと違いますが、映画館で観る作品として成立しているところが違いだと思います。 ──映像をご覧になっていかがでしたか? geki_2815.jpg 阿部: やっぱり……かっこいい市川染五郎さん、という(笑)。久しぶりにお会いして、あ、あのお久しぶりです(と染五郎と挨拶)、改めてかっこいいなぁと思いましたね。よく衣装を替えていらっしゃって(笑)、髪形も変えていらっしゃって、すごくかっこいいです。また劇場で見るとひとつの席からしか見られないけど、アップなどいろいろな角度から見られますし、高田聖子さんもいっぱいいろんな顔をしていて、それを見るだけでも相当面白かったです。そういうのを見るだけでも楽しいので、ゲキ×シネってすごくやる意味があるんじゃないかなと思いますね。 ──自分の姿を映像で見てどうでしたか 阿部: 僕は新感線さんに出させていただく時、映像に残る時に必ず、殺陣の時に刀を落とすんですが、今回も落としちゃってるんです。上手く編集はされているんですけど、前半の一番最初に落としているので、それが残っているところがまた面白いなぁ、と(笑)。 ──映像をご覧になっていかがでしたか? 真木: 劇場で見るのとは違うし、迫力がすごかったです。(本編の映像は)家でDVDで見たんですが、共演者の方々がすごい人たちだったので……ネガティブなことを言うようなんですが、自分が情けなくなってきちゃって……もっと体力をつけて舞台に臨まなきゃいけなかったと思いました。 ──映像をご覧になっていかがでしたか? いのうえ: 映像ですんで、本来客席からでは見えないところまでカメラが寄っているので、本当は映って欲しくないしわとか、カツラの継ぎ目とかが映りすぎるきらいもあるんですけど、それだけカメラが寄ると、舞台で見ていてもなかなか細かい表情までは見られないですから、すごい迫力ですね。僕も知らない顔をしているし、こんな芝居してたんだとか、ここで泣いてたんだとか、そういう発見がまた、ありますね。ゲキxシネそのものはこれで5回目なので感慨というものはないんですが、さすがに5本目ともなると、経験と今までの研究が実って、過去の作品に比べても、非常にクオリティの高い作品になっています。舞台中継なんですけど、時たま映画だと錯覚してしまいそうになります。時々客席が映り込んだりして「ちょっと待てよ、舞台だよな」と思うような、不思議な面白さがあります。 geki_2873.jpg ──ライという悪役に挑戦してご苦労などはありましたか? 染五郎: 大嘘つきの男ということは、みなさま承知の上で見に来ているので、嘘をついているのが分かっている中で、いかにそこをスリリングに見せていくか……どうせ嘘だろうというのを知って、知らないのは騙される相手の役の人だけという中でやっていくのはプレッシャーがあったんですが、どんどん上演していく中で上手い方に転がっていって、支配したような気分があって、不思議な感覚でした。こしらえはすごく大変だったんですが、今までに出た芝居はほとんどが着たきりだったので、今度は引っ込めば着替えたり、メイクを直したりと……そういうところが「新感線はやるものじゃなくて見るもの」だな、と思いました(笑)。 ──キンタという、ライの弟分を演じていかがでしたか? 阿部: 僕はさっきも言ったように、「かっこいいな〜」と(笑)。途中で舞台でちょっと会わなくなる時があるんですけど、また会うと「かっこいいな〜」と思ってました。 ──舞台裏でもそうやって「かっこいいですね」とお話されていたんですか? geki_2826.jpg 阿部: 互いに褒めあって、楽屋でもまず褒めあって、今日一日がんばろうって(笑)。 染五郎: 褒めあって、傷をなめあってました(笑)。逆のどんぐりの背比べ、みたいな(笑)。 ──新感線に出るということは、阿部さんにとってどんなことですか? 阿部: 自分のところの劇団(大人計画)ではやらないことや、できないようなことができるので、違った意味でとても気持ちいいですね。今回は花道を走るという、ものすごい経験をさせていただいたので、走っていて本当に気持ちよくて、それが映像に出ていて「気持ち良さそうだな、彼」と思いました(笑)。 ──新感線の舞台を経験されていかがでしたか? geki_2832.jpg 真木: 舞台はその前に2〜3本やっていたんですが、新感線は体力勝負で。2回公演も大変で……でもやっているうちに、人間というのは4回公演でも5回公演でもできるんじゃないかという気持ちがしてきました(笑)。殺陣や歌など、いろいろ新しいことをさせてもらって、自分なりには頑張ったので、演技の幅が広がっているといいなぁと思います。 ──この舞台は、どんなところがお客様にうけたのだと思われますか? いのうえ: 今までの新感線はどちらかというとゲーム感覚と言うか、SF時代活劇というような印象のものが多かったんですが、今回はもうちょっと人間ドラマに焦点を当てて行きたいと思って制作した作品の第二弾なんです。シェイクスピアのリチャード3世やマクベスといった作品をベースにしたこともあって、骨太な人間ドラマを感じられるものになったのではないかと思っています。 ──ゲキxシネとしての本作品の見どころについて、みなさまから一言ずつお願いします。 いのうえ: 先ほどから何度も言っているんですが、舞台中継でありながら、舞台とは違う魅力にあふれた不思議な作品です。ぜひお友達とお誘い合わせの上、ぜひ劇場でご覧ください。 真木: 本当にかっこいいです。私も頑張ったんですけど、もっとこれからも頑張りますから……。素晴らしい人たちのかっこいい作品に仕上がっているので、存分に楽しんでいただけると思います。 阿部: 自分で見てすっごいなと思ったのは、一番最後の染五郎さんの表情です。感動しました。どきっとするので、それを見ていただいて、みなさまも「すっごい顔してるから」って人に伝えて、誘い合って見に来るといいと思います。 geki_2813.jpg 染五郎: ゲキ×シネというのは今まで他に例のないジャンルです。ひとつの映画のジャンルとして成立しえるようなクオリティの高い作品だと思うので、ぜひ期待して見てください。多くの人にお誘い合わせの上、たくさんの人に来ていただいて、どんどんゲキ×シネが広まって欲しいと思います。 そして、この日、初披露されたゲキxシネ「朧の森に棲む鬼」。ゲキ×シネ名物?の拍手は、今回なんと、休憩前の一部終了時にも沸いていました。エンドロール時はもちろん、場内中から拍手の嵐。 また、クライマックスの場面では、場内から物音ひとつしないほどの凄まじい緊張感。映画館でここまで全員がスクリーンに集中しているのも、珍しい光景といえるのではないでしょうか。 なお、この日にゲキ×シネで新感線を初体験される方も少なからずいらっしゃったよう。ロビーでは「こんなに面白いなら、他のゲキ×シネも見たい!」と言う声が口々に聞こえてきました。 さて、イープラスでは今回、映像版のプロデューサーである金沢尚信さんに、ゲキ×シネと「朧の森〜」について、たっぷりとお話を伺ってまいりました。 イープラススタッフの試写鑑賞レポとあわせて、近日中に公開予定です。どうぞお楽しみに!!! 撮影:渡辺マコト 取材:イープラス
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ゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』全国共通ご鑑賞券をイープラスでご購入の方限定で、市川染五郎さんのサイン入り・ゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』チラシ+ゲキ×シネ作品DVD(いずれか1本)のセットを、抽選で6名さまにプレゼント!  ◆プレゼント内容   市川染五郎さん主演!   『髑髏城の七人〜アオドクロ』DVD + チラシ・・・3名様   『髑髏城の七人〜アカドクロ』DVD + チラシ・・・1名様   『SHIROH』DVD       + チラシ・・・1名様   『メタルマクベス』DVD      + チラシ・・・1名様 ※イープラスにてゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』全国共通ご鑑賞券を ご購入いただいた方全員が対象となります。 ※DVDタイトルはお任せとなります。 ※当選は発送をもって替えさせていただきます。ご了承ください。
前売券の発売は7月21日(土)>>チケットの詳細・申込み >>携帯からの申込み ☆☆☆▽公開記念舞台挨拶&記者会見映像!爆笑を誘う(ほぼ)ノーカットの貴重な映像!舞台「朧の森に棲む鬼」豪華インタビュー2本立て特集ページはこちら ※公演の詳細についてもこちらをご覧下さい。 ★ゲキ×シネ!劇団☆新感線「朧の森に棲む鬼」市川染五郎さんよりe+独占コメント到着!映画
2007-08-30 18:57
東京バレエ団 『ジゼル』/<ニジンスキー・プロ> マラーホフが膝の手術のため、ジュド、イレール、フォーゲル、エイマン 4人のスターたちが協力、代わって出演します。  9月の『ジゼル』、<ニジンスキー・プロ>に主演を予定していた、ウラジーミル・マラーホフは今年の5月に膝の手術を受け、7月にはいったん舞台に復帰しましたが、再び悪化し、同じ個所の手術を受けました。リハビリも含めて全治3か月との診断で、12月には復帰の予定です。  こうした事態は、ダンサーも生身の人間ですので避けられませんが、これをうけ、世界中から、この演目でマラーホフに代われるダンサーを探しました。秋のシーズンはじめとあって、どこのバレエ団、どのアーティストもスケジュールが詰まっていましたが、所属バレエ団、アーティストたちの特別な配慮により、ようやく『ジゼル』全幕と<ニジンスキー・プロ>の出演者が、下記のとおり決定しました。このような事情をご理解いただき、この変更に関し、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。 こちらに、日本のファンに向けてのマラーホフからのメッセージをご紹介させて頂きます。 ■マラーホフから皆さんへメッセージが届いています。 親愛なる日本の観客の皆様へ! malakhov.jpg私は大きな悲しみをもって、2007年9月の東京バレエ団公演からの降板を、ダンサー人生で初めて、余儀なくされたとことをお知らせせねばなりません。 「ペトルーシュカ」や「牧神」など新しい役をお見せできるはずだった今回のツアーを、私は本当に楽しみにしていました。 しかし、予期せぬ怪我とそれに伴う手術のため、私は一定の期間踊ることができなくなりました。嬉しいことに手術は首尾よく成功し、2008年2月に予定されている日本での公演<マラーホフの贈り物>までには完全に回復しているはずです。 また、財団法人日本舞台芸術振興会/東京バレエ団のスタッフの方々のご理解と、公演遂行のために素晴らしいダンサーの方々を探されたご尽力に対し御礼を申し上げたいと思います。 再度、私の悲しい気持ちをお伝えし、近い将来に私の舞台を皆さんにお見せできることを願っております。 たくさんの愛をこめて、
ウラジーミル・マラーホフmalakhov_sign.jpg


>>【マラーホフ、ニジンスキーを踊る 「ジゼル」 】 チケットの詳細・申込み >>【マラーホフ、ニジンスキーを踊る <ニジンスキー・プロ>】 チケットの詳細・申込み


<出演者変更の詳細> 『ジゼル』(9/7,9/9)   アルブレヒト:フリーデマン・フォーゲル(シュツットガルト・バレエ団プリンシパル)   ※ジゼル役は当初の発表どおり、斎藤友佳理(9/7)と吉岡美佳(9/9)が演じます。 ◆フリーデマン・フォーゲル「ジゼル」スペシャルダイジェスト映像到着! <ニジスキー・プロ>  【キャストA:9/12(水)、9/13(木)】   「薔薇の精」    マチアス・エイマン (パリ・オペラ座バレエ団スジェ)   「ペトルーシュカ」    ローラン・イレール    (元パリ・オペラ座バレエ団エトワール/パリ・オペラ座バレエ団副芸術監督)  【キャストB:9/14(金)、9/15(土)】   「レ・シルフィード」    フリーデマン・フォーゲル (シュツットガルト・バレエ団プリンシパル)   「牧神の午後」    シャルル・ジュド    (元パリ・オペラ座バレエ団エトワール/ボルドー・バレエ団芸術監督)  今回の公演は、通常の東京バレエ団の公演にゲストが加わる公演と違い、〈マラーホフ、ニジンスキーを踊る〉というタイトルを付したこともあり、舞台を連日ご覧になる熱心なファンの方や、マラーホフの舞台だけを楽しみにチケットを購入された方もいらっしゃるかと思います。弊財団といたしましては、マラーホフに代わるダンサーも、それぞれの演目で定評のあるダンサーばかりですので、ぜひ彼らが踊る舞台を楽しんでいただきたいと思います
■出演者のプロフィール シャルル・ジュド Charles Jude (パリ・オペラ座バレエ団元エトワール/ボルドー・バレエ団芸術監督)  「牧神の午後」出演 Charles-Jude_sb.jpg洗練されたクラシカルなスタイルと独特のしなやかさを併せ持ち、パリ・オペラ座きってのダンスール・ノーブルとして活躍した。あらゆる王子役を踊ると共に、バレエ・リュスの作品でも活躍。とくに日本でも披露した「牧神の午後」の名演はつとに有名。1996年よりボルドー・バレエ団の芸術監督に就任。
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ローラン・イレール Laurent Hilaire (パリ・オペラ座バレエ団元エトワール/パリ・オペラ座バレエ団副芸術監督)  「ペトルーシュカ」出演 Laurent-Hilaire_sb.jpg美しい容姿と高いテクニックに、知性と情熱の焔をしのばせ、古典の主役から現代作品まで幅広く活躍した屈指のエトワール。2005年及び本年8月の<ルグリと輝ける仲間たち>では、円熟味極まる「さすらう若者の歌」で日本のバレエ・ファンに大きな感銘を与えた。 【ローラン・イレールからのメッセージ】  ペトルーシュカは非常に脆く、それでいて人間的な温かみがあり、現実のようでありながら我々の人生では経験できない違う世界の人物です。こういう役を演じることでアーティストとして深い部分まで到達でき、また円熟すればするほど深く正確に役の本質を表現できると思うのです。私はいつも自分に適している役、踊りたい役を厳選していますが、その中でも『ペトルーシュカ』は心から踊りたいと思う作品です。日本で踊るのはこれが最初で最後の機会になるかもしれませんが、私にとってかけがえのない豊かな経験になることを確信しています。最高のものをお見せしたいと思います。そして、お客様と感動を分かち合えたらこれ以上嬉しいことはありません。
ローラン・イレール
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フリーデマン・フォーゲル Friedemann Vogel (シュツットガルト・バレエ団プリンシパル)  「ジゼル」「レ・シルフィード」出演 Friedemann-Vogel_sb.jpg甘い容姿と端整なテクニックをもつ、シュツットガルト・バレエ団のプリンス。古典の王子役、クランコ作品など数々のドラマティックな作品で活躍する。本年4月には日本で「白鳥の湖」を踊り、ファンを酔わせた。「ジゼル」は4年前の世界バレエフェスティバル初参加の時も披露した得意演目のひとつ。 【フリーデマン・フォーゲルからのメッセージ】  こんなにも早く、大好きな日本でまた踊れることは僕にとって嬉しい驚きでした。 『ジゼル』は僕にとって大好きな、大切な作品です。『白鳥の湖』で素晴らしい経験をさせていただいた東京バレエ団と、もっとも好きな作品である『ジゼル』で再び共演できるのは、本当に幸せなことだと感じています。  また今回『ジゼル』に続いて『レ・シルフィード』を踊れることも、素晴らしい組み合わせだと思います。このロマンティックな傑作を踊るとき、僕はいつも名誉なことだと感じながら舞台に立っています。  皆さんに間もなくニッポンでお会いできることを、心から楽しみにしています!
フリーデマン・フォーゲル
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マチアス・エイマン Mathias Heymann (パリ・オペラ座バレエ団スジェ)  「薔薇の精」出演 Mathias-Heymann_sb.jpg2004年にパリ・オペラ座バレエ団に入団、翌年コリフェ、2006年にはスジェにスピード昇進した期待の若手。本年3月「ドン・キホーテ」で全幕初主演、7月には「リーズの結婚」に主演。ルグリの企画・指導によるNHK「スーパーバレエレッスン」に抜擢され、8月<ルグリと輝ける仲間たち>A・Bプロと「白鳥の湖」の道化役で人気が大ブレイク。
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2007-08-29 22:37
熱い心、愛に染まる…。 雄大なモンゴル大平原を舞台に燃ゆる愛と勇気のロマン大作! genghis01s.jpg モンゴル…いま何かと話題のモンゴル! 今年はモンゴルと日本が外交関係を樹立して35周年というめでたい年であり、「モンゴルにおける日本年」でもあります。それはまた、日本にとっても、モンゴルを親善の対象として新たに見つめ直す年でもあるのです。 そのモンゴルを、今から800年前に統一し、さらにはユーラシア大陸の大部分を覆い尽くす史上最大の帝国を築き上げていった無双の英雄こそ、ジンギスカンでした。彼の、愛と苦悩に満ちあふれつつも、知力と胆力で豪快に道を切り拓いてゆく生き様を描いた舞台、「ジンギスカン 〜わが剣、熱砂を染めよ〜」が、2008年1月4日(金)〜1月28日(月)までル テアトル銀座にて上演されることになりました。1986年明治座での初演以来、実に22年ぶりに甦ります。 いま世の中では、堺屋太一の小説「世界を創った男」や、映画「蒼き狼 地果て海尽きるまで」から、NODA・MAP「キル」に至るまで、様々なメディアがジンギスカンにスポットをあてています。それらに親しんだ方々は、ぜひとも、市川猿之助総合演出による舞台「ジンギスカン 〜わが剣、熱砂を染めよ〜」も御覧ください。ジンギスカン観が拡がること必至です。テムジン=平岳大や、ジャムカ=榎木孝明をはじめとして俳優陣も非常に魅力的です。チケットは、お急ぎお求めくださいますよう! >>チケットの詳細・申込み >>携帯からの申込み
【スタッフ】 総合演出:市川 猿之助 原作:牧 逸馬 脚本:窪田 篤人 演出:高野 克己 【キャスト】 テムジン(ジンギスカン) モンゴルの総長:平 岳大 (ひら たけひろ) ジャムカ ケレイト族の族長:榎木 孝明 サングン ナイマン族の武将:伊吹 吾郎 カルカ(Wキャスト) ジャムカの許嫁:相田 翔子 (1/4〜/16) カルカ(Wキャスト) ジャムカの許嫁:紫城 るい (1/17〜/28) ボルテ(Wキャスト) 長老ジュベの娘:紫城 るい (1/4〜/16) ボルテ(Wキャスト) 長老ジュベの娘:勝野 雅奈恵 (1/17〜/28) クビライ ジンギスカン四天王:笠原 浩夫 ムカリ ジンギスカン四天王:市川 猿四郎 カッサル ジンギスカン四天王:来須 修二 スプタイ ジンギスカン四天王:山本 悠介 タイチャル ジャムカの弟:小鈴 まさ記 ケレイト族の武将:張 紹成 陳 文甲 金の商人:丹古母 鬼馬二 メルサ テムジンの母:榛名 由梨 ホエルン カルカの侍女:真丘 奈央 タミラ カルカの侍女:水町 レイコ 警護の兵:葉山 和彦 部族の女:高倉 百合子 部族の女:品川 恵子 部族の女:野村 五十鈴 ジュベ長老:若林 豪 【ストーリー】 西暦1172年。場所はモンゴル草原、ゴビ砂漠の西北・オルホン河の近くが舞台となる。雄々しい青年テムジン(後のジンギスカン)。砂漠に咲く白くはかない一輪の花の如きカルカ姫。ふたりは森で出逢うのであるが、世は民族の勢力戦争の真っ最中。血と血であらそう戦いに巻き込まれ、互いに惹かれあう想いを残しつつ離れ離れになる。間もなく再会する二人だが、なんという運命のいたずらか!それはテムジンと志を同じくし、義兄弟の契りを結んだケレイト族の族長ジャムカとカルカ姫の婚礼の夜だった。決して結ばれることのない二人だが、同じ砂漠の月を見て、つのる想いに心躍らせるのであった。戦乱の世、わが子テムジンの勇士を見ずに最愛の母はこの世を去った。戦火はますます熾烈になり、戦争のおろかさ、人間の命の尊さ、カルカ姫への思慕、母への愛を胸に、テムジンはモンゴル草原に平和で実り多い豊かな統一国を創らんと誓うのだった。 …時は過ぎ、十年の歳月が経った。テムジンは名をジンギスカンと改め、モンゴルの制定を果たしつつあった。そして最後の砦であるジャムカに「手を携えてモンゴルを統一するか、我に降服するか」と迫る。しかしジンギスカンに不信感を抱くジャムカは、首を縦に振らない。板ばさみに苦しむカルカ姫の捨て身の説得も、さらなる誤解を招く。ついに二人の男は、強い信念と愛と勇気によって、燃える砂漠で火花を散らすことになる。 【総合演出:市川猿之助】 夢のあるものに genghis02.jpg 十三世紀の北アジアの草原が生んだ英雄”ジンギスカン”。モンゴル戦国時代を征服し、ヨーロッパ大陸にまで進出しその名を轟かせた勇気と知力に限りない魅力を覚えます。モンゴル人の宗教シャマン教は、宇宙の万物万象に霊の存在を信じ、生活の中、全てが神のお告げで満ちていたようです。自然の中に存在すると思われた遊牧民としては、自然の中に存在すると思われた光の神・火の神・水の神・草原の神・そして風の神などの力をかり、生活していたと言われています。ジンギスカンの名の由来は、このシャマン教の光の聖霊ハジル・チンギス・テンゲリに由来するそうです。「ジンギスカン」〜わが剣、熱砂を染めよ〜は、一九八六年四月明治座で初演されました。そして今回の公演は出演者も若い俳優陣に一新!さわやかにそしてエネルギッシュな舞台になることと思います。広大な十三世紀のモンゴルの草原に想いを馳せながらご見物いただければ幸いです。新たな平岳大くんの「ジンギスカン」にご期待下さい。 【主演: 平 岳大(ひら たけひろ)】 ◎あいさつ 「ジンギスカン」は史上最高の英雄と言っていいでしょう。2008年正月、ル テアトル銀座において出演できますことは、俳優として測り知れない意義を持つものであります。一生懸命努めますので、ご声援いただきますよう心よりお願い申し上げます。 ◎プロフィール 1974年東京生まれ。コロンビア大学卒業。2002年『鹿鳴館』にて初舞台を踏む。その後、幹の会『リア王』や『ハムレット』(イギリス公演)等で着々と実力をつけ、2006年、平 幹二朗演出、主演の『オセロー』でイアーゴを演じ、好評を博した。平 幹二朗を父に、佐久間良子を母に持つ。今、もっとも期待される若手俳優である。 >>チケットの詳細・申込み >>携帯からの申込み >>公式ホームページ http://www.yu-jo.com/genghis/genghis.htm
2007-08-16 17:02
 驚異的なペースで舞台演出を続けている“世界のニナガワ”こと蜷川幸雄、そして『百年の孤独』などで全世界に広く知られているノーベル文学賞作家のガルシア・マルケス、『ピアノ・レッスン』『ZOO』などの映画音楽で世界中に熱狂的なファンを持つマイケル・ナイマン、さらに海外公演も精力的に行っている社会派劇団“燐光群”を主宰する劇作家で演出家でもある坂手洋二。過去にも未来にもない、今、この時代、この舞台空間でしか実現しないであろう、天才たちのコラボレーションがいよいよ実現する。それが、“見世物祝祭劇”と名づけられた舞台『エレンディラ』だ。  現実と幻想の世界が渾然となって表現される“マジック・リアリズム”がマルケス作品の特徴。この不可思議な世界が、舞台上にどう表現されるのか、興味は尽きない。本番に向け、徐々にその全貌が明らかになりつつある稽古場を訪ね、果たしてどんな作品が誕生しようとしているのか、蜷川にその企みを聞いた。 ninagawa01s.jpg >>チケットの詳細・申込み >>携帯からの申込み蜷川さんからの動画メッセージはこちらから!「エレンディラ」中川晃教が歌う劇中歌。マイケルナイマンの曲を特別掲載!(制作発表時の様子:7/27up) ★中川晃教、美波さんインタビュー&動画コメント掲載! 『エレンディラ』特集ページはこちら(3/12up)
NEW <ポスト・パフォーマンス・トーク決定!!> ○当日チケットをお持ちの方は参加できます。 ⇒詳細は、文末をご覧下さい。

e+ 独占Interview −蜷川幸雄 Ninagawa Yukio ◆◆◆雨は降る、風は吹く、トラックが出てくる…なんでもアリの舞台なんです ――稽古に入ってみて、手応えとしてはいかがですか。  まだまだ大変だよ、毎日のたうちまわってるよ(笑)。雨は降るわ、風は吹くわ、トラックやマーケットが場面ごとに出てくるわ、もうなんでもアリなんだ。作家は文字で「雨が降る」って書けばいいけど、演出家はその雨を降らすためには、どうやって天井にタンクを吊るそうかとか、降った雨はどこから排出させればいいかとか考えなければいけないからね。 ――そのために、日々、のたうちまわっているんですね。  七転八倒しながら、やっていますよ。それと最近、僕は即興演出なんだよ。ノートもなければ台本に書き込みもない。つまり、稽古を見ながら「ハイ、オレンジの木が4本移動します」と突然言い出したりするの。「後ろにある家が奥からゆっくりと舞台前面まで出てきます、その間に木は後ろにいきます」とか。そうすると、スタッフのみんなが「うわぁ〜」って言いながら、トントン作るわけ(笑)。最初からある程度のものは用意してあるんだけど、まぁ、みんなは木が移動するなんて思わないからね。そういうふうに、思いつきで、即興でやっているんです。スタッフ全員が、各パートごとにいろんなものを準備しながら、稽古を見守っている。まるで、ジャズのセッションをやっているみたいなんだ。 erendira001s.jpg ――素晴らしいスタッフワークですね!  演出助手も何人もいて手分けしてやってるし、小道具、大道具、装置、音楽、音響、照明、全員で、もう戦場のようですよ(笑)。ああでもないこうでもない、ここはこうならないかとか、ワイワイ言いながら、みんなで作っているようなものだね。 ――そもそも、今、このタイミングでガルシア・マルケス作品をやろう!と思われたのは、なにかきっかけはあったんですか。  実は、3年くらい前からこの企画はあったんですよ。マルケス作品を、マイケル・ナイマンの音楽でやりませんかって言われて、それはおもしろそうだな、と。それから『エレンディラ』の原作を読んでみて、「あ、やってみよう!」と即座に思った。わりと、好きほうなんだと思うよ。 ――マルケスの世界観が?  うん。本を、メタファーみたいにして読むんじゃなく、「本当にそこにはダイヤモンドが入っているオレンジというものがあるんだ」とか「魚は空を飛ぶものなんだ」とか。そういうのは別にメタファー、暗喩としてあるんじゃなくてね、そういうものなんだって思えば。 erendira002s.jpg ――そういう世界のお話なんだ、と。  そう、そこには僕たちの世界とは違う、知らない世界があるんだ、と思えれば。それを容認できるかできないかが、南米の文学をおもしろいと思えるかどうかなんだね。そこに意味なんて見つけちゃいけない。この舞台でも、みなさんが少年や少女のような心で、いろんな出来事に出会ってくれるといいなぁ、と思っているんですよ。 ――そこが、今回マルケス作品を舞台化するにあたって、一番おもしろ